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RESEARCH

多様化する働き方・これからのオフィス空間におけるインテリアスタイルとは

多様なライフスタイルが定着した昨今、オフィスのあり方も大きく変わってきています。C-lab.では2020年〜2022年に新しくオープンしたオフィス空間を対象に、独自に調査分析を行い、今後のオフィス空間の傾向を考察しお届けします。

オフィス空間の変化

私達の働き方はここ数年で急速に変わり、ABW(Activity Based Working)やハイブリッドワークなどの働き方も定着しました。働き方にあわせてオフィスの空間も変化しています。自席を廃止し、フリーアドレス制となった会社も多いのではないでしょうか。ワンフロアでシームレスな作りの空間が多くなり、社員は自由なスタイルで働く事が浸透してきたと考えられます。これらに伴い、オフィスのインテリアも多様化する傾向が見られました。

出典:unsplash
出典:PIXTA
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オフィス空間におけるインテリアスタイルの分析

出典:C-lab.オフィス調査2020年〜2022年

2020年から行っているオフィス空間におけるインテリアスタイルの分析結果から2022年は
・ニューベーシック
・ナチュラル
・インダストリアル
・シックエレガント
4つのスタイルが出現しました。その中でも「ニューベーシック」の人気が高まっているのがわかります。働きやすいベーシックな空間は残しつつ、什器を工夫したり、カフェスペースを併設するなど、新しいベーシックスタイルへと進化がみられました。

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多様化するインテリアスタイルに対応するように、オフィスに使用されているマテリアルやカラーも様々な要素が登場します。木目は什器を中心にナチュラル~ミディアム系の温かみのあるカラーが人気です。他にはモルタル(コンクリート)を用いている空間も多く見られました。注目のマテリアルとしてはアップサイクルのものが出現し、これはサステナブルが定着し浸透したと考えられます。また、今まで以上に植栽などグリーンを積極的にオフィス空間に取り入れているのもポイントです。オフィスにグリーンを置く事は以前から取り入れられており、ストレス軽減などの効果がありますが、昨今では、ただグリーンを置くのではなく、立体感のある壁面緑化、天井緑化など植物の配置や種類も多様化しており、自然との繋がりを感じられるバイオフィリックデザインが定着しつつあります。
全体的に使用されている什器やマテリアルは、カフェや住空間に用いられていたものに近くなり、オフィス空間は従来イメージしていたオフィス感をなくし、働き方の多様性に対応したスタイルが多く見受けられました。

今後のオフィス空間を考察

多様なライフスタイルが定着した今後のオフィス空間は「ボーダーレス」がポイントとなります。自由な働き方、自由な空間のレイアウトがより一層進んでいく中で、効率よく働く為の「パーソナルブース」とアイデアが創出できる「コミュニケーションスペース」が重要視されます。これからのオフィスはこの2つのスペースをフレキシブルに使い分けられる空間が求められると考察します。
また大きく変化した時代を経て私達は自身のライフスタイルを見つめ直す機会を得ました。オフィスは1日のうちに多くの時間を費やす場所です。いかに自分が心地よく快適に過ごすことができるか「そこに行きたい」と思えるオフィス空間、インテリアが求められる時代になってきたのではないでしょうか。

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今回のトピックスではC-lab.が独自に行ったオフィス空間の調査分析から今後のオフィス空間におけるインテリアスタイルの考察をお届けしました。最新の2023年オフィス空間も現在調査分析中です。C-lab.では生活空間に関する様々なデザインコンサルティングを承っております。ご相談は下記のお問い合わせよりお願いします。

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