
一戸建て住宅の築年数が経ってくると、ライフスタイルの変化に応じたリフォームや建物の劣化に対する資産価値の維持のための改修が必要になってきます。とくに間取りの変更を伴うリフォームでは、どのくらいの費用がかかるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、一戸建てのフルリフォームに関する費用を中心にご紹介していきます。これからリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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一戸建てフルリフォーム費用相場を知りたい!

新築から年数が経つと、ライフスタイルや建物自体の劣化に応じたリフォーム等が必要になります。具体的には、段差を解消するバリアフリーリフォームや、設備を最新のものに交換する工事などが挙げられるでしょう。また近年は新築物件の価格高騰が続いているため、中古住宅を購入してフルリフォームする若年世帯も増加傾向です。
ただし、リフォームにはまとまった費用がかかるため「見積もりがいくらになるか気になる…」という声も少なくありません。そこで本記事では、一戸建てのフルリフォーム費用を内容別にご紹介します。
ただし、あくまで一般的な目安であり、実際の見積もりとは異なる場合があります。具体的な費用を知りたい場合は、ぜひ無料見積もりサービスを利用してみてください。
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一戸建てフルリフォームの費用相場①築年数

ここでは一戸建てフルリフォームの「築年数」に関する費用相場をご紹介します。一般的に、築年数が経った住宅は修繕箇所が多く、費用も高くなる傾向があります。
種類 | 費用(税別) |
築年数10~20年 | 総額:3,900,000~5,100,000円程度 【内訳】 ・内装費:740,000~830,000円程度 ・木工事:1,550,000~1,800,000円程度 ・屋根塗装:200,000~500,000円程度 ・外壁塗装:600,000~1,000,000円程度 ・仮設工事:830,000~1,000,000円程度 |
築年数20~30年 | 総額:8,200,000~12,500,000円程度 【内訳】 ・解体費:1,000,000~1,300,000円程度 ・トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度 ・設備費:2,000,000~3,700,000円程度 ・断熱工事:300,000~330,000円程度 ・木工事:1,550,000~1,800,000円程度 ・内装費:740,000~830,000円程度 ・屋根塗装:200,000~500,000円程度 ・外壁塗装:600,000~1,000,000円程度 ・仮設工事:830,000~1,000,000円程度 |
築年数30年以上 | 総額:11,000,000~14,500,000円程度 【内訳】 ・解体費:1,000,000~1,300,000円程度 ・トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度 ・設備費:2,000,000~3,700,000円程度 ・断熱工事:300,000~330,000円程度 ・木工事:1,550,000~1,800,000円程度 ・内装費:740,000~830,000円程度 ・屋根張替:1,000,000~1,600,000円程度 ・外壁張替え:1,500,000~2,000,000円程度 ・仮設工事:830,000~1,000,000円程度 |
※ 養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
※ メーカーや種類等によっては費用が変わります。
築年数10~20年
築年数10~20年の一戸建てリフォームの費用の目安は、3,900,000~5,100,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 内装費:740,000~830,000円程度
- 木工事:1,550,000~1,800,000円程度
- 屋根塗装:200,000~500,000円程度
- 外壁塗装:600,000~1,000,000円程度
- 仮設工事:830,000~1,000,000円程度
築10~20年の住宅は比較的新しく、基礎や構造部分がしっかりしています。大規模な修繕が必要になる前の段階のため、リフォームは主にクロスや床材の張り替えといった、内装や設備の刷新が中心です。
こうした住宅では、耐震性や断熱性能が既存の基準を満たしていることが多いためリフォーム費用を抑えやすいのもメリットです。
もちろん、将来の維持費を考慮して、外壁や屋根の塗装や防水工事を検討するのもよいでしょう。この築年数の物件なら、コストパフォーマンスの良いフルリフォームも比較的容易です。
築年数20~30年
