
「もっと使いやすいキッチンだったら良かったのに…」と感じる場面、増えてきていませんか?
たとえば壁付けのキッチンなら、料理中に家族の様子が見えなかったり、テレビの音が聞こえづらかったりと少し孤立したような気持ちになりますよね。そんな時に考えたくなるのが、キッチンの向きを変えるリフォームではないでしょうか。
「雑誌で見るような開放感があふれるおしゃれなキッチンにリフォームしたい」と思う方は多いです。その際よく疑問に上がるのが、リフォームにかかる費用やお客様の家にとってベストなキッチンのレイアウトです。
そこで、この記事では
- リフォームにかかる費用の相場
- 建築士が教えるキッチンリフォームのアイデア集
- 満足できるキッチンにするためのポイント
などを丁寧に解説しています。
本記事には、理想のキッチンに近づくためのリアルな情報が満載です。家族と笑顔で過ごせるキッチン空間を叶えるためにも、ぜひ最後までお読みくださいね。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。
目次
キッチンの向きを変えるリフォーム 費用相場
リフォーム内容 | 費用相場(税込) |
既存キッチンの向きを変える | 50~150万円 |
壁付けキッチンから対面キッチンに変更 | 100~250万円 |
壁付けキッチンからアイランドキッチンへ | 200~300万円 |
キッチンを別フロアへ移動する | 250万円~ |
※費用相場はあくまで目安であり、実際の費用は内容によって異なります。
キッチンの向きを変えるリフォームの費用は、レイアウト変更の規模や配管の位置、キッチンのグレードによって大きく変動します。
壁付けキッチンから対面型に変更する場合は、給排水管やガス管、電気配線の延長工事、内装工事が必要になるため、費用は100万~250万円程度まで上がります。
さらに人気の高いアイランドキッチンへの変更では、本体価格が対面キッチンよりも高くなるため、200~300万円ほどを見込んでおくと安心です。
また、別フロアへのキッチン移設となると、新たな配管の敷設や構造補強を伴う大規模工事になるため、250万円を超えるケースが一般的です。
これらの費用は、住宅の構造や階層、施工方法によって変わるため、現地調査での見積もり取得が欠かせません。リフォーム会社とよく相談してリフォーム内容を決めましょう。
費用の内訳
キッチンの向きを変えるリフォームでは、単なるキッチン交換とは異なり、「位置変更」に伴う工事費が上乗せされる点に注意が必要です。
下記は、キッチン交換のみの費用構成の内訳です。
- キッチン本体価格:選ぶメーカーやシリーズにより差があり、50~150万円程度が目安です。
- 工事費(解体・配管・ダクト・ガス・電気・組立・補修):おおよそ20~30万円。配管の延長やガスの移設、電気の再配線などが含まれます。
- 養生・既存設備の撤去・廃材処分:おおよそ10万円前後。既存キッチンの解体作業や処分費、作業中の室内保護などの費用です。
キッチンの向きを変える場合には、上記の費用に、内装工事(床や壁の張替え)や木工事(下地調整・補強など)がプラスされます。これらは住宅の構造や仕上げ方によって変動しますが、概ね数万~数十万円程度が加算されます。
費用を正確に把握するためには、リフォーム会社による現地調査と、詳細な見積もりの提示が不可欠です。
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キッチンのリフォーム費用をおさえる4つのコツ
キッチンの向きを変えるリフォームは費用がかさみやすいですが、いくつかの工夫でコストを抑えることが可能です。リフォーム費用を抑えるために実践したい4つのコツは以下の通りです。
- リフォーム会社の標準仕様を選ぶ
- 中級グレードを選ぶ
- 補助金を利用する
- 相見積もりをとる
以下で詳しく説明します。
リフォーム会社の標準仕様を選ぶ
コストを抑えたい場合は、キッチンはリフォーム会社の「標準仕様」の中から検討してみましょう。
「標準仕様」のキッチンとは、リフォーム会社があらかじめ推奨・選定している基本的なキッチンの仕様や設備を指します。見た目や使い勝手は良いまま、仕様をある程度絞ることでコストダウンを実現しているのが特徴です。
大手メーカーの人気キッチンを標準仕様にしているリフォーム会社もたくさんありますが、どのキッチンメーカーを標準仕様としているかはリフォーム会社によって異なります。また、リフォーム会社によってはセット価格やキャンペーンでさらにお得に提供していることもあります。
キッチンリフォームをするときは、リフォーム会社の標準仕様やキャンペーン時期を確認するようにしましょう。
中級グレードを選ぶ

