
「トイレの雰囲気をおしゃれに変えたい、けど大規模なリフォームするのは難しい…」そんな人におすすめなのが、床材を使ったトイレの簡単リフォームです。本記事では、おすすめの床材や、リフォーム時の注意点について解説します。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。トイレのリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
トイレの床材の選び方
トイレの床リフォームで床材を選ぶ際には、清潔に保ちやすい素材を選ぶこと、そして便器や壁紙との雰囲気の調和を考慮することが大切です。以下に、それぞれのポイントを紹介していきます。
掃除がしやすい材質か

トイレの床は水や汚れが付きやすいため、掃除がしやすい材質を選ぶことが重要です。掃除がしやすい材質とは、塩化ビニル素材など表面がなめらかで汚れが付きにくいものや、特殊なコーティングが施されているもののことです。
また水拭きや洗剤、掃除機で簡単に汚れを落とせる床材であれば、清潔な状態を保つことができます。隅々まで掃除がしやすい床材を選ぶことで、手軽に清潔なトイレ空間を維持できます。
なお床材によっては、水に弱いものや、洗剤で変色してしまうものもあります。また、床材に合わせた洗剤選びも重要です。たとえば大理石など天然石の床材は酸性の洗剤に弱く、傷んでしまいます。
床材を選ぶ際には、表面が傷つきにくく、水や洗剤に強いものを選ぶと長期間綺麗な状態を保つことができるでしょう。耐久性が高い床材は初期投資が大きくなる場合がありますが、長期的に見れば経済的な選択肢となります。
汚れにくい材質か

そもそも汚れにくい床材を選ぶことも重要です。掃除が大変だと感じる場合は、表面が滑らかで汚れが付きにくい床材を選びましょう。
ただし床材が滑らかすぎると、滑って転倒しやすくなることもあるため、選び方には注意が必要です。特に高齢者や小さなお子さまのいるご家庭では、滑り止めのついた床材を選ぶことが大切です。
汚れが目立ちにくい色か

トイレの床材を選ぶ際には、汚れが目立ちにくい色かどうかも重要なポイントです。トイレはどうしても水や汚れが付きやすいため、汚れが目立ちにくい床材を選ぶことで、清潔な印象を維持しやすくなります。
汚れが目立ちにくい色とは、一般に濃い色のことです。また柄や模様がある床材なら汚れが目立ちにくいだけでなく、落ちにくい汚れも目立たなくなります。ただし汚れが見えにくいぶん、掃除しづらくなることもあるため、注意が必要です。
一方、白系の床材は汚れが目立ちやすいものの、掃除をしやすいためトイレを清潔に保ちやすいのがメリットです。
それぞれのメリット・デメリットを考えて選びましょう。
消臭効果があるか

トイレの床材には、消臭効果があるものもあります。狭い空間は臭いがこもりやすくなるため、消臭効果がある床材を選ぶことで、臭いの発生を防ぐことができます。
消臭効果のある床材としては、たとえばセラミックタイルが挙げられます。また特殊なコーティングが施された床材や、消臭効果を持つ樹脂を使用した床材もあります。
なお消臭効果がある床材でも、定期的な掃除や換気が必要です。また、消臭効果がある床材であっても、長期間使用すると消臭効果が低下する場合があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
便器・壁紙と雰囲気が合っているか

トイレの床材を選ぶ際には、便器や壁紙との雰囲気の相性も考慮することも大切です。まず、便器と床材の色の相性を考えましょう。一般的に、白色の便器には明るい色の床材が合います。
一方、色付きの便器の中には、暗めの色の床材が似合うものもあります。便器と同じ色の床材を選ぶことで、統一感を出すこともできるでしょう。
次に、壁紙との雰囲気の相性も大切です。壁紙が柄物の場合には無地の床材が合います。
一方、無地の壁紙には柄物の床材が似合います。また床材の素材も、壁紙と合わせることで、トイレ全体の雰囲気をまとめることができます。
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トイレの床におすすめの床材|費用相場は?
トイレの床材は、上記で挙げたポイントを踏まえて選ぶことが重要です。掃除がしやすく、汚れが目立たない素材がおすすめですが、素材によって値段や特徴が異なります。ここではトイレの床材として、4種類のおすすめ素材とそれぞれの費用相場を紹介します。
クッションフロア