築年数20~30年の一戸建てリフォームの費用の目安は、8,200,000~12,500,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体費:1,000,000~1,300,000円程度
- トイレ、洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度
- 設備費:2,000,000~3,700,000円程度
- 断熱工事:300,000~330,000円程度
- 木工事:1,550,000~1,800,000円程度
- 内装費:740,000~830,000円程度
- 屋根塗装:200,000~500,000円程度
- 外壁塗装:600,000~1,000,000円程度
- 仮設工事:830,000~1,000,000円程度
築20~30年の住宅は、設備や内装だけでなく、外装や建物の耐久性にも劣化が見られるケースが増えるため、リフォームの優先順位に注意が必要です。例えば、外壁や屋根、防水の改修は12~15年ごとに行うことが多いのですが、こちらの築年数であれば、2回目の修繕を行う時期になります。
また、耐震基準が「2000年基準」の前後に該当するため、物件の状態によっては耐震補強を含めた大規模な改修を検討するのもよいでしょう。
断熱性能が低い場合は、窓の二重サッシ化や断熱材の追加により、居住性を向上させるリフォームが有効です。一方で、間取り変更や水回り設備の一新など、内部の快適性向上を目的とした工事も行いやすい時期です。耐震性や断熱性能をアップグレードすることで、安全性と省エネ性を兼ね備えた住まいへと生まれ変わるでしょう。
築年数30年以上
築年数30年以上の一戸建てリフォームの費用の目安は、11,000,000~14,500,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体費:1,000,000~1,300,000円程度
- トイレ、洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度
- 設備費:2,000,000~3,700,000円程度
- 断熱工事:300,000~330,000円程度
- 木工事:1,550,000~1,800,000円程度
- 内装費:740,000~830,000円程度
- 屋根張替:1,000,000~1,600,000円程度
- 外壁張替え:1,500,000~2,000,000円程度
- 仮設工事:830,000~1,000,000円程度
築30年以上の住宅は、建物全体の老朽化が進んでいるケースが多く、フルリフォームを行う際には慎重な検討が必要です。特に、1981年5月31日以前にとくに「旧耐震基準」で建てられた住宅は現行の耐震基準を満たしていないことが多く、多くの場合で補強が必要となります。
基礎や柱、梁などの構造部分に劣化が見られる場合は、耐震補強や構造の補修がリフォームの中心です。水回りや電気配線の老朽化も進んでいるため、一新しなければならないケースもあります。現行基準の断熱材がほとんど使用されていない住宅も多いため、断熱改修による快適性の向上が欠かせません。
一方で、古民家のような趣のある物件では、レトロな雰囲気を生かしたリノベーションが人気となることもあります。築30年以上の住宅は、フルリフォームによって安全性と快適性を大幅に向上させる可能性を秘めていますが、工事内容を慎重に検討して、専門家の診断を受けることが重要です。
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一戸建てフルリフォームの費用相場②坪数・面積

ここでは一戸建てフルリフォームの「坪通・面積」に関する費用相場をご紹介します。
住宅支援機構「2023年度【フラット35】利用者調査結果」によると、一戸建て注文住宅の平均延床面積は「119.5㎡(約36坪)」でした。ご自宅の広さと比べつつ、費用の目安として参考にしてみてください。
ただし下記の金額は、築30年以上の建物を想定して算出しています。
種類 | 費用(税別) |
25坪 | 総額:9,900,000~14,500,000円程度 【内訳】 ・解体費:1,000,000~1,300,000円程度 ・トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度 ・設備費:2,000,000~3,700,000円程度 ・断熱工事:300,000~330,000円程度 ・木工事:1,550,000~1,800,000円程度 ・内装費:740,000~830,000円程度 ・屋根張替:1,000,000~1,600,000円程度 ・外壁張替え:1,500,000~2,000,000円程度 ・仮設工事:830,000~1,000,000円程度 |
30坪 | 総額:11,900,000~17,000,000円程度 【内訳】 ・解体費:1,250,000~1,500,000円程度 ・トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度 ・設備費:2,500,000~4,500,000円程度 ・断熱工事:370,000~400,000円程度 ・木工事:1,850,000~2,200,000円程度 ・内装費:900,000~1,000,000円程度 ・屋根張替:1,200,000~1,900,000円程度 ・外壁張替え:1,800,000~2,400,000円程度 ・仮設工事:1,000,000~1,200,000円程度 |
