
浴槽の老朽化や使い勝手の向上を目的に、浴槽交換を検討する方は多いでしょう。そこで本記事では、浴槽交換リフォームの目安や主な方法についてご紹介します。これからリフォームを検討されている場合には、ぜひ参考にしてみてください。
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浴槽交換リフォームの目安

ここではまず、浴槽交換リフォームを行う目安についてご紹介します。少しでも該当する項目があれば、ぜひリフォームを検討してみましょう。
設置から20年以上経っている
浴室設備の寿命は一般的に20年程度とされます。この期間を超えると部材の劣化や故障のリスクが増大し、快適性や安全性が損なわれる可能性があります。例えば浴槽や壁のヒビ、排水口や配管の劣化、蛇口やシャワーの水漏れなどが挙げられます。
また長期間経つとデザインが古く見えることもあり、現代の住環境やニーズに合わなくなることも多いです。
そのため浴室をリフォームすることで、最新の性能を持つ設備に交換するのがおすすめです。掃除が簡単で抗菌・防カビ効果の高い素材を採用すれば、快適さと利便性が向上します。必要に応じて断熱性能の高い浴槽や床材を取り入れることで、光熱費の削減や寒冷地での冬場の快適性も向上します。
設置からある程度の年数が経過した浴室は、リフォームを検討する良いタイミングといえるでしょう。
カビや汚れが取れない
浴室は高温多湿の環境下にあり、カビや汚れが発生しやすい空間です。通常の掃除では取りきれないカビや黒ずみが目立つ場合、表面のコーティングが劣化している可能性があります。
これにより汚れや水分が浸透しやすくなり、見た目の清潔感が損なわれるだけでなく、カビの根が深く入り込み、健康に悪影響を及ぼす場合もあります。
清潔な浴室は衛生面だけでなく、心地よいリラックス空間を提供する重要な要素となるので、汚れが取れない場合はリフォームを検討しましょう。
お風呂が寒い
冬場に浴室が寒いと感じる場合、断熱性能の低さが原因である可能性があります。従来の浴室では外壁との断熱材が不十分であることが多く、暖房を使っても室温が上がりにくいことがあります。寒い浴室は快適性を損なうだけでなく、ヒートショックによる健康リスクも懸念されるため注意が必要です。
最新の浴室設備では、断熱性能の高い浴槽や床材が採用されており、浴室全体の温度を保ちやすくする設計がされています。また、暖房乾燥機や床暖房機能を追加することで、冬場でも快適な空間を実現できます。
健康面や生活の質を向上させるためにも、断熱性能の改善を考えたリフォームを検討してみましょう。
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浴槽の種類①工法

ここでは、浴槽の「工法」の種類についてご紹介します。ご自宅の浴槽の工法をチェックして、適切なリフォームを行いましょう。
据え置き
据え置き型の浴槽とは、浴槽を床の上に直接設置するタイプの工法です。主に戸建て住宅や築年数の古い住宅に多く見られ、浴槽自体が移動可能で設置場所の自由度が高い点が魅力です。
ただし浴槽と床の隙間にホコリや水が溜まりやすいため、掃除やメンテナンスに手間がかかる場合があります。また据え置き型では床面が平らなままのため、浴槽の高さが高くなりがちで、出入り時に足腰への負担が増すこともあります。そのため、フラットでバリアフリーなユニットバスに交換する方法が人気です。
埋め込み
埋め込み型の浴槽は、浴槽を床に埋め込んで設置する工法です。この形式は床と浴槽の高さの差が少なくなるため、浴槽への出入りがしやすく、高齢の方やお子さまにも安全性が高いというメリットがあります。
一方で設置には大がかりな工事が必要で、床の掘り下げや配管工事が伴うため、初期費用が高くなる傾向があります。浴槽の交換リフォーム時に埋め込み型を採用する場合、耐久性の高い素材や断熱性を考慮した選択が重要です。
半埋め込み
半埋め込み型の浴槽は据え置き型と埋め込み型の中間に位置し、両者の利点を兼ね備えています。床の高さに近い部分に浴槽の縁があるため出入りがしやすく、工事の規模は埋め込み型ほど大きくなく、比較的手軽に設置できる点も魅力です。
ユニットバス
ユニットバスは壁、床、天井などが一体型のパネルで構成された浴室で、工場で製造されたユニットを現場で組み立てる工法です。
短期間で施工が可能なうえ、防水性が高く漏水のリスクも低いという特徴があります。加えて、汚れが付きにくい表面加工や防カビ機能を持つ製品が多く、掃除やメンテナンスが容易です。デザインやサイズのバリエーションも豊富で、戸建て住宅からマンションまで幅広い住居で採用されています。
ただし既存の浴室空間にユニットを設置する場合、サイズの制約があるため、空間全体の自由な設計が難しい場合があります。必要に応じてセミオーダー等を選択するなど、専門業者と一緒に計画しましょう。
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浴槽の種類②素材

