
「フルリフォームは高そう」
「キッチンやお風呂だけなら安く済む?」
中古マンションの購入や、今の住まいのリフォームを検討する中で、費用感がつかめず不安に感じていませんか?
マンションのフルリフォーム費用は、面積や間取り、築年数、工事内容などによって大きく変わります。せっかく理想の住まいを思い描いても、見積もりが予算を大幅に超えてしまっては、「妥協ばかりのマイホーム」になってしまうかもしれません。
この記事では、面積別・予算別の目安から、費用を抑える具体的な工夫まで詳しくお伝えします。実際の事例も交えながら、「自分の場合はいくらかかるのか」をイメージできるように解説します。
マンションのフルリフォーム・リノベーションを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
国土交通省登録団体の構成員を中心としたリフォーム会社をご紹介!
目次
- マンションのフルリフォーム費用の相場は「900〜1,500万円」が目安
- 【面積・間取り別】マンションフルリフォームの費用相場
- 【予算別】マンションフルリフォームの費用とできること
- 【築年数別】優先すべきリフォーム内容
- マンションフルリフォームの費用を抑える3つの方法
- 【2026年最新】マンションのリフォームで使える補助金・減税制度
- 【施工事例】費用別に見るマンションリフォームのビフォーアフター4選
- マンションフルリフォームの注意点
- マンションリフォームの流れ・進め方【4ステップ】
- マンションのフルリフォームに関するよくある質問
- まとめ|費用相場を知って後悔のないマンションのフルリフォームを計画しよう
マンションのフルリフォーム費用の相場は「900〜1,500万円」が目安

マンションのフルリフォーム費用は、一般的に900〜1,500万円程度がひとつの目安とされています。
ただし、この金額には内装や設備の更新を中心としたケースも含まれており、工事内容によって幅があります。間取り変更や配管の更新まで行う場合は、さらに費用が上がることも多いです。
マンションのリフォーム全体の平均費用は300〜400万円程度とされていますが、こちらは部分的なリフォームを含めた数字です。フルリフォームとは前提が異なるため、そのまま比較できない点を理解しておきましょう。
まずは「900〜1,500万円」という全体の目安を押さえたうえで、次の章からは面積ごとの費用感を具体的にみていきます。
「一戸建てのフルリフォームにかかる費用を知りたい」とお考えの方は、以下の記事をご覧ください。
>>【2026年最新】一戸建てフルリフォームの費用相場|築年数・工事内容別の目安と総額を紹介
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【面積・間取り別】マンションフルリフォームの費用相場