40坪 | 総額:15,450,000~22,000,000円程度 【内訳】 ・解体費が1,650,000~1,980,000円程度 ・トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度 ・設備費:3,300,000~6,000,000円程度 ・断熱工事:500,000~530,000円程度 ・木工事:2,500,000~2,900,000円程度 ・内装費:1,200,000~1,320,000円程度 ・屋根張替:1,600,000~2,560,000円程度 ・外壁張替え:2,400,000~3,200,000円程度 ・仮設工事:1,300,000~1,600,000円程度 |
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
※メーカーや種類等によっては費用が変わります。
25坪
25坪の一戸建てリフォームの費用の目安は、9,900,000~14,500,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体費:1,000,000~1,300,000円程度
- トイレ・洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度
- 設備費:2,000,000~3,700,000円程度
- 断熱工事:300,000~330,000円程度
- 木工事:1,550,000~1,800,000円程度
- 内装費:740,000~830,000円程度
- 屋根張替:1,000,000~1,600,000円程度
- 外壁張替え:1,500,000~2,000,000円程度
- 仮設工事:830,000~1,000,000円程度
25坪の一戸建ては2LDK~3LDKの間取りで、コンパクトな広さに分類されます。フルリフォームの際はスペースの有効利用が肝要で、間取りの変更や収納増設が必要になることも一般的です。また、オープンキッチンやリビングとの一体感を持たせるデザインも人気があります。
限られた空間で機能性と快適性を最大限に引き出すためには、内装に工夫を凝らすことが不可欠です。たとえば、収納力を高めるために壁面収納や吊り棚を採用するなど、効率的な空間作りが求められます。最新設備やシステムを導入して、使いやすさとデザイン性の両立を図るのもおすすめです。
30坪
30坪の一戸建てリフォームの費用の目安は、11,900,000~17,000,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体費:1,250,000~1,500,000円程度
- トイレ、洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度
- 設備費:2,500,000~4,500,000円程度
- 断熱工事:370,000~400,000円程度
- 木工事:1,850,000~2,200,000円程度
- 内装費:900,000~1,000,000円程度
- 屋根張替:1,200,000~1,900,000円程度
- 外壁張替え:1,800,000~2,400,000円程度
- 仮設工事:1,000,000~1,200,000円程度
30坪の一戸建ては2階建ての3LDK~4LDKの広さで、一般的なファミリー向け住宅によく見られます。これだけの広さがあれば、空いた子ども部屋を趣味のスペースに変更するなど、部屋ごとの用途を細かく分けるリフォームが可能です。
庭やバルコニーといった外部空間も有効に活用できるため、外構やサンルームの設置もリフォームの選択肢に入るでしょう。
設備面では、キッチンやバスルームを最新のものに交換し、エコ性能の高い製品にすることで光熱費の節約につながります。さらに収納スペースの拡充や生活動線の改善など、家族全員が使いやすい空間を作る工夫も重要です。
40坪
40坪の一戸建てリフォームの費用の目安は、15,450,000~22,000,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体費:1,650,000~1,980,000円程度
- トイレ、洗面器・キッチン・浴室等の什器費:1,000,000~1,900,000円程度
- 設備費:3,300,000~6,000,000円程度
- 断熱工事:500,000~530,000円程度
- 木工事:2,500,000~2,900,000円程度
- 内装費:1,200,000~1,320,000円程度
- 屋根張替:1,600,000~2,560,000円程度
- 外壁張替え:2,400,000~3,200,000円程度
- 仮設工事:1,300,000~1,600,000円程度
40坪の一戸建ては、広めの4LDK~5LDKの間取りが一般で、大人数の家族や多世代住宅に向いています。たとえば、広いリビングにシアタールームや書斎を設けるなど、好みに合わせたリフォームも比較的容易です。