ここでは、浴槽の「素材」の種類についてご紹介します。素材は使い心地や快適さに影響を与えるため、ショールーム等で実際に質感を確認するのがおすすめです。
人工大理石
人工大理石は浴槽の素材として人気の高い選択肢で、主にアクリル系やポリエステル系の樹脂を大理石風に加工した素材のことを指します。見た目が美しく高級感がある点が特徴で、表面が滑らかで触り心地も滑らかです。
また耐久性に優れており、傷や汚れが付きにくく清掃も簡単です。さらに断熱性が高いことで湯温が冷めにくく、お湯に浸かる時間をより快適にします。
人工大理石は、多彩な色や模様が選べるため、デザイン性を重視する場合や、浴室全体に統一感を持たせたい場合に適しています。一方で重量があるため設置には十分な下地補強が必要で、価格もやや高めなのがデメリットです。
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FRP
FRP(繊維強化プラスチック)は軽量で加工がしやすく、浴槽素材としてコストパフォーマンスが高いことで知られています。ガラス繊維をプラスチックで補強しているため耐久性が高く、割れにくいのが特徴です。
また表面には樹脂の塗装が施されており、滑らかで汚れが付きにくく、掃除も容易です。価格が手頃で、多くの家庭用浴槽で広く採用されています。
ただし衝撃が加わると傷がつきやすく、耐熱性や断熱性がやや劣るため、長時間のお湯張りには不向きとされます。また経年劣化により表面のツヤが失われることがあり、注意が必要です。
ホーロー
ホーローは金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、耐久性と高級感を兼ね備えています。表面が硬くて傷や汚れが付きにくいため、掃除が簡単で長期間にわたり美しい状態を維持できます。
また耐熱性や耐薬品性にも優れており、熱湯や洗剤を使う環境にも適しています。特に、クラシックで上品な浴室を演出する場合に選ばれることが多い素材です。
一方で金属基材が錆びるリスクがあるため、ホーローのコーティングが剥がれないように注意する必要があります。重量があり設置時の取り扱いに配慮が必要な点や、価格が高めである点も考慮して選びましょう。
【関連記事】ホーロー浴槽のメリット・デメリット|ひび割れは寿命?
ステンレス
ステンレスは、耐久性や衛生面で優れた特徴を持つ浴槽素材です。錆びにくく腐食にも強い性質があり、長期間の使用でも劣化しにくくなっています。これにより、メンテナンスの手間が少なくなるのが魅力です。また表面が滑らかで汚れがつきにくいため、清掃も簡単です。
光沢のある金属の質感は、モダンでクールな浴室デザインに適しており、特にシンプルで機能的な空間を好む方に人気があります。一方で、表面に指紋や水垢が目立ちやすいため、頻繁な清掃が必要です。
木製
木製の浴槽は、自然素材特有の温かみや癒しの雰囲気を浴室にもたらします。ヒノキやヒバといった耐水性の高い木材が使用されることが多く、香りや手触りが心地よい空間を演出します。木の持つ自然な断熱性によって浴槽自体が冷たくならず、お湯も冷めにくいのが特徴です。日本家屋や和風デザインで、特に人気があります。
一方で湿気に弱いため日々の手入れが欠かせず、乾燥不足やカビに注意する必要があります。また耐久性は木材の種類やメンテナンス状況に依存するため、使用頻度や環境に合わせた適切な選択が求められます。
価格が高めであることや、定期的なメンテナンスの必要性がデメリットですが、特別な癒しや贅沢感を求める家庭には最適です。
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浴槽交換リフォームの費用目安

