モルタル床でインテリアをおしゃれに|リフォームアイディアや費用目安

更新日:2025年01月16日

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モルタルの床材は、シンプルでスタイリッシュな印象に仕上がるため注目が高まっています。そこで本記事では、主な仕上げ種類やリフォーム時に注意したいポイントについてまとめてご紹介します。これから床のリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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モルタル床とは

モルタル床とは、セメント、砂、水を混ぜたモルタルを使って施工された床のことを指します。モルタルは耐久性が高くコンクリートに似た性質を持ちながら、比較的薄く施工できる点が特徴です。そのため、強度が必要な場所や意匠性が求められる場面で広く使用されます。

仕上げのテクスチャが豊富で、無機質でシンプルな見た目がデザイン的に人気です。特有の風合いがあり、インダストリアルやモダンな空間に適しています。表面を磨いたり仕上げをアレンジしたりすることで、さまざまなデザインに対応可能です。

またタイル等と比べると材料費が安い場合が多く、コストパフォーマンスにも優れています。ただし冬場には冷たく感じられやすいため、住宅では断熱対策が重要です。

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モルタル床がおすすめの間取り|アイディアまとめ

ここでは、モルタル床の使用がおすすめの間取りについてご紹介します。具体的なアイディアを知ることで、ご自宅のリフォームの際に活かしてみてください。

玄関

玄関は家の顔となる場所であり、モルタル床を採用することでシンプルで落ち着いた印象を与えられます。モルタル床のメリットは耐久性の高さと、土や水分にも強い点です。特に雨の日や泥がつきやすい玄関では、掃除が簡単なモルタル床は実用的です。

またグレーやベージュなどのナチュラルな色味のモルタルを選ぶことで、和風から洋風までさまざまなインテリアスタイルにマッチしやすく、モダンでスタイリッシュな玄関空間を演出できます。

玄関の床からそのまま続く土間などと一体化させることで、空間に広がりを持たせたり家全体のデザインに統一感を与えたりすることも可能です。

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土間リビング

土間リビングにモルタル床を取り入れると、室内と屋外の空間がシームレスに繋がり、開放感のある空間を作り出せます。モルタルを使うことで泥や水に強くなり、清掃も簡単です。またモルタルの無機質な風合いが、リビングに自然で素朴な印象を与え、観葉植物や木製家具と組み合わせれば温かみのあるナチュラルな空間に仕上がります。

さらに土間リビングはアウトドアとインドアのアクティビティを兼ねることもでき、バーベキューや趣味のスペースとしても活用しやすくなります。モルタルの床材は傷にも強く、小さなお子さまやペットがいる家庭でも安心して使えるため、利便性とデザイン性の両方を重視する場合におすすめです。

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浴室

モルタルはシンプルで無機質な質感を持ち、温かみのある木材やタイルと組み合わせると、デザイン性の高い空間になります。浴室全体をシームレスにデザインすることで、スパのような落ち着いた雰囲気を演出でき、リラックスした時間を過ごせる空間に仕上がります。

ただし浴室の床材としてモルタルを使用する場合、耐水性や清掃性に加え、滑り止めの工夫が必要です。表面にマット仕上げや凹凸を付けることで、滑りにくくすることが可能です。

また一般的に浴室は湿気が多いため、防水処理を施してお手入れがしやすいようにしましょう。必要に応じて温水床暖房と組み合わせることで、冬でも快適な浴室環境を実現するのがおすすめです。

キッチン

モルタルの無機質な風合いが、キッチンに洗練されたモダンな雰囲気を与え、特にアイランドキッチンやオープンキッチンに最適です。シンプルな色合いであるためステンレスやウッド素材の家具とも調和しやすく、キッチンのデザインが引き立ちます。

またキッチンでの床材は耐摩耗性も重要ですが、モルタルは非常に丈夫で長持ちしやすいため、頻繁に歩く場所でも安心です。ただしキッチンでは油や水を多く使うため、耐水性・耐汚染性を考慮して計画しましょう。

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モルタル床のメリット

ここでは、モルタル床のメリットについてまとめてご紹介します。「モルタル床にリフォームしようか迷っている…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

