階段リフォーム完全ガイド|費用・工期・アイデア7選

更新日:2025年10月17日

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階段リフォームを考えているけれど、費用や工期、具体的な方法が分からず悩んでいませんか?

この記事では、階段リフォーム方法別の費用相場や工期の目安、おしゃれで安全なアイデア7選を紹介します。さらに、費用を抑えるコツや失敗しないリフォーム会社選びのポイントまで解説しました。

読めば、ご自宅にあった階段リフォームが分かり、後悔しない計画が立てられます。まずは情報をしっかり整理して、自分に合った進め方を見つけていきましょう。

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目次

  1. 階段リフォームの費用相場と工期【早見表】
  2. 階段を部分的にリフォームする費用相場と工期
    1. 手すりの設置
    2. 滑り止め加工
    3. 上貼りカバー工法
  3. 階段全体をリフォームする費用相場と工期
    1. 階段の位置を変える
    2. 勾配を緩やかにする
  4. 階段周辺をリフォームする費用相場と工期
    1. 壁紙(クロス)の張替え
    2. 階段下収納の新設
    3. 階段用昇降機の新設
  5. 階段リフォームの費用を抑える方法
    1. 確認申請が不要なリフォームを選ぶ
    2. 相見積もりを取る
    3. 補助金を活用する
    4. DIYでシートを上張りする
  6. 階段リフォームのアイディア7選
    1. ①おしゃれなリビング階段
    2. ②スケルトン階段
    3. ③階段下収納の新設
    4. ④バリアフリーに配慮した階段
    5. ⑤ペンダントライトがおしゃれな階段
    6. ⑥個性的な窓の階段
    7. ⑦人感センサー照明が便利な階段
  7. 階段のリフォームで得られるメリット
    1. 安全性の向上
    2. インテリアがおしゃれになる
    3. 機能性が上がる
    4. 建物の資産価値向上
  8. 階段リフォームの注意点
    1. 階段の明るさに注意する
    2. 安全性に配慮する
    3. 建築基準法に適合させる
    4. 予算を管理する
  9. 階段リフォームでよくある失敗とその回避法
  10.  階段リフォームで重視したい会社選びのポイント
  11.  まとめ
  12.  階段リフォームでよくあるQ&A
    1.  階段を作り直す費用はいくら?
    2.  階段を作り直す費用はいくら?

階段リフォームの費用相場と工期【早見表】

階段リフォームの費用や工期は、工事の内容によって大きく変わります。滑り止め加工なら数万円で済みますが、階段の位置を変えるような大規模工事になると100万円以上かかることも珍しくありません。

以下の早見表では、代表的な工事内容ごとの費用相場と工期をまとめました。工事を検討する際の目安として参考にしてください。

項目 費用の目安 工期の目安
手すりの設置 8~12万円 1~3日 
滑り止め加工 1~2万円 1~2日
上貼り(カバー工法) 15~25万円 2~3日
階段の位置を変える 100~130万円 20~30日
勾配を緩やかにする 75~110万円 15~25日
壁紙(クロス)の張替え 5~8万円 1~2日
階段下収納の新設 13~20万円 3~5日
階段用昇降機の新設 80~120万円 1~2日

※実際の金額や日数は建物の構造や使用する素材によって変わります。

上記の早見表で全体のイメージをつかんだら、次は「部分的な工事」「全体的な工事」「周辺の工事」ごとの相場や工事内容を具体的に見ていきましょう。

階段を部分的にリフォームする費用相場と工期

階段を部分的にリフォームする場合の費用相場は1~25万円、工期は1~3日ほどです。小規模な工事になるため、生活に大きな支障を出さずに実施できます。

手すりの設置

費用相場 リフォーム工期
約8~12万円程度  約1~3日程度

階段の形状にもよりますが、一般的な直線型の階段の相場は約8~12万円程度です。内訳は手摺の材料に約3~5万円程度、取付費に約5~7万円程度です。

なお、手摺取付位置に補強が必要な場合は別途費用が掛かるほか、養生費も別途費用がかかります。

手すりの材質には、木材、ステンレス、アルミニウムなどがあります。またデザインや装飾性も、費用に影響を与える要因です。手すりの長さや必要な本数によっても費用が変わります。階段全体に手すりを設置する場合や、途中に複数の手すりを設ける場合は、費用が増加する可能性があるでしょう。

