風除室後付けリフォームがおすすめ|種類や計画方法まとめ

更新日:2025年01月16日

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特に寒冷地で設けられることが多い「風除室」は、雨や雪の吹き込みを防ぐために有効な設備です。本記事では風除室の概要やメリット、リフォーム時の注意点についてご紹介します。

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風除室とは

風除室(ふうじょしつ)とは建物の入り口部分に設置された空間のことを指し、外部と内部の温度差や風の影響を軽減する役割を持っています。

一般的に、風除室は建物のドアや出入り口の前に設けられ、外からの冷気や暑さを直接室内に伝えないようにします。これにより室内の温度調整が効率的に行われ、省エネルギーにも寄与します。

通常、温暖な地域では風除室を設けることは少ないですが、寒冷地ではよく見られる設備となっています。特に豪雪地帯では雪で玄関のドアが開かないといったトラブルが起こりがちなので、雪対策といった役割も大きいです。また強風や吹雪などが建物内に直接影響を与えないように、風を遮断できるというメリットもあります。

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風除室のメリット

ここでは、風除室を設けるメリットについてご紹介します。

雨や雪から保護できる

風除室は、外部の天候から室内を保護するために効果的な空間です。特に雨や雪が降る地域では、風除室を設けることで外から雨や雪が室内に侵入するのを防げます。これにより玄関内に風雪が吹き込むことが少なくなり、住空間を快適に保てます。

また玄関先に収納する靴や衣類も乾燥しやすくなり、掃除や管理の手間が減ります。特に雪が積もる地域では、外部からの雪を遮断することで玄関の床が滑りにくくなるため、安全性も向上します。

このように風除室は天候の影響を大きく軽減し、日常生活をより快適に保つための重要な役割を果たします。

屋外との寒暖差を軽減できる

風除室は、屋外と室内の温度差を緩和するための重要な役割を果たします。特に寒冷地や暑い地域では、外部との急激な温度差が室内のエネルギー効率に悪影響を与えることがあります。しかし風除室を設けることにより、外部からの冷気や熱気が直接室内に侵入するのを防ぎ、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

これにより冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費の削減にもつながります。冬場では冷気の侵入を防ぎ、夏場では熱の侵入を抑えるため、快適な室内環境を維持しやすくなります。暖房費用や冷房費用を抑える効果も期待できるので、長期的なコスト削減にも貢献する点がメリットです。

玄関が広くなる

風除室を設けることで、玄関の機能性と広さが大きく向上します。靴やコートなどを収納する場所が確保でき、玄関周りがすっきりと整う点がメリットです。また外部の汚れや湿気を持ち込まないようにするためのスペースとしても活用でき、屋内の清潔さを保てます。

そして風除室にある壁や収納スペースを工夫すれば、外出前の準備や荷物の整理がしやすくなり、玄関がより使いやすい空間になります。外出後に着る衣類を一時的に乾かす場所としても有効で、生活動線が改善できます。

ペットスペースとして使いやすい

風除室は、ペットスペースとしても非常に有用です。特にペットを飼っている家庭では、外出から帰宅した際にペットが泥や雪を家の中に持ち込まないようにするための専用スペースとして活用できます。

風除室は外部との仕切りとなるため、ペットが外に出る際にも、風除室で一時的にリードをつける、または着替えを行う場所として使用できます。

さらにペットがトイレや寝る場所として使うこともでき、室内と外部の温度差が少なくなることでペットにも快適な環境を提供できます。特に寒い日や雨の日には、ペットを風除室で乾かしてから家に入れられるので、室内の衛生面でも安心です。

防犯性が高まる

風除室は、防犯性を高めるのに非常に効果的です。風除室を通ることで家の中へ直接アクセスする前に複数の扉を通過することになり、侵入者にとっては時間がかかり、心理的な障壁が増します。

このような間取りであることで、窓やドアが破られる前に不審者に気づきやすくなるため、家のセキュリティを強化する手段として有効です。加えて風除室自体に施錠機能を持たせることにより外部からの侵入を一段と難しくし、安全を確保しやすくなる効果が期待できます。

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玄関風除室の種類

ここでは、玄関風除室の主な種類についてご紹介します。主な種類を知っておくことで、ご自宅に合わせて計画しましょう。

I型

I型の風除室は最もシンプルな形状を持つ風除室で、直線的な配置が特徴です。一般的に玄関ドアの前に設けられることが多く、外部と内部を直線的に分ける役割を果たします。

設置が比較的簡単で、コストパフォーマンスにも優れています。スペースが広いため、収納や靴を脱ぐ場所としても利用可能です。風除室自体が直線的なデザインなので、建物の外観にもスッキリとした印象を与え、モダンなデザインによく調和します。