マンションのフルリフォーム費用を左右する大きな要因のひとつが「面積」です。広くなるほど材料費や施工面積が増えるため、同じ内容でも総額は上がりやすくなります。
ここでは、一般的な住戸サイズごとに、費用の目安と工事内容の傾向を紹介します。ご自身の住まいに近い広さをイメージしながら、目安として確認してみてください。
| 面積・間取り | 費用目安 |
| 60平米(2LDK〜3LDK) | 900~1,200万円程度 |
| 70平米(3LDK) | 1,100〜1,500万円程度 |
| 80平米(3LDK〜4LDK) | 1,200〜1,800万円程度 |
| 100平米超(大型マンション) | 1,500万円〜 |
60平米(2LDK〜3LDK)|900〜1,200万円
2人暮らしや小さなお子様がいるご家庭に多い60平米クラスでは、900〜1,200万円程度が目安です。
この広さでは、限られたスペースをいかに有効活用するかがテーマとなります。対面式キッチンへの変更や、リビング横の和室を洋室につくり変えるといった工事が一般的です。
間取りは大きく変えず、既存を活かしたプランにすると、費用を抑えやすくなります。
一方で、配管の更新や間取り変更を伴う場合は、1,200万円を超えることもあります。コンパクトな住戸ほど、工事内容の違いが費用に直結しやすい点に注意が必要です。
70平米(3LDK)|1,100〜1,500万円
ファミリー層に多い「3LDK・70平米」の場合、1,100〜1,500万円がボリュームゾーンとなります。
水回り設備の交換に加えて、リビングや各居室の内装を一新し、収納を見直すといったリフォームが現実的なラインです。
築年数にもよりますが、間取り変更を最小限に抑えれば1,200万円程度でも十分なリフォームができるでしょう。
ただし、キッチンの位置変更や壁の撤去などを行う場合は、工事範囲が広がり1,500万円を超えることもあります。
80平米(3LDK〜4LDK)|1,200〜1,800万円
ゆとりのある80平米クラスになると、フローリングやクロスといった内装材の面積が増えるため、材料費が目立って上昇します。費用は1,200〜1,800万円程度が目安です。
空間にゆとりがあるため、間取り変更やデザイン性を意識したリフォームを検討する方も増えます。たとえば、リビングを広げたりワークスペースを設けたりといったプランも実現しやすくなるでしょう。
その分、施工範囲が広がることで費用も上がりやすくなります。設備のグレードや仕上げ材にこだわる場合は、1,800万円近くになるケースも見られます。
LDKなど家族が集まる場所にはこだわり、寝室などはシンプルに仕上げるといった費用配分の「メリハリ」が大切です。
100平米超(大型マンション)|1,500万円〜
100平米を超える大型住戸やプレミアムクラスの物件では、1,500万円以上、こだわりによっては2,000万円を超える予算計画が必要です。
面積が広いため、標準的なグレードでも総額は高くなります。また、こうした広さの住まいを選ぶ方はオーダーメイドの家具や高級感のある石材・タイルなどを希望されることも多く、素材の選択がダイレクトに費用へ反映されます。
面積を活かした開放的な空間づくりができる一方で、予算が100万円単位で変動しやすい広さといえるでしょう。優先順位を付けながら計画を立てていくのが、予算管理のポイントです。
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【予算別】マンションフルリフォームの費用とできること

フルリフォームを検討する際、「この予算でどこまでできるのか」が気になる方は多いはずです。同じ広さでも、かける費用によって実現できる内容は変わります。
ここでは、予算のラインごとに実現できる工事の範囲を整理しました。ご自身の希望と照らし合わせながら、優先順位を決める参考にしてください。
予算300万円|部分改修に近いケース
300万円という予算は、マンション全体を刷新するには少し厳しいのが現実です。
この価格帯では、すべての設備を新しくするのではなく、傷みの激しい「水回り3点(浴室・トイレ・洗面)」の交換や、内装材の張り替えに絞る形になります。
「フルリフォーム」という言葉からは遠ざかりますが、生活の質に直結する場所をピンポイントで綺麗にするだけでも、住み心地は格段に向上します。
予算500万円|水回り一新+LDKの内装リフォーム
500万円前後になると、リフォームの自由度が少し広がります。
キッチンや浴室など主要な水回りを中心に設備を更新し、リビング・ダイニングの内装を張り替えるといったリフォームが可能です。使用頻度の高い空間を優先的に整えれば、暮らしやすさを実感しやすくなるでしょう。
ただし、間取りの変更や配管の更新まで手を広げると、予算を大きく超えてしまいます。既存の構造を活かしたまま「目に見える部分」を新築同様に仕上げるのが、実現可能なラインです。

