1000万円でどこまでリフォーム可能?築年数別の傾向や資金計画も

更新日:2025年06月20日

更新日:2025年06月20日

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1000万円でどんなリフォームができるんだろう…
1000万円でリフォームしたら、快適に長く暮らしていける?

家の築年数が経過してきたとき、漠然と「1000万円でリフォームした場合、どうなるのか」を知りたくなる方は多いのではないでしょうか。

予算1000万円でリフォームする場合、

  • 水回りをすべて取り換えて、内装も全面リフォーム
  • マンションであれば間取り変更もふくめた全面リフォーム

など、できる内容は多岐にわたります。

この記事では、予算1000万円でできるリフォーム範囲築年数別で必要なリフォーム内容の傾向や希望箇所別の費用目安などをまとめました。またリフォームにつかえる補助金やローンのシミュレーション、工事の手順も具体的に解説しています。

記事を読んで、リフォームや資金計画のポイントをおさえ、家族と家の将来のためのベストな計画をすすめていきましょう。

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予算1000万円でできるリフォームは?

予算1,000万円で可能なリフォームは、戸建てかマンションかによって大きく異なります

戸建ての場合、内装中心のフルリフォームなら十分に実現可能です。

具体的には、水回り設備の一新や、壁紙や床材の張り替え、間取り変更、収納改善などが含まれます。ただし、外装の全面改修や構造補強を含めると1,000万円を超過するケースが多いため、優先順位を明確にして計画を立てる必要があります。

一方、マンションでは専有部(部屋の内部空間)に限定されるため、1,000万円で全面改装を行うことができます。配管や電気系統の更新、設備交換、間取りの見直し、内装デザインの変更などが可能となります。

国土交通省の調査によれば、戸建て住宅・マンションともに、既存住宅へのリフォーム投資額の中心は「300〜1,000万円」とされています。この価格帯で主に行われる工事内容は、以下のようなものです。

  • 住宅設備の変更(キッチン、浴室、トイレ、洗面所など)
  • 内装の変更(壁紙、床材、建具など)
  • 間取りの変更(壁の撤去や設置、部屋の拡張など)
  • 段差の解消(バリアフリー対応)
  • 収納スペースの改善(クローゼット増設など)

リフォームの目的や優先事項を整理し、限られた予算内で満足度の高い改修を行うためには、信頼できる施工業者と綿密な打ち合わせを行うことが重要です。

【参考】国土交通省|既存住宅流通・リフォーム市場の現状

【築年数別】1000万円以内でフルリフォーム・リノベーションできるかどうかの目安

ここでは築年数別に、1000万円以内でフルリフォーム・リノベーションができるかどうかを説明します。なお、ここでの内容はあくまで目安なので、正確な費用目安についてはリフォーム会社と相談してみてください。

築30年

築30年程度の住宅であれば、1,000万円以内で内装中心のフルリフォームを行うことが可能なケースが多いです。主な内容としては、水回り設備(キッチン、浴室、トイレ、洗面所)の一新、壁紙や床材の更新、間取りの一部変更などが挙げられます。

ただし、屋根や外壁などの外装工事まで含めると、1,000万円を超えることが多くなります。そのため、予算内でリフォームを収めたい場合は、工事範囲を内装に絞る、もしくは外装に特化するなど、優先順位の整理が必要です。

築40~50年以上

築40年以上の住宅の場合、旧耐震基準(1981年以前)で建てられていることが多いため、リフォームをするなら耐震補強を優先した方がよいです。さらに、基礎や構造体の劣化状況によっては、全面的な性能向上を目的としたリフォームが求められます。

外装(屋根・外壁)や構造補強、スケルトンリフォームまで含めると、1,000万円では予算が不足することがほとんどで、戸建て(30坪前後)であれば1,500〜2,500万円が目安となります。

ただし、マンションの場合は構造部分の補強は不要なため、内装のリフォームに集中でき、1,000万円以内で全面改装を実現できるケースも多くあります。

工事内容別でみる費用相場

ここでは工事内容別に、リフォーム工事にかかる平均的な費用相場を紹介します。

水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面)