各部屋の配置を工夫すれば、プライバシーを確保しながら家族全員が快適に過ごせる空間を作れますし、収納スペースを増やすために、ウォークインクローゼットやパントリーも設置できます。複数のバスルームやトイレを設ければ、朝の忙しい時間帯の負担を軽減できるでしょう。
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一戸建てフルリフォームの費用相場③工事箇所

ここでは一戸建てフルリフォームの「工事箇所」に関する費用相場をご紹介します。フルリフォームでは基本的にすべての箇所をリフォームするため、工事範囲は多岐に渡ります。ご自宅に合わせて工事箇所を選定しましょう。
種類 | 費用(税別) |
リビング・ダイニング | 総額:400,000~600,000円程度(10畳程度の大きさの場合) 【内訳】 ・クロス張替え:60,000~80,000円程度 ・フローリング張替え:250,000~350,000円程度 ・扉の入替:100,000~150,000円程度 |
キッチン | 総額:800,000~1,200,000円程度 【内訳】 ・撤去:80,000~100,000円程度 ・キッチン本体:500,000~800,000円程度 ・設備費:100,000~150,000円程度 ・設置費:100,000円程度 |
寝室・子ども部屋 | 総額:450,000~650,000円程度(10畳程度の大きさの場合) 【内訳】 ・クロス貼替:60,000~80,000円程度 ・フローリング張替:250,000~350,000円程度 ・照明取替等:10,000~20,000円程度 ・クローゼット増設または新設:150,000~200,000円程度 |
トイレ | 総額:100,000~200,000円程度 【内訳】 ・便器本体:30,000~50,000円程度 ・取替費:30,000~50,000円程度 ・内装費:50,000~70,000円程度 |
洗面所・浴室 | 総額:700,000~1,200,000円程度(1216サイズのユニットバスの場合) 【内訳】 ・解体撤去:80,000~100,000円程度 ・ユニットバス本体:500,000~900,000円程度 ・設備費及び設置費:150,000~200,000円程度 |
玄関・廊下 | 総額:600,000~800,000円程度 【内訳】 ・玄関ドア取替:300,000~400,000円程度 ・タイル工事:100,000~150,000円程度 ・内装費:45,000~70,000円程度 ・木工事:150,000~200,000円程度 |
外回り | ・屋根葺き替え:㎡あたり8,000~18,000円程度 ・外壁張替え:㎡あたり17,000~25,000円程度 ・外壁塗り替え:㎡あたり1,800~2,800円程度 |
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
※メーカーや種類等によっては費用が変わります。
リビング・ダイニング
リビング・ダイニングリフォームの費用の目安は、10畳程度の大きさの場合、400,000~600,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- クロス張替え:60,000~80,000円程度
- フローリング張替え:250,000~350,000円程度
- 扉の入替:100,000~150,000円程度
リビング・ダイニングは家族が集まる中心的な空間で、フルリフォームで最も重視される場所の一つです。最近では、広さや使い勝手を向上させるため、間取りを変更するリフォームがよく行われます。
リビングとダイニングを一体化すれば広々とした開放感ある空間になりますし、内装に温かみのある素材やカラーを用いることで、居心地の良い空間を実現できます。ただし変更の規模が大きいと、それだけ費用も増えるため注意しましょう。
キッチン
キッチンリフォームの費用の目安は、800,000~1,200,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 撤去:80,000~100,000円程度
- キッチン本体:500,000~800,000円程度
- 設備費:100,000~150,000円程度
- 設置費:100,000円程度
キッチンは使い勝手とデザインが求められる場所です。フルリフォームでは、動線や収納力の改善、最新設備の導入が主な目的となるでしょう。
たとえば作業スペースを広くするためにアイランドキッチンを採用したり、収納力を高めるためにシステムキッチンを入れ替えたりするケースが一般的です。
ただし、キッチンにはガスや配管設備が含まれるため、位置を大幅に変更すると費用が大きく増えることになります。できるだけコストを抑えたい場合は、既存の設備を活かした計画を立てましょう。
寝室・子ども部屋
寝室・子ども部屋のリフォーム費用の目安は、10畳程度の大きさの場合、450,000~650,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- クロス貼替:60,000~80,000円程度