浴槽交換リフォームの費用は、浴槽の種類やリフォーム内容、使用する素材、住宅の構造によって幅広く異なります。一般的な費用目安は、下表のようになります。
工事内容 | 費用目安 |
ユニットバス全体の交換 | 総額:約700,000~1,200,000円程度 【内訳】 既存浴室の解体撤去:約80,000~100,000円程度 ユニットバス本体:約500,000~900,000円程度 各種設備費及び設置費:約150,000~200,000円程度 |
在来浴室からユニットバスに交換 | 総額:約700,000円~1,300,000円程度 【内訳】 既存浴室の解体撤去:約80,000~150,000円程度 ユニットバス本体:約500,000~900,000円程度 各種設備費及び設置費:約150,000~250,000円程度 |
在来浴室から在来浴室に交換 | 総額:約1,500,000~2,500,000円程度 【内訳】 既存浴室の解体撤去:約80,000~150,000円程度 浴槽や天井壁床仕上げ材、水栓等の材料費:約1,270,000~2,100,000円程度 各種設備費及び施工費:約150,000~250,000円程度 |
浴室の移動 | 総額:約900,000~1,500,000円程度 【内訳】 既存浴室や移動部分の解体撤去:約100,000~150,000円程度 ユニットバス本体:約650,000~1,150,000円程度 各種設備費及び設置費:約150,000~200,000円程度 |
※処分費及び養生費は別途費用がかかります。
※メーカーや種類によって費用相場が変わります。
ユニットバスへの交換は、比較的短期間で施工でき、費用を抑えやすい選択肢です。具体的には古いユニットバスの撤去、新しいユニットバスの設置、配管や換気設備の調整といった工事が含まれます。ただしグレードによって価格が変動し、シンプルなモデルは安価、高断熱タイプや最新の機能を備えた高級モデルは高額になります。
また在来工法に関するリフォームや、移動を伴う工事の場合には手間や費用が比較的高額になります。特注のデザインや天然素材を使用する場合はさらに高額になることがあるため注意しましょう。また施工業者によっても見積もりが異なるため、複数の業者に相談することをおすすめします。
【関連記事】お風呂リフォームのメリットや注意点|補助金活用も
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浴槽交換リフォーム費用を節約する方法

浴槽交換リフォームには、ある程度まとまった費用が掛かります。そのため工夫することで、余計な費用を節約するのがおすすめです。
ユニットバスを選ぶ
リフォーム費用を節約するには、工期が短く設置が効率的なユニットバスを選ぶのが効果的です。ユニットバスは、壁・床・天井が一体型で工場で製造されるため現場作業が少なく、工期を短縮できます。また防水性が高く、長期間の使用でもトラブルが少ないので、メンテナンス費用の削減にもつながります。
さらにユニットバスのラインナップは幅広く、シンプルなモデルを選ぶことで初期費用を大幅に抑えることが可能です。見た目や機能にこだわりすぎず、必要最低限の仕様を選ぶことでコストパフォーマンスの良いリフォームが実現します。
リフォームの際には、製品のサイズやデザインが既存の浴室に適しているかを確認しましょう。
補助金を活用する
浴室リフォームでは、自治体や国が提供する補助金や助成金を活用することで費用を大幅に節約できます。例えばバリアフリーリフォームや省エネ対策を含む場合、住宅改修助成金やZEH(ゼロエネルギーハウス)補助金が適用されることがあります。
また、断熱性能の向上や高効率給湯器の設置が対象になる補助金も多く、適切に組み合わせることでコストを削減できます。ただし補助金を受け取るには事前申請が必要な場合が多いため、計画段階で施工業者や自治体窓口に相談することが重要です。
機能を厳選する
リフォーム費用を抑えるには、浴室の機能を厳選して必要最低限の設備に絞るのが効果的です。例えば浴室暖房乾燥機やジャグジー機能は便利ですが、必須でない場合は省くことでコスト削減が可能です。
またデザイン性を追求した特殊な素材や、最新モデルの高価格帯ユニットバスではなく、標準的な仕様を選ぶことで予算内に収めやすくなります。
快適性や耐久性を損なわない範囲で、本当に必要な機能を見極めることが賢いリフォームのコツです。設計段階で優先順位を明確にすることが、成功への鍵となります。
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まとめ
浴槽を交換することで、毎日の入浴タイムが快適に変わります。特に築年数の経った住宅では、ぜひリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?気になる点がある場合には、プロにお気軽に相談してみましょう。
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