キッチン本体のグレードは、大きく3つに分けられます。キッチンの費用をおさえたいなら、キッチングレードは中級グレードを選ぶのがおすすめです。
グレード | 価格帯 | 特徴 |
高級グレード | 150~300万円以上 | ・デザイン性が高い ・素材や仕上げが上質 ・最新設備(食洗機・タッチレス水栓・高機能レンジフード等)を搭載 |
中級グレード | 80~150万円 | ・標準的な家庭に十分な機能と収納力 ・デザインや素材の選択肢が豊富 ・コストパフォーマンスが高い |
普及グレード | 60~100万円 | ・必要最低限の機能とシンプルなデザイン ・コスト重視で、オプションやカスタマイズは限定的 |
中級グレードは、コスト・使い勝手・デザインなど、総合的にバランスがとれています。高級グレードになると価格が一気に跳ね上がるので、「タッチレス水栓にしたい」などあるパーツだけグレードをあげたいときは、中級グレードにオプションとして追加するほうがお得になります。
普及グレードは、価格を抑えたい人向けで、必要最低限の機能とシンプルなデザインが特徴です。キャビネットは木製が多く、選べるオプションやカラーも限定的。ただし、近年は見た目や機能も進化しており、コスパ重視なら満足できる可能性があります。
補助金を利用する
自治体によっては、キッチンリフォームを含む住宅改修に対して補助金や助成金が交付される制度があります。省エネ性能の高い設備への交換や、バリアフリー化を目的とした改修が対象になることが多いです。
特に、国が推進する「子育てグリーン住宅支援事業」、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などを活用すれば、1万3千円〜210万円の補助が受けられることもあります。補助金は年度ごとに条件が変わるため、事前に自治体や施工業者に確認しておくことをおすすめします。
【関連記事】キッチンリフォーム補助金まとめ|金額や申請の注意点も
相見積もりをとる

1社だけに相談して決めてしまうと、提案内容や金額が適正かどうか判断しづらくなります。複数のリフォーム会社に見積もりを依頼する”相見積もり”を取ることで、費用の相場感がわかり、コストダウンの交渉材料にもなります。2~3社程度を見比べるのがおすすめです。
ただし、価格だけでなく、工事の内容や提案力、アフターサポートの内容も含めて比較検討することが重要です。信頼できる業者を選ぶことで、価格と品質のバランスがとれた満足度の高いリフォームが実現します。
【関連記事】リフォームでの見積もりの取り方は?損をしないためのポイントをご紹介
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キッチンの向きを変えるメリット
キッチンの向きを変えるリフォームは、単なる見た目の変更にとどまらず、日々の暮らしに大きな変化をもたらします。ここでは、向きを変えることで得られる主なメリットを3つの視点からご紹介します。
家事動線が改善する
キッチンの向きを変えることで、調理・配膳・片付けといった一連の作業がスムーズに行えるようになります。たとえば、シンク・コンロ・冷蔵庫の配置が最適化されることで、キッチン内の移動距離が短くなり、作業効率が格段に向上します。
また、調理中に振り向くだけでダイニングや収納にアクセスできるなど、動線の無駄を省くことができ、日々の負担が軽減されます。特に家事に時間をかけられない忙しい家庭にとって、効率的なレイアウトは大きなメリットになります。
家族のコミュニケーションが増える

壁付けキッチンから対面式キッチンに変更することで、調理中でもリビングやダイニングにいる家族と自然に会話ができるようになります。これにより、料理中の孤立感がなくなり、家族とのつながりを感じながら作業ができるようになります。
また、小さな子どもがいる家庭では、調理をしながらでもリビングで遊ぶ様子を見守ることができるため、安心して家事を行える環境が整います。
ゲストを招いた際も、キッチンに立ちながら会話を楽しめる空間づくりが可能です。
居心地がよくなる
キッチンの向きを変えることで、部屋全体の雰囲気や開放感が大きく変わることも大きなポイントです。壁付けキッチンを対面型キッチン(ペニンシュラやアイランドキッチン)にリフォームすると、リビングと一体感のある広々とした空間が生まれ、家全体の印象が明るくなります。
視線の抜けができることで閉塞感が減り、家族全員が快適に過ごせる空間に。デザイン性の高いキッチンにすることで、キッチンそのものがインテリアの一部となり、毎日の生活に楽しさと満足感をプラスできます。
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キッチンレイアウトごとの特徴