- フローリング張替:250,000~350,000円程度
- 照明取替等:10,000~20,000円程度
- クローゼット増設または新設:150,000~200,000円程度
寝室の場合、壁や床材を張り替えてリラックス空間を演出したり、ウォークインクローゼットや造作収納で収納力を高めるリフォームが人気です。
一方、子ども部屋では子どもの成長に対応したリフォームが求められます。とくに子どもが独立した後は、書斎やワークルームなど、部屋を別の用途に変更する工事がおすすめです。
トイレ
トイレのリフォームの費用の目安は、100,000~200,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 便器本体:30,000~50,000円程度
- 取替費:30,000~50,000円程度
- 内装費:50,000~70,000円程度
トイレのリフォームは、設備の更新を伴うことが一般的です。とくに、ウォシュレットや節水型トイレなど、省エネ・エコ機能を備えた最新設備が導入されます。タンクレスタイプを採用すればトイレを広く見せることができ、空間がスッキリとまとまります。
さらに、床や壁の素材に汚れにくいタイルやビニールクロスを選べば掃除がしやすくなります。照明や換気扇の交換も、清潔感を保つために重要です。トイレは他の部屋よりも小さいため、費用を抑えつつ、おしゃれで機能的な仕上がりにしやすいでしょう。
洗面所・浴室

洗面所・浴室リフォームの費用の目安は、1216サイズのユニットバスの場合、700,000~1,200,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 解体撤去:80,000~100,000円程度
- ユニットバス本体:500,000~900,000円程度
- 設備費及び設置費:150,000~200,000円程度
洗面所のリフォームは、収納スペースの拡充がポイントです。たとえば、洗面台下に引き出し収納を取り入れると、タオルや洗剤を効率的に整理できます。他にも、洗面台や鏡、照明を最新のものに交換すれば、清潔感を保ちつつ使いやすさも向上させられるでしょう。
浴室はユニットバスへのリフォームが一般です。浴槽を広くしてリラックスできる空間にしたり、暖房乾燥機能を追加することもできます。換気扇や給湯器を新しくすれば、衛生面の向上やエネルギー効率の改善が期待できるでしょう。
玄関・廊下
玄関・廊下のリフォーム費用の目安は、600,000~800,000円程度(税別)です。
費用内訳の目安(税別):
- 玄関ドア取替:300,000~400,000円程度
- タイル工事:100,000~150,000円程度
- 内装費:45,000~70,000円程度
- 木工事:150,000~200,000円程度
玄関のリフォームでは、ドア、床材、照明のリニューアルが一般的です。たとえば玄関ドアをデザイン性の高いものに変える、床にタイルやフローリングを採用する、照明を明るいタイプに変更するといった方法で、印象的な空間に仕上げることができます。
シューズクロークの増設などで間取り変更する際は、他の居室とのバランスや費用を考慮しましょう。必要に応じて収納を追加する場合は、壁面収納や吊り棚を設けると、無駄なくスペースを活用できます。
外回り

外回りのリフォーム費用の目安は、屋根葺き替えは㎡あたり8,000~18,000円程度、外壁張替えは㎡あたり17,000~25,000円程度、外壁塗り替えの場合は、㎡あたり1,800~2,800円程度です(いずれも税別)。
外回りのリフォームは、家の外観を大きく変えるだけでなく、耐久性やセキュリティ、快適性の向上にも役立ちます。とくに外壁や屋根の修理・交換は、家の寿命を延ばすために重要な工事です。
庭や外構のリフォームも、家の外観を引き立てるうえで大切です。たとえば、フェンスや門扉の設置、駐車スペースの整備を行うことで、住まい全体の美観を向上させられるでしょう。防犯対策として、セキュリティカメラや外灯を設置するのもおすすめです。
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リフォーム費用の違いが生じる原因とは

ここでは、一戸建てフルリフォームの費用に違いが生じる原因についてご紹介します。具体的な項目を把握して、ご自宅のリフォーム時に活かしてみてください。
現状の一戸建ての状態・築年数
一戸建てのリフォーム費用は、現状の状態や築年数によって大きく異なります。たとえば築年数が古い住宅は、基礎や構造体の劣化が進んでいることが多く、追加の補修工事が必要になることもしばしばです。
それに対し、比較的新しい住宅の場合、構造に問題がなければ費用を抑えられます。このように、壁や床の状態、配管や電気系統の老朽化など、現状に応じて補修費用は大きく変化します。
設備・素材のグレード
リフォーム費用は、使用する設備や素材のグレードにより大きく変動します。たとえばキッチンやバスルーム、トイレなどの設備を高級モデルにすると費用は高くなります。床材や壁紙、カウンターなどの素材も同様です。
