株式会社リブ・コンサルティング オフィス移転工事
オフィスに出社する価値を生み、企業の“らしさ”を浸透させる空間デザイン

企業におけるオフィスの在り方が時代と共に変化する中で、コロナ禍以降、リモートワーク中心となっていた働き方を見直し、リアルオフィスへ足を運ぶこと、そこで生まれるコミュニケーションの重要性に改めて注目する企業が増えています。
大企業から中堅・スタートアップ企業まで、さまざまな業界における経営コンサルティング、DX支援、業務改革を手掛ける株式会社リブ・コンサルティング様では、企業の成長に合わせて2024年11月にオフィスを移転・拡張し、そのデザイン・設計・施工をTOPPANが担当しました。今後の会社の成長にも対応する可変的な空間づくりが求められました。
このプロジェクトは、TOPPANが同社の思いに寄り添い、伴走するようにオフィスデザインを立ち上げていった経緯も特徴の一つです。今回、同社代表の関厳氏に、オフィス移転の目的や、TOPPANを選んだ理由、そしてその空間に対する思いを語っていただきました。

関 厳 様

大池 翔太

小林 拓登
対面コミュニケーションが重要なコンサルティングワーク

Q. オフィス移転の目的について教えてください。
関 様:
主な目的は二つありました。一つは、社会的にコロナ禍が落ち着き、その間にリモートワークが中心となっていた働き方が、私たちの会社にとって本当に最適なのかを見直そうと考えたこと。もう一つは、コロナ禍の前後で、社員数が170名から340名と倍に増え、執務スペースを拡張する必要があったためです。

株式会社リブ・コンサルティング 代表取締役 関 厳 様
移転前のオフィスは、新オフィスの6割程度の広さで、かつ2フロアに分かれていたので、オフィスの使いやすさという点でも、より機能的な空間づくりが必要でした。加えて、社員が増える中で、社歴の浅いメンバーが「リブ・コンサルティングらしさとは何か」を感じる機会が少なくなっていることも課題でした。こうした機会を増やすことはベテランメンバーにとっても、改めて会社への思いを新たにし、それが企業の競争力の強化につながると考えました。
Q. リアルなオフィス空間の重要性について、もう少しお聞かせください。
関 様:
リモートワークでも既存の業務ルーティンが確立されていれば、仕事はスムーズに行えると思います。しかし、当社のように経営コンサルティングという、プロジェクトごとにクライアントのニーズが変わる分野では、相手との直接のコミュニケーションが仕事の成功を大きく左右します。また、各プロジェクトにおいて集合天才的なチームで大きな力を発揮することを重視していることから、社員同士の情報共有はとても大切です。

オフィスで働く中で、自然と社員同士のコミュニケーションが生まれるような場を各所に設けている
特に入社して間もない社員は、リモートワーク中心になると業務内容や一緒に仕事をするメンバーのことを知るのに必要以上に時間が掛かってしまいます。会社の規模が大きくなったとはいえ、当社は設立から約10年のベンチャー企業であり、現場でのスピード感は大きな武器の一つであるため、社歴や経験に関わらず、社員一人一人が連携して活躍できるよう、プロジェクトに入る前から対面でのコミュニケーションをとれる環境を用意したいと考えました。
Q. 今回、TOPPANにオフィスデザインを依頼した経緯について教えてください。
関 様:
先述の通り、リアルなオフィスの必要性は感じていましたが、当社は他の業種と比べてリモートワークを上手く活用できていて、実際にはリモートだけでも仕事を進めることは可能な状況でした。会社側が無理やり出社を促し、会社らしさを押し付けるような形では、本当の意味で社員にリアルなコミュニケーションの重要性を感じてもらえないと考え、オフィス移転に際して、社員が自ら出社したいと思えるオフィス、出社する理由が生まれるオフィスをつくりたいという思いを持っていて、それを実現してくれるパートナーを探していました。

壁を極力つくらずにオフィス全体を見通せるレイアウト。同社の要望をヒアリングし、打ち合わせを重ねながら形にしていった
今回は、オフィスづくりを手掛ける複数の会社にコンペへ参加していただきました。最終的にTOPPANさんへ依頼した理由は、私たちの抱える課題をしっかりと掘り下げ、最もそれに応える提案をしてくれたことに尽きます。コンペの段階でも、どのようなデザインにするべきか私たちも模索していたので、一緒になって何が必要かを考え “伴走”してくれる姿勢を感じたことは大きかったです。また、コストと納期を含めたスピード感が重要なポイントでした。TOPPANさんは、自社で建材を開発しているため、空間イメージに合わせて具体的な素材を提案してくれたこと、さらにこちらのコスト面の要望に添って提案内容をすぐに調整してくれたため、安心感を持って任せることができました。
企業の思いや姿勢を体現し、社内外に発信していくデザインの力
Q. 新オフィスのテーマのようなものは設定されていたのでしょうか。
関 様:
大きなテーマは「生産性の高い新オフィスづくり」と「リブ・コンサルティングらしさの体感」でした。このテーマのもと、各空間が社内外どちらへ向けてのものなのか、どのような使い方ができるのか、という点を具体的に詰めながらデザイン提案をしてもらいました。
空間のレイアウトにおいては、以前のオフィスの2フロアから1フロアになることを踏まえ、その広さや一体感を活かすことを重視しました。特にメインの執務スペースでは、あえて壁をつくらず、一つの大きな空間としながら、パーティションや床の仕上げの切り替えなどによってフレキシブルなゾーニングにしているのが特徴です。