キッチンのリフォームを検討する際、レイアウトの種類を理解しておくことはとても重要です。以下に代表的な6種類のキッチンレイアウトとそれぞれの特徴を、表形式でわかりやすくご紹介します。
レイアウト | 特徴 |
Ⅰ型 | シンク・コンロ・作業台が一列に並ぶスタンダードなレイアウト。 省スペースでコストも抑えやすい。 |
Ⅱ型(セパレート型) | シンクとコンロを平行に分けた配置。 動線が短く、作業効率が高いが、広さが必要。 |
L型 | シンクとコンロをL字型に配置。 コーナーを活用でき、動きやすく収納力もある。 |
U型(コの字型) | 3面を使った配置で作業スペースが広く、収納量も抜群。 大人数の調理にも対応。 |
ペニンシュラ型 | キッチンの片側が壁に接し、対面カウンターとして機能。 開放感がありコミュニケーションが取りやすい。 |
アイランド型 | キッチンが独立した島のように配置され、四方からアクセス可能。 デザイン性が高く、広い空間が必要。 |
各レイアウトにはそれぞれメリット・デメリットがあり、空間の広さや家族構成、調理スタイルに応じて選ぶことが大切です。
特に対面型(ペニンシュラ型やアイランド型)は、近年人気が高まっているレイアウトで、家族との会話や開放的な空間づくりに適しています。
一方で、作業効率を重視したい方には、Ⅱ型やL型が向いているケースも多くあります。リフォームを進める際には、レイアウトの特性を理解した上で、動線や収納計画とあわせて検討することが成功のポイントです。
キッチンの移動ができないケースに注意

キッチンの向きを変えたり、場所を大きく移動したりするリフォームは自由度が高い反面、建物の構造や規則によって制約を受けることもあります。
ここでは、特に注意が必要な2つのケースについて解説します。
戸建:耐力壁や柱に制約をうける
戸建住宅の場合、間取りの自由度が比較的高いと思われがちですが、建物を支える重要な構造体(耐力壁や柱)に影響を与えるような移動は制限されることがあります。
たとえば、キッチンを現在の場所から大きく移動したい場合に、その間に耐力壁があると、撤去や変更ができない可能性があります。
耐力壁とは、地震や風などの力に耐えて建物を支えている壁のことで、むやみに取り除くと建物の強度が損なわれてしまうためです。
また、柱を避けられない場合は、キッチンの配置自体が制限されることもあります。こうした構造上の制約は、リフォームを計画する段階で建築士や施工業者に確認してもらうことが必要です。
マンション:管理規約や構造上の制約をうける
マンションでキッチンを移動する場合、管理規約や建物の構造上の制限により、自由にレイアウト変更ができないことがあります。とくに注意すべきなのが、給排水管の接続に関する制約です。
マンションでは、給排水をまとめて通す「PS(パイプスペース)」という縦の管があります。キッチンをこのPSから離れた位置に移動しようとすると、排水のための勾配(こうばい)が取れなくなってしまうことがあります。
排水の勾配とは、水がスムーズに流れるように設ける傾きのことです。たとえば、排水管を100cm延ばす場合、約2cm下がる2%の勾配が必要です。これが取れないと、水が流れず逆流したり詰まったりする原因になります。
また、マンションの床下には十分なスペースがないことも多く、排水管を通すためのスペースが確保できない場合もあるため注意しましょう。
このように、マンションでは物理的な制約だけでなく、建物の共用部に関する規定や管理組合の許可が必要なケースもあるため、事前に管理規約を確認し、施工業者とよく相談してから計画を進めることが重要です。
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【アイデア】建築士が教える!キッチンリフォームで困ったときの対処法

