
躯体(くたい)とは、建物を構成する主要な構造のことを指します。本記事では、躯体の主な構成要素やリフォームアイディアについてご紹介します。躯体に関連するリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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躯体(読み方:くたい)とは

躯体(くたい)とは、建築物の主要な構造部分の総称です。具体的には、建物を支える柱や梁(はり)、壁、床、屋根といった構造的な骨組みのことを指します。この部分は、建物の安全性や耐久性を担う重要な役割を果たします。
躯体が建物の骨格を形成する構造部分のことを指すのに対して、壁紙、天井材、床材などの仕上げ材は「内装」と呼ばれます。内装は見た目やデザイン性に影響を与えるためこだわって計画されることが多いですが、快適性をアップするには躯体の状態も非常に重要です。建築物の安全性や機能性についても考慮し、躯体の設計と施工に配慮するようにしましょう。
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「躯体現し」のリフォームアイディア
ここでは、躯体現しのリフォームアイディアについてご紹介します。躯体現しとは、建物の構造部分をあえて露出させる手法のことを指します。クロス等で仕上げないことにより、スタイリッシュな雰囲気になるのが特徴です。
具体的なイメージを見ることで、ご自宅のリフォーム時にご活用ください。ただし実際に工事できるかどうかは、建物の状態によります。施工可否について、事前に専門業者に確認するようにしましょう。
コンクリートの無骨なインテリア

「躯体現し」では、コンクリートの打ちっぱなしの質感を活かしたインテリアが人気です。こちらのアイディアのように、無骨でありながらもモダンな雰囲気を演出できるのが特徴です。コンクリート面をそのまま仕上げとすることで、自然なテクスチャやムラが空間に個性を加えられます。
また家具や照明器具に温かみのある木材や金属を取り入れると、コンクリートの冷たい印象が和らいで洗練された雰囲気を演出できます。
配色はモノトーンやアースカラーで統一するのがトレンドで、全体的にまとまりやすくなります。必要に応じてグリーンを配置して、無機質な空間に生命感を加えるのも効果的です。
照明用ダクトレールを活用するアイディア

躯体現しに合う照明プランとして、ダクトレールの活用が挙げられます。天井や壁がむき出しの空間には、自由度の高いダクトレールがよく合います。スポットライトやペンダントライトを組み合わせることで、光の強弱や角度を自在に調整可能です。
またアクセントとなるデザイン照明を取り付ければ、シンプルな空間を引き立てる効果も期待できます。ダクトレールであれば後付けで照明の位置や数を変更できるため、インテリアやレイアウトの変更にも柔軟に対応可能です。ライティングに工夫することで、躯体の素材感や空間の奥行きをより魅力的に演出しましょう。
梁がおしゃれな木造住宅

木造住宅の梁を露出させる躯体現しは、ナチュラルで温かみのある空間を作り出します。木材の梁は、素材そのものの質感や節目がデザインの一部となり、木のぬくもりを感じさせます。梁を際立たせるためには、天井や壁の仕上げ材を白や明るい色調で統一すると効果的です。
また梁にスポットライトを取り付けたり、観葉植物やアート作品を吊るしたりすることで、おしゃれなアクセントを加えられます。木材の色味と家具のトーンを調和させれば、全体として統一感のある心地よい空間が完成します。
天井の高い2階リビング

躯体現しのデザインと相性が良いのが、天井の高い2階リビングです。あえてむき出しの梁や天井を残すことで、高さを強調して開放感を生み出します。この場合、間接照明を使って天井を照らすことで、空間全体を柔らかく広く見せる工夫が効果的です。
また大きな窓や吹き抜けを設けることで、外の景色を取り込みながらダイナミックな印象を加えられます。家具の配置については、背の低いソファやテーブルを選ぶことで天井の高さがより際立ちます。自然光を活かして明るく開放的な空間を作ると、居心地の良いリビングとなるでしょう。
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躯体の種類
ここでは、躯体の主な種類についてご紹介します。建物の規模や用途に応じて、適切な躯体の種類を選びましょう。
木造軸組工法(在来工法)