予算1000万円|フルリフォームの基本形
1,000万円前後の予算があれば、マンションのフルリフォームとして現実的なプランが組めるようになります。
「壁を取り払ってリビングを広くしたい」「対面キッチンにして家族との会話を楽しみたい」といった、暮らし方そのものを変える要望に応えられるようになります。標準的なグレードの設備を選べば、家全体の床・壁・建具まで一新できるため、「中古マンションを自分好みの新居に生まれ変わらせる」レベルのリフォームが実現するでしょう。
一方で、水回りの大幅な移動やスケルトンリフォームなど、大掛かりな工事を含める場合は追加の予算を見込む必要があります。
予算1500万円以上|ハイグレード設備交換やスケルトンリフォーム
1,500万円以上の予算を確保できるなら、デザインと性能の両方にこだわった理想の住まいを追求できます。
一度コンクリート剥き出しの状態にするスケルトンリフォームが可能になり、配管の更新はもちろん、断熱材の補填や床下暖房の設置など目に見えない快適性まで底上げできます。海外製の食洗機や天然石のカウンターなど、憧れの設備を導入しても予算内に収まりやすいため、長く住み続けるための「終の棲家」づくりにも適した予算帯です。
その分、工事内容が複雑になるため、事前の計画や見積もりの精度がより重要になります。理想の住まい像を明確にしながら、優先順位を整理して進めていくのがポイントです。
【築年数別】優先すべきリフォーム内容
マンションのフルリフォームでは、築年数によって必要な工事内容や優先順位が変わります。
見た目がきれいでも、内部の設備や配管が劣化しているケースは多いです。築年数に応じてどこに手を入れるべきかを理解しておけば、過不足のないリフォーム計画を立てやすくなります。
ここでは、築20年・30年・40年以上の3つの区分に分けて、リフォームのポイントをお伝えします。
築20年|内装リフォーム・設備交換が中心

築20年程度のマンションは、構造自体はしっかりしていても、壁紙の汚れや水回り設備の古さが目立ち始める時期です。この段階では、壁や床を壊すような大掛かりな工事よりも、表面的なリフレッシュと部分的な設備交換を優先しましょう。
特に、毎日使うキッチンや浴室を最新モデルに入れ替えるだけで家事の負担は軽くなり、節水・節電効果も期待できます。また、内装(クロスやフローリング)を張り替えれば、新築時のような明るさを取り戻せるでしょう。
大掛かりな間取り変更をせずに既存の良さを活かしながら自分好みのデザインにアップデートする、コストパフォーマンスに優れたリフォームが叶うタイミングです。
築30年|配管更新+内装一新が必要

築30年を超えるマンションの場合、見た目の美しさ以上に「住まいの機能」を守る対策が不可欠です。
ここで最も注意したいのが、床下を通る給排水管の劣化です。この年代の物件は、配管に錆びやすい素材が使われているケースもあり、放置すると階下への漏水事故につながるリスクとなります。
そのため、この時期のリフォームでは、設備の交換とあわせて「配管の更新」をセットで行うのが基本です。
床を剥がす必要があるため内装も一新することになりますが、これは間取りを大きく見直すチャンスでもあります。対面キッチンへの変更や、和室を洋室につくり変えるなど、現代のライフスタイルに合わせた住まいへとアップデートする良い機会となるでしょう。
築40年以上|配管・構造・断熱性能の底上げが必要

築40年を超える物件では、「住宅性能の再生」を重視したリフォームが必要になります。
この年代のマンションは、今の省エネ基準に比べて断熱性能が著しく低く、冬の厳しい寒さや結露に悩まされる場面も多いです。
リフォームの際は、一度コンクリート剥き出しの状態にするスケルトンリフォームをおすすめします。
配管や電気配線をすべて新しくするのはもちろん、壁や窓(専有部分)の断熱改修を施せば、「夏は涼しく冬暖かい」室内をつくれるでしょう。冷暖房の効率もアップし、光熱費の節約にもつながります。
工事費はかさみますが、インフラから性能までを刷新すれば、さらに30年・40年と家族が安心して住み続けられる住まいに生まれ変わります。
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マンションフルリフォームの費用を抑える3つの方法

