
屋根材といえば、スレートやガルバリウム鋼板、瓦などを思い浮かべる方が多いかもしれません。その中で、近年じわじわと注目されているのが「アスファルトシングル」です。
あまり聞き慣れない名前ですが、海外では広く使われている屋根材のひとつです。軽さや防水性、デザインの自由度など、現代の住まいにフィットしやすい特徴を持っています。
一方で、日本ではまだ採用事例が多いとはいえず、「耐久性は大丈夫なの?」「デメリットはないの?」と不安に感じる方も多いようです。
この記事では、アスファルトシングルの基本的な特徴からメリット・デメリット、耐用年数や費用感まで、選ぶ前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
自分に合った屋根材かどうか、リフォーム時はどうすればいいのか、判断するヒントとしてぜひ参考にしてみてください。
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アスファルトシングルとは?屋根材の特徴を解説

アスファルトシングルとは、一言でいえば「シート状の柔軟な屋根材」です。
日本では瓦やスレート(コロニアル)に比べると馴染みが薄いかもしれませんが、世界的には長い歴史を持つ信頼性の高い素材です。
ガラス繊維とアスファルトでできた「柔らかい」屋根材
アスファルトシングルは、ガラス繊維(グラスファイバー)を芯材にして表面をアスファルトでコーティングし、さらに石粒を付着させて仕上げた屋根材です。「シングル材」と呼ばれることも多いです。
構造だけ見ると少し難しそうに感じますが、イメージとしては「防水シートに近い素材を、屋根材として使っている」と考えるとわかりやすいでしょう。瓦のように硬い素材ではなく、手でしならせられるほど柔軟性があります。
この「柔らかさ」が、アスファルトシングルの大きな特徴です。割れにくく加工しやすいため、複雑な形状の屋根にもぴったりとフィットします。また、表面の石粒が紫外線から素材を守り、耐久性を保つ役割も果たしています。
なお、アスファルトシングルは「耐久性が低い」という印象を持たれることがありますが、これは紙を基材とした古い製品のイメージによるものです。現在はガラス繊維を用いた高耐久な仕様が主流で、性能面も大きく向上しています。
日本での普及率
アスファルトシングルは、アメリカやカナダではごく一般的な屋根材として知られています。住宅の大半に採用されており、「屋根といえばシングル」というほど身近な存在です。地域によっては、戸建住宅の8割前後で使われているともいわれています。
一方、日本ではスレートや瓦、金属屋根が主流で、アスファルトシングルの採用率はまだ高いとはいえません。住宅全体で見ると、数%程度にとどまる低い割合です。
その背景には、台風などの強風リスクが多い気候や、施工できる業者が限られているといった条件が挙げられます。
ただし、デザイン住宅や輸入住宅などでは採用が多い人気の屋根材で、軽量で扱いやすく外観に個性を出しやすい点が評価されています。従来の屋根材とは異なる魅力を持つ素材として、一定のニーズがあるといえるでしょう。
アスファルトシングルのメリット6選

