増築リフォームの費用相場と見積の取り方、安くするコツを解説

更新日:2025年03月26日

更新日:2025年03月26日

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ライフスタイルの変化により、家を狭く感じてしまう方が増えています。こうした問題は増築リフォームで解決可能です。本記事では、増築リフォームについて詳しく解説しています。これからリフォームを検討される方は、ぜひ参考にしてください。

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増築のリフォーム費用相場を知りたい!

ライフスタイルの変化に応じて、家の増築リフォームが行われるケースはよくあります。

たとえば、子どもの誕生や成長により個室が必要になったり、親族との同居を始めるために二世帯住宅として使える空間を増築したりする場合などです。子どもが独立した後に、趣味や仕事用のスペースを確保するために増築を行うこともあります。

しかし、リフォームにはある程度まとまった費用がかかるため「見積もりがいくらになるか気になる…」という声は少なくありません。本記事では、増築リフォームにかかる具体的な費用を内容別にご紹介します。

ただし、あくまで一般的な費用の目安ですので、実際の見積もりとは異なる場合があります。詳しい見積もりを検討したい場合には、ぜひ無料見積もりサービスを利用してみてください。

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増築リフォームの内容別の費用相場①小規模な工事

ここでは増築リフォームの「小規模な工事」に関する費用相場をご紹介します。

種類 費用(税別)
水回り(トイレ・浴室等) 総額:ユニットバスの場合、700,000~1,200,000円程度

【内訳】
・既存ユニットバス撤去:80,000~100,000円程度
・ユニットバス本体:500,000~900,000円程度
・設備費及び設置費:150,000~200,000円程度
ベランダ・バルコニー 総額:600,000~1,000,000円程度

【内訳】
・ベランダ製品本体:200,000~300,000円程度
・設置費:150,000~250,000円程度
・仮設費:150,000~300,000円程度
・基礎工事費:100,000~150,000円程度
ガレージ・カーポート 総額:2台用カーポートの場合、550,000~1,050,000円程度

【内訳】
・商品本体:200,000~400,000円程度
・設置費:150,000~250,000円程度
・土間舗装:200,000~400,000円程度
サンルーム 総額:400,000~750,000円程度

【内訳】
・製品本体:200,000~400,000円程度
・設置費:100,000~200,000円程度
・基礎工事費:100,000~150,000円程度

※ 養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
※ メーカーや種類等によっては費用が変わります。

水回り(トイレ・浴室等)

水回り(トイレ・浴室等)の増築費用の目安は、700,000~1,200,000円程度(税別)です(ユニットバスの場合)。

費用内訳の目安(税別):

  • 既存ユニットバス撤去:80,000~100,000円程度
  • ユニットバス本体:500,000~900,000円程度
  • 設備費及び設置費:150,000~200,000円程度

水回りの小規模増築は、生活の利便性や快適性を向上させるために行われます。

たとえば家族が多い家庭では、トイレをもう一つ設置することで朝や夜の混雑が緩和されるでしょう。高齢の親や介護が必要な家族と同居している場合は、バリアフリー仕様の浴室を設置するケースもあります。

既存の配管や給排水設備の位置を活かしたリフォームなら、工事コストを抑えることも可能です。節水型設備の導入も、省エネ・エコの観点からも注目されています。

ベランダ・バルコニー

ベランダ・バルコニーの増築費用の目安は、600,000~1,000,000円程度(税別)です。

費用内訳の目安(税別):

  • ベランダ製品本体:200,000~300,000円程度
  • 設置費:150,000~250,000円程度
  • 仮設費:150,000~300,000円程度
  • 基礎工事費:100,000~150,000円程度

ベランダやバルコニーの小規模増築は、生活空間を広げるために効果的です。洗濯物を干すだけでなく、ガーデニングのスペースやアウトドアリビングなど、リラックスできる空間としても活用できます。

コンパクトな住宅では、部屋の圧迫感を軽減して、自然光や風通しを改善する効果も期待できるでしょう。デザインや材質にこだわれば、家全体の外観のアクセントにもなります。