クッションフロアは、その名の通り柔らかくクッション性のある素材でできた床材の一種です。
張り替えリフォームを行う場合、費用相場は㎡あたり3,000~5,000円程度です。
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
【メリット】
- 費用が安い
- 防水性が高く、清潔に保ちやすい
- 施工しやすい
- バリエーションが豊富
クッションフロアの最大のメリットは費用の安さです。他の床材よりもコストを抑えながら、トイレの雰囲気を変えることができます。
また、クッションフロアはビニル素材でできているため、防水性が高く、水回りのトイレにも適しています。サイズや形状を自由にカットして貼ることができるため、施工も比較的簡単です。
カラーバリエーションも豊富で、模様やデザインも多彩です。溝のあるデザインのクッションフロアなら、滑り止め効果も期待できます。
【デメリット】
- 硬いものや鋭利なものを落とすと傷がつきやすい
- 重たいものを置くと床が凹んでしまうことがある
- 一部の安価な商品は、耐久性が劣り、色あせや劣化が早い
クッションフロアのデメリットは、柔らかい素材であるために、硬いものや鋭利なものを落とすと傷がつきやすいことです。また柔らかいため、重たいものを置くと床が凹んでしまうことがあります。
一部の安価な商品は、色あせや劣化が早く耐久性に劣るものもあります。そのため、耐久性や品質の高い商品を選ぶことが大切です。
フロアタイル

フロアタイルは、PVC(塩化ビニル)素材を用いた床材です。シート状ではなく、タイル状・板状になっています。
張り替えリフォームを行う場合、費用相場は㎡あたり4,000~7,000円程度です。
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 耐久性が高い
- 施工しやすい
- 部分的な張り替えが可能
- バリエーションが豊富
塩ビタイルは耐久性に優れており、多少の摩擦や衝撃では傷がつきません。そのため、土足で歩くような商業施設でも多く採用されています。
また、水拭きで簡単に汚れを落とせるため、トイレを清潔に保ちやすいでしょう。なお、タイル自体は水に強いですが、目地(継ぎ目)の部分に水が侵入すると、床との接着力を弱めてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、タイル状のものを組み合わせて施工しているため、もし傷がついてしまった場合でも、部分的な張り替えが可能です。バリエーションも豊富にあり、ウッド調のものや大理石調のものなど、さまざまな雰囲気のものを選べます。
【デメリット】
- 冷たさを感じることがある
- 継ぎ目から汚れがたまりやすい
塩ビタイルは素材の特性上、冬場などに冷たさを感じることがあります。クッションフロアと比較すると硬さもあるため、多少負担を感じる可能性もあります。
また、塩ビタイルはタイル状の床材であるため、継ぎ目から汚れがたまりやすく、その点で清掃が煩雑になる場合があります。
フローリング

フローリングとは、木材や樹脂などを合板に貼り付けた床材です。天然木材を使用したものや合成樹脂を使用したものがあります。
張り替えリフォームを行う場合、費用相場は㎡あたり13,000~18,000円程度です(複合フローリングの場合)。
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 木目などの質感が美しく、温かみやデザイン性を与えることができる
- バリエーションが豊富
- 他の部屋との統一感を出せる
フローリングの最大のメリットは、そのデザイン性です。木目を選べばナチュラルな質感によって空間に温かみを与えることができます。天然木材を使用したものや合成樹脂を使用したものなど、種類も豊富です。色や質感もさまざまで、木目柄だけでなく石目柄などもあり、他にない個性的な雰囲気を出すこともできます。
また、リビングや廊下などは床材としてフローリングを使っていることが多いため、他の部屋との統一感を出しやすい点もポイントです。
【デメリット】
- 湿気や水気に弱く、水回りには適していない
- 硬い素材なため、足腰への負担が気になる
- 木材の場合、ワックス掛けや補修が必要になることがある
フローリングのデメリットは湿気に弱いことです。水がかかると床板が膨らむこともあるため、水回りのトイレにはあまり適していません。ただし、コーティング加工されたトイレ用フローリング材なら安心して使用できます。選ぶ際は性能に注目すると良いでしょう。
また木材を使用したフローリングを長持ちさせるには、定期的にワックスをかけるなど、施工後のメンテナンスが必要です。
タイル

タイルとは、セラミックや陶器、石材、ガラスなどの素材を使った床材です。
張り替えリフォームを行う場合、費用相場は㎡あたり約5,000~20,000円程度です。
※養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 防汚性・防水性が高く、掃除をしやすい
- バリエーションが豊富
- 耐用年数が比較的長い
タイルのメリットは防汚性と防水性の高さです。汚れにくく傷や凹みがつきにくいため、長期間の使用にも耐えます。また、バリエーションが豊富で、他にはない雰囲気を出せるため、トイレのデザインにこだわりたい人には魅力的な素材です。
【デメリット】
- 素材自体が比較的高価
- 施工のコストが高い
- 硬い素材なため、足腰への負担が気になる
- 水がかかると滑りやすくなる
- 継ぎ目から汚れがたまりやすい
素材そのものが比較的高価であることに加え、施工に高い技術が必要なので施工コストも高くなりがちです。また素材の特性上、タイルの表面に水がかかると滑りやすくなることがあります。継ぎ目から汚れがたまりやすく、清掃が煩雑になる点もデメリットです。
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トイレの床はいつリフォームすべき?