おしゃれなインテリアになる

モルタル床は、無機質で落ち着いた色調と、シンプルでありながらも存在感のある質感が特徴で、洗練されたおしゃれなインテリアを演出するのに最適です。モルタルのマットな質感はさまざまな素材と調和しやすく、特にウッドやメタル、ガラスなどの素材と合わせると、インダストリアルでモダンな印象が際立ちます。

さらにモルタル床は色や仕上げのバリエーションが豊富で、艶を抑えたマット仕上げ等、好みに応じた雰囲気を自由に選べます。またシームレスな仕上がりが可能で床に継ぎ目ができにくく、空間全体が広々とした印象になります。

自然光や照明が反射することで生まれる陰影も魅力の一つで、どの角度から見ても美しいインテリアとして完成度の高い空間に仕上がります。そのため住宅だけでなくカフェや店舗など、デザイン性が求められる場所で広く採用されています。ただし住宅の場合にはメンテナンス面が課題のため、入口土間の一部をモルタルにするといった部分的な導入がおすすめです。

外部との中間領域として使える

モルタル床は、室内と屋外をつなぐ「中間領域」としても活用しやすい素材です。玄関や土間スペースにモルタル床を使うことで家の中と外がシームレスに繋がり、空間に広がりが生まれます。

例えば玄関土間やリビング土間としてモルタル床を採用すると、靴のままでも気兼ねなく入れる便利なスペースができ、アウトドア用品の収納や、園芸作業の場としても活用可能です。また耐水性・耐久性に優れており、泥や水分を含んだものを持ち込んでも劣化しにくいため、天候に左右されることなく使用できます。

無機質でシンプルなモルタルの質感は外の景観と自然に馴染み、住宅全体が一体感のあるデザインになる点も魅力です。外から室内へスムーズに移行できる中間領域を作ることで快適な動線が確保され、アウトドアリビングのような楽しみ方もできます。

汚れても掃除がしやすい

モルタル床は耐久性が高く、汚れがつきにくいため掃除が比較的しやすいです。表面がフラットで凹凸が少ないため汚れやゴミが溜まりにくく、軽く拭くだけで汚れを除去できます。特に、ペットや小さなお子さまがいる家庭では、泥や飲み物をこぼしても拭き取りやすい点がメリットです。

モルタルのナチュラルなグレーの色味も汚れが目立ちにくい要因となり、日々の掃除の負担を軽減します。水や洗剤に強く清掃道具を選ばないことから日常的なメンテナンスが簡単で、美しい状態を長く保てます。

こういった特徴から、生活感を抑えたスタイリッシュな空間を維持したい場合、モルタル床は非常に実用的で手入れのしやすい選択肢です。

店舗併用住宅にもおすすめ

モルタル床は、店舗併用住宅に非常に適した床材です。無機質でシンプルなデザインは住空間と店舗空間の両方にマッチし、住宅全体に統一感をもたせながら落ち着いた雰囲気を与えます。特に飲食店やカフェ、美容サロンなど、デザイン性と清掃性が重視される業種では、モルタル床の耐久性と清掃のしやすさが大きなメリットです。

また傷や摩耗に強いため、多くの人が行き交う店舗スペースであっても美しい状態を保ちやすく、日常的なメンテナンスも簡単です。さらにモルタルの自然な色合いは他のインテリアとも調和しやすく、家具や装飾品によってさまざまなスタイルに対応できます。

おしゃれな雰囲気を保ちながら実用性も兼ね備えているので、店舗併用住宅での採用は、機能性とデザイン性の両立を求める方に特におすすめです。

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モルタル床の仕上げ種類

ここでは、モルタル床の仕上げの種類についてご紹介します。

金鏝押さえ仕上げ

金鏝(かなごて)押さえ仕上げは、モルタルの表面を金鏝で平滑に押さえる仕上げ方法です。これによりモルタル床にツヤ感が出て、滑らかで美しい質感が生まれます。シンプルで上品な見た目が特徴で、現代的でモダンな空間に適しています。