  • キッチン:100~150万円(システムキッチン交換)
  • 浴室:100~150万円(ユニットバス交換)
  • トイレ:20~50万円(洋式から洋式への交換)
  • 洗面所:20~50万円(洗面台の交換)
    ※費用相場はあくまで目安であり、実際の費用は内容によって異なります。

上記は交換のみの金額です。レイアウト変更をする場合は施工規模が大きくなるので、上記よりもさらに費用がかかります。

内装・間取り変更

  • リビング:15~150万円(床や壁の仕上げ変更、間仕切りの撤去など)
  • 和室/洋室:20~50万円(内装の刷新)
  • 和室→洋室変更:25~100万円(畳撤去、床・壁・建具の変更)
  • 間取り変更:20~350万円(壁の新設や撤去、配管の移動を含む)
    ※費用相場はあくまで目安であり、実際の費用は内容によって異なります。

リビングなどの広い空間は、素材やデザイン次第で費用に大きな幅が出ます。間取り変更では構造的な制約や配線・配管の変更の有無が費用を左右します。

外装(屋根・外壁)

  • 外壁塗装:90~150万円
  • 屋根塗装:50~150万円
  • 屋根全体改修:50~300万円
    ※費用相場はあくまで目安であり、実際の費用は内容によって異なります。

塗装は劣化状況や使用塗料のグレードによって価格差が出ます。屋根の全面改修ではカバー工法か葺き替えかで費用が大きく異なります。

耐震補強

耐震補強の費用相場は、200万円以下程度です。

現行の耐震基準に適合させるには、基礎補強や壁の補強が必要です。耐震診断に基づいて必要箇所に限定すれば、費用を抑えることができます。

スケルトンリノベーション

  • 戸建:1,500万円~
  • マンション:1,000〜1,500万円
    ※費用相場はあくまで目安であり、実際の費用は内容によって異なります。

すべてを解体してゼロから造り直すため、費用は高額になりますが、性能や使い勝手を大幅に改善できるのがメリットです。

【関連記事】リノベーションの費用相場と見積の取り方、安くするコツを解説

リフォーム費用をおさえる3つのコツ

理想を詰め込むと、どうしてもリフォーム費用は高くなりがちです。少しでも費用をおさえるために重要なこととして、以下の3つが挙げられます。

  • 設備機器は標準仕様から選ぶ
  • 耐震・断熱・配管更新はまとめて工事する
  • サッシ交換ではなく内窓にする

以下で詳しく説明します。

設備機器は標準仕様から選ぶ

リフォーム会社が取り扱う標準仕様の設備機器は、仕入れ価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。

グレードの高いモデルを選ぶと見た目や機能性は向上しますが、費用は一気に上昇するため、コストを抑えたいなら標準仕様の中から選ぶとよいでしょう。

耐震・断熱・配管更新はまとめて工事する

これらの工事は、いずれも壁や床をはがす必要があるため、同じタイミングでまとめて実施することで解体・復旧費用を一度で済ませられます

個別に分けて行うと、人件費や材料費が何度も発生するため、結果的に割高になります。効率的に費用をおさえるには、同時施工が重要です。

サッシ交換ではなく内窓にする

断熱性能を高めたい場合、サッシ全体を交換するよりも内窓(二重窓)を設置する方法が経済的です。内窓は外壁に手を加えずに済むため、1か所あたり数十万円の節約になることもあります

ただし、窓の開閉が二重になるなど使用感に影響が出るため、快適性を優先したい方はサッシ交換を検討してもよいでしょう。

リフォームにつかえるお得な補助金制度

リフォームを計画する際に、活用できる補助金制度を知っておくことで、費用を大幅に抑えることが可能です。特に、国が実施する制度は、省エネや耐震、バリアフリーといった観点から幅広い工事に対応しており、要件を満たせば誰でも申請が可能です。

