サイディング外壁とは?特徴や種類から、優良業者の見分け方までご紹介

更新日:2025年04月24日

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住宅の外壁では、サイディングが用いられるケースが多いです。本記事ではサイディングの主な種類のほか、メリット・デメリットについてご紹介します。サイディングは外観だけでなく住み心地にも影響を与えるため、リフォームの際にはぜひご参考にしてみてください。

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サイディングとは

サイディングとは、建物の外壁に使用されるパネル状の外装材のことです。主にセメント系や金属系の素材があり、耐久性やデザイン性に優れています。施工が比較的簡単で、リフォームや新築時に広く利用されているのが特徴です。

ちなみに一般的な外壁材としては、下表の3種類が挙げられます。

外壁材 特徴
サイディング ・パネル状の外装材で施工が容易
・デザインやカラーが豊富
・コストが比較的安い
・リフォームでも人気
左官仕上げ ・独特の質感や高級感がある
・継ぎ目がなく美しい仕上がり
・施工に時間と技術が必要
タイル ・高級感があり、耐久性・耐候性が高い
・メンテナンスがほぼ不要
・施工コストが高め
・重量があり、建物の構造によっては制限がある

サイディングの種類

ここでは、主なサイディングの種類についてご紹介します。素材によって特徴が違うため、目的や用途によって選び分けましょう。

種類 特徴
窯業系サイディング ・耐火性・耐候性が高い
・デザイン・カラーが豊富(レンガ調や木目調など)
・比較的安価でコストパフォーマンスが良い
金属系サイディング ・軽量で耐久性が高く、建物の負担が少ない
・表面が滑らかで汚れが付きにくく、メンテナンスが容易
・結露対策が必要になる場合がある
木質系サイディング ・木の温かみやナチュラルな風合いが魅力
・加工技術により、防火性・耐久性が向上
・湿気による劣化や害虫被害に注意が必要
・窯業系・金属系に比べると高価な傾向
樹脂系サイディング ・耐候性・耐水性が高く、腐食や錆びの心配がない
・塗装の塗り替えが不要でメンテナンスが楽
・施工業者が限られる可能性がある

窯業系サイディング

窯業系サイディングはセメントと繊維質を主成分とした外壁材で、日本では最も普及しているタイプです。耐火性・耐候性に優れ、デザインやカラーのバリエーションが豊富なのが特徴です。

表面にレンガ調や木目調の加工が施されることが多く、高級感のある仕上がりを期待できます。コストパフォーマンスが良く、新築からリフォームまで幅広く利用されています。

ただし吸水しやすいため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。またシーリング(目地)の劣化が進むと防水性能が低下するので、適切な補修を行いましょう。そしてある程度の重量があるため、施工時には建物の構造負担を考慮する必要があります。

金属系サイディング

金属系サイディングはガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属を基材とした外壁材で、軽量で耐久性が高いのが特徴です。シンプルでスタイリッシュな見た目で、デザイン性を求める住宅に向いています。また表面が滑らかで汚れが付きにくく、メンテナンスの負担が少ない点もメリットです。

一方で衝撃に弱く、凹みやすいというデメリットがあります。また金属素材のため、結露対策が必要になる場合があるので注意しましょう。

価格は窯業系サイディングよりもやや高めですが、耐久性の高さとメンテナンスコストの低さを考慮すると、長期的にはコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

木質系サイディング

木質系サイディングは、木材特有の温かみのある外観が魅力の外壁材です。天然木を使用しているものもありますが、一般的には木質繊維を基材とした「木質繊維板」を成型し、防腐・防水処理を施しているタイプが多くなっています。ナチュラルなデザインを求める場合や、環境に配慮した建築を考える際におすすめです。

しかし木材を含むため定期的な塗装や防腐処理が必要で、湿気による劣化や害虫被害に注意が必要です。また価格は種類によって異なりますが、窯業系や金属系に比べると高価になりがちです。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂を主成分とした外壁材で、主に北米地域などで広く使用されています。最大の特徴は耐候性・耐水性の高さで、腐食や錆びの心配がなく塗装の塗り替えも不要な点がメリットです。また非常に軽量なため建物への負担が少なく、施工も容易です。