このように、グレードの違いが費用に直結するため、選ぶ設備や素材には注意が必要です。
工事箇所・規模の違い
リフォーム費用は、工事を行う箇所や規模によって異なります。たとえば家全体を大規模にリフォームする場合や、間取り変更や構造の変更を伴う工事は手間や時間がかかるため、そのぶんコストが増えてしまうでしょう。
デザインの内容
リフォーム費用は、デザインの内容によっても大きく変動します。シンプルで機能的なデザインに比べ、オリジナリティのある特別な装飾を施すとコストがかさむことが一般的です。
とくに、オーダーメイドの造作家具や特殊な壁面デザイン、照明設計などは職人の負担や作業時間が増えるため、そのぶん費用に反映されます。
断熱・耐震補強工事の有無
断熱工事や耐震補強工事の有無も、リフォーム費用に大きく影響します。とくに古い家屋では断熱性能が不足していることが多いため、断熱材を追加したり、窓を二重窓に変更したりといった工事が必要になり、費用が増加します。
一方、耐震補強が求められる場合は構造的な改修が必要となり、それだけ費用が膨らみます。
施工地域の違い
都市部と地方では、施工業者の料金設定や資材の調達コストが異なるためリフォーム費用に差が生じます。たとえば、人手不足の地域では人件費が高くなる傾向があり、輸送費が高い地域では材料費が工事価格に上乗せされることが一般的です。
リフォーム会社による違い
同じリフォーム内容でも、リフォーム会社によって費用に差が出ることがあります。
大手のリフォーム会社は品質や保証がしっかりしている反面、広告費や人件費などが含まれているため価格が高くなりがちです。一方、地域の工務店や小規模な会社は費用を抑えたリフォームが可能なケースもありますが、品質や保証面で差が出ることもあります。
施工のスピードやアフターサービスの質も会社によって異なるため、価格だけでなく総合的なサービス内容を比較することが大切です。どの業者を選べばよいか分からない場合は、見積もり比較サイトの利用も検討してみましょう。
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一戸建てフルリフォーム費用を安くする方法

ここでは、一戸建てフルリフォーム費用を安くするための方法についてご紹介します。なるべく費用負担を軽減することで、生活に与える影響を少なくしましょう。
工事内容をシンプルにする
一戸建てフルリフォームでも、リフォーム範囲を限定して必要最低限の改修に絞ることで、余計な費用を削減できます。
特に間取り変更や大規模な構造変更は高額になることが多いので、既存の間取りを活かすことを検討するのがおすすめです。装飾を控えめにして機能性を重視したシンプルなデザインにすることも、費用削減に貢献します。
どの箇所をリフォームするかは、専門業者と一緒に検討するのがおすすめです。
補助金を活用する
リフォーム費用を安くするためには、各種補助金や助成金を活用することが非常に効果的です。一戸建てフルリフォームの場合、幅広い補助金制度を利用できます。
たとえば、内窓設置や断熱改修、バリアフリー改修といったリフォームに補助金が交付されることがあります。
ただし補助金や助成金を受けるには申請手続きが必要です。期限を過ぎると受け付けてもらえないため、事前にリフォーム内容が条件に該当するかを調べ、ルールに従って申請しましょう。
また、各種補助金の併用可否についてもルールが定められています。不明な点がある場合は、地域のリフォーム専門業者に問い合わせることをおすすめします。
複数箇所をまとめてリフォームする
複数の箇所を一度にリフォームすることで、費用を効率的に削減できます。たとえば、キッチン、バスルーム、トイレなど、異なる部屋の改修を同時に行えば、個別に工事を依頼するよりも人件費や材料費を節約できることが少なくありません。
相見積もりを取る
一戸建てのリフォーム費用を安く抑えるためには、相見積もりを取ることが重要です。複数のリフォーム業者から見積もりを取って比較すれば、適正な価格を把握できます。業者によって提案内容や費用は異なるため、相見積もりを通じて最も費用対効果の良い業者を選びましょう。
相見積もりを取る際は、同一のリフォーム内容や設備で比較することが大切です。業者によっては他社の見積もりを提示することで、価格交渉に応じてくれる場合もあります。
しかし、単純に「安さ」だけで決めると失敗の原因になるため、価格だけでなくサービスや保証内容も含めて比較することが、費用を抑える大きなポイントです。
中には品質の良くない製品を使ったり、手抜き工事をしたりする業者も存在するため、丁寧で技術力があり、良心的な価格の会社を選ぶよう心がけましょう。
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まとめ
築年数の経った一戸建て住宅は、ライフスタイルの変化に対応できなくなっているケースもあります。適切なリフォームで、暮らしやすい環境に整えましょう。また最近では中古住宅の流通が増えていることから、中古フルリフォームも要注目です。
本記事でご紹介したポイントや費用目安を参考に、ぜひ工事を検討してみてください。
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