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TOPコラムオフィス緑化の効果・メリットとは|緑化の方法や意識したいポイント、事例も

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オフィス緑化の効果・メリットとは|緑化の方法や意識したいポイント、事例も


オフィスの緑化は、ただ美しい空間を作り出すだけでなく、従業員の心身の健康や生産性の向上にも寄与します。近年、企業の環境意識の高まりとともに、オフィス緑化の重要性が再認識されています。この記事では、オフィス緑化のさまざまなメリットと、緑化を成功させるためのポイントについて、具体的な方法と事例を交えながら解説します。

オフィスの緑化によって得られる効果・メリット

オフィス緑化は、働く環境に植物や自然の要素を取り入れることで、従業員のウェルビーイングを向上させ、企業のブランディングを強化し、SDGsに貢献する現代的な取り組みです。この取り組みは、健康経営の一環として、従業員の心と体の健康を維持し、生産性や満足度を高めることを目的としています。以下に、オフィス緑化がもたらす主な効果とそのメリットについて紹介します。


  • ・ストレスの軽減
  • ・視覚疲労の軽減
  • ・生産性の向上
  • ・環境負荷の軽減
  • ・企業イメージの向上


- ストレスの軽減 -

オフィス緑化が従業員のストレスを軽減する理由として、植物が人に心理的なリラックス効果をもたらす点が挙げられます。植物から放たれる酸素、視覚的に緑を見ることによる心の安定、そして自然の一部とのつながりを感じることで、働く人々のストレスレベルが低下します。特に、植物が人の視界に入ることで発生するアルファ波の増加は、心拍数の安定や筋肉の緊張の緩和を促し、ストレスの軽減に直結します。


ストレスが軽減されることによるメリットは多岐にわたります。まず、従業員がリラックスすることで、オフィス内のコミュニケーションが活性化します。リラックスすることで、人はよりオープンになり、積極的に意見交換を行うようになります。結果、チームワークが向上し、プロジェクトの効率や成果が高まることが期待できるでしょう。


また、ストレスの軽減は創造性の促進にも効果があります。リラックスした心理状態は、新しいアイデアや解決策を思いつきやすくするため、イノベーションの創出にも繋がります。さらに、働きやすい環境は従業員の満足度を向上させ、企業へのロイヤルティや所属意識を高めます。


- 視覚疲労の軽減 -

オフィス緑化が従業員の視覚疲労を軽減するのは、自然の緑色が持つ、目に優しいという特性に基づいています。長時間のコンピュータ作業や、画面からの青色光の影響は視覚疲労の主な原因の一つであり、これがストレス、頭痛、集中力の低下を引き起こすことが知られています。


緑色は波長が長く、目に入った時の刺激が少ないため、視覚疲労の軽減に効果的です。緑のある環境は、視界に入るだけで目を休めることができ、デスクワークによる疲労を和らげます。


- 生産性の向上 -

オフィス緑化は、心理的な安心感を促進し、従業員の集中力や作業効率を向上させることで、生産性の向上に寄与します。緑豊かな環境により生み出されるリラックス効果は、ストレスを減少させ、精神的な疲労感を軽減することが示されています。このような環境下では、従業員はより集中して仕事に取り組むことが可能になり、結果として作業の効率が上がることが期待されます。


イギリスのエクセター大学の研究では、オフィスに植物を置くことで創造性や生産性、幸福度が大幅に向上することが確認されており、生産性の向上は残業時間の低減やコスト削減にも繋がります。残業時間が減少すれば、従業員のワークライフバランスの向上に貢献し、コスト削減は企業の経営効率を高めることに貢献します。オフィス緑化による生産性の向上は、個々の従業員だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも繋がるため、積極的に取り入れる価値がある取り組みと言えるでしょう。


- 環境負荷の軽減 -

オフィス緑化によって環境負荷の軽減が見込める主要な理由は、植物が持つ自然の空気浄化能力にあります。植物は、光合成の過程で空気中の二酸化炭素を酸素に変えるだけでなく、ホルムアルデヒドやベンゼンなどの有害物質を吸収し、より清潔な空気を提供します。これにより、電気を多大に消費する空気清浄機の使用が減少し、エネルギー消費と運用コストの削減に繋がります。


さらに、植物の蒸散作用により、室内の湿度を自然に調整することができ、快適なオフィス環境の維持に貢献します。このようにオフィス緑化は、エネルギー使用の効率化とコスト削減を実現し、持続可能な職場環境を促進する重要な役割を果たします。