フルリフォームは工事の範囲が広く、選び方次第で費用に大きな差が出ます。
無理に削るのではなく、かけるところと抑えるところを整理すれば、理想の仕上がりに近づけるのは十分に可能です。
ここでは、実際の現場でもよく使われる考え方をもとに、費用を調整するポイントを具体的にお伝えします。
既存の間取りを活かす
費用を左右する要素のひとつが、間取りの変更です。
「壁を撤去してリビングを広げる」「キッチンのレイアウトを変更する」といった工事は見た目の変化が大きい反面、解体・下地の補修・配管の敷き直しなどが重なり、工事範囲が一気に広がります。特に、キッチンやトイレの位置を大幅に動かすと、配管を延長するための床上げ工事や排水を流すための勾配確保が必要になり一気にコストが跳ね上がります。
今の間取りの不満点を、壁を壊すのではなく「ドアの交換」や「収納の造作」で解消できないか、設計者と相談してみましょう。
既存の間取りをベースに内装や設備を更新するだけでも、住まいの印象は十分に変わります。動線に大きな不満がない場合は、無理に間取りを変えないのがおすすめです。
複数箇所をまとめてリフォームする
「今回はキッチン、来年はお風呂」と時期を分けるよりも、一度にまとめて工事を行う方が、結果的に総額を安く抑えられます。これは、リフォームのたびに発生する職人の人件費や現場管理費、養生費といった「諸経費」を1回分に集約できるためです。
また、水回り設備をまとめて依頼すると、製品代自体の割引率がアップするケースも多くあります。
一度に支払う金額は大きくなりますが、数年おきに工事を繰り返すよりも、長期的な視点で見れば数十万円単位で家計の負担を軽くできるでしょう。
グレードや仕様を見直して無駄をカットする
最新の設備カタログやショールームには心惹かれる多機能なモデルが並びますが、すべてをそのまま採用すると費用は一気に膨らみます。
たとえば、キッチンの扉の素材を少し見直したりシステムバスのパネルデザインを標準的なものに変えたりするだけで、見た目の満足度を保ったまま費用を調整できます。
具体的な製品や仕様を絞り込む前に、自分たちにとって「譲れないこだわり」と「標準で十分なポイント」を明確にしておきましょう。リビングなど家族が集まる場所には予算をかけ、寝室や廊下はシンプルに仕上げるといったメリハリをつければ、全体のバランスを崩さずに費用を抑えられます。

【2026年最新】マンションのリフォームで使える補助金・減税制度

フルリフォームにはまとまった費用がかかるため、ぜひ検討したいのが補助金や減税制度です。
対象となる工事を選べば、数十万円から場合によっては百万円以上の負担軽減につながることもあります。
ただし、こうした制度は役所やリフォーム会社から案内されるとは限らず、自分で情報を調べておかないと活用できないケースが大半です。積極的に情報を仕入れ、フルリフォームをお得に進めましょう。
ここでは、マンションリフォームで使える補助金や減税制度について紹介します。
補助金制度
マンションリフォームに活用できる2026年度のおもな補助金制度を表にまとめました。
| 制度名 | 対象工事 | 補助上限額 |
| みらいエコ住宅2026事業 | 断熱改修・エコ住宅設備の設置など | 100万円/戸 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 内窓設置 | 100万円/戸 |
| 給湯省エネ2026事業 | 高効率給湯器の設置 | 17万円/台 |
| 既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 断熱改修 | 15万円/戸 |
| 介護保険における住宅改修 | 手すり設置・段差解消などバリアフリー工事 | 18万円(支給限度基準額20万円の9割) |
※掲載している制度内容は、2026年4月時点の情報です。
分譲マンションの場合は専有部分のみがリフォームの対象となるため、戸建てと比べて補助対象となる工事が限られる点には注意が必要です。
たとえば、窓まわりは外窓交換や玄関ドアの変更ができないケースが多く、実質的には内窓設置などが中心となります。
利用できる補助制度や対象工事は物件や管理規約によって異なるため、リフォーム会社や各制度の窓口に相談しながら、契約前に確認を進めておくと安心です。
減税制度
マンションのリフォームで適用される減税制度は、以下のとおりです。
| 制度名 | 内容・対象 | 控除・軽減の目安 |
| 住宅ローン減税 | 10年以上のローンを組む大規模改修 | 年末ローン残高の0.7%を最大13年控除 |
| 所得税の税額控除 | 耐震・省エネ・バリアフリー等の改修 | 標準工事費の10%を控除(最大60~80万円) |
| 固定資産税の減額 | 耐震・省エネ・バリアフリー等の改修 | 翌年分の固定資産税を1/2~2/3減額 |
| 贈与税の非課税 | 親・祖父母からのリフォーム資金贈与 | 贈与額500〜1,000万円まで非課税 |
※掲載している制度内容は、2026年4月時点の情報です。
減税制度は、補助金と違って後から効果が出る仕組みが多く、見落とされがちな部分です。
また、補助金はリフォーム会社が申請をサポートしてくれるケースも多いですが、減税制度は原則として自分で確定申告や申請を行う必要があります。
適用条件や必要書類も制度ごとに異なるため、事前に税務署や専門家に相談し、手続きの流れや必要書類をチェックしておきましょう。

