和室を洋室にリフォームするには?費用と施工事例を紹介!

更新日:2025年07月29日

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和室はほっと落ち着ける人気の空間ですが、古くなってくると不便な場合も。本記事では和室を洋室にリフォームする際の費用や内容、実際の事例についてご紹介していきます。これからリフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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和室を洋室にリフォームする費用

和室を洋室にリフォームする費用の目安は、約90~110万円程度です。(8畳程度の場合)

内訳は以下の通りです。

  • 襖や畳、壁及び天井等の撤去:約16~20万円程度
  • 壁紙の張替え:約5~6万円程度
  • 天井や壁、床の下地組:約35~38万円程度
  • フローリング張替え:約16~23万円程度
  • 扉や窓枠等の取替:約19~24万円程度

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

和室を洋室に変更する際は、壁や床のリフォームに加え、ドアや窓の変更が必要です。畳をフローリングにする場合は撤去費用もかかり、床材の種類や広さで費用が変動します。また、電気配線や照明、換気設備の工事が発生することもあります。

リフォーム費用は様々な要因によって幅が生じるので、一概に金額を知るのは難しくなります。具体的な見積もりを知りたい場合は、リフォーム会社に相談して見積もりを取ることが重要です。

和室を洋室にするリフォームの内容と注意点

和室を洋室にリフォームする際には、床・壁・建具・収納など、さまざまな箇所の変更が必要です。和室と洋室では構造や仕上げが異なるため、工事の際にはそれぞれの特性を理解し、適切な施工方法を選ぶことが重要です。ここでは、具体的な工事内容と注意点を詳しく解説します。

畳からフローリングへの変更

和室を洋室にするリフォームの内容として、まず畳からフローリングへの変更が挙げられます。

畳はイグサやヨシなどの天然素材で作られ、しっとりとした感触が特徴です。弾力性があり、座ったり寝転んだりするのに適した柔らかい床ですが、湿気がこもりやすいため、定期的な手入れが必要です。

一方、フローリングは木目模様のある床材で、天然木(無垢材)や合板、クッションフロアなどの種類があります。フローリングの下には床下地が設けられ、床の安定性や耐久性を高めています。

注意点

畳をフローリングに変える場合、床の補強や高さ調整が必要になることがあります。畳はフローリングと比べて厚みがあり、床に下地が必要ありません。そのため畳を撤去してフローリングを敷く場合、床の高さや構造が適合するかを確認する必要があり、状況によっては調整が必要になります。

防音対策が必要になる可能性がある点にも注意しましょう。畳は柔らかい素材のため音の反響が少ない一方で、フローリングは硬い素材のため足音や物音が響きやすいです。フローリングの下に適切な防音材を使用するか、カーペットやラグなどの敷物を活用することで防音効果を高めることができます。
寒さ対策が必要になる場合もあります。畳は体温を吸収して保温し、冷たさを感じにくいですが、洋室の床は一般的にフローリングやタイルなどの素材で覆われており、保温性が低いため冷たさを感じやすくなります。

ふすまからドアへの変更

和室のふすまを洋室のドアに変更することで、開閉のしやすさやデザインの統一感が向上します。ふすまは軽量な木枠に紙や布を貼った引き戸で、光を通しやすいのが特徴です。

一方、ドアは木や金属で作られ、開き戸や引き戸など種類が豊富で遮音性に優れています。リフォーム時は、開閉のしやすさやデザインの統一を考慮して選びましょう。

注意点

ふすまをドアへ変更する場合、建物の構造や壁の補強を確認する必要があります。和室のふすまは、建物の構造に合わせて設置されているため、確認せずに交換を行うことは危険です。

また、寸法の差異にも注意が必要です。ふすまとドアでは開口部の寸法が異なるため、調整が必要です。幅や高さの調整を行い、洋室建具がスムーズに取り付けられるようにしましょう。

デザインを統一することも重要です。室内の統一感やデザインにも配慮すると部屋のおしゃれ感がアップします。建具の素材や色、デザインを和室にマッチするように選び、洋室との調和を図りましょう。

壁・天井の張り替え

和室の壁や天井を洋室風に仕上げることで、空間の印象が大きく変わります。和室の天井は木材を使った「格天井」「竿縁天井」などの伝統的なデザインが特徴で、自然素材の風合いがあり、温かみのある空間を作ります。

一方で洋室の天井は、石膏ボードを使ったクロス仕上げが一般的で、シンプルな白いクロスのほか、花柄やカラークロスなどデザインの選択肢が豊富です。

注意点

壁や天井の張り替えを行う際は、下地の状態を確認する必要があります。傷やひび割れ、湿気などの損傷が見られる場合、必要に応じて下地の修復や補強を依頼しましょう。そのまま張り替えを行うと、新しい素材の耐久性や外観に影響が出る可能性があります。

また、仕上げが目立たないシームレスな仕上がりには高度な技術が必要です。施工方法や技術の違いによって、仕上がりや耐久性に差が出ることもあります。信頼できる会社を選び、品質の高い施工を行うことが重要です。