アスファルトシングルには、まだまだ知られていない多くのメリットがあります。
ここでは、以下6つのメリットについてくわしく紹介していきます。
- 軽量で地震に強い
- 防水性が高い
- 雨音が響きにくい
- どんな形状にも対応しやすい
- 比較的安い
軽量で地震に強い
アスファルトシングルの大きな特徴のひとつが、その軽さです。瓦と比べると重量はおよそ4分の1程度で、建物全体への負担を抑えられます。
屋根が軽くなると、地震の際に建物にかかる揺れも小さくなります。上部が重い建物ほど揺れが大きくなるため、屋根材の軽量化は耐震性を考えるうえでも大切なポイントです。
特にリフォームの場合、既存の建物へ負担をかけずに屋根を更新できるのは安心面で大きな魅力です。「築年数が古くて耐震性に不安がある」といった場合でも、採用しやすい屋根材といえるでしょう。
防水性が高い
アスファルトシングルは、その名の通りアスファルトを主成分とした屋根材です。アスファルトはもともと防水性に優れた素材で、水を通しにくい性質を持っています。
さらに、シングル材は1枚ずつを重ねて施工するため、屋根全体が層状の構造になります。この重なりによって雨水の侵入を防ぎ、屋根としての防水性能を高めるのです。
もちろん、屋根全体の防水性は下地材との組み合わせによっても左右されます。しかし、アスファルトシングル自体が水に強い素材であることは、大きな強みのひとつです。
雨音が響きにくい
金属屋根に比べて、雨音が響きにくい点もアスファルトシングルのメリットです。
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、雨粒が当たったときの音が室内に伝わりやすいことがあります。一方、アスファルトシングルは柔らかい素材でできており、さらに表面に石粒があるため、音を吸収しやすい構造になっています。
そのため、強い雨の日でも「パタパタ」とした音が気になりにくく、寝室や子ども部屋の上に屋根がある間取りでも安心です。静かな住環境を重視したい方にとっては、意外と見逃せないポイントといえるでしょう。
どんな形状にも対応しやすい
アスファルトシングルは柔軟性が高いため、複雑な屋根形状にもなじみやすい素材です。
曲面を含む屋根や急こう配の屋根、凹凸の多いデザイン性の高い住宅でも、比較的スムーズに施工できます。硬い屋根材では加工や納まりに工夫が必要な場合でも、シングル材であれば自然にフィットさせやすいのが特徴です。
屋根の形状に関して制限が少なくなれば、設計の自由度も広がります。複雑な形状でも隙間なくぴったりと納めやすく、外観の完成度を高めやすいのも魅力です。
外観にこだわりたい方や、個性的な住まいを目指したい方にも選ばれている理由のひとつです。
比較的安い
アスファルトシングルは、屋根材の中でも比較的コストを抑えやすい部類に入ります。
一般的なスレート屋根と同程度、もしくはそれよりやや安い価格帯の製品も多いため、初期費用を抑えたい場合にはおすすめの種類です。高めの価格帯のガルバリウム鋼板や瓦と比べると、トータルコストで大きな差が出るでしょう。
屋根は面積が大きいため、材料費の差がそのまま全体の費用に影響します。性能とコストのバランスを重視したい方にとって、検討しやすい屋根材といえます。
リフォームでも取り入れやすい
軽量で扱いやすいアスファルトシングルは、リフォームとの相性が良い屋根材です。
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」にも対応しやすく、解体費用を抑えながら屋根を一新できるケースも多いです。既存の屋根を撤去しないため廃材が出にくく、工事の手間や工期の短縮にもつながります。
また、重量が軽いため建物への負担が増えにくく、耐震性への影響を抑えながら施工できるのもメリットです。屋根リフォームを検討している方は、ぜひ材料選びの候補に入れてみてくださいね。
アスファルトシングルのデメリット5選

たくさんのメリットがある一方で、アスファルトシングルには注意しておきたい点もあります。採用してから後悔しないためにも、弱点やリスクをあらかじめ理解しておきましょう。
ここでは代表的な以下のデメリットをまとめ、それぞれの考え方や対策もあわせて紹介します。
- 強風でめくれる可能性がある
- 表面の石粒が落ちることがある
- コケやカビが発生しやすい
- 施工品質によって耐久性が変わる
- 対応できる業者が少ない
強風でめくれる可能性がある
アスファルトシングルは柔らかい素材であるため、強風の影響を受けやすい一面があります。特に台風の影響を受けやすい沿岸部や高台、周囲に建物が少ない開けた場所では、めくれや浮きが発生しやすい傾向が見られます。
ただし、めくれや浮きといったリスクは施工方法の工夫で回避できるため、過度に心配する必要はありません。
たとえば、専用接着剤の使用や適切な釘打ちにより、風に対する耐性を高められます。また、製品によっては耐風性能が強化されたタイプもあります。
素材そのものの特性だけで判断するのではなく、施工方法や仕上がりも含めて考えるのが大切です。そのうえで、施工実績や説明の内容を見ながら、納得して任せられる業者を選びましょう。
表面の石粒が落ちることがある
アスファルトシングルの表面には、細かな石粒が付着しています。この石粒は紫外線から素材を守る役割を持っていますが、経年とともに少しずつ落ちていくことがあります。
特に施工直後や初期の段階では、余分な石粒が自然に落ちる場合が多いため、「不具合ではないのか」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、ある程度の脱落は正常な範囲とされています。
また、シングル材の石粒は自然石が使われている場合が多く、健康リスクのあるアスベストなどは含まれていないため安心してください。
長期間にわたって大量に剥がれている場合は注意が必要ですが、通常の範囲であれば性能への影響はほとんど心配ありません。気になる場合は、点検時に状態を確認してもらいましょう。
コケやカビが発生しやすい
表面がざらついた仕上がりのため、環境によってはコケ・藻やカビが発生しやすくなります。
特に日当たりが悪い北側の屋根や湿気がこもりやすい立地、周りに樹木が多い場所では、緑色の汚れが目立つことがあります。機能面に大きな影響が出るわけではありませんが、見た目が気になる方にとってはデメリットに感じられるでしょう。
対策としては、立地条件を踏まえた屋根材選びや、定期的な洗浄が考えられます。事前に周辺の環境を確認し、施工会社に経年時の変化も相談したうえで屋根材を選べば、後からのギャップを減らせます。
施工品質によって耐久性が変わる
アスファルトシングルは、施工の精度によって仕上がりの美しさや耐久性に差が出やすい屋根材です。
下地の状態や防水シートの施工、重ね方や固定方法など、細かな工程が品質につながります。見た目だけでは判断しにくい部分も多く、施工担当者の経験の差がそのまま性能に影響するケースも多いです。
後々の不具合を避けるためにも、アスファルトシングルの施工経験が豊富な会社に依頼しましょう。実績が多い会社であれば、住まいの状況に応じた適切な施工が期待でき、経年時のアフターメンテナンスも安心して任せられます。
対応できる会社が少ない
日本ではまだ主流の屋根材とはいえないため、アスファルトシングルの施工に慣れている業者が限られているのが現状です。
地域によっては対応可能な会社が少なく、選択肢が狭まることもあるでしょう。また、経験が少ない業者が施工すると、本来の性能を発揮できない可能性もあります。
こうした背景からも、アスファルトシングルを選ぶ場合は「施工できるかどうか」だけでなく、「どれくらい実績があるか」まで確認しておくのが重要です。この点は、屋根材選びと同じくらい大切なポイントといえるでしょう。
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他の屋根材との比較(価格・性能)