コミュニケーションと集中するエリアなど、用途に応じて使い分けしやすいよう家具やパーティションは可動式になっている
当社では社員ごとに担当するクライアントや業務が細かく分かれているため、その時々で行う作業も変わります。そのため集中して作業やオンライン会議ができるコンセントレーションのエリア、チームで連携をとりやすいコミュニケーションのエリアなど、緩やかにエリアを区切りつつ、状況に応じて可変する空間を求めました。これは今後、社員が増えていくことも見据えたレイアウトです。
Q. リブ・コンサルティングらしさの表現とは、どのようなものでしょうか。
関 様:
例えば「センター」と呼んでいる、執務エリアに入ってすぐの場所にあるカウンターがその一つと言えます。ここは他のエリアと床の仕上げが異なっていて、上部に会社のロゴなどを表示するLEDディスプレイが設置されています。社員の出社率は100%ではないため、出社した際に、リブ・コンサルティングのオフィスであることを体感する象徴的なデザインと、そのカウンターに人が集まり、コミュニケーションが生まれるような機能性が形になっています。コンサルティングワークは、業務の段階ごとにチームが発散~収束を繰り返しながら進んでいきますが、そのスタイルが具現化された場所でもあります。

「コンサルティングワークの人の動きに寄り添うような一体感、エリアの使い分けを実現した空間に、自然と私たちの会社らしさが表れている」と関様
また、社内全体を見渡すことができる一体感のある空間も、当社らしい空間と言えます。自分の仕事をしながらも、チームや他の社員の動きが見えることで、若い世代は先輩たちの働く姿、振る舞いを近くで感じることができ、マネジメント側としても、各チームが円滑に連携を図れているかといったことを確認しやすくなります。その他、デスクや什器のレイアウトが変わることも考慮して、電源コンセントを設けずバッテリーにて運用しているエリアもあります。当社はエネルギーマネジメントの業界にも携わっているため、そのノウハウを活かしたスマート設備の導入はこちらからTOPPANさんに提案しました。
社内全体を見通せることで、社員が各々の仕事に向き合いながらチームとして一体感を持って働いている活気は、オフィスを訪れた社外のパートナーやクライアント、リクルート人材などに対する、リブ・コンサルティングらしさを発信する場になっています。
Q. 新オフィスに移転されてからの社員のみなさんの反応、そして、今後期待することはありますか。
関 様:
当社では社員全員が日報を書いているのですが、新オフィスに対するポジティブなコメントが多く、実際に出社率も上がってきています。オフィスの空間デザインだけでなく、何よりリアルなコミュニケーションによって仕事の効率が向上しているという反応を見ると、このオフィスを計画した目的が達成されているのを実感しています。

リブ・コンサルティング様よりTOPPANに授与された感謝状 ~働く社員様からも新しいオフィスに対して良い感想を得ている
今回のプロジェクトを通して、オフィスは社員が働き方を選択する権利の一つであり、会社はその環境を提供する義務があると改めて感じました。リモートワークが効率の良い業務もあれば、リアルで話し合った方がスムーズに身につくこともある。当社のように若手や中途入社など、どんどん新しい人材が加わっている会社としては、できるだけ早く業務や業界のことを知って、この企業の“らしさ”を体感してもらえる場所を用意することが、会社の成長につながっていくと思います。
TOPPANさんには、提案の段階から当社の思いを受け止め、しっかり伴走して空間をつくり上げてくれてとても感謝しています。同社と共に形にした当社らしいオフィスが、私たちに寄り添いながら、さらなる進化を後押ししてくれることを期待しています。
TOPPAN担当者のひとこと

生活・産業事業本部 環境デザイン事業部 コンストラクション本部 スペースクリエイション営業部 大池翔太
オフィスとしての使いやすさ、機能性といった点を大切にしながら、リブ・コンサルティングらしさとは何か、それをこの場所でどのように発信していくかということを、毎回の打ち合わせの中で議論し、まさに伴走するようにプロジェクトに取り組ませていただきました。我々も一緒になって考えて形にしていきましたが、当初から関代表を始めとするリブ・コンサルティング様が、「企業らしさの表現」「踏み入れた瞬間に社員の気持ちを切り替える空間」など、オフィスに対して明確な目的をお持ちであったことも、良いオフィスが出来上がった要因だと思っています。

生活・産業事業本部 環境デザイン事業部 コンストラクション本部 スペースクリエイション営業部 小林拓登
複数回にわたって細かく要望をヒアリングさせていただき、その度に、具体的なプランをご提案しながら空間のイメージを共有していけたことで、スピーディーに計画を進めることができました。初期の提案段階から、仕上げの素材を始め、リアリティーのあるプランを提案できるのはTOPPANの強みの一つです。また、これから社員の皆様が働くなか中で出てくる課題もあると思います。当社としてはオフィスが完成して終わりではなく、この先も新たなご要望に応えられるような体制を整えており、引き続き同社の成長をオフィスづくりからお手伝いさせていただきたいと思っています。
さいごに
株式会社リブ・コンサルティング オフィス移転工事についてご紹介しました。
TOPPANは、理想の空間づくり作りをトータルでサポートいたします。コンセプトやデザインのご提案から、調査・企画・設計・施工独自まで、一気通貫でお任せいただけます。ぜひお気軽にご相談ください!