以下は主な補助金制度の一例です(※詳細は年度により変更の可能性があります)。

制度名 おもな対象工事 最大補助額 ポイント
先進的窓リノベ2025事業 高断熱窓・ドアへの交換 200万円 窓の断熱改修で大規模補助
子育てグリーン住宅支援事業 断熱改修、エコ住宅設備、バリアフリー、防災等 60万円 必須工事(断熱・省エネ設備等)実施が条件
給湯省エネ2025事業 高効率給湯器(エコキュート等)設置 6~16万円 給湯器ごとに補助、撤去費用も対象
長期優良住宅化リフォーム推進事業 長期優良住宅化リフォーム 210万円 耐震・省エネ・劣化対策など
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 高性能断熱材を使った断熱改修 120万円(戸建) 2025年3月下旬〜6月上旬公募予定
バリアフリー・高齢者住宅改修関連 手すり設置、段差解消、浴室改修等 18万円 市区町村独自の助成も多数

また、自治体独自の補助金制度も多数存在し、国の制度と併用できる場合もあります。地域によって支援内容や上限額が異なるため、住んでいる自治体の窓口に確認することが重要です。

補助金を上手に活用すれば、省エネ性能の向上と快適な住環境の実現を経済的に進めることができます。

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リフォームにローンを組む場合に知っておきたいこと

リフォーム費用を一括で支払うのが難しい場合、ローンの活用を検討する人も多いです。その際、「住宅ローン」と「リフォームローン」のどちらを使うべきかを把握しておくことが重要です。

住宅ローンとリフォームローンの違い

以下に、両者の違いを表形式で簡単にまとめました。

住宅ローン リフォームローン
金利 低め(0.5~2.5%程度) 高め(2~5%程度)
担保 原則として担保が必要 無担保型が主流(有担保型もあり)
借入限度額 1億円超 少額~1,000万円程度(無担保型
借入期間 最長35年 1~15年程度(無担保型)
審査・手続き 厳格・時間がかかる(1週間~1ヶ月) 簡単・スピーディー(数日~2週間)
団体信用生命保険(団信) 原則加入必須 任意または付帯なし
諸費用 登記費用や保証料など諸費用が多い 必要ないもしくは少ない
住宅ローン控除 条件を満たせば対象 条件を満たせば対象

住宅ローンは住宅購入と同時にリフォームを行う場合などに使われ、借入額が大きく返済期間も最長35年と長いため、月々の負担を抑えやすいという利点があります。

金利は0.5〜2.5%程度ですが、担保が必要です。団体信用生命保険への加入や登記・保証料などの諸費用が必要で、審査にも1週間〜1ヶ月かかることがあります。

一方のリフォームローンは、すでに所有している住宅の改修に利用されるもので、借入限度額は1,000万円程度までと比較的小規模です。

金利は2~5%程度と高めですが、無担保型が主流です。手続きが簡単で審査も短期間で済み、諸費用が少ない点もメリットです。団信の加入は任意です。

どちらも条件を満たせば住宅ローン控除の対象となる場合があります。金利や期間、手続きのしやすさなどを踏まえ、最適なローンを選びましょう。

1000万円借り入れる場合の月々の支払いシミュレーション

リフォームローンと住宅ローンのそれぞれについて、1000万円借り入れる場合の月々の支払いシミュレーションを下記の表にまとめました。ぜひご参考ください。

リフォームローン 元利均等返済 金利(年率)3.000% 借入金額1,000万円

10年 15年
毎月のご返済額 96,560円 69,058円
総返済額 11,587,200円 12,430,440円

住宅ローン 元利均等返済 金利(年率)2.000% 借入金額1,000万円

15年 30年
毎月のご返済額 64,350円 36,961円
総返済額 11,583,075円 13,306,188円

1000万円リフォームと建て替えを比較

リフォームと建て替え、どちらを選ぶべきかは、住宅の構造や劣化の程度、ライフスタイルの変化によって異なります。

構造体に重大な欠陥がない場合は、1,000万円のリフォームで大きな性能向上や間取り変更を実現でき、費用対効果が高いと言えます。リフォームでは、基礎や骨組みを活かした上で水回りや内装、断熱・耐震などの性能改善が可能で、住宅の寿命を20〜30年延ばせることもあります。