押入れからクローゼットへの変更

押入れは奥行きが深く、布団の収納には向いていても、洋服や小物の収納には不便な場合があります。クローゼットにリフォームすることで、収納の使い勝手が向上します。

注意点

押入れをクローゼットに変更する場合、間口や奥行きといった寸法に注意しましょう。各部の寸法を正確に計測し、必要な収納スペースを考慮してリフォームを行うことが重要です。

特に押入れの奥行きは通常75~85cm程度で、クローゼットとしては深すぎることがあります。無駄なスペースを作らないよう、可動棚や引き出しを活用するのがおすすめです。

通気性を確保することも重要です。クローゼット内に湿気が溜まるとカビやニオイの原因になってしまいます。対策としては、換気用の窓や通気口を設けることが挙げられます。

【関連記事】押入れをクローゼットにリフォームするには|種類や注意点まとめ

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和室を洋室にリフォームするメリット

ここでは、和室を洋室にリフォームするメリットについてご紹介します。「リフォームを検討しているけれど、決め手に欠ける…」という方は参考にしてみてください。

空間を有効活用できる

まず、最も大きなメリットとして「空間が有効活用できる」という点が挙げられます。洋室にリフォームすることで、すっきりと広々とした空間を得ることができます。また書斎や子ども部屋、ゲストルーム、ホームオフィス、リビングダイニングなど、家族のライフスタイルやニーズに合わせた使い方ができるでしょう。

おしゃれな雰囲気になる

和室を洋室にリフォームすることで、よりおしゃれな雰囲気にできます。デザインテイストやインテリア、カラースキームの選択など、自分の好みや個性を表現できるため、デザイン性の高い住空間を実現できるのです。

和室では伝統的な色合いや柄が主流ですが、洋室にすることで、明るいトーンやモノトーン、ポップなカラーなど、自分の好みやインテリアコーディネートに合わせたコーディネートを選べます。

掃除がしやすくなる

和室を洋室にリフォームすることで、床や壁の掃除がしやすくなります。滑らかなフローリングやクロスを使用することで、汚れやホコリの溜まりにくい環境を作れるのが主な理由です。

一般的な和室の床は畳や縁側などで構成されている場合が多く、畳の内部にゴミやホコリがたまりやすいです。しかし洋室の床材はツルツルとしていて、掃除機やモップで簡単にお掃除できます。余計な段差がないことで、ロボット掃除機の導入も簡単になります。

和室の畳や障子は湿気を吸いやすく、カビやニオイの原因になることがあります。洋室にリフォームすることで、湿気に強い素材を使用した床や壁に変えることができ、除湿効果やメンテナンス性の向上が期待できます。

物件価値が向上する

和室を洋室にリフォームすることで物件の需要が広がり、市場価値が向上します。洋室は使い勝手が良く他の物件との差別化が図れるため、将来の住み替えの際にも有利になるでしょう。

和室はどうしても好みや使い方に制約があり、最近ではあまり好まれなくなっているのが現状です。しかし和室を洋室にリフォームすることで、購入や賃貸の対象としての価値が上がります。

和室を洋室にリフォームするデメリット

和室を洋室にリフォームする際にはメリットが多いですが、デメリットもあります。注意点についても確認しておくことで、後悔や失敗を防ぐようにしましょう。

費用や工事の手間が掛かる

和室を洋室にリフォームする際には、構造の変更や床・壁のリフォーム、設備の変更などが必要となります。具体的には柱や梁の補強や電気配線の変更といった内容が挙げられます。

これらの工事には費用と手間がかかることがあるため、事前に予算や工期、工事の計画をしっかりと立てておく必要があります。

また、工事中は住まいに支障が出る場合もあるため、仮住まいの調整や工事の進行管理も重要です。短期間であればホテルや知人宅に滞在するのが一般的ですが、数週間〜数か月になる場合にはウィークリーマンションや賃貸住宅を探す方がよいでしょう。

建物の構造上、リフォームが制限されることがある

和室を洋室にリフォームする際には、建物の構造上の制約を考慮する必要があります。柱や梁の位置や補強、壁や床の厚さ、新しい材料の取り付けなど、構造的な要素をしっかりと確認しておきましょう。

たとえば、和室は柱や梁の配置が特徴的であり、床や天井の高さも畳の厚さに合わせて設計されています。和室を洋室に変更する場合、柱や梁の位置が邪魔となることがあります。これにより、洋室の設計や配置に制約が生じる可能性があるでしょう。

和室特有の風合いが失われる

和室を洋室にリフォームすると、畳や障子、木の風合いといった和の趣が失われる点に注意が必要です。畳の自然な香りや温かみ、ふすまや障子が生み出す柔らかい光の演出は、洋室にはない魅力です。

また、和室特有の落ち着いた雰囲気や伝統的なデザインを好む方にとっては、リフォーム後の空間が物足りなく感じることもあります。特に、古民家や和風建築の場合、内装をすべて洋風にすると家全体の統一感が崩れる可能性もあるため、慎重な計画が求められます。