手すりの設置に伴って、壁面の補修や塗装、床の加工が必要な場合があります。これらの付帯工事も費用と期間に影響を与えます。

手すりの設置は、安全性と快適性を向上させる重要なリフォームです。設置する階段の形状や家の構造に合った適切な手すりを選び、リフォーム会社に見積もりを依頼するのがおすすめです。

滑り止め加工

費用相場 リフォーム工期
約1~2万円程度  約1~2日程度

簡易的な滑り止めとして約1~2万円程度となります。内訳としては材料に約5,000~1万円程度、取付費に約5,000~1万円程度です。なお、養生費は別途費用がかかります。

滑り止め加工には、さまざまな材料があります。テープ状の滑り止め材料やスプレー式の滑り止めコーティングなど、選択する材料によって費用が変わります。また全階段に対して行うか、一部の階段に対して行うか等、リフォーム範囲も考慮する必要があるでしょう。

また、階段の床材自体を交換する方法もあります。コルク等の滑りにくい素材であれば、脚への負担も軽減できておすすめです。

上貼りカバー工法

費用相場 リフォーム工期
約15~25万円程度  約2~3日程度

上貼りカバー工法とは、既存の階段に新しい板材を貼り付けるリフォーム方法です。古い階段の構造をそのまま生かすため、比較的費用が抑えられるのが特徴です。

階段の形状にもよりますが、直線型階段の相場として約15~25万円程度、内訳として材料費に約6~10万円程度、施工費に約8~15万円程度となります。なお、養生費は別途費用がかかります。

ただし階段の形状自体を変更することはできず、板材のデザインの選択肢は少ないのがデメリットです。特定のデザインや色合いを選ぶ場合、カスタムオーダーのために費用が増加する可能性があります。

階段全体をリフォームする費用相場と工期

階段全体をリフォームする場合の費用相場は75~130万円です。工期は15~30日程度が目安になります。費用も工事も、階段の位置を変更するかどうかで変わります。

階段の位置を変える

費用相場 リフォーム工期
約100~130万円程度  約20~30日程度

階段の位置変更は、既存の階段を別の場所に移動させるリフォーム方法です。これには大規模な工事が必要で、費用と期間は比較的大きくなるでしょう。具体的な工事には、「既存の階段の撤去や解体、新しい階段の設計・製作・取り付け、壁や床の改修や補修」といった内容が含まれます。

大規模な工事であり、建物の構造や設計に影響を与える可能性があるため、リフォーム会社との十分な相談や計画が必要です。プロの意見を取り入れながら、費用や期間を適切に見積もり、工事を進めることが求められます。

階段の形状にもよりますが、直線型階段としての相場は約100~130万円程度です。内訳は既存階段の撤去に約10~15万円程度、材料費に約30~40万円程度、施工費に約50~75万円程度です。なお、処分費及び養生費は別途費用がかかるほか、階段移設先の間取り変更等も別途費用が掛かります。

勾配を緩やかにする

費用相場 リフォーム工期
約75~110万円程度  約15~25日程度

階段の勾配を緩やかにする工事は階段の段差を減少させ、より登りやすくするためのリフォーム方法です。この工事は建物の構造や設計に影響を与えるため、費用と期間はさまざまな要因によって変動します。一般的には、「既存の階段の撤去や解体、新しい階段の設計・製作・取り付け」といった工程が必要になります。

階段の形状にもよりますが、直線型階段としての相場は約75~110万円程度です。内訳は既存階段の撤去に約10~15万円程度、材料費に約25~35万円程度、施工費に約40~60万円程度です。なお、処分費及び養生費は別途費用がかかります。