一方で国内では流通量が少なく、選べるデザインが限られる場合があります。また強風などの影響で変形しやすいことがあり、地域の気候条件に応じた施工計画が必要です。流通が少ないため、製品の選択肢や施工業者が限られる点にも注意しましょう。

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サイディング外壁のメリット

ここでは、サイディング外壁の主なメリットをまとめておきます。

メンテナンスが楽

  • 耐久性の高い素材が多く、基本的なメンテナンスがしやすい
  • パネル状の構造のため、部分的な交換が可能

サイディング外壁は、耐久性の高い素材が多く使用されており、基本的なメンテナンスが比較的簡単です。特に金属系や樹脂系サイディングは汚れが付きにくく、塗装の塗り替えがほとんど不要です。

また一般的な窯業系サイディングは定期的なシーリング補修や再塗装が必要ですが、左官仕上げやタイルに比べると管理しやすい傾向にあります。パネル状の構造のため部分的な交換も可能で、大がかりな補修工事を避けられる点もメリットです。

費用が比較的安い

  • 製造コストと施工費が抑えられるため、他の外壁材より安い
  • 初期費用・ランニングコストの両面で経済的

サイディング外壁は、他の外壁材と比べて施工費用を抑えられるのが大きな魅力です。特に窯業系サイディングは製造コストが安くて施工もシンプルなため、施工時の手間が少なく済みます。

タイルや左官仕上げのように高度な職人技が必要ないことから、工賃も比較的安価です。特にメンテナンス頻度が少ないタイプを選べば長期的な維持費も抑えられ、トータルコストの面でも優れた選択肢となります。

デザイン性が高い

  • 多彩なデザインが選べる
  • リアルな質感を再現でき、建物の雰囲気に合わせやすい

サイディング外壁には豊富なデザインバリエーションがあり、建物の雰囲気に合わせて選べるのがメリットです。レンガ調・石目調・木目調など、リアルな質感を再現したものも多く、個性的でおしゃれな外観を演出できます。

またカラーリングも多彩で、シンプルモダンからナチュラルテイストまで幅広いスタイルに対応可能です。左官仕上げのような単色ではなく、多彩な柄や質感を楽しめる点が魅力です。

高品質・多機能

  • 技術の進化により、見た目と機能面の両方で高品質
  • 断熱材を組み込んだタイプもあり、省エネ効果も向上
  • 軽量で強度も高く、様々な建築に対応可能

最近のサイディングは、技術の進化により高品質な仕上がりが実現しています。耐候性や耐火性に優れた素材が開発され、見た目だけでなく機能面でも優れているのがメリットです。

具体的には金属系サイディングは軽量ながら強度が高く、窯業系サイディングはリアルな質感と耐久性を兼ね備えています。

また断熱材が組み込まれたタイプも登場しており、省エネ効果の向上にも貢献できます。こういった性質から、サイディングは総合的なクオリティが高い外壁材といえます。

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サイディング外壁のデメリット

サイディングにはメリットが多いですが、デメリットや注意点もあります。失敗しない外壁選びのために、参考にしてみてください。

塗料が劣化する

  • 紫外線や雨風で塗料が劣化し、防水性が低下する
  • 外壁の塗り替えは10~15年ごとに必要
  • 再塗装を行うことで耐久性を維持できる

サイディング外壁の表面には保護のための塗料が塗布されていますが、紫外線や雨風にさらされることで徐々に劣化していきます。

特に窯業系サイディングは吸水しやすいため、塗料が劣化すると防水性が低下し、ひび割れや反りの原因になります。一般的に、外壁の塗り替えは10~15年ごとに必要とされ、定期的なメンテナンスを怠ると劣化が進んでしまうため注意しましょう。

一方で金属系や樹脂系サイディングは比較的塗料の持ちが良いですが、経年による色あせは避けられません。適切な時期に再塗装を行うことで、サイディングの耐久性を維持しましょう。