屋根材を選ぶ際は、単体で見るだけでなく、ほかの屋根材と比較しながら検討を進めましょう。それぞれに特徴があり、重視するポイントによって向き・不向きが分かれます。
ここでは、代表的な屋根材とアスファルトシングルの違いについて解説します。
おもな屋根材との価格・性能比較
屋根材としてよく使われる「スレート」「ガルバリウム鋼板」「瓦」と、アスファルトシングルを比較すると、次のような違いがあります。
| 屋根材 | 価格帯 | 耐用年数 | 重量 | 特徴 |
| アスファルトシングル | やや安い | 約20〜30年 | 軽い | 柔軟性がありデザイン性◎ 防水性が高い |
| スレート | やや安い | 約20〜30年 | やや軽い | 普及率・コストパフォーマンスともに高い |
| ガルバリウム鋼板 | やや高い | 約25〜40年 | 非常に軽い | 耐久性が高くスタイリッシュ |
| 瓦 | 高い | 約50年以上 | 重い | 耐久性が高く重厚感がある |
アスファルトシングルは、スレートと同じ価格帯でありながら、柔軟性・高い防水性能を持つコストパフォーマンスに優れた屋根材です。一方で、耐用年数はガルバリウムや瓦と比べるとやや短めです。
「できるだけコストは抑えたいけれど、機能や見た目にもこだわりたい」という方にとっては、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。
アスファルトシングルの費用相場
アスファルトシングルの費用は、材料費と施工費を合わせて、1㎡あたりおよそ5〜8千円程度が目安です。
たとえば、30坪前後の住宅では、次のようなイメージになります。
- 屋根面積:80㎡程度
- 総額:40〜65万円前後(足場代除く)
屋根の形状や勾配、下地の状態によって費用は変わるため、あくまで目安として考えておきましょう。
また、リフォームの場合は工法によって費用に差が出ます。既存の屋根を撤去して新しく葺き替える方法は解体費用がかかりますが、既存屋根の上から重ねるカバー工法であれば、その分の費用を抑えられます。
「実際の費用を知りたい」という場合は、施工可能な会社に見積もり依頼をしてみましょう。
見積もりでは現地調査が行われるため、施工にかかる費用を細かく把握できます。あわせて、屋根の劣化状況や工事の必要性を確認できるのもメリットです。

