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働きやすいオフィスに共通する特徴4つ|作り方や参考になる事例も紹介

働きやすいオフィスが企業にもたらすメリット

働きやすいオフィス環境は、従業員の満足度を高めるだけでなく、企業の成長や競争力強化にも直結します。従業員一人ひとりが前向きに業務へ取り組める環境を整えることは、生産性や人材定着など、様々な経営課題の解決につながります。
ここでは、具体的なメリットを解説します。
- 人材の定着 -
働きやすく、エンゲージメントの高い職場環境では、従業員の定着率が向上することが厚生労働省の調査でも明らかになっています。仕事への充実感や達成感を感じることで、長期的なキャリア形成への意欲も高まり、企業への帰属意識も強くなります。
これにより、新規採用にかかるコストや時間を抑制できるだけでなく、人材育成への投資も効果的に行えるようになります。また、熟練した従業員が長く働き続けることで、業務知識やノウハウの蓄積・継承も円滑に進めることができ、組織の競争力強化にもつながります。
参照元:厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況」
- 生産性の向上 -
働きやすいオフィスは従業員のモチベーションを高め、その結果として生産性の向上に結びつきます。エンゲージメントが高い従業員は、効率化や品質改善への意識が強く、自己啓発にも積極的です。新しい知識やスキルを習得し、日々の業務に活かすことで、業務全体の質を高めていきます。
また、担当業務以外の役割を積極的に担う姿勢が見られるほか、業務改善の提案も活発化するため、チームや組織全体の効率化にも寄与します。特に、自ら学んだ内容を即座に実践へ活かす意欲が高いことから、教育や研修への投資効果も大きくなります。
実際に、一般社団法人日本オフィス家具協会が約3,300人の会社の経営層を対象に行った調査では、オフィス環境の良し悪しが仕事へのモチベーションに影響すると回答した人が71.4%に達しており、環境改善が生産性に直結することが裏付けられています。
参照元:一般社団法人日本オフィス家具協会│「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」を探るための調査の実施と、分析結果を踏まえた提言・提案
- 採用力の強化 -
働きやすく、出社したくなるオフィス環境は、採用市場においても大きなアピールポイントとなります。求職者にとって魅力的なオフィスは「ここで働きたい」という意欲を高め、優秀な人材の確保につながります。
株式会社イトーキ中央研究所が2024年に実施した調査では、オフィス環境に満足している人は、出社に前向きな姿勢を示す割合が通常の2倍以上に上ることが明らかになりました。職場環境の整備が、従業員のエンゲージメントだけでなく、採用力向上にも効果的であることが分かります。
参照元:株式会社イトーキ│イトーキ中央研究所、働く人の意識と職場環境満足度向上要因をまとめた「働き方とオフィス2024」を公開
働きやすいオフィスに共通する特徴

オフィスワーカーにとって快適で働きやすい環境は、生産性やモチベーションに直結する重要な要素です。理想的なオフィスを実現するには、従業員同士の交流や作業効率、多様な働き方を支える仕組みが求められます。
ここでは、働きやすいオフィスに共通する代表的な特徴を解説します。
- 自然とコミュニケーションが生まれる環境 -
働きやすいオフィスでは、部署を越えた社員同士の交流が自然と生まれ、活発なコミュニケーションが促進されます。このような環境では、企業の目的や価値観が共有されやすく、従業員間の信頼関係も深まっていきます。
具体的な取り組みとして、フリーアドレス対応のワークスペースの導入が効果的です。固定席ではなく、その日の気分や業務内容に応じて自由に席を選べる環境をつくることで、普段接点の少ない社員同士の交流機会が増えます。
また、リビングルームのような居心地の良い空間を設けることも有効です。木目調のテーブルやソファ席を配置し、自宅にいるようにリラックスできる雰囲気をつくることで、社員同士が気軽に会話できる環境が生まれます。
- ON/OFFを切り替えられる -
仕事に集中する時間とリフレッシュする時間を切り替えられる環境は、生産性向上に直結します。業務に没頭できる時間を確保すると同時に、適度に気持ちを切り替えることで疲労感を軽減し、集中力を持続させることができます。
そのための工夫として、オンライン会議や個人作業に適した個室ブース、短時間で気分転換できるリフレッシュスペースの設置が効果的です。従業員が自分の状態や業務内容に合わせて働く環境を選べるようにすることで、効率性と快適性を両立した働き方が可能になります。
- 作業効率や利便性を意識した動線になっている -
オフィス内の動線計画は、業務効率に大きく影響します。特に利用頻度の高いエリアへの移動がスムーズにできるよう、適切な通路幅の確保が重要です。
メイン通路や座席と座席の間は1,600mmの幅を確保し、デスク同士や座席と壁の間は900mm、収納庫と座席の間は1,500mmといった具合に、適切な間隔を設定することが推奨されます。
また、複合機やコピーコーナーには共有の文具を設置したり、作業スペースを併設したりすることで、より使いやすい環境を作ることができます。これにより、資料の出力を待つ時間や文具を使用する際に、自然な交流が生まれる機会にもなります。
- 多様な働き方に対応している -
新型コロナウイルスの影響や働き方改革の推進により、テレワークや在宅勤務といったワークスタイルの多様化が進んでいます。これらの変化に対応したオフィス環境の整備も欠かせません。
例えば、WEB会議に適した個室ブースの設置や、集中して作業ができる1人用のワークスペースの確保が効果的です。また、フリーアドレス制を導入し、出社率に応じて柔軟に席数を調整できる仕組みを整えることで、スペースを効率的に活用できます。
さらに、リモートワークが増えた分、出社時には対面でのコミュニケーションを促進するため、ラウンジやカフェスペースなど、気軽に打ち合わせができる場所を設けることも重要です。
働きやすいオフィスを作る流れ