- 企業イメージの向上-

オフィス緑化は、企業が環境に対して前向きな姿勢を持っていることを社外にアピールし、結果として企業イメージの向上に大きく貢献するでしょう。この取り組みは、特にSDGsやCSRに価値を置く現代においては、企業が社会に貢献しているというポジティブなメッセージを伝えることができます。緑豊かなオフィス環境は、訪問客やビジネスパートナーに対しても好印象を与え、企業の品質や信頼性を象徴するものとなり得ます。


さらに、採用市場においても、特に環境意識が高い若年層の求職者に対して、企業が従業員のウェルビーイングや健康を重視しているという強いメッセージを発信でき、採用活動の強化に繋がります。このようにオフィス緑化による企業イメージの向上は、ビジネスのあらゆる面での競争力を高める効果を持ち、ステークホルダーとの関係強化、ブランド価値の向上に貢献する重要な戦略と言えるでしょう。


オフィスを緑化するデメリット

オフィス緑化を実施する際には、いくつかのデメリットが存在します。まず導入と維持のためには初期費用や継続的な管理コストが発生することです。導入時には植物の購入費用やレイアウト変更などの工事費がかかります。また、植物のメンテナンスには定期的な水やりや剪定などの手間が必要になります。これらは特に、緑化規模が大きい場合や、特定の植物に特別なケアが必要な場合に顕著となります。

ですが、オフィスの緑化は、従業員の心身の健康を促進し、ストレスの軽減、生産性の向上、企業イメージの向上など、多くのメリットを企業にもたらします。


長期的に見れば、これらのメリットは緑化のための投資を十分に正当化し、経済的なリターンや働きがいの向上など、多くの価値を企業にもたらします。また、適切な計画と効率的な管理によって、コストや手間を最小化し、オフィス緑化の持続可能性と効果を最大限に引き出すことが可能になるでしょう。

オフィス緑化の方法

オフィスを緑化する方法は多岐にわたります。観葉植物の設置は、手軽に始められる方法として人気です。空気清浄効果が期待できますし、オフィスの雰囲気を明るくします。


グリーンカーテンやグリーンウォール(壁面緑化)は、空間を有効活用しながら、大面積の緑化を実現することができます。フェイクグリーンはメンテナンスフリーでありながら、緑の視覚効果を得ることができますが、生植物のような空気清浄や湿度調整の効果は期待できません。


方法

メリット

デメリット

観葉植物の設置

・空気清浄効果が期待できる

・オフィスの雰囲気が明るくなる

・手軽に始められる

・定期的な水やりやメンテナンスが必要

・場所を取る場合がある

グリーンカーテン

・直射日光の遮光による冷却効果

・空気の浄化

・視覚的にも美しい

・季節によって管理が必要

・植物の成長によってメンテナンスが大変になる場合がある

グリーンウォール(壁面緑化)

・大面積の緑化が可能

・空気浄化効果

・空間を有効活用できる

・初期投資が高い

・専門的なメンテナンスが必要

フェイクグリーン

・メンテナンスフリー

・緑の視覚効果を得られる

・設置場所を選ばない

・空気清浄や湿度調整の効果はない

・時間が経つと色褪せる可能性がある


オフィスの緑化で意識したいポイント


成功するオフィス緑化には、いくつかのポイントがあります。緑視率は25%以下におさえることで、適度なリラックス効果を得られるとともに、仕事への集中も保つことができます。


管理しやすい植物を選ぶことで、長期間にわたる緑化の維持が容易になります。また、導線を妨げないレイアウトにすることで、オフィス内の動線をスムーズに保ちつつ、機能的かつ美しい緑の空間を作り出すことができます。


  • ・緑視率は25%以下におさえる
  • ・管理しやすい植物を選ぶ
  • ・導線を妨げないレイアウトにする



- 緑視率は25%以下におさえる -

緑視率とは、ある空間内の視野に占める緑の部分の割合を指します。緑視率を適切に保つことで、心理的な安定感やリラックス効果を得ることができ、これが集中力の向上やストレス軽減につながります。特に、緑視率を25%以下に保つことが推奨される理由は、この範囲内であれば緑の恩恵を受けつつも、過剰な刺激を避けることができるためです。


緑視率が25%を超えると、空間が過剰に緑で満たされることで、逆に集中力が散漫になったり、環境が刺激的すぎて仕事に集中しにくくなる可能性があります。適切な緑視率を保つことは、オフィスや公共空間のデザインにおいて心地よさと機能性を両立させる上で重要な指標となります。