アスファルトシングルの耐用年数とメンテナンス時期

屋根材を選ぶうえで、「どれくらい長持ちするのか」「どのタイミングで手入れが必要なのか」といった点が気になる方が多いかもしれません。
ここでは、アスファルトシングルの耐用年数の目安と、長く使うためのメンテナンス方法について解説します。
一般的な寿命は20〜30年
現在主流となっている「グラスファイバー基材」のアスファルトシングルであれば、耐用年数は20~30年程度です。中には、40年の保証が設けられている製品もあります。
これはスレート屋根と同程度の水準で、一般的な住宅で採用される屋根材としては標準的な耐久性です。ただし、実際の寿命は立地条件や施工品質によって変わります。
たとえば、日差しが強い地域では紫外線の影響を受けやすく、劣化が早まることがあります。逆に、適切な施工と定期的な点検が行われていれば、目安以上に長く使えるケースもあるでしょう。
カタログ上の年数だけで判断するのではなく、住まいの環境や使い方も含めて考えるのが大切です。
点検・補修は10〜15年ごと
屋根全体の寿命が30年だとしても、その間「何もしなくてよい」わけではありません。10年から15年という節目で専門業者による点検と必要な部分補修を行うことが、結果的にトータルコストを抑えるコツです。
この時期にチェックしたいのは、強風であおられたことによる「シートの浮き」や、接着剤の乾燥・硬化による「剥がれ」です。
浮いている箇所があれば、専用の接着剤を再注入して圧着するだけで、大きなトラブルを未然に防げます。また、表面の石粒が著しくはげている場合は、部分補修や吹き替えなどを検討するのもこのタイミングです。
自宅の屋根は近くで確認するのが難しく、遠目からでは細かなトラブルに気が付かないこともよくあります。気になる症状がなくても、定期的に専門業者にチェックしてもらうと安心です。
【ケース別】アスファルトシングルのリフォーム方法

アスファルトシングルは、リフォームでも取り入れやすい屋根材です。
ここでは、「別の屋根材から変更したいのか」「今の屋根を直したいのか」の2つのケースに分けて、具体的な内容を解説していきます。
ケース①:今の屋根を「アスファルトシングルに変えたい」場合
スレートやトタン、あるいは古い瓦屋根からアスファルトシングルへの変更を検討しているなら、おもに「葺き替え」か「カバー工法」のどちらかを選びます。
比較的多いのがカバー工法で、既存の屋根の上から防水シート(ルーフィング)と新しいシングル材を重ねる方法です。
既存の屋根を剥がさずに施工できるため、解体にかかる作業費や廃材の処分費を抑えやすく、工期も短くなります。屋根が二重構造になることで、断熱性や遮音性が高まるメリットもあります。
一方で、下地の野地板が腐食している場合や雨漏りが発生している場合は、すべてを一度剥がして下地からつくり直す「葺き替え」が必要です。
自分の家の屋根がどちらに適しているかは、必ず屋根裏の診断を含めた専門調査で判断してもらいましょう。
ケース②:今の「アスファルトシングルを直したい」場合
すでにアスファルトシングルの屋根が使われている場合は、劣化の程度に応じて「部分補修」か「全面改修」を選びます。
たとえば、めくれや浮きが一部に見られる程度であれば、その部分だけの補修で済むケースも多いです。早い段階で対処すれば、費用も最小限に抑えられます。
一方で、広範囲に劣化が進んでいる場合や下地まで傷んでいる場合は、葺き替えやカバー工法を検討する必要があります。25年以上経過して全体的に寿命を迎えているなら、シングル材の上に新しいシングル材を重ねる「シングル・オン・シングル(カバー工法)」も可能です。
なお、アスファルトシングルは塗装によるメンテナンスにはあまり向いていません。塗膜によって雨水の排出が妨げられる可能性があり、使用できる塗料にも制限があるためです。
劣化が進んでいる場合は、塗装ではなく屋根材自体の改修を前提に検討するのがおすすめです。
「屋根リフォームの費用を具体的に知りたい!」という方は、以下の記事も参考にしてください。
>>【プロ監修】屋根リフォームの費用は?状況別に最適な方法も解説
失敗しないリフォーム会社選びのポイント