オフィスワークは、企業の生産性や従業員の満足度に大きな影響を与えます。理想的な空間を作るためには、コンセプトの設定から具体的な設計まで、段階を追って検討していく必要があります。
ここでは、働きやすいオフィスを実現するための具体的なステップを解説します。
- STEP1. コンセプトを決める -
オフィス作りの第一歩は、明確なコンセプトの設定です。企業理念や目指す働き方、ブランド価値を空間デザインに反映させることで、社内外へ効果的なメッセージを発信できます。例えば、コーポレートカラーを内装に取り入れたり、自社製品を展示したりすることで、社員へのインナーメッセージやブランディング効果を高めることが可能です。
快適性や効率性、創造性の向上など、従業員の働きやすさも重要な視点です。業種や職種、企業の雰囲気に合わせて、集中できるブース席やリラックスできるカフェスペースの設置を検討します。
また、フリーアドレスやABWの導入により、従業員が自由に働く場所を選択できる環境を整えることも効果的です。
- STEP2. ゾーニングを決める -
オフィスのゾーニングでは、まず従業員数に適した面積を確保することが重要です。300名以下のオフィスの場合、1人当たり約10.5㎡が適切とされています。
執務スペースは全体の50~60%を占めるのが一般的で、その他に役員スペース、共有スペース、情報管理スペース、多目的スペース、交通スペースなどを適切に配置します。
最近の調査では、オフィスワークの満足度向上に必要なスペースとして、以下の順で需要が高いことが分かっています。
- 1.1人で集中するスペース
- 2.個人でリフレッシュするスペース
- 3.防音ブース・スペース
- 4.カフェなど飲食ができるスペース
- 5.予約なく利用できるミーティングスペース
- 6.Web会議を行うスペース
従業員アンケートやワークショップを実施し、実際の利用者のニーズを把握することで、より効果的なゾーニングが可能になります。
- STEP3. 動線の計画を立てる -
効率的な業務遂行を実現するためには、適切な動線計画が不可欠です。人がすれ違うメイン通路や座席間は1,600mmの幅を確保し、デスクと壁の間は900mm、収納庫と座席の間は1,500mmといった具合に、適切な間隔を設定します。
また、地震や火災などの災害時の避難経路も考慮に入れる必要があります。高い収納庫は壁や床に固定し、避難の妨げとなる物は通路に置かないよう配慮します。さらに、防災用品の設置場所も計画段階で検討しておくことが重要です。
- STEP4. スペースごとに家具や内装を決める -
執務スペースでは、対向型(島型)、同向型(スクール形式)、クロス型など、業務内容や部署の特性に合わせてデスクレイアウトを選択します。
会議スペースは、クローズドタイプとオープンタイプを組み合わせることで、用途に応じた使い分けが可能になります。
リフレッシュスペースには、木目調の家具や観葉植物を取り入れ、くつろぎやすい雰囲気を演出します。多目的スペースでは、レイアウトの自由度を高めるため、キャスター付きの家具を採用するのがおすすめです。
内装や家具の選定には専門的な知識が必要なため、経験豊富な業者に相談しながら進めることで、機能性と快適性を両立した空間づくりが実現できます。
働きやすいオフィス作りの参考になる事例
ここでは、TOPPANが手がけた実際のオフィスデザイン事例を紹介します。働きやすいオフィスづくりの参考にしてください。
- 株式会社リブ・コンサルティング様 -


