株式会社エー・ディー・ワークス様 バリューアップ・プロジェクト
空間デザインで不動産の価値向上、共創パートナーシップが生み出すエントランス。

株式会社エー・ディー・ワークス様は不動産の買取再販事業を展開し、物件価値を高めるための大規模修繕工事を強みとされています。TOPPANでは2023年のU residence 二条城を皮切りに、谷ビル、ARISTO扇町など6物件のエントランス改修工事を担当いたしました。
今回は、数多くの物件をお任せいただいた中で印象に残ったプロジェクト、提案時のコミュニケーション、そして今後のパートナーシップに期待されることについて、エー・ディー・ワークスの鈴木康広様、藤田敬志様にお話を伺いました。

鈴木 康広 様

藤田 敬志 様

野母 大樹

前中 直人
はじまりは1本の電話から。物件価値向上につながる提案が決め手
Q. TOPPANにご依頼いただくこととなったきっかけを教えてください。
野母:
我々のexpace(エクスペース)事業を立ち上げた当初、新規のお客様に電話でご連絡させていただいていました。エー・ディー・ワークス様に電話した際、藤田様が出られてお時間をいただけることになったのがきっかけです。
藤田 様:
電話を受けたとき、とても親切で丁寧な対応だったのが印象に残っています。当初は依頼するつもりがなかったのですが、折に触れて連絡をくれるようになり、さまざまなタイミングが重なって依頼に至った感じです。お話していて安心してお任せできそうと感じました。
社内メンバーからもエントランスの提案をもらっていたのですが、野母さんからいただい物件の魅力を高める提案がとても刺さりました。比較することもなく、即決したくなるような提案で印象に残っています。

株式会社エー・ディー・ワークス 建築企画本部 建築企画二部 副部長 藤田 敬志 様
鈴木 様:
実は、東京ではTOPPANさんのデジタルサイネージ採用などのソリューション分野での取引はありました。ただ、大阪ではそれまで接点がなかったので、偶然にも、こうして繋がれたことで安心しています。

株式会社エー・ディー・ワークス 建築企画本部 シニア・エクスパート 鈴木 康広 様
Q. 最初のご提案では、物件の課題や目的に対応できていたでしょうか。
藤田 様:
最初に依頼したU residence 二条城では「京都らしさ」を盛り込まなければいけないと考えていました。通常、大規模修繕工事とエントランス改修工事は同時に行うのですが、同物件では大規模修繕工事は既に終わり、エントランスの改修工事のみとなっていました。そのため、不自然に感じられる改修になるのではと懸念していました。
しかし、提案いただいた内容は、全体バランスを見ながら違和感のないデザインになっていました。たとえば、木目のルーバーを使ったり、組子を採用したり、テーマである「京都らしさ」を具体化させるストーリーや手法による企画デザイン提案でした。また、エントランスの中を明るくという要望を伝えた際も、当初は考えていなかった内壁も組み込んでバランスよく仕上げてもらいました。これは大変満足しています。
物件固有の課題や当社の要望に一つ一つ丁寧に応えたデザイン設計をしていただき、とても頼りになりました。
【Before】U residence二条城 エントランス改修プロジェクト


【After】U residence二条城 エントランス改修プロジェクト




鈴木 様:
わが社ではエントランスの改修やそのデザインを専門的に頼めるデザイン・設計会社も少なく、各プロジェクト独自に対応し進めていました。どんなデザインがいいか、なかなか判断がつきにくい状況のときにTOPPANさんが提案していただいたので助かりました。
前中:
最初にご予算をお聞きするのでそれを念頭に置いていますが、やはり既存の建物の価値を向上させることが主題なので、より目的にマッチすることを常に意識して提案しています。それはどの物件でも同じで、それぞれの建物を細部にわたって調査・確認し、最適解を探しています。
最初のU residence 二条城でも目指すべきゴールはしっかりとお聞きしていたので、それに向かってどのように進めるかは導き出しやすかったです。
施工途中も「会話のキャッチボール」で円滑なコミュニケーションを実現
Q. 2023年から現在まで、6物件をTOPPANにご依頼いただいてますが、コミュニケーションの取り方に変化はありましたか。
鈴木様:
前回の物件で使った手法を次回では応用できるのではと考えながらやり取りさせていただいています。回数を重ねるたびにコミュニケーションが円滑になり、提案の精度が上がっている気がしています。
前中:
いただいたフィードバックは常に肝に銘じて次に生かすように心掛けています。施工中も何度もディスカッションを繰り返し、創り上げる空間の質を高めていけるという関係性は稀なので大変感謝しています。
勉強させていただく部分は多くあります。たとえば、ARISTO扇町では中央にあるモニュメントでは、正直なところモニュメントを作らないプランもあったのですが、意匠を凝らすという考えにご理解いただきました。
毎回ご提案するプランをしっかり受け止めていただけるのが嬉しく、次回は更に良い提案をできるよう心掛けてプランを作っています。