【施工事例】費用別に見るマンションリフォームのビフォーアフター4選
ここからは、マンションでの実際の施工事例を見ていきます。
同じ「リフォーム」といっても、どこに手を入れるかで住まいの印象は大きく変わります。金額だけでは見えにくい部分も、具体的な事例を通してイメージしてみてください。
280万円|床暖導入と内装リフレッシュで明るく快適な住まいにリフォーム
築16〜20年・約84㎡のマンションで、LDKを中心に内装の張り替えと床暖房の導入を行った事例です。
暗い色味だった床材を白系に変更することで、空間全体が明るく軽やかな印象に変わりました。床暖房は既存の床の上から施工する「上貼り」とすることで、解体を抑えながらコストの調整を図っています。
玄関には天井までのミラーとエコカラットを取り入れ、空間の広がりと機能性を両立しています。限られた予算の中でも、暮らしやすさと快適性をしっかり高めたリフォームです。
【リビング】

【玄関】

1,200万円|愛犬も人も心地よい、ドッグファーストなリフォーム
築24年・約85㎡のマンションを全面リフォームした事例です。
洋室を撤去して玄関横に土間とウォークインクローゼットを設け、開放的な3LDKへと再構成しました。キッチンの間仕切り壁も取り払い、視界の抜ける開放的な空間をつくっています。
床には滑りにくく水拭きしやすいフロアタイルを採用し、愛犬が安心して走り回れる環境を実現しました。散歩後にそのまま手洗いへつながる動線や、家事スペースの工夫も取り入れ、暮らしやすさを高めた住まいに仕上がっています。
【キッチン】

【玄関】

フルリフォームが得意な会社をご紹介!
1,500万円|廊下を「つなぎの間」に昇華させたリフォーム
築29年・約65㎡のマンションを、3LDKから2LDKへと再構成した全面リフォームの事例です。
和室をなくしてリビングを広げ、キッチンはオープンなペニンシュラ型に変更しました。家族の衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットも新設しています。
玄関から廊下にかけてはレッドシダーを用い、木の質感に包まれる「つなぎの間」として再設計しました。単なる通路だった空間に役割を持たせ、LDKへと自然に視線が導かれる構成になっています。
間取りと動線を見直すことで、住まいの質を高めたリフォームです。
【玄関】

【キッチン】

2,000万円|あらわし天井にして開放的な住まいにリフォーム
築20年・約71㎡のマンションを、3LDKから1LDKへと再構成した全面リフォーム事例です。
隣接する洋室を取り込んでLDKを拡張し、天井はあらわし仕上げとすることで高さと開放感を引き出しました。
既存の梁はあえて活かし、木目を施して空間のアクセントにしています。キッチンも対面式のオープンタイプに変更し、視線の抜ける一体的な空間へとつくり変えました。
間取りと構造を活かした設計により、広がりと居心地を両立した住まいに仕上がっています。
【LDK】