和室を洋室にリフォームするための事前準備

ここでは、和室を洋室にリフォームするための事前準備についてまとめています。「リフォームしたいけれど、何から始めたらいいのか分からない!」という方は、チェックしておきましょう。

和室を洋室へ変更する範囲を検討する

まず、和室のどの部分を洋室に変更するのか、範囲を明確にしておきましょう。具体的には、「畳をフローリングに変えるだけ」といった比較的軽めのリフォームから、「和風の間仕切り壁を撤去して洋室に変える」という大規模なパターンまで幅広い種類があります。

ただし和室の要素すべてを洋室に変更すると、その分費用や工事期間は掛かってしまいます。自宅のリフォームに必要な箇所を見極めて、事前にしっかり計画を立てるのがおすすめです。その際には、必要な箇所を「リストアップして順位付けする」と効率的に計画が行えます

予算を確認する

リフォームの計画を立てる際に大切なのが「予算」です。まずは予算範囲を事前に設定しましょう。財政状況や将来の計画に合わせて、適切な予算を決めることが重要です。予算範囲を設定することで、予算オーバーを防ぐことができます。

またリフォームの際には、予期せぬ問題や変更が生じる可能性があります。そのため、予算に予備費を設けておくことをおすすめします。予備費は、緊急の修理や追加工事に備えるため「予算全体の10〜20%程度」を目安に設定しておくと安心です

ただし予算は実際の現場によっても異なるため、リフォームのプロに見積もりを依頼しましょう。複数の会社や専門家から見積もりを取ることで、価格の比較や適正な価格の把握が可能となります。プロのアドバイスや提案も参考にしながら、予算内での工事内容を決定していきます。

構造上の制約を確認する

リフォームを行う際は、建物の構造上の制約を確認し、安全性を確保することが重要です。柱や壁の撤去には建築基準法や自治体の規制があり、誤って取り除くと耐震性の低下や法的問題につながる可能性があります。特に、柱・梁・筋交いは建物の強度を支える重要な部分のため、慎重に検討する必要があります。

また、構造の制約を事前に把握することで、無駄な工事や追加費用を防ぎ、リフォームの計画を最適化できます。構造を無視した改修は、余分な作業やコストの増加を招くため、適切な計画を立てることが重要です。建物の状態を正しく把握し、安全かつ効率的なリフォームを進めましょう。

信頼できるリフォーム会社を選ぶ

規模が大がかりになりがちな和室から洋室へのリフォームでは、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが非常に重要です。以下にその方法について簡単に説明します。

まず、リフォーム会社が必要な免許や資格を持っているかを確認しましょう。建築士や施工管理技士の資格、所在地の建設業許可など、正当な資格や許可を持つ会社を選ぶことで、専門知識や技術のレベルが保証されます。

また、インターネットや口コミサイトの評価も大切です。過去の顧客の経験や満足度を参考にすることで、信頼性や実績を判断する手助けになります。

最終的にリフォーム会社と契約する際には、内容や費用、工期、保証などを明確にした契約書を提示してもらいましょう。契約書に細かい条件や取り決めを明記してもらうことで、トラブルを予防できます。リフォトルでは国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム会社を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。

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【事例紹介】和室から洋室へのリフォーム事例

ここでは実際に「リフォトル」へお申込みいただき、和室のリフォームを行った事例の写真をご紹介します。

木の温もりを感じられる二世帯住宅リフォーム

Before
After

愛知県にある築30年の二世帯住宅リフォームの事例です。二間続きの和室を改装することで、広々としたLDKを実現。家族が集まる心地よい空間を意識したフローリングを採用しました。

断熱材をしっかりと入れることで、フローリングで起こりがちな冷えの問題も解決しています。

建物のタイプ 戸建て
築年数 30年
建物構造 木造二階建て
家族構成 祖母、夫婦2人、子ども1人
リフォーム箇所 LDK、洋室、洗面、トイレ、外壁
施工期間 5カ月

>>この事例の詳細はこちら

“自分たちの好き”をカタチにした妥協無しのリフォーム

Before
After

大阪府にある築56年の木造戸建てのリフォーム事例です。家族の団らんを楽しみ、自由にのびのびと過ごせるよう、リビング・ダイニング・キッチンを一つの空間に。フローリングと壁のコントラストにもこだわりが詰まっています。

建物のタイプ 戸建て
築年数 50年
建物構造 木造一階建て
家族構成 夫婦2人
リフォーム箇所 和室、LDK、廊下、外装
施工期間 8カ月

>>この事例の詳細はこちら

まとめ

本記事では、和室を洋室にリフォームする際の基礎知識やメリット・デメリット、具体的なリフォーム事例についてご紹介してきました。

洋室や和室よりも使い方が多様で、おしゃれなコーディネートができる場合が多いです。快適な暮らしのために、リフォームを検討されてみてはいかがでしょうか。

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