なお、小規模な工事では既存の構造に無理なく取り付けられるバルコニーが人気ですが、安全性を確保するため、耐荷重や防水処理のチェックが欠かせません。

ガレージ・カーポート

ガレージ・カーポートの増築費用の目安は、550,000~1,050,000円程度(税別)です(2台用カーポートの場合)。

費用内訳の目安(税別):

  • 商品本体:200,000~400,000円程度
  • 設置費:150,000~250,000円程度
  • 土間舗装:200,000~400,000円程度

ガレージやカーポートの小規模増築は、車の保護が主な目的です。たとえば簡易的なカーポートを設置するだけでも、雨や紫外線から車を守り、車体の劣化を防ぐ効果があります。耐久性に優れた素材を採用することで、将来的なメンテナンス費用を抑えることも可能です。

家族の成長にともない車の台数が増える場合は、既存のスペースを拡張して新たな駐車場を追加するケースもあります。デザイン性の高いカーポートや、シャッター付きのガレージを選べば、住宅の外観に統一感を持たせることができるでしょう。自転車やアウトドア用品の収納スペースとしても活用できます。

なお、設置の際は土地の傾斜や排水の確認、安全性を重視した設計が重要です。

サンルーム

サンルームの増築費用の目安は、400,000~750,000円程度(税別)です。

費用内訳の目安(税別):

  • 製品本体:200,000~400,000円程度
  • 設置費:100,000~200,000円程度
  • 基礎工事費:100,000~150,000円程度

サンルームの小規模増築は、家の中に自然光を取り込み、快適な空間を作り出す工事です。リビングやダイニングに隣接して設置することで、光を活用した開放感あふれるスペースが生まれます。

家族の団らんスペース、室内ガーデニング、ペットの遊び場、また洗濯物を天候に左右されずに干す場所としても活用できるなど、幅広いメリットが魅力です。既存の壁や窓に接続する形で施工するため、比較的低コストで施工できることもメリットといえるでしょう。

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増築リフォームの内容別の費用相場②居室(離れ)の工事

ここでは増築リフォームの「居室(離れ)」に関する費用相場をご紹介します。素材や構造の違いによって費用に幅が生じるため、外観や予算に合ったタイプを選びましょう。

種類 費用(税別)
プレハブ 総額:3畳程度の場合、500,000~600,000円程度

【内訳】
・本体費:300,000~400,000円程度
・設置費:100,000円程度
・基礎工事費:100,000円程度
木造 総額:3畳程度の場合、700,000~800,000円程度

【内訳】
・木工事:400,000~500,000円程度
・屋根工事:100,000円程度
・設備費:100,000円前後
・基礎工事費:100,000円程度
鉄骨造 総額:3畳程度の場合、2,000,000~2,500,000円程度

【内訳】
・鉄骨工事:1,650,000~1,950,000円程度(※内外装費含む)
・屋根工事:100,000~200,000円程度
・設備費:100,000~150,000円程度
・基礎工事費:150,000~200,000円程度

※ 養生費及び処分費は別途費用が掛かります。
※ メーカーや種類等によっては費用が変わります。

プレハブ

プレハブでの増築費用の目安は、500,000~600,000円程度(税別)です(3畳程度の場合)。

費用内訳の目安(税別):

  • 本体費:300,000~400,000円程度
  • 設置費:100,000円程度、基礎工事費は100,000円程度

プレハブ建築を利用した居室(離れ)の増築は、スピーディーかつ低コストに施工できます。工場で部材を製造し現地で組み立てる方式のため、工期が短く、天候の影響を受けにくいためです。

プレハブ建築の離れは、子どもの勉強部屋や趣味の空間、あるいはお客様用の宿泊部屋として活用されることが一般的です。解体や移設が比較的容易なため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

ただし断熱性や遮音性は比較的弱いため、快適性を高めるオプションが欠かせません。デザインの自由度は木造や鉄骨に比べて限定されるものの、シンプルでモダンなデザインの製品が多めです。