【水回り】

マンションフルリフォームの注意点

マンションのリフォームは戸建てとは異なり、事前に確認しておきたいポイントがあります。
知らずに進めてしまうと、計画通りに工事ができなかったり、想定外の費用が発生したりするため注意が必要です。ここでは、事前に押さえておきたいポイントについて解説します。
管理規約による制約
マンションでのリフォームは、管理規約という独自のルールに従って進める必要があります。
たとえば、フローリングの張り替えでは「遮音等級(L値)」が指定されていることが多く、希望の床材が自由に使えないケースもよくあります。また、工事ができる曜日や時間帯の制限、搬入経路の養生ルールなども細かく決まっています。
契約や資材発注の前に、まずは管理組合に規約を確認し、どのような制限があるかを把握しておきましょう。
工事できない範囲(構造・配管)
マンションでは、どれだけ予算をかけても物理的に変えられない部分が存在します。
たとえば、部屋の中には建物を支えるためのコンクリートの壁があり、これらは撤去できません。そのため、間取りによってはリビングを大きく広げるといった変更が難しい場合もあります。
また、バルコニーや玄関ドア・窓、共用部につながる縦配管などは「共用部分」にあたります。分譲マンションでもリフォームできるのは「専有部分」のみのため、共有部分に手を加えることはできません。
間取り変更や設備の移動を検討している場合は、早い段階で現地調査を依頼し、構造や配管の位置を確認しておくと安心です。「どこまで変更できるのか」を早めに知っておくと、実現可能なプランを計画しやすくなります。
想定外の追加費用
リフォームで気をつけたいのが、仕上げ材を解体して初めて分かる追加工事です。
特に築年数が経過した物件では、床や壁を剥がしてみるまで配管の腐食や下地の傷み具合が正確に分からないことも多いです。問題が見つかった場合、修繕なしでは工事を進められないため、修繕費用が上乗せされる形になります。
たとえば、床下の配管が劣化していて交換が必要になったり、壁の内部にカビや下地の傷みが見つかったりといったケースがあります。
こうしたリスクを踏まえ、見積もり額いっぱいで予算を組むのではなく、総額の10%前後を予備費として見込んできましょう。あらかじめ余裕を持たせておけば、想定外の出費があっても計画をスムーズに進められます。
マンションリフォームの流れ・進め方【4ステップ】