また金鏝で押さえた表面は密度が高くなるため強度も増し、汚れや水分の浸透を防ぎやすいというメリットもあります。表面が平滑になることで掃除がしやすく、生活空間や商業空間の床材としても人気が高いです。

刷毛ひき仕上げ

刷毛(はけ)ひき仕上げは、モルタルの表面に刷毛を用いてラインをつける方法です。表面に細かい凹凸ができることで滑りにくくなるため、屋外や水回りなど滑りやすい場所に適しています。刷毛の使い方や角度を工夫することでさまざまな模様やラインのデザインを表現でき、インテリア性を高めることも可能です。

また刷毛のラインによってモルタルの質感が強調され、ナチュラルで素朴な印象の空間が演出できます。滑り止めとしての機能性とデザイン性を兼ね備えており、住宅の玄関や外構、公共施設などで多く採用されています。粗さやパターンを自在に調整できるので、用途に合わせた仕上がりが楽しめる点が魅力です。

洗い出し仕上げ

洗い出し仕上げはモルタルに石や砂利を混ぜ込み、表面を洗い流して石や砂利が見えるように仕上げる方法です。この手法により凹凸のある質感が生まれ、滑り止め効果も高まります。また石や砂利の種類や色を変えることで、仕上がりのバリエーションが豊富に楽しめるため、個性を出したい場所やデザイン性を重視したい空間に適しています。

特に和風の建築や庭園のアプローチなどでよく用いられ、ナチュラルで落ち着いた印象を与えます。石や砂利の存在感が生きることで自然と調和した雰囲気を演出でき、室内外問わず採用されています。視覚的にも触覚的にも豊かな仕上がりが得られるので、質感を楽しめるのがこの仕上げ方法の魅力です。

研ぎ出し仕上げ

研ぎ出し仕上げは、モルタルに砂利や大理石チップを混ぜ込んだ後、表面を研磨してツルツルに仕上げる方法です。磨くことで混ぜ込んだ石やチップが浮き出て、美しい模様と光沢が生まれ、まるでテラゾーのようなデザイン性が高い仕上がりになります。

表面が滑らかであるため掃除がしやすく、商業施設や高級感を出したい住宅空間に向いています。特に色の異なる石やチップを使えばカラフルで個性的な模様を作り出せるため、モダンでアート性の高い空間演出が可能です。耐久性と美しさを兼ね備えており、床だけでなく壁やカウンターなどにも応用されることがあります。

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モルタル床のリフォーム費用目安

モルタル床のリフォーム費用は、施工方法や面積によって異なりますが、一般的な目安として以下のようになります。

工事内容 費用目安
モルタル床仕上げ 刷毛引き仕上げの場合:㎡あたり約1,500~4,000円程度
金鏝押え仕上げの場合は:㎡あたり約2,000~5,000円程度

※モルタル仕上げのみの相場となります。砕石敷きやメッシュ筋の敷き込みなどの下地は別途費用がかかります。
※養生費は別途費用がかかります。
※約3㎡以下の場合や広範囲のモルタル割れ防止処置を行う場合は、費用相場が変わります。
関連工事費 約5㎝厚みの砕石敷き作業:㎡あたり約3,000~10,000円程度
約6㎜程度のメッシュ敷き:㎡あたり約1,000~1,500円程度

※作業範囲が狭い場合は費用相場が変わります。

※下地の仕様や厚みによっては費用が変わります。

既存の床材が別の種類の場合、撤去や下地調整が必要です。そして新しくモルタルを施工する費用は、金鏝押さえ仕上げや刷毛ひき仕上げのようなシンプルな仕上げであれば比較的安価で、洗い出し仕上げや研ぎ出し仕上げといったデザイン性の高い仕上げは手間がかかるため高額になる傾向があります。

モルタル床施工費用の他に、メッシュ筋による割れ防止対策などの関連工事費が掛かる場合があるため注意しましょう。デザイン性の高い仕上げやコーティング方法を選ぶことで費用が変動する点も、考慮が必要です。

リフォーム費用は地域や業者によっても異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。

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モルタル床のデメリットと解決策

ここでは、モルタル床でよくあるデメリットについてご紹介します。事前に知っておくことで、リフォーム後のミスマッチを防ぎましょう。具体的な解決策もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