木造

木造での増築費用の目安は、700,000~800,000円程度(税別)です(3畳程度の場合)。

費用内訳の目安(税別):

  • 木工事:400,000~500,000円程度
  • 屋根工事:100,000円程度
  • 設備費:100,000円前後
  • 基礎工事費:100,000円程度

木造の離れは、温かみのあるデザインと自然素材ならではの快適性が大きな魅力です。木造ならではの設計の自由度の高さを活かし、既存の家と同じ外観に仕上げることで統一感を持たせることも可能です。書斎や趣味の部屋、さらには親族との同居用のスペースとしても活用できるでしょう。

一方、湿気やシロアリ対策として定期的なメンテナンスは欠かせません。断熱材の追加や耐久性の高い塗装を施すなどして、長期間快適に使用できる環境を整えましょう。とくに地震が多い地域では、構造計算や補強工事を行い、安全性を確保することも重要です。

鉄骨造

鉄骨造での増築費用の目安は、2,000,000~2,500,000円程度(税別)です(3畳程度の場合)。

費用内訳の目安(税別):

  • 鉄骨工事:1,650,000~1,950,000円程度(内外装費含む)
  • 屋根工事:100,000~200,000円程度
  • 設備費:100,000~150,000円程度
  • 基礎工事費:150,000~200,000円程度

鉄骨造の離れは、強度と耐久性に優れています。構造上、広い空間や大きな窓を取り入れたデザインが可能なため、現代的で洗練された離れを実現できるのも魅力です。防音性や防火性が高いため、趣味のスタジオや防音ルーム、さらには賃貸用の物件にも適しています。

ただし快適性を保つためには、断熱性や結露対策が欠かせません。施工には専門技術が必要で、木造やプレハブに比べて工期が長く、費用も高額になりがちです。基礎工事も重要で、設置する土地の地盤調査や補強が必要になるケースもあります。

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リフォーム費用の違いが生じる原因とは

ここでは、増築リフォームの費用に違いが生じる原因についてご紹介します。具体的な項目を把握して、ご自宅のリフォーム時に活かしてみてください。

10㎡を超える増築は建築確認申請の費用が必要

10㎡を超える増築の場合、建築確認申請が必要です。建築確認申請は建築物が建築基準法や地方条例に適合しているかを確認するための手続きで、専門家に依頼する設計図作成費用や申請手数料がかかります。

一方、10㎡以下であれば申請が不要な場合が多く、比較的低コストでの増築が可能です。このように、増築規模の選定は費用に大きく影響するため、ご自宅の敷地面積や増築の用途に応じて、適切な広さを決定することが重要です。

ただし2025年4月以降は、法改正により4号特例が縮小されます。これまで建築確認申請が不要だった「新2号建築物(延べ面積200㎡超の木造2階建て等)」は建築確認申請が必要になるため、注意しましょう。

参考:国土交通省|4号特例が変わります

地下室の増築は費用が増える

地下室の増築は、一般的な地上増築に比べて費用が大幅に増加します。地盤の強度を確認する地質調査や、必要に応じて補強工事の実施が必要になるためです。

また、地下室が雨水や地下水の影響を受けないように、特殊な防水施工や排水設備の設置も求められます。地下空間では換気や照明の設備も必須となるため、これらの設置費用も加算されます。

施工の難易度が高いため、専門性の高い業者への依頼が欠かせません。地下室は快適性を向上させる魅力的な選択肢ですが、コスト面を考慮して、十分な計画を立てることが重要です。

工事内容によって仮住まい費用が発生する

増築リフォームの内容によっては、工事期間中に仮住まい費用が発生する場合があります。たとえば、住宅の大部分に関わる増築や水回りのリフォームでは、生活環境が一時的に使用できなくなります。

こうした費用は、仮住まいの期間が長引くほど増加するため注意が必要です。とくに、子どもがいる家庭やペットを飼っている場合は仮住まいの選択肢が限られ、コストがさらに上がる可能性があります。