L型

L型の風除室は、直線的なI型風除室を90度に曲げた形状をしており、L字型に配置されるためより広いスペースを提供します。このデザインは、風除室内に収納エリアや更に多目的スペースを確保できるので、玄関が広く使えるのが特徴です。

またL型は角を利用して、風除室の外側からの風を遮断する効果が高くなります。この構造により温度差が少なくなるため、寒冷地や風の強い地域には特に有効です。

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玄関風除室の計画ポイント

ここでは、玄関風除室を計画する際のポイントをご紹介します。各項目をチェックすることで、使いやすく快適な風除室を計画しましょう。

窓の有無

窓を設置することで風除室内の明るさや換気を確保でき、閉塞感の軽減にもつながります。しかし窓の設置は外部との温度差に影響を与える可能性があり、特に寒冷地では窓から冷気が入りやすくなるため、保温性の確保が課題です。

逆に窓を設けない場合には、外部の風や気温の影響を最小限に抑えられるためエネルギー効率が高まります。計画時には、風除室の目的や立地、気候条件を考慮して窓の有無を決定するようにしましょう。

ドアのタイプ

風除室のドアは、デザインや使用頻度、機能性に応じて選択することが重要です。一般的には引き戸の形式で、片開きドア、両開きドアといったタイプがあります。

片開きドアは狭いスペースでも取り付けが容易でコストパフォーマンスが高い一方で、頻繁に使用する場合には少し不便になることがあります。

両開きドアは開口部が広いため大きな荷物を運ぶ際などに便利ですが、スペースが必要です。風除室におけるドアの選定では、使用環境に適した開閉のしやすさや安全性を最優先に、デザイン面でも調和するように計画しましょう。

網戸の有無

風除室に網戸を設けることで、外気を取り入れながら虫の侵入を防げます。特に夏場や湿度が高い季節には、風通しを良くして空気の循環を促進するために有効です。またペットを飼っている家庭では、風除室内で窓を開けた際にペットが外に出ないようにする安全策としても機能します。

しかし網戸は定期的な掃除やメンテナンスが必要となるため、利便性と手間のバランスを考えて設置を検討することが重要です。

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風除室後付けリフォームの注意点

ここでは、風除室の後付けリフォームを行う際の注意点についてご紹介します。

建築確認申請が必要な場合もある

風除室を後付けリフォームする際には、建築確認申請が必要となる場合があります。一般的に建物の構造や用途に影響を与えるようなリフォームは、法的に許可を得る必要があります。

特に風除室を設置することで建物の外観や基礎に変更が生じる場合、または延床面積が増加する場合などは、申請の有無を必ず確認しましょう。

申請が不要な場合もありますが、リフォームの規模や設置場所によっては、建築確認を受けないと工事が行えない場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

DIYはおすすめできない

風除室の後付けリフォームは構造的な変更を伴う場合が多いため、基本的にDIYでの施工はおすすめできません。しっかりとした基礎工事や耐久性を確保するために、専門的な知識と技術が求められます。設置場所によっては、既存の建物に対する負担や影響を最小限に抑えながら工事を進める必要があり、これには適切な設計と施工が不可欠です。

DIYでの風除室設置を試みると、構造の強度が不十分になったり、温度差の調整がうまくいかず、結露や湿気が発生する可能性があります。さらにドアや窓、壁材の選定、断熱や防水処理などを間違えると、後々修理が必要になることも考えられます。

玄関先のポーチや屋根を利用した際の風除室設置工事の相場は約200,000~500,000円程度となります。
主な内訳は以下の通りです。

  • 出入口扉本体:約50,000~100,000円程度
  • 外部を遮断する空間作成(壁やガラス張り):約150,000~400,000円程度

※養生費は別途費用がかかります。
※ペアガラスなどの断熱効果の高いものを使用すると費用が高くなります。

一方でプロによる施工であれば、必要な建築確認申請や事後手続きもスムーズに実施してもらえるため、長期的に安心して使用できる空間を確保できます。

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まとめ

特に寒冷地の住宅では、風除室を設置することで住まいの快適性が高まります。もちろん他の地域においても、玄関周辺の使い方の幅が広がるためおすすめです。本記事でご紹介した方法を参考に、ぜひリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

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