
床材には多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。本記事では床材の主な種類やメリット・デメリットについてご紹介します。リフォームの際の計画方法や注意点についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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床材の種類|一覧でメリット・デメリットをチェック
ここでは、床材の主な種類についてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットをチェックすることで、ご家庭の床に合った素材を選んでみましょう。
フローリング

フローリングは木材による木目デザインが特徴の床材で、見た目の美しさや高級感が魅力です。硬質で耐久性が高く掃除もしやすいため、多くの家庭で採用されています。
木の温かみを感じられる一方で、硬いため転倒時の衝撃が大きい点がデメリットです。防音性は低めですが、床暖房対応の製品もあり、快適性を向上させることも可能です。さらに特殊な表面加工によって、耐傷性や防滑性を高めた製品も存在します。
メリット
フローリングは耐久性が高く見た目が洗練されているため、リビングやダイニングなど多くの部屋で採用されています。木目調のデザインは自然な温かみを持ち、部屋全体を明るく見せる効果も期待できます。
また、掃除が簡単で汚れやほこりがたまりにくい点も大きなメリットです。さらに床暖房を使用している場合には、専用のフローリングを使用することで冬場でも快適に使用できます。
デメリット
一方で、天然無垢材のフローリングは水や湿気に弱いというデメリットがあります。そのためキッチンや浴室近くといった水回りで使用する場合には傷みやすくなるため注意しましょう。
また表面が硬いため、長時間立ちっぱなしだと足腰に負担がかかる場合もあります。さらに衝撃が加わると傷やへこみが目立ちやすく、ペットやお子さまのいる家庭では特に注意が必要です。
【関連記事】フローリングの種類とは?おすすめの理由と選ぶときのポイントをご紹介
クッションフロア

クッションフロアとはPVC(塩化ビニル)を主原料とした柔らかい床材で、耐水性に優れている点が特徴です。キッチンや洗面所など水回りに適しており、汚れが拭き取りやすくお手入れも簡単です。
柔らかい素材のため足腰への負担を軽減でき、転倒時の怪我を防ぐ効果も期待できます。デザインの幅が広く、木目調やタイル調などのバリエーションを手軽に楽しめるため人気の床材です。ただし耐久性はやや低めで、重い家具を置いてしまうとへこみが生じやすいことがあります。
メリット
クッションフロアは柔らかい素材で作られており、足触りが良いのがメリットです。クッション性により転倒時の衝撃を吸収できるため、小さいお子さまや高齢の方がいる家庭に適しています。
また耐水性が高いため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りでよく使われます。デザインバリエーションも豊富で、インテリアに応じた多彩な仕上がりを手軽に楽しめます。
価格もリーズナブルで、取り付けや交換が比較的簡単です。そのため、予算を押さえてリフォームしたい場合には特におすすめです。
デメリット
クッションフロアの耐久性はフローリングやタイルより比較的低く、重い家具を置くとへこみができやすいのがデメリットです。また熱や薬品に弱く、火気の近くでは変形や劣化してしまうリスクがあります。
さらに経年劣化により色あせや傷が目立ちやすくなるため、頻繁な張り替えや交換が必要になる場合があります。また本物の無垢材等に比べると高級感の点では劣るため、インテリアのイメージによって慎重に選ぶ必要があります。
【関連記事】クッションフロアの張り替えで快適に|メリットや注意点
カーペット

カーペットは柔らかく温かみのある素材で、防音性や断熱性に優れている点が特徴です。冬場でも冷たさを感じにくく、足触りが快適になります。そしてデザインや色の選択肢が豊富で、インテリアに合わせて空間を演出できます。
一方で、汚れが染み込みやすく、掃除やメンテナンスに手間がかかる場合があります。またほこりが溜まりやすくダニも発生しやすいため、アレルギー対策が必要になることもあり注意が必要です。
メリット
カーペットは柔らかく、断熱性や防音性に優れた素材です。冬場でも暖かさを保てるため快適で、足音を吸収しやすいことから集合住宅でも重宝されます。またデザインや色の選択肢が豊富であり、部屋の雰囲気を自由に変えたい場合に役立ちます。
さらに取り外しや交換が簡単なタイルカーペットを使用すれば、部分的なメンテナンスも可能です。特に小さいお子さまやペットのいる家庭では汚れが生じやすいので、床面を保護するために採用するのもおすすめです。
デメリット
カーペットは繊維に汚れがつきやすく、掃除がやや手間になることがデメリットです。ダニやほこりが溜まりやすいため、アレルギー体質の人には不向きな場合もあります。
飲み物や油などの汚れが染み込むと完全に除去するのが難しいので、メンテナンスには注意が必要です。食事等で汚れが発生しやすいダイニング等の床面では、染みが目立ちにくい濃い色味を選ぶ等の対策をしましょう。必要に応じて、部分的に交換できるタイルカーペットを導入する方法もあります。
フロアタイル