木造軸組工法(在来工法)は日本の伝統的な建築工法で、柱・梁・筋交いなどの木材を組み合わせて構造を形成します。構造部材を自由に配置できるため設計の自由度が高く、間取り変更や増改築が容易なのがメリットです。
木材の特性を活かして軽量で耐震性や断熱性に優れた建物を作れますが、湿気対策が重要です。耐久性を高めるためには、防腐・防蟻処理も求められます。
最近では部材同士を組み合わせる技術も発達しており、自然災害にも適応した設計を採用することで地域ごとの気候風土に合った建築を実現できます。
木造壁式工法(2×4)

木造壁式工法(2×4工法)は、木材の枠組みに構造用合板を貼り付けた「面」で支える構造です。北米発祥の工法で、日本では断熱性や気密性の高さが評価されています。
壁・床・天井が一体となった箱型構造により、地震や風の横方向の力に強いのが特徴です。施工スピードが速く、コストパフォーマンスが良い点もメリットです。断熱材を充填しやすく、省エネ住宅を目指したい場合にも適した工法です。
一方で壁が構造の一部を担うという性質のため、間取り変更や窓の位置変更が難しい場合があります。そのためリフォームの際には、構造上問題が無いか専門業者に確認してもらう必要があります。
鉄骨造(S造)

鉄骨造(S造)は鋼材を用いた建築工法で、主に柱や梁が鉄骨で構成されています。鉄骨は強度が高く耐震性に優れているため、大型の建物や商業施設、工場などに多く用いられます。大手ハウスメーカーでは、住宅で鉄骨造を採用しているケースもあります。
また軽量で柔軟性があるので、地震の揺れを吸収しやすい特徴があります。部材の精密な加工により設計自由度が高く、大開口や高天井などを実現しやすいのも魅力です。
ただし鉄骨は錆びやすいので、防錆処理や耐火被覆が必要です。さらに施工や素材のコストが高くなる場合もあるため、リフォームの際には事前にしっかり打ち合わせをしておきましょう。
鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートと鉄筋を組み合わせた工法で、耐久性と耐震性に優れています。鉄筋は引っ張り強度、コンクリートは圧縮強度を担うため、それぞれの長所を補完し合えるのが特徴です。
この構造は特に大型の建築等で幅広く利用され、遮音性や耐火性も高いことからマンションなどで多く採用されています。長期間にわたって劣化が少なく、資産価値が保たれやすいのも特徴です。一方で重量があるため基礎が大規模になりがちで、施工期間やコストが増加する傾向があります。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、鉄骨の周りに鉄筋を組み、その外側にコンクリートを流し込んで一体化させた構造です。
鉄骨造(S造)と鉄筋コンクリート造(RC造)のメリットを併せ持ち、非常に高い耐震性と耐久性を誇ります。そのため超高層ビルや大規模施設などに用いられ、一般住宅では基本的に採用されていません。
構造的に強固であり、大きな荷重を支えることが可能な一方、建設コストや工期が長くなる傾向があります。また設計・施工の精度が要求されるため、技術的な難易度が高い点も特徴です。
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躯体の構成要素
ここでは、躯体の主な構成要素についてご紹介します。
基礎

基礎は建物の土台部分で、地盤に直接接し建物全体の荷重を支える役割を担っています。主に「直接基礎」と「杭基礎」の2種類があり、地盤の強さや建物の規模に応じて選ばれます。
直接基礎は浅い地盤に適し、布基礎やベタ基礎が一般的です。一方で杭基礎は、地盤が弱い場合に支持層まで杭を打ち込んで建物を支えます。
基礎には、地震時の振動を軽減するための免震装置や制振構造が組み込まれることもあります。また必要に応じて防水処理や断熱処理を施すことで、建物の寿命や快適性を向上させる場合もあります。
柱・梁