一方、建て替えは自由設計が可能な反面、解体費や仮住まい費用、登記手続き費用なども含めて平均4,500万円程度かかると言われており、大きな投資が必要です。

よって、現状の建物が十分に活用可能であれば、リフォームの方がコストパフォーマンスに優れ、生活の質も高められる選択肢となるでしょう。

【施工事例】フルリフォームのビフォーアフター【マンション・築20年】

ここでは実際にリフォトルを使ってリフォーム/リノベーションをしていただいたお客様の施工事例をご紹介します。

3LDKを1LDKに変更し、開放感のある空間へリフォームした事例です。梁を活かした木目天井とあらわし天井で、個性的で広がりある空間に。施主のこだわりを丁寧に形にし、居心地の良い住まいを実現しました。

BEFORE
AFTER

>>この事例の詳細はこちら

フルリノベーション契約までの流れ

フルリノベーションを成功させるには、事前の準備や打ち合わせを丁寧に行うことが重要です。ここでは契約までの一般的な流れを紹介します。

家族の希望をまとめる

まずは、どんな暮らしを実現したいか、どのような間取りやデザインを希望するかを家族で話し合いましょう。将来的なライフスタイルの変化も考慮して、優先順位を整理することが重要です。

ここでしっかりと希望をまとめておくと、以降の工程がスムーズに進みます。

リノベーション会社探し

希望や予算に合ったリノベーション会社を探します。口コミや実績、提案力などを参考に複数社を比較検討しましょう。

リフォトルなどのマッチングサービスを活用すれば、イメージ画像などを添付して希望を具体的に伝えることができ、理想に近い会社を見つけやすくなります。

TOPPANが、国土交通省登録団体に所属する、優良リフォーム/リノベ会社を紹介します

現地調査・打ち合わせ

気になるリノベーション会社には現地調査を依頼し、建物の状態や制約を確認したうえで、プランニングに入ります。この段階では、どこまで工事が可能か、どのような改善ができるかをすり合わせていきます。

プラン・見積もりの比較

複数社から提案されたプランや見積もりを比較検討します。価格だけでなく、提案の内容や対応の丁寧さ、保証体制なども含めて判断しましょう。

【関連記事】リフォーム相見積もりでのマナー|注意点をチェック

契約

納得できるプランと見積もりが整ったら、正式に契約を結びます。

契約時には、工事内容、使用する設備、工期、支払い条件、アフターフォローの有無などをしっかりと確認し、書面で取り決めることが大切です。打ち合わせ書や図面もこの段階で受け取り、後々のトラブル防止につなげましょう。

【関連記事】リフォーム会社を選ぶポイントは?リフォーム会社の種類もご紹介

まとめ

1,000万円のリフォームは、内装中心であれば戸建てもマンションも十分に対応可能です。築年数や劣化状況、施工範囲によって柔軟に内容を調整し、補助金やローンも上手に活用することで、満足度の高いリフォームを実現できます。

TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム/リノベ会社を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。

1000万のリフォームでよくあるQ&A

1000万円でどこまでリフォームできますか?

戸建てで内装中心のフルリフォームなら1,000万円で十分可能です。ただし外装・構造補強まで含めると予算超過しやすい点に注意が必要。マンションであれば、専有部の全面改装は1,000万円で実現できることも多くあります。

>>予算1000万円でできるリフォームは?

築40年の戸建をフルリフォームする費用は?

戸建(30坪程度)であれば1,500〜2,500万円が目安になります。

>>【築年数別】1000万円以内でフルリフォーム・リノベーションできるかどうかの目安

リフォームの補助金で最大いくら出ますか?

2025年4月現在では先進的窓リノベ2025事業で最大200万円の補助があります。

>>リフォームにつかえるお得な補助金制度

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