フロアタイルは、硬質な素材で作られた耐久性の高い床材です。本物の木材や石材のような外観を再現でき、低コストで高級感を演出できます。汚れやキズにも強いため、キッチンや浴室周辺での使用にも適しています。また部分的な張り替えが可能で、メンテナンス性が高いことも特徴です。
ただしクッション性には欠けるため、硬さが足腰に負担をかける可能性があり、使用する部屋を選ぶ必要があります。
メリット
フロアタイルは硬質な素材で耐久性が高く、キズや汚れに強い点が特徴です。水や湿気に強いため、キッチンや浴室周辺でも使用できます。
また見た目が本物の木材や石材に近い製品も多く、低コストで高級感を演出できます。部分的な張り替えも可能で、メンテナンス性が高いのもおすすめのポイントです。
デメリット
フロアタイルは比較的硬いため長時間の立ち作業には不向きで、足腰に負担をかける可能性があります。またクッションフロアほどの防音性や柔軟性もないため、静音性を求める場合には別途カーペット等を重ね敷きする必要があります。
施工に比較的手間が掛かり、場合によっては専門業者を依頼する必要があるため、初期費用がかさむことも考慮しておきましょう。
畳

畳は日本の伝統的な床材で、い草などの天然素材が使用されています。湿度を調整する機能があり、夏は涼しく冬は暖かいという快適性が特徴です。また表面が柔らかいため衝撃を吸収しやすく、足腰に優しいです。
ただし、水や湿気に弱くカビやダニが発生しやすい点がデメリットとなります。また、重い家具を置くと跡が残りやすいため、定期的な手入れや交換が必要です。
メリット
畳は日本の伝統的な床材で、自然素材を使用しているため肌触りが良いのがメリットです。また調湿性があり、湿度を適度に調整してくれる効果が期待できます。和室特有の落ち着いた雰囲気を演出し、季節を問わず快適に過ごせる点も魅力です。
また柔らかい表面は衝撃を吸収するため、転倒時の怪我を防ぎやすいです。寝転んで過ごしたい場合にも適しており、小さなお子さまも安心して使用できます。
デメリット
畳は耐久性が低めで、重い家具を置くと跡がつきやすいのがデメリットです。また水や湿気に弱く、カビやダニが発生しやすいのでこまめな手入れが必要です。紫外線が当たる場所だと劣化が早くなるため、定期的な交換や表替えが求められます。
さらに洋風インテリアとの相性が悪い場合があり、設置場所が限られてしまう点も課題です。インテリアの雰囲気に応じて、モダンな琉球畳を採用する等の工夫を行いましょう。
【関連記事】畳を使って和室をおしゃれな空間に!人気のある琉球畳の特徴やコーディネート例も紹介します
TOPPANが、床のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します
床材リフォームの計画方法
ここでは、床材リフォームの計画方法についてご紹介します。「どうやって床材を選べばいいか分からない…」という場合には、ぜひ参考にしてみてください。より詳しい見積もりや床材の種類が知りたい場合には、専門業者に相談してみるのもおすすめです。
リフォーム場所で決める

床材リフォームを計画する際、最初に考慮すべきはリフォームする「場所」です。以下は場所に応じた床材選びの一例です。
- キッチンや洗面所などの水回り:クッションフロアやフロアタイル(水や湿気によるダメージを受けにくく、お手入れも簡単なため)
- リビングや寝室などの居住空間:フローリングやカーペット(快適性やデザイン性が重視されるため)
- 和室や茶室:畳(部屋全体に落ち着いた雰囲気を与えられるため)
- 玄関など人の出入りが多いエリア:フロアタイル(耐久性と防汚性を兼ね備えているため)
このように場所ごとの使用条件を考慮して適切な床材を選ぶことが、リフォームの満足度を高めるポイントです。もし適した床材が分からない場合には、専門業者に相談してみましょう。
家族構成で決める

家族構成によっても、おすすめの床材は変わります。例えば小さなお子さまがいる家庭では、柔らかく衝撃を吸収しやすいクッションフロアやカーペットがおすすめです。転倒時の怪我を軽減できるため、安全性を重視する家庭に適しています。
一方でペットを飼っている場合、耐久性が高く傷や汚れに強いフローリングやフロアタイルが理想的です。また高齢の家族がいる場合には、滑りにくい素材や柔らかいクッション性のある床材を選ぶことで、転倒リスクを減らすことにつながります。
家族構成を基準に選択することで、住まい全体の快適性と安全性を向上させましょう。
予算で決める

リフォーム計画において、予算は大きな決定要因の一つです。限られた予算内で最適な床材を選ぶためには、コストパフォーマンスを考慮することが重要です。
比較的低コストなクッションフロアは、初期費用を抑えながらもデザイン性と機能性を兼ね備えており、幅広い用途に対応可能です。一方でフローリングやフロアタイルはやや高価ですが、耐久性が高く長期的なメンテナンス費用を抑えられる点で投資価値があります。
またカーペットや畳は比較的費用が掛かるため、一部の部屋に限定して使用することで全体のコストを抑えるのがおすすめです。
予算に応じたバランスの良い計画を立てることで、満足度の高いリフォームを実現しましょう。
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まとめ
床材の種類を適切に選ぶことで、快適な室内空間が実現します。そのため部屋の用途や好みによって、ぴったりの床材にリフォームしましょう。もし床材の選び方やリフォーム計画の立て方がよく分からない場合には、ぜひ専門業者にご相談してみてください。
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