キッチンのリフォームでは、理想の配置やデザインが建物の構造や配管の都合で難しいこともあります。
そんなときに活用したいのが、プロの視点から考えられた工夫やアイデアです。ここでは、建築士の視点から提案できる3つの対処法をご紹介します。
「シンク下既存配管」対応商品を検討する
キッチンを移動する際、もっともネックになるのが給排水の配管問題です。とくに排水は勾配を確保する必要があり、大きく移動すると工事が大掛かりになりがちです。
しかし、既存の横引き配管をそのまま活用できるシンク下配管対応型の商品であれば、大掛かりな配管工事を避けることが可能です。壁面からの既設配管とキッチンの排水口の位置が合うように設計されており、コストも工期も抑えることができます。
このような商品は特にマンションや構造的な制約が多い住宅で役立ちます。すべてを新しくするのではなく、使える部分を活かす工夫もリフォーム成功のポイントです。
キッチンを一段高くする
排水の勾配を確保するために、あえてキッチンの床を一段高くするという方法があります。これにより、床下スペースに余裕が生まれ、スムーズに配管を設置できます。
この手法にはデザイン的なメリットもあります。たとえば、キッチンに立つ女性とリビングに立つ男性との目線の高さが近くなるため、会話がしやすく、コミュニケーションのしやすい空間になります。
ただし、段差ができるため高齢者や小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。また、キッチン部分の天井が低くなるデメリットもあるため、あくまで若い夫婦やデザイン重視の家庭向きのアイデアといえるでしょう。
デザイン的に魅せる

換気扇やダクトの配管経路を確保するために、天井が部分的に低くなることがあります。こうした構造上の制約は避けられないこともありますが、逆にそれをデザインとして魅せる工夫も可能です。
たとえば、天井の一部を他の部分と張り分けて、異なるクロスや木材を使用することで、空間に立体感やアクセントが生まれます。
木目調の天井材を使えば、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出できますし、色や素材の違いをうまく活かすことでデメリットをおしゃれなポイントに変えることができます。
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【満足度UP】キッチンの向きを変えるリフォームのポイント4つ
キッチンの向きを変えるリフォームでは、レイアウトや設備の選定に目が向きがちですが、満足度を高めるためにはそれ以上に事前の準備や実際の使い方に配慮することが重要です。
ここでは、後悔のないキッチンづくりのために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
事前に現地調査を依頼する
リフォームの打ち合わせでは、図面だけで話を進めるケースもありますが、必ず現地調査を行ってもらうことが大切です。
図面ではわからない構造上の制約(柱の位置や天井の高さ、床下スペースなど)や、配管・電気設備の状況を正確に把握することで、後からのトラブルを避けることができます。
また、現地調査を通じて、動線の改善や照明の位置など、空間全体を見たうえでの提案も可能になります。
日ごろから料理をする担当者を選ぶ

キッチンのリフォームを依頼する際は、実際に日ごろから料理をしている担当者を選ぶとよいでしょう。
リフォーム業者からキッチンの提案をしてもらう際、普段料理をしない人の視点では、どうしても設備の機能やデザインに偏った提案になりがちです。
一方で、日常的に料理をしている担当者であれば、調理中の動線や収納の使い勝手、掃除のしやすさなど、実際の使い勝手に基づいた具体的な提案が期待できます。
結果として、使いやすくストレスの少ないキッチンが実現しやすくなります。
ワークトライアングルを意識する
キッチンを快適に使うためには、「ワークトライアングル」のバランスがとても重要です。
ワークトライアングルとは、キッチン内の3つの主要ポイント(シンク、コンロ、冷蔵庫)を結んだ三角形のこと。これらの距離が短すぎても遠すぎても作業がしにくくなるため、バランスの取れた配置が求められます。
一般的には、それぞれの辺の長さの合計が360〜600cm程度に収まっていると、動きやすく無駄の少ないレイアウトになるとされています。キッチンの向きを変える際も、この三角形を意識することで効率的な空間設計が可能です。
デザイン性だけでなく日常を考慮する

