Material Trial
マテリアルトライアルとは
70年ちかくにわたり家具や建具、床等の化粧シートをはじめとする建装材を提供してきたTOPPANと、様々なジャンルで活躍する3人のデザイナーが新たな建材の可能性を探るプロジェクト【マテリアルトライアル】。 2023年11月20日、21日に開催された「BAMBOO EXPO 20」の特別企画ブースにて、鬼木 孝一郎氏、小川 裕之氏、シミズダニ ヤスノブ氏と創り上げた3作品を展示しました。
WORKS
Koichiro Oniki 鬼木 孝一郎
セル CELL
この作品は、ポリエステル繊維製の「三軸織物」を型押し成形して制作したパーツを連結していくことで出来上がるパーティションである。三軸織物のもつ多軸への強さの特徴を最大限に活かすために、パーツの形状には正六角形を採用。成形前にグラデーション状の印刷を施し、ランダムに回転させながら繋ぎ合わせることで全体に色のムラが現れる仕掛けとなっている。小さな部分の集合により様々な形状や表情を生み出すことを目指したことから、自然界を構成する基本単位である細胞を意味する「CELL」と名付けた。
- Material 三軸織物
- Size W4600mm × H2100mm
Hiroyuki Ogawa 小川 裕之
パフパフ PuffPuff
オフィスでの使用を想定した一人用ブースです。
使用済み紙おむつから再生された樹脂シートを活用するためにデザインしました。※ 空気で膨らんだ半透明の二重膜は人と人の間に適度な距離感を作り、設置された空間に優しい印象を与えることでコロナ禍を経た私たちの働き方にふんわりと寄り添います。また、空気を抜いて小さく折り畳たためるので輸送時のコストを低く抑えることが可能です。
※本展示品は開発サンプルの為、別素材を使用
- Material 紙おむつリサイクルプラスチック(想定)
- Size W2170mm × D1800mm × H1890mm
Yasunobu Shimizudani シミズダニヤスノブ
レイヤード layered
複数のデザインを重ねて層をつくることで、新たな景色が生まれる。三軸織物は規則正しい繰り返し模様で構成されているため、重ね合わせたときにモアレが発生する。プリントした柄に加えて、モアレという偶然起こる現象も利用した、複雑なサーフェスパターンが浮かび上がる。
- Material 三軸織物
- Size W2700mm × H2400mm
ダブル double
印象の異なる柄や色彩を、表と裏、両面にプリントすることでコラージュを生み出す。メッシュ構造である三軸織物にパターンを施すことで、見る角度や光によって変容しながら新たな模様が現れる。
- Material 三軸織物
- Size W1300mm × H2400mm