ひび割れが生じやすい

モルタル床は、乾燥や収縮による「ひび割れ」が生じやすい点が大きなデメリットです。モルタルはセメントと砂を混ぜて作るため硬化時に収縮が発生しやすく、気温や湿度の変化によっても影響を受けやすくなります。

また地震などで建物に動きがあった場合も、硬いモルタルは割れやすく、これがデザイン性に影響したり掃除の手間を増やしたりすることがあります。ひび割れが入ることで汚れが溜まりやすくなる点や、見た目が損なわれてしまう点もデメリットといえます。

【解決策】スプレーや充填剤で補修する

モルタル床のひび割れを防ぐには、定期的なメンテナンスが重要です。軽微なひび割れであれば、専用のスプレーや充填剤を使って簡単に補修が可能です。ひび割れ用の補修スプレーや充填剤を使うことで、見た目を整えるだけでなく、汚れがひびに入り込むのを防ぐ効果も期待できます。

またひび割れが広がりやすい場所では、防水性の高いコーティング剤を定期的に塗布することで割れや劣化を抑える効果が得られます。さらに施工時にワイヤーメッシュを下地に仕込んでおくことも、ひび割れ予防策として有効です。ワイヤーメッシュは床の補強になり、モルタルが収縮した際に表面が割れるのを防いでくれます。

寒さを感じやすい

モルタル床は、冬場に寒さを感じやすいというデメリットがあります。これは、モルタル自体が熱を伝えやすいことが主な理由です。

冷え込みが激しい季節には床から冷気が伝わりやすくなってしまうため、特に住宅や店舗などで長時間過ごす場所としては足元が冷えやすくなります。木材やカーペットのような暖かさが感じられないことで、冷え込みが厳しい地域や季節には冷たさが気になることが多いです。

【解決策】断熱対策を施しておく

寒さ対策としては、まず施工段階で断熱材を床下に敷き詰める方法があります。モルタルの下に断熱材を敷くことで冷気の伝導を防ぎ、室内の暖かさを保つことにつながります。

さらに、床暖房を設置するのも効果的な方法です。床暖房を組み合わせることで、冬でも足元から快適に温かさが得られます。電気式や温水式の床暖房を取り入れることで、冷えがちなモルタル床も快適な居住空間になります。

もし床暖房の設置が難しい場合は、冬季のみカーペットやラグを敷くことも寒さ対策として有効です。また室内の保温性を高めるためには、二重サッシや遮熱カーテンなどを使って外気の影響を抑えることも寒さを感じにくくする対策になります。

施工可能な業者が限られる

モルタル床の施工には技術や経験が必要であるため、「施工可能な業者が限られる」という点がデメリットです。モルタルは施工手順が複雑で仕上げの品質が技術力に左右されるため、経験豊富な業者に依頼することが重要です。

しかし対応できる専門業者は限られており、場合によっては施工費用が高くなったり、希望のデザインを実現してくれる業者が見つからなかったりすることもあります。

【解決策】見積もり比較サイトを利用する

モルタル床の施工業者を探す際は、複数の業者の見積もりを比較できるサイトを利用すると便利です。施工技術に優れた業者を効率よく探せるだけでなく、費用や工期の比較も簡単に行えます。特にモルタル床に強い業者や、デザイン性の高い仕上げに対応できる業者を見つけるために、口コミや過去の施工事例を参考にすると良いでしょう。

実際の施工前に施工担当者とデザインや仕上げについて細かく確認することも、理想の仕上がりに近づけるためのポイントです。また施工範囲が広い場合や複雑なデザインが必要な場合は、専門的な知識を持つ業者との連携が重要となるため、施工事例やイメージ写真等を利用して共有しておくと安心です。

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まとめ

モルタルの床は、シンプルで無機質な質感がおしゃれな雰囲気になるため人気があります。しかしリフォームで取り入れる際には、寒さ対策や施工可否について十分確認する必要があります。本記事でご紹介した注意点やポイントを参考に、ぜひ適した業者に依頼してみてください。

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