近年人気の対面キッチンやアイランドキッチンは、開放感やおしゃれな印象があり、見た目の良さが魅力です。しかし、デザイン重視で選んでしまうと、実際の生活で不便を感じることもあります。
たとえば、腰壁を設けないオープンな対面キッチンは、リビングから手元や調理中の洗剤、調理器具が丸見えになることがあります。日ごろからキッチンをきれいに保てる人であれば問題ありませんが、そうでない場合は片付けの手間がストレスになるかもしれません。
リフォームでは、見た目と同じくらい、日々の暮らしのしやすさや維持のしやすさも考慮して、最適なプランを検討することが大切です。
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後悔回避!キッチンを移動したときに自分でできるチェック項目
キッチンの向きを変えたり、レイアウトを変更した際には、仕上がってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、使い勝手に関する細かいチェックが欠かせません。
ここでは、自分で確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
通路幅は十分か
キッチンの通路幅は、調理中の動きやすさや安全性に直結する重要な要素です。狭すぎるとすれ違いができなかったり、開閉時に物にぶつかったりといったストレスが生じやすくなります。
- 1人でキッチンを使う場合:80~90cm程度あれば十分とされています。
- 複数人(夫婦・親子など)で使う場合:100~120cm以上あると、すれ違いや作業分担がしやすくなります。
特にアイランド型やⅡ型キッチンなどは複数人での使用を想定することが多いため、計画段階でしっかり通路幅を確保するようにしましょう。
冷蔵庫の位置は使いやすいか

冷蔵庫はキッチンで頻繁に使用する設備のひとつ。料理の途中で何度も開け閉めすることを考えると、動線上の邪魔にならない位置に配置することが重要です。
シンクやコンロとスムーズにつながる位置にあるか、扉の開閉が他の作業の妨げにならないかを確認しましょう。また、リビングやダイニング側からも使いやすい位置にあると、家族全体での利便性も高まります。
扉や引き出しの開閉スペースは足りているか
最近のキッチンでは、収納が引き出し式になっていることが多くなっています。引き出しを開けたときに十分なスペースがあるかは、快適な使い勝手のために見逃せないポイントです。
特に冷蔵庫の扉や食洗機、シンク下収納など、複数の扉や引き出しが同時に使われることを想定すると、それぞれが干渉しないだけのスペースが必要です。施工前には、図面だけでなく、実際の動作をイメージして家具や設備の配置を確認しておきましょう。
どんなお部屋にしたいのか理想のイメージを検討したい方は、画像検索を利用してみてください。
キッチンの向きを変えるときにおすすめの内装材3選
キッチンの向きを変えるリフォームを行う際、レイアウトや設備だけでなく、内装材にもこだわることで空間の印象が大きく変わります。
ここでは、デザイン性・機能性の両面からおすすめできる内装材を3つご紹介します。
高級感やデザイン性を出したいならフロアタイル

足元から洗練された雰囲気を演出したい方には、フロアタイルがおすすめです。大理石調や木目調、モルタル調など柄のバリエーションが豊富で、空間全体のイメージをぐっと引き上げてくれます。
本物のタイルを使用する場合、材料費や施工費が高くなりがちですが、フロアタイルであれば見た目の高級感を保ちつつ、コストを抑えることが可能です。耐水性や耐久性にも優れているため、キッチンに適した床材として注目されています。
お手入れをラクにしたいならサニタリーフロア
毎日使うキッチンでは、清掃のしやすさも大切なポイントです。サニタリーフロアは、汚れや水に強く、お手入れが簡単なのが特徴。水はねや油汚れもサッと拭き取れるため、日々の掃除がぐっと楽になります。
デザイン面でも、フローリング調などナチュラルな仕上がりの商品が多く、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。特に「フローリングにしたいけど、水や汚れが心配…」という方にはぴったりの選択肢です。
オシャレにしたいなら壁のタイル貼

キッチンの壁面にこだわりたいなら、タイル貼りが効果的です。一般的にはキッチンパネルが多く使われますが、タイルを貼ることでまるでドラマに出てくるようなオシャレな空間を演出できます。
小さめのサブウェイタイルやモザイクタイルを組み合わせれば、視覚的にも楽しいアクセントに。色や素材、配置パターンで個性を出せるのもタイルの魅力です。
見た目にこだわる方、カフェ風や海外風のキッチンに憧れている方には、ぜひ取り入れていただきたい内装材です。
TOPPANが、キッチンのリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します
【事例】キッチンの向きを変えたリフォーム
ここでは、リフォトルを利用して実際にキッチンの向きを変えるリフォームを行ったお客様の事例をご紹介します。
高級感ただよう大人のキッチン空間