シーリング(継ぎ目)が劣化する

  • シーリングは経年劣化で硬化・ひび割れ・剥離し、防水性が低下する
  • 5~10年ごとに打ち替えや補修が必要

サイディングはパネル状の外壁材を継ぎ目でつなぎ合わせる構造のため、シーリング(コーキング)が間に充填されています。しかしシーリング材は経年とともに硬化・ひび割れ・剥離が発生しやすく、劣化が進むと防水性が失われ、雨水が侵入する原因になります。

特に外壁の伸縮や気温変化の影響を受けやすく、5~10年ごとに打ち替えや補修が必要です。適切なメンテナンスを怠るとサイディングの内部まで水が染み込み、建物の耐久性が低下する可能性があります。定期的な点検と補修を行うことで、外壁の状態を良好に保ちましょう。

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サイディング外壁のメンテナンス周期

ここでは、サイディングのメンテナンス周期についてご紹介します。ただしあくまでも一般的な目安なので、実際の現場の状況によって異なります。

おすすめのメンテナンス周期は10年程度

サイディング外壁のメンテナンスは、一般的に10年を目安に行うのが理想的です。紫外線や風雨により塗料の劣化やひび割れが進行するため、再塗装やシーリング補修を行いましょう。

場合によっては10年以上経過していても問題がないケースもありますが、定期的な点検で早期に劣化を発見することが重要です。

補修が必要な状態の目安

補修が必要な状態として、ひび割れや剥がれ、シーリングの劣化が挙げられます。特にひび割れや剥がれがあると水が浸入して構造にダメージを与えるため、早期の対応が必要です。

またシーリングが硬化したり剥がれたりすると防水性が低下し、雨漏りの原因になります。色あせや剥がれも美観や防水性に影響するので、早期にメンテナンスを行うようにしましょう。

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サイディングを長持ちさせる方法

サイディングには定期的なメンテナンスが必要ですが、適切な方法で長持ちさせることができます。なるべくお手入れを楽にしたいとお考えの方は、参考にしてみてください。

高耐久のシーリング材を選ぶ

シーリングは外壁の継ぎ目を保護する役割があり、劣化が進むと水が浸入して建物内部にダメージを与えます。そのためシリコン系やポリウレタン系など、耐候性が高く柔軟性を持った素材を選ぶことが重要です。高耐久なシーリング材は長期間効果的に防水性を保ち、サイディングの耐久性を向上できます。

オープンジョイント工法で施工する

オープンジョイント工法とはサイディングの施工方法の一つで、パネル間にあえて隙間を設けるのが特徴です。これにより、シーリング無しでも外壁の伸縮を考慮した施工が可能です。

サイディングのひび割れや浮きを防止することで、長期的に安定した状態を保ちやすくなります。特に温度や湿度の変化による収縮・膨張が大きい地域では、この工法が有効です。

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サイディング工事の優良業者はどう選ぶ?

リフォーム優良業者の選び方を知ることで、失敗のない外壁工事に役立てましょう。

サイディングの工法に精通しているか

外壁の工法や素材によって施工方法が異なるため、経験豊富な業者を選ぶことが大切です。これにより施工品質が高くなり、耐久性のある仕上がりが期待できます。工法に精通した業者であれば最適な施工方法を提案してくれるため、信頼性の高い業者選びが大切です。

施工内容と費用が見合っているか

価格の安さだけを重視して業者を選ぶと、必要な施工が省略される可能性があります。逆に高額な見積もりが提示された場合は、過剰な費用が含まれているかもしれません。

そのため複数の業者から見積もりを取ることで適正価格を把握し、施工内容が十分に満たされているかを確認することが大切です。費用に対して、詳細な説明を受けるようにしましょう。

「リフォトル」で相見積もりを取る

相見積もりサービス「リフォトル」を利用することで、サイディング工事を依頼する前に複数の業者から見積もりを提示してもらえます。これにより価格や施工内容の比較がしやすくなり、適正な業者を選ぶ際に有効です。

相見積もりを取ることで各業者の提案内容を把握でき、予算や希望に合った業者を選べます。信頼できる業者を見極めやすくなるため、積極的に活用してみてください!

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まとめ

本記事では、外壁のサイディング工事についてご紹介してきました。外壁には様々な種類があるため、好みや要望に応じて選ぶことが大切です。リフォーム工事の際には、ぜひご参考にしてみてください。

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