屋根は、工事が終わってしまうと手抜きがあっても気づきにくい場所です。
ここでは、アスファルトシングルの特性を正しく理解し、丁寧に作業してくれる会社を見極めるための基準をまとめました。
アスファルトシングルの施工実績を確認する
アスファルトシングルは、瓦や金属屋根とは異なる特殊な施工技術が求められます。
シートを固定する釘を打つ位置が数センチずれたり接着剤の量が足りなかったりするだけで、数年後の剥がれや雨漏りにつながってしまうおそれもあります。施工会社を選ぶ際は、過去にどれだけシングル材の施工を手掛けてきたかを確認しましょう。
会社のウェブサイトで実際の施工写真が公開されているか、あるいはメーカーから推奨されている施工店かどうかが判断の目安となります。
「どの屋根材でも施工できます!」と答える業者ではなく、強風対策のために接着剤をどう使い分けているかなど、具体的な作業工程を説明してくれる会社なら安心して任せられます。
屋根の状態をしっかり調査してくれる会社を選ぶ
見積もりを依頼した際、すぐに金額を提示するのではなく、まずは現状の屋根をどれだけくわしく調べてくれるかに注目してみましょう。
アスファルトシングルのリフォームでは、目に見える表面の傷みだけでなく、その下の野地板がしっかり釘を保持できる状態かどうかの確認も不可欠です。
信頼できる業者は、ドローンや高所カメラを使って目視するだけでなく、実際に屋根に登って感触を確かめたり屋根裏を確認して雨染みの有無をチェックしたりします。
調査の結果を写真付きの報告書としてまとめ、なぜその工事が必要なのかを納得できる言葉で伝えてくれる担当者であれば、工事が始まってからのトラブルも防ぎやすくなるでしょう。
訪問営業の屋根業者には注意する
突然自宅にやってきて、「近くで工事をしていたら、お宅の屋根が剥がれているのが見えた」などと声をかけてくる業者には、慎重な対応が必要です。
こうした訪問営業の中には、実際には急を要さない程度の石粒の剥がれを「放置すると雨漏りする」と大げさに伝え、契約を急がせるようなケースも多々あります。
表面から石粒が多少落ちるのは経年による自然な現象であることも多いため、見知らぬ業者の言葉だけで判断するのは危険です。もし不安を煽られても、その場ではしごを登らせたり契約書にサインしたりせず、まずは名刺をもらって家族に相談しましょう。
さらに別の業者にもセカンドオピニオンを求めるのが、トラブルに巻き込まれないための鉄則です。
複数の会社から見積もりを取る
屋根工事の金額には、はっきりと決まった定価がありません。そのため、少なくとも2〜3社から見積もりを取り、内容を比較するのが基本です。
同じ工事内容でも、会社によって費用や提案内容が異なります。複数社を比較していくと、相場感がつかみやすくなり、納得感のある判断ができます。
また、価格だけでなく、説明のわかりやすさや対応の丁寧さも重要な判断材料です。複数の提案を並べてみると、担当者の知識量やアフターフォローの充実度、そして自分の家の屋根に最適なプランが自然と見えてきます。
こちらの質問に対して曖昧な返答をせず、メリットとデメリットの両方を誠実に話してくれる会社を選べば、より満足度の高いリフォームにつながるでしょう。
「業者を絞り込むのが大変…」「どの会社が良いか判断できない」とお悩みの方は、リフォーム会社の紹介サイトを利用するのもおすすめです。
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アスファルトシングルに関するよくある質問
アスファルトシングル屋根にはどんなデメリットがある?
代表的なデメリットとしては、「強風でめくれる可能性がある」「表面の石粒が落ちる」「コケやカビが発生しやすい」といった点が挙げられます。
ただし、立地条件に応じた材料選びや適切な施工で十分に対策できるため、特徴を理解したうえで選べば大きな問題にならないケースがほとんどです。
アスファルトシングルは塗装できる?
アスファルトシングルは、基本的に塗装を前提とした屋根材ではありません。
塗装によって雨水の排出が妨げられる可能性があり、「水性塗料しか使用できない」といった制限もあるためです。劣化が進んでいる場合は、補修やカバー工法・葺き替えなどで対応するのが一般的です。
アスファルトシングルの屋根勾配は?
アスファルトシングルは、製品や下地の仕様によって異なりますが、一般的に2.5〜27.5寸程度までの幅広い勾配に対応できます。
柔軟性があるため急勾配の屋根にもなじみやすく、複雑な形状にも施工しやすいのが特徴です。
まとめ|アスファルトシングルは価格とデザイン性のバランスが魅力の屋根材
アスファルトシングルは、工事にかかる費用負担を抑えながら、海外住宅のようなおしゃれな外観に仕上げやすい屋根材です。軽量なため建物への負担が少なく、リフォームでも取り入れやすい点も魅力といえるでしょう。
一方で、施工の精度によって仕上がりや耐久性に差が出やすい面もあります。強風への対策や下地の状態見極めなど、特性を熟知したパートナー選びが不可欠です。
「コストは抑えたいけれど、見た目や性能にもこだわりたい」と考えているなら、まずは信頼できる専門業者に、現在の屋根の状態を診断してもらうことから始めてみましょう。
住まいの条件や希望に合った選択ができれば、見た目と性能のバランスに納得できる屋根に仕上げられるはずです。
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執筆者
中村しょう子

二級建築士・ライター。建設会社で現場監督・設計・CAD製図・積算・営業など幅広く経験。現場を知る強みを活かし、ハウスメーカーや工務店のSEO記事、建設・不動産会社の取材記事から一般向けメディア記事まで、多様な建築系コンテンツを手掛ける。