建物のタイプ | マンション |
築年数 | 20年 |
建物構造 | 鉄筋コンクリート造 |
リフォーム箇所 | 全面リフォーム |
この事例の詳細はこちら
>>梁を活かしたリノベで天井にメリハリを。心地よく整う大人の住まい。
妥協ナシ!家族との会話が弾むキッチン

建物のタイプ | 戸建て |
築年数 | 56年 |
建物構造 | 木造二階建て |
リフォーム箇所 | 耐震補強、断熱改修、全面リフォーム |
この事例の詳細はこちら
>>みんながのんびり過ごせるお家に大変身!!妥協無しの家族会議の結果を形に
【業者探し~着工まで】キッチンリフォームの進め方・具体的手順
キッチンの向きを変えるリフォームを成功させるためには、計画から施工までの流れをしっかりと把握しておくことが大切です。ここでは、リフォームの進め方を段階ごとに解説します。
リフォーム事業者紹介・比較サイトに登録
最初のステップは、自分に合ったリフォーム会社を見つけることです。相談内容や希望する工事の内容によって、得意とする施工会社は異なります。そこで活用したいのがリフォーム事業者紹介・比較サイトです。
例えばリフォトルでは、条件に合った優良なリフォーム事業者を無料で紹介しています。専門知識がなくても、要望を伝えるだけで複数社の見積もりを取り寄せることができるため、効率的に業者選びを進められます。
相談・事前調査・レイアウト決め・見積もり依頼

気になる業者が見つかったら、具体的な相談を行いましょう。現地調査を実施し、要望に沿ったレイアウトの提案や、リフォームの可否を判断してもらうのがこの段階です。
見積もりを依頼する際には、価格だけでなく、会社の施工実績や担当者の対応、提案力などもチェックポイントになります。信頼できる業者を見極めるために、複数社を比較することをおすすめします。
契約
見積内容と提案に納得ができたら、いよいよ契約です。契約書には工事内容や金額、工期などが記載されているため、内容をよく確認した上で署名するようにしましょう。
仕様決め
契約後は、より具体的な仕様決めに入ります。床材・壁材・キッチン本体の色や素材、設備機器など、細かな部分を決定します。
この段階では、各メーカーのショールームを訪れたり、サンプルを取り寄せたりして実物を確認することが重要です。実際に触れてみることで、質感や使い勝手がわかりやすくなります。
設計合意書締結
仕様や工事内容がすべて確定したら、最終的な設計内容をまとめた設計合意書を取り交わします。これは、着工前の最終確認として非常に重要なステップで、トラブルを防ぐためにも必ず実施しておきたい工程です。
着工
すべての準備が整ったら、いよいよ着工です。工事中も業者との連絡を密に取り、進捗や変更点があればその都度確認していくと安心です。
このように段階的に進めていくことで、納得のいくキッチンリフォームを実現できます。
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まとめ
キッチンの向きを変えるリフォームは、費用や構造上の制約に注意が必要ですが、家事動線の改善やコミュニケーションの向上など、得られるメリットも多くあります。ポイントは、目的に合ったレイアウトや内装を選び、信頼できる業者と丁寧に打ち合わせを重ねることです。
後悔しないリフォームを実現するためにも、事前の情報収集と現地調査をしっかり行い、自分たちの暮らしに合ったキッチン空間をつくっていきましょう。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。
キッチンの向きを変えるリフォーム 費用でよくあるQ&A
キッチンの移動リフォームにかかる費用は?
移動範囲によりますが、50~300万円が一般的な相場です。
キッチンリフォームに使える補助金はある?
条件を満たせば、子育てグリーン住宅支援事業などの補助金が使える場合があります。
>>補助金を利用する|キッチンのリフォーム費用をおさえる4つのコツ
キッチンの位置を移動するときの注意点は?
配管や排水の勾配、構造上の制約により移動できないケースもあるため、事前調査が重要です。
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