柱と梁は、建物の骨組みを構成する主要な構造要素です。柱は垂直方向の荷重を支え、建物の高さや安定性を確保します。一方で梁は水平方向の荷重を支え、柱同士をつなげて構造を強化します。一般的には木材、鉄骨、鉄筋コンクリートなどが使われ、建物の用途や規模に応じて選択されます。
柱と梁は耐震性を高める要素としても重要で、設計段階での構造計算が欠かせません。またインテリアデザインとして梁をあえて露出させ、空間のアクセントとして活用することもあります。
壁・床

壁と床は建物の空間を形成する要素で、荷重を支えるだけでなく外部環境からの保護や空間の仕切りとしての役割も果たします。
壁には耐力壁(構造を支える壁)と非耐力壁(間仕切りや装飾用の壁)の2種類があり、耐力壁は地震時の水平力を吸収します。
一方で床は上部の荷重を下部の構造に伝える役割を担い、振動や音の伝わりを抑えるために防音・遮音材を組み込むこともあります。
壁や床の素材や仕上げは耐火性や断熱性、デザイン性に影響を与えるため、建物の性能や用途に応じた選択が重要です。
斜材

斜材は柱や梁を補強し、構造体の強度や安定性を高める部材です。主に建物にかかる横方向の力、特に地震や風の影響を受ける際に変形を抑える役割を果たします。木造建築では筋交い、鉄骨造やRC造ではブレースやトラスといった形式で使用されます。
斜材は建物全体の構造バランスを保つだけでなく、効率的に材料を使うため、軽量化と強度の両立を実現するために重要です。またデザイン面でも露出された斜材が空間のアクセントとなることがあり、工業的な美しさを演出する要素にもなります。
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躯体に関するリフォーム注意点

ここでは、躯体に関するリフォームの注意点についてご紹介します。事前に確認しておくことで、後悔や失敗を防ぎましょう。
マンションのリフォームは施工不可
基本的にマンションでは、躯体に該当する柱・梁などの構造は共用部分に区分されており、共用部分は住戸内の所有者では工事できなくなっています。そのため、躯体リフォームは不可です。
リフォームを行う場合には、床材や壁材の貼り替えや間仕切壁の変更といった内装に関する工事が主となります。リフォームについて分からないことや困っていることがあれば、ぜひ専門業者に相談してみてください。
築年数が古いと補強が必要な場合も
築年数が古い建物では、リフォーム前に構造の安全性を確認する必要があります。特に躯体が劣化している場合、補強工事が必要になるケースも多いです。
木造住宅では、柱や梁がシロアリ被害や腐食で弱くなっている可能性があり、鉄骨造やRC造では、錆びやコンクリートの剥離が見られることもあります。地震対策として耐震補強が求められる場合もあり、耐震診断を行うことで必要な補強箇所を特定できます。
特に築年数が古い建物では現行の建築基準法に適合していないケースがあるため、リフォーム時に基準に沿った工事計画を立てる必要があります。補強には費用が掛かるので、事前に見積もりを確認して予算を見積もっておくことが大切です。
内断熱の場合は「躯体現し」が難しい
内断熱とは、壁の内側に断熱材を設置して室内の断熱性能を高める工法のことを指します。この場合、柱や梁といった躯体部分が断熱材や内装材で覆われているため、躯体を露出させると断熱性能が低下するリスクがあります。さらに露出させた躯体が結露を引き起こし、カビや腐食の原因になることもあります。
そのため内断熱の建物で躯体を見せるデザインを採用したい場合は、断熱材を外付けに変更する外断熱工法や、断熱性を維持しつつデザイン性を高める方法を検討する必要があります。専門業者と相談し、断熱性能とデザインの両立を図るようにしましょう。
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まとめ
躯体は普段見えない部分ですが、構造上重要な役割を持っています。本記事でご紹介したリフォームアイディアや計画ポイントを参考に、ぜひ納得のいくプランを立ててみてください。
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