初めてリフォームを行う場合、「何から始めればいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
全体の流れを把握しておけば、段取りが見えやすくなり、無理のないスケジュールで進められます。ここでは基本的な流れを4つのステップに分けて紹介します。
- ステップ1:施工会社を探す
- ステップ2:現地調査・打ち合わせ・管理規約の確認
- ステップ3:プラン・見積もりの比較
- ステップ4:契約
ステップ1:施工会社を探す
まずは、リフォームを依頼する会社探しからスタートします。
施工会社によって得意分野や対応できる工事内容は異なります。水回りの交換を中心としたリフォームが得意な会社もあれば、間取り変更を含む大規模なリノベーションに強い会社もあります。
自分たちがどのようなリフォームをしたいのかを整理したうえで、複数の会社を比較するのが大切です。
とはいえ、数ある会社の中から一つひとつ探すのは手間がかかります。
TOPPANが運営するリフォーム会社紹介サービス「リフォトル」を活用すれば、希望条件に合った会社をまとめて比較できるため、効率よく検討を進められます。
まずは候補となる会社をいくつかピックアップし、次のステップにつなげていきましょう。
ステップ2:現地調査・打ち合わせ・管理規約の確認
気になる会社が見つかったら、現地調査を依頼して具体的な相談に進みます。
現地調査では、部屋の寸法や設備の状況、配管の位置などを確認しながら、どのようなリフォームが可能かを検討していきます。この段階で、希望している間取りや設備のイメージをできるだけ具体的に伝えておくと、その後の提案がスムーズになります。
あわせて、マンション特有の管理規約についても確認しておきます。工事できる時間帯や使用できる建材、共用部分との取り合いなど、制約がある場合はこの段階で整理しておくと良いでしょう。
ステップ3:プラン・見積もりの比較
現地調査をもとに、各社からプランと見積もりが提示されます。
ここでは金額の安さだけで判断するのではなく、工事内容や仕様、提案の考え方まで含めて比較していきましょう。同じような金額でも、設備のグレードや工事範囲に違いがあるケースは多いものです。
また、「どこまでが見積もりに含まれているか」も確認しておきたいポイントです。解体後の追加工事の可能性や、オプション扱いになっている部分を把握しておくと、後のトラブルを防ぎやすくなります。
納得できる内容かどうかを見極めながら、自分たちに合ったプランを選んでいきましょう。
ステップ4:契約
プランと見積もりに納得できたら、契約へ進みます。
契約時には、工事内容・金額・工期・支払い条件などをあらためて確認しましょう。口頭での説明だけでなく、書面の内容もしっかり目を通しておくと安心です。
契約後はいよいよ工事がスタートします。事前の準備を丁寧に進めておけば、施工中のやり取りもスムーズになり、完成後の満足度アップにもつながっていきます。
マンションのフルリフォームに関するよくある質問
マンションのフルリフォームの平均費用はいくら?
2026年現在の平均的な目安は、900〜1,500万円です。
かつては700〜800万円で収まるケースも多くありましたが、資材価格や人件費の上昇により、現在は1,000万円をひとつの基準として考えるのが現実的です。
設備のグレードを上げたり素材にこだわったりすれば1,500万円を超えることもありますが、標準的な仕様であればこの範囲内で十分に住まいを刷新できます。
>>マンションのフルリフォーム費用の相場は「900〜1,500万円」が目安
マンションのフルリフォームは1000万円で足りる?
1,000万円の予算があれば、水回りの更新と内装の一新を含めたフルリフォームが可能です。
ただし、骨組みだけにしてすべてをやり直す「スケルトンリフォーム」や大幅な間取り変更、高級設備の導入を希望される場合は1,000万円が最低ラインとなります。
どこに予算をかけ、どこをシンプルにするかという、優先順位の整理が予算内に収めるポイントです。
マンションのフルリフォームは何年目が目安?
ひとつの目安として、築20〜30年が検討のタイミングといわれています。
この時期はキッチンや浴室などの水回り設備の耐用年数が近づき、不具合が出やすくなるためです。
また、築30年を超えると目に見えない配管の劣化も進むため、それらをまとめて一新する大掛かりなリフォームには最適なタイミングとなります。
まとめ|費用相場を知って後悔のないマンションのフルリフォームを計画しよう
マンションのリフォーム費用は、工事の範囲や設備の選び方によって大きく左右されます。
まずは全体の相場を押さえたうえで、面積別や予算別の目安を参考に、自分の条件に当てはめて考えていきましょう。
費用を抑えたいときは、今の間取りを活かしたり水回りをまとめて施工したりするのが効果的です。あらかじめ予算を伝えておけば、リフォーム会社から現実的な提案を受けやすくなります。
どこに手を入れるか、どこにこだわるかを整理していけば、納得感のあるリフォーム計画が見えてきます。無理のない範囲で優先順位を決めながら、理想の住まいづくりを進めていきましょう。
TOPPAN運営の紹介サービス「リフォトル」なら、マンションリフォームを得意とする地元の優良リフォーム会社を最大4社まで紹介します。提案内容や費用、対応力を比較し、納得のいくパートナーを見つけてくださいね。
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執筆者
中村しょう子

二級建築士・ライター。建設会社で現場監督・設計・CAD製図・積算・営業など幅広く経験。現場を知る強みを活かし、ハウスメーカーや工務店のSEO記事、建設・不動産会社の取材記事から一般向けメディア記事まで、多様な建築系コンテンツを手掛ける。