トイレの床材のリフォームは、具体的にいつ行うべきなのでしょうか。床材にはそれぞれ平均的な寿命があり、クッションフロアは10年前後、フローリングは10~15年程度とされています。ただし、実際の寿命は使用環境やメーカーによっても異なるため、早めの確認が大切です。
また、寿命に至っていなくても、尿による黄ばみや黒ずみ、水濡れによる変形が目立ち始めたらリフォームのタイミングです。こうした劣化を放置すると、床材そのものだけでなく、床下の構造部分にも悪影響を及ぼし、腐食が進む可能性があります。
そのため、トイレの快適さと安全性を維持するためには、適切な時期にリフォームを検討することが重要です。
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トイレの床をリフォームするメリット
トイレの床をリフォームすることには、さまざまなメリットがあります。ここでは主に3つのポイントに分けて説明します。
トイレの耐久性が向上する

1つ目のメリットとして、トイレの床の耐久性を向上させ、寿命を延ばせることが挙げられます。
トイレは、毎日水や汚れが付着するため、床材の劣化が進みやすい場所です。また掃除の際に水や洗剤が染み込み、床材を劣化させたり腐食させたりすることもあります。
リフォームの際に耐水性や耐久性に優れた床材を使用すれば、トイレの耐久性は大きく向上するでしょう。特にクッションフロアやフロアタイルは水や汚れに強く、お手入れが簡単になるためおすすめです。
お手入れがしやすくなる

2つ目のメリットは、お手入れ(掃除やメンテナンス)がしやすくなることです。
トイレの床材が汚れやすく、かつお手入れしにくい場合、清潔に保つのは非常に困難です。しかしリフォームによりお手入れがしやすい素材に変更すれば、こうした問題を解決できます。
中でもおすすめの床材は、水を浸透させないクッションフロアやフロアタイル、そして陶器などのタイルです。デザインにもよりますが、これらの床材は掃除の手間がそれほどかかりません。
簡単に雰囲気を変えられる

3つ目のメリットは、簡単に雰囲気を変えられる、つまりイメチェンできることです。
トイレは訪問者の目にも触れやすい場所なので、できるだけ明るく清潔で、おしゃれな空間にしたいと考える人は大勢います。現在のトイレが古くて暗い印象でも、床材の素材や色、模様などを変更することで、トイレの印象が変わります。
たとえば木材を使用すれば温かみのある空間を作ることができます。また、タイルやトイレ用床材を使用することで、トイレの清潔感を演出できるでしょう。
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トイレの床リフォームにおける注意点
トイレの床リフォームは、トイレの改修工事の中でも比較的簡単な部分ですが、注意点もあります。ここでは以下の3つのポイントについて説明します。
床の高さや段差を変える必要があるか考える

トイレの床リフォームでは、素材の種類が変わることで床の高さが変わることもあります。たとえば、タイルを使用する場合、現在の床材よりも厚みが出てしまうことも少なくありません。また床材の種類によっては、防音・断熱効果が期待できる素材があるため、そのような場合も床の高さに影響が出ます。
加えて、バリアフリー対応などで床の高さや段差を変える場合もあるでしょう。トイレの床をリフォームする場合は、将来のことを考えて床の高さや段差を変えることを検討してみてください。
特に高齢の方がトイレを利用する可能性がある場合、床工事のついでに手すりを付けるといった工夫もおすすめです。
本当に床リフォームが必要なのか検討する

トイレの床リフォームは、床材の劣化が進んでいる場合や、トイレ全体の雰囲気を変えたい場合に行うことが多いものの、必ずしもリフォームが必要な場合ばかりではありません。
特に、トイレの床材がまだ新しく、大きなダメージや汚れがない場合は、床リフォームを行う必要がないかもしれません。また、トイレ全体の雰囲気を変えたいと思っている場合でも、床以外にも壁紙や照明など、他の要素を変えることで目的が達成できる場合もあります。
リフォーム前には、現在のトイレの耐用年数をはじめ、床材の状態や、他の要素を変更することで目的が達成できるかどうかを検討し、本当に床リフォームが必要なのかを判断してください。
便器の劣化状況によってはトイレリフォームも検討する

トイレの床リフォームを行う際には、便器の劣化状況にも注意が必要です。便器が古くなっている場合、新しい床材に合わせて便器を交換することも必要です。
トイレの床だけをリフォームすると、便器の劣化が目立ってしまう場合があるため、床だけでなくトータルでリフォームを検討することをおすすめします。
なお洗浄便座(ウォシュレットなど)の寿命は一般的に7年から10年と言われているため、そろそろ寿命が近いな…と感じたら、ぜひ床のリフォームと一緒に交換を検討してみてください。
まとめ
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