- 管理しやすい植物を選ぶ -

オフィス環境での緑化を成功させるためには、管理がしやすい植物を選択することが不可欠です。管理しやすい植物の主な特徴としては、日陰での成長能力が高いこと、水やりの頻度が少なくて済むこと、葉が落ちにくいことなどが挙げられます。これらの条件を満たす植物を選ぶことで、オフィスの緑化を進めることができます。


特徴

植物例

葉が落ちにくい

例:フィカス、パキラ

水やりの頻度が少ない

例:サボテン、アロエ

日陰でも育つ

例:サンスベリア、ザミオクルカス

成長が遅い、成長しても大きくならない

例:ペペロミア、ホーヤ


- 導線を妨げないレイアウトにする -

オフィス内での植物の配置には、動線を妨げないよう慎重に計画する必要があります。適切なレイアウトは、効率的な仕事の流れを支え、職場の快適性と機能性を高める一方で、不適切に配置されると日常の業務フローを妨げ、生産性の低下や事故のリスクを高める可能性があります。


たとえば、通路や出入り口、共有スペースに大きな植物を置くことで、従業員の移動を妨げたり、必要な機器や資料が使いにくくなったりすることがあります。


導線を妨げずにオフィス内に植物を設置する方法例としては以下のようなものがあげられます。

  • ・吊り下げる:オフィスの天井や窓枠を利用して植物を吊り下げます。これにより床面積を確保し、通行の障害にならないようにします。
  • ・棚に置く:壁に取り付けた棚やキャビネットの上など、高い位置に植物を配置します。これにより、作業スペースや通路を広く使えます。
  • ・壁面を利用する(グリーンウォール):壁面を利用して緑化を行います。空間を有効活用しながら、視覚的にも豊かな環境を作り出せます。
  • ・スペースの分割に利用する:大きなプランターを使用して、オープンスペースを区切ることでプライバシーの向上と緑化を同時に実現します。ただし、通路や視線が遮られないよう配慮が必要です。


オフィスを緑化する手順

オフィス緑化を始める際は、まず予算を決め、担当者を決めることから始めます。次に、レイアウトを決め、植物の種類や配置を計画します。


これらの手順を踏むことで、スムーズに緑化プロジェクトを進めることができます。特に、緑化後の植物の管理やメンテナンスの責任を明確にすることは重要です。また、オフィスの環境や条件に合わせて、最適な植物の選定を心がけることが成功の鍵を握ります。


  1. 予算を決める:緑化プロジェクトにかけられる予算を設定し、プロジェクトの規模や植物の種類を決定します。
  2. 担当者を決める:プロジェクトの進行管理や植物のメンテナンスを担当する人を指名します。
  3. レイアウトを決める:オフィスの空間や光の条件、従業員の動線を考慮して、植物の配置計画を立てます。


緑化プロジェクトを成功させるための注意点として、緑化後の植物の管理やメンテナンスに関するルールを明確にしておくことが挙げられます。誰が水やりを行うのか、植物の健康状態をチェックする頻度はどれくらいかなど、具体的な管理計画を事前に策定しておくことが、緑化を維持する上で非常に重要です。


オフィス緑化の成功事例

ここでは、緑をふんだんに取り入れ、明るい雰囲気で開放的な空間を実現したオフィス緑化の成功事例をご紹介します。

- 地下2階のGreenParkが繋ぐ共用空間 | 本町オフィスビル -


本町オフィスビルの地下2階スペース改修プロジェクトは、デザインコンセプトを「地下2階のGreenParkが繋ぐ共用空間」と題し、緑豊かなデザインを取り入れることで、地下とは思えない明るく開放的な雰囲気を演出しています。この空間では、利用するテナント企業の従業員の方が快適に過ごせるよう、多様なエリアを用意しました。

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まとめ

オフィス緑化は、従業員の健康と生産性の向上、企業イメージの強化、そして環境負荷の軽減など、多くのメリットをもたらします。ただし、成功させるにはしっかりとした計画と管理が必要です。緑視率の適正化、管理しやすい植物の選定、効率的なレイアウトの設計など、緑化を行う際に考慮すべきポイントは多岐にわたります。緑豊かなオフィス空間は、従業員だけでなく、訪れるすべての人にとっても心地よさを提供します。オフィス緑化によって、より快適な職場環境を実現しましょう。


TOPPANではグリーンを活用したオフィスレイアウトのご提案が可能です。快適なオフィスレイアウトをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください!


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