(右)TOPPAN 第二営業本部2部 野母 大樹、(左)空間企画部 前中 直人
鈴木 様:
これは私からの提案で実現したのですが、ARISTO扇町エントランスの天井材は音が反響しない素材を使っています。当初、天井は塗装の予定だったのですが、ワークスペースを設けているので音の反響が気になるのではと思い、途中で仕様変更しました。
Q. しっかりとコミュニケーションが取れていると感じることはありましたか。
鈴木 様:
最初にコンセプトを決めて作っていくのですが、その内容が決まるまでが大変で、しっかりコミュニケーションを取る必要があります。内容が決まればあとは工期に向けて進めていくだけです。
エー・ディー・ワークスでは、TOPPANさんにお願いすると決まったら他社から提案を受けません。ちゃんとコンセプトを決めて一緒に作り上げていくことで、販売する際にも内容説明がしやすくなります。ただ、デザインに影響がでない設備工事などは分離することもあります。

ARISTO扇町のロビー・ワークスペースにて
野母:
TOPPANの苦手な分野もありますので、そこは円滑なコミュニケーションでうまく分担できているように感じます。多くのプロジェクトに関わらせていただいているので、トラブルが全くないとは言えません。ただ、仕上がる空間には共感・ご評価をいただいておりますし、普段からコミュニケーションがしっかりとれているチームで進めていますので、困難ということを感じたことがありません。
企画設計段階から施工になる段階でも常にすり合わせしていますので、何かあったときでも慌てず対処できるのは、普段からのコミュニケーションの積み重ねがあるからだと感謝しています。
前中:
エー・ディー・ワークス様ではイメージパースを作った時点でクライアントに提案します。出来上がったものが違っていたらTOPPANの評価や物件のイメージダウンにもつながるので、プレッシャーは常に感じています。我々から提案したものをしっかりとカタチにするため、シミュレーションをしながら進めています。
現場でも試行錯誤をしたり、建築管理の担当と議論したりと、何か問題が生じても現場でどうやって解決していくかを検討することが大事だと考えています。
想像以上のデザイン案で物件の魅力を最大化
Q. 提案されたデザインについての印象を教えてください。
藤田 様:
いい意味で期待を裏切られることが多くありました。ARISTO扇町の改装プロジェクトでは、新築当初の原型から空間構成を大きく変えたわけではありません。もともと間接照明もあり、Rの形状もそのままです。
私自身がもし設計したとしてもルーバーをつけたり、新素材を用いたりという発想はできません。中央にモニュメントを置くなど、イメージをはるかに超えたデザインになりました。そのため高めの賃料設定でも空室になることがなく、常に満室の状態です。
鈴木 様:
社内でもARISTO扇町は高く評価されています。近隣の高級賃貸マンションや分譲マンションと比較しても優れている物件だと分析しています。
【Before】ARISTO扇町エントランス改修プロジェクト




【After】ARISTO扇町エントランス改修プロジェクト




Q. 他にも提案した内容について印象に残っている物件はありますか。
藤田 様:
谷ビルのエントランスのデザインがいちばん気に入っています。もともとは学校のような無機質な内装でした。今回の改修で内壁の色は暖かみのあるナチュラルブラウンになり、やさしいイメージに生まれ変わりました。照明器具もダウンライトを併用して使い、そのバランスもすばらしいのです。出来上がったときの感動がいちばん大きかったと感じています。
【Before】谷ビル エントランス改修プロジェクト




【After】谷ビル エントランス改修プロジェクト




物件の価値を高めるパートナーとしての信頼
Q. TOPPANとコラボした各物件について、入居者からの反応はいかがでしたか。
鈴木 様:
エントランス等の共用部を快適な空間に改修したことで、オフィス物件もレジデンシャルも、多くのご利用者が賃料アップに応じてくださいました。 物件の収益力を高める要素のひとつとして、大きな効果を感じています。
Q. 売却した物件の購入者様の感想はいかがでしょうか。
藤田 様:
いろんな物件の内覧会に来た方や購入希望の方がエントランスを見て、どこに依頼したかを質問されることがあるようです。TOPPANさんを紹介してほしいという話が増えてきています。
野母:
ありがたいことに、TOPPANの仕事を見た方をご紹介いただくことが多く、大阪で関わらせていただく企業様が増えてきました。バリューアップを希望する企業は多いのですが、真似できない部分があるのではないでしょうか。
どこを・どのようにバリューアップするかという部分にノウハウやスキルが必要となります。そのあたりでお悩みの企業様は多いのではないかと感じています。
Q. 今後、買取再販事業のパートナーとしてTOPPANに求めることは何でしょうか。
藤田 様:
不動産を購入して付加価値を上げて売却するにはTOPPANの力が必要だと思っています。トイレや廊下、エレベーターホールの改修は付加価値がアップします。それ以上にエントランスの改修は不動産価値向上につながると実感しているので、これからも継続してお願いしたいと考えています。
また、今まではなかったセットアップオフィスの計画なども含め、より幅広くパートナーとしての引続きお付き合いができればうれしいですね。