仮住まいの必要性を事前に把握し、工期の短縮や影響範囲を最小限に抑える計画を立てることが重要です。

リフォーム会社による違い

同じリフォーム内容でも、リフォーム会社によって費用に差が出ることがあります。

大手のリフォーム会社は品質や保証がしっかりしている反面、広告費や人件費などが含まれているため価格が高くなりがちです。一方、地域の工務店や小規模な会社は費用を抑えたリフォームが可能なケースもありますが、品質や保証面で差が出ることもあります。

施工のスピードやアフターサービスの質も会社によって異なるため、価格だけでなく総合的なサービス内容を比較することが大切です。どの業者を選べばよいか分からない場合は、見積もり比較サイトの利用も検討してみましょう。

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増築のリフォーム費用を安くする方法

ここでは、増築リフォーム費用を安くするための方法についてご紹介します。なるべく費用負担を軽減することで、生活に与える影響を少なくしましょう。

価格が抑えられる工事内容を選ぶ

増築リフォーム費用を抑えるには、工事内容をできるだけシンプルにすることが効果的です。

たとえば、複雑な構造や特殊なデザインは避け、標準的な仕様や形状を採用することで、設計や施工にかかる手間とコストを削減できます。また、建材や設備は高額なカスタム品や輸入品ではなく、一般的な規格品を選ぶことで材料費を抑えられるでしょう。

増築部分の広さや用途を明確にし、必要最低限の範囲にとどめることも大切です。たとえば複数の部屋を増築するよりも、一つの大空間を設ける設計の方がコスト効率が高くなる場合があります。機能性と予算のバランスを考えたシンプルなプランニングが、予算内でリフォームを実現させる鍵です。

補助金を活用する

増築リフォームに関連する補助金や助成金を活用することで、実質的な費用を大幅に削減することが可能です。

たとえば断熱性能を高めるリフォームや、高効率設備の導入はエコ住宅への変更に該当するため、補助金を受けられる可能性があります。高齢者や障がいを持つ方が暮らしやすい住環境を整えるバリアフリーリフォームも、補助金や助成金を受けられるかもしれません。

ただし補助金を受けるには事前申請や証明書の提出が必要です。自治体によって必要な書類や要件は異なるため、不明な点がある場合は、地域のリフォーム専門業者に問い合わせることをおすすめします。

複数箇所をまとめてリフォームする

個別の工事は、その都度職人の手配や施工準備が必要となるため、人件費や施工時間が膨らみがちです。まとめて工事を依頼すれば、こうした重複を回避でき、効率的にリフォームを行えます。

たとえば増築工事と合わせて内装リフォームや屋根・外壁の補修を同時に行えば、仮設足場や作業スペースの準備を一度で済ませることができ、トータルコストを削減できます。また、同じ業者に依頼することで割引が適用されるケースもあります。

ただし、同時進行する範囲が広がるほど住まいへの影響は大きくなるため、仮住まいの必要性や生活への影響を事前に考慮することが大切です。

相見積もりを取る

増築リフォーム費用を安く抑えるためには、相見積もりを取ることが重要です。複数のリフォーム業者から見積もりを取って比較すれば、適正な価格を把握できます。業者によって提案内容や費用は異なるため、相見積もりを通じて最も費用対効果の良い業者を選びましょう。

相見積もりを取る際は、同一のリフォーム内容や設備で比較することが大切です。業者によっては他社の見積もりを提示することで、価格交渉に応じてくれる場合もあります。

しかし、単純に「安さ」だけで決めると失敗の原因になるため、価格だけでなくサービスや保証内容も含めて比較することが、費用を抑える大きなポイントです。

中には品質の良くない製品を使ったり、手抜き工事をしたりする業者も存在するため、丁寧で技術力があり、良心的な価格の会社を選ぶよう心がけましょう。

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まとめ

家の空間が狭く感じるようになったら、増築リフォームで解決できる可能性があります。必要な部屋だけを増築することも可能ですので、ライフスタイルやご予算に合わせたプランを検討しましょう。

本記事でご紹介したポイントや費用目安を参考に、ぜひリフォーム計画を進めてみてください。

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