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階段周辺をリフォームする費用相場と工期

階段周辺をリフォームする場合の費用相場は5~120万円です。内装や収納は20万円以内でおさまるケースも多いですが、介護のための昇降機の設置は100万円を超えるケースがあります。

工期は1~5日程度で、1週間以内に終わります。

壁紙(クロス)の張替え

費用相場 リフォーム工期
約5~8万円程度 約1~2日程度

壁紙(クロス)の張り替えは階段の外観をリフレッシュし、新しい雰囲気を演出するのにおすすめです。階段の広さや段数、使用する壁紙の種類とグレード、張り替えの前処理や後処理にかかる費用など、多くの要因で費用は変動します。

階段は一般的に廊下や玄関と繋がっていることがほとんどです。階段部分の壁紙だけを張替えを行う場合はアクセントとして行う場合があります。費用相場として約5~8万円程度です。内訳として材料費に約2~4万円程度、張替えに約3~4万円程度です。

なお、処分費及び養生費は別途費用が掛かります。

階段下収納の新設

費用相場 リフォーム工期
約13~20万円程度 約3~5日程度 

階段の下に引き出し収納を新設する方法は、スペースの有効活用と収納力の向上を図るためにおすすめです。引き出しの数とサイズ、既存の階段構造への適合性と調整の有無等の条件によって、費用は変動します。

条件的には引き出しの設置が可能であっても、リフォームで後付けするのは新設するよりも多くの費用が掛かるケースが多いでしょう。構造的に課題のある場合も多いので、設置が可能かどうかリフォーム会社に確認する必要があります。

階段の形状にもよりますが、階段下の壁を利用した収納費用相場は約13~20万円程度です。内訳は撤去費に約2~4万円程度、材料費に約5~7万円程度、施工費に約6~10万円程度となります。

処分費及び養生費は別途費用が掛かります。また、蹴上部分を引き出し収納にする場合は階段の強度により施工できない場合があります。

階段用昇降機の新設

費用相場 リフォーム工期
約80~120万円程度  約1~2日程度

階段用昇降機とは、椅子に座った状態で昇り降りができるタイプの家庭用リフトです。ホームエレベーターのように大規模な工事が不要で、既存の階段をそのまま利用できるのが特徴です。これにより、工事費用や期間をカットできます。

座ったままボタンを押すだけで上下階の移動ができることで、足腰への負担や転倒リスクを軽減できるでしょう。階段用昇降機の新設は、高齢者や身体障がい者の方のサポートとしておすすめです。ただし費用や工期の点で、リフォーム会社との相談が重要です。

直線椅子型タイプ約80~120万円程度です。内訳は機器が約70~100万円程度、取付施工費に約10~20万円程度となります。なお、階段の形状及び階数や距離によって費用が変わるほか、養生費は別途費用がかかります。

階段リフォームの費用を抑える方法

施工内容によってはかなり高い費用がかかる階段リフォーム。そこでここでは、階段リフォームの費用を抑える方法についてご紹介します。

確認申請が不要なリフォームを選ぶ

階段リフォームの費用を抑えたいなら、「確認申請が不要な範囲でリフォームする」のが賢明です。

確認申請とは、建物の構造や間取りに影響するリフォームをする際に、自治体へ届け出て許可を得る手続きのことです。

確認申請には専門的な図面や構造計算が必要なため、下記の費用や手間がかかります。

  • 設計費用:建築士に図面作成や構造計算を依頼する費用
  • 申請手数料:数万円〜十数万円の申請費や検査費用
  • 法令適合のための追加工事:現行の建築基準法に合わせる必要が出てくるため、間取り変更や構造補強が求められる場合がある

たとえば、「階段の位置を変える」「勾配や段数を変える」など、階段の構造自体に手を加える大規模な工事は確認申請が必要です。この場合、階段周辺の間取り変更や建物全体の構造調整が必要になり、結果的に費用が大幅に膨らんでしまいます。

一方で、以下のようなリフォームであれば確認申請は不要です