株式会社リブ・コンサルティング様は、コロナ禍を経て社員数が増加する中で「自社らしさの体感」と「一体感の醸成」が課題となっていました。2024年11月の移転では、TOPPANと共に「出社する理由が生まれるオフィス」をテーマに設計されています。
新オフィスは、壁を減らした見通しの良いワンフロア構成で、床材や什器によるゾーニングで柔軟に活用できる設計が特徴です。さらに、中央カウンターに設置されたLEDディスプレイが社員の集う場となり、自然なコミュニケーションを生み出しています。
出社率の向上やポジティブな社員の声も多く寄せられており、企業文化の浸透や組織の一体感を高めるオフィスの好事例となっています。
関連記事:オフィスに出社する価値を生み、企業の“らしさ”を浸透させる空間デザイン
関連記事:株式会社リブ・コンサルティング様 オフィス移転
- 株式会社JR西日本ヴィアイン様 -


株式会社JR西日本ヴィアイン様は、本社移転にあたり「部署を超えたコミュニケーション促進」と「ブランドの魅力を体感できる空間づくり」をテーマに新オフィスを設計しました。ホテル事業で掲げる「MY HOME HOTEL.」の思想をオフィスに取り入れ、「OUR HOME OFFICE.」という独自コンセプトを実現しています。
エントランスはホテルライクな落ち着いた雰囲気で来客を迎えつつ、ガラス間仕切りを活用して開放感を演出。ラウンジやカウンターエリアは、社員同士の偶発的な交流が生まれるようデザインされています。執務エリアは島型を工夫して配置し、部署をまたいだ顔の見えるコミュニケーションを促進。
さらに、フリースペースやミーティングエリアを柔軟に使えるよう可動什器を導入し、働き方に合わせた空間利用が可能となっています。
この新オフィスによって、社員が程よい距離感でつながり、仕事への誇りを感じられる環境が整いました。単なる執務空間を超え、企業文化を育む場として機能している点が特徴です。
関連記事:ホテルを運営する企業としてブランドへの誇りを醸成していくオフィス
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- NC建材株式会社様 -


NC建材株式会社様の新設オフィスは、「働きたくなる魅せるオフィス」をコンセプトに、企業の魅力を空間全体で表現しています。エントランスには印象的なプロジェクションマッピングを導入し、来訪者を迎える工夫を施しています。
執務室は、ゾーンごとに明るいカラーを配置し、チェアもそれに合わせることで統一感のあるデザインを実現。ナチュラルな木目とポップな配色の組み合わせが、活気ある雰囲気を生み出しています。
特筆すべき点は、さまざまな働き方に対応できる空間設計です。オープンスペースには大型モニター付きの造作棚を設置し、情報共有とコミュニケーションの促進を図っています。また、個別ブースやカフェブースなど、状況に応じて柔軟に利用できる空間を用意することで、多様な働き方をサポートしています。
関連記事:NC建材株式会社様 オフィス営業所新設
- 株式会社文昌堂様 -



株式会社文昌堂のオフィス改修では、「安心感・居心地の良さと新しさをMIX」というテーマのもと、従来の風通しの良い企業風土を活かしながら、新しい働き方を実現する空間を創出しています。
特徴的なのは、7階と8階で明確に役割を分けた空間構成です。7階はABWを取り入れたコミュニケーション促進エリアとして、コミュニティエリア、コラボレーションエリア、ミーティングエリア、リフレッシュ・フォーカスエリアを設置。カラフルな可動什器を採用することで、利用人数や会議形式に応じて自由にレイアウトを変更できます。
マグネットウォールやキャビネットを活用した商材サンプルの展示スペースは、自然なコミュニケーションのきっかけとなっています。また、オリジナルの造作什器を空間に合わせて配置することで、圧迫感を軽減しながらも適度なゾーニングを実現しています。
この事例からは、機能性と快適性を両立させた柔軟な空間づくりの重要性を学ぶことができます。
関連記事:株式会社文昌堂 様 オフィス改修
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まとめ
働きやすいオフィスは、従業員のモチベーションを高め、生産性や定着率を向上させる「経営への投資」といえます。オフィス環境を見直すことは、単なる設備改善ではなく、組織文化を育み企業の競争力を強化する大きな一歩です。
今回紹介した特徴や事例を参考に、自社に最適なオフィスづくりを具体的に検討してみてください。従業員が誇りを持って働ける空間は、企業の未来を切り拓く力となります。
TOPPANでは社会の変化や従業員のニーズの多様化に対応した、オフィスレイアウトのご提案が可能です。
様々なワークスタイル変革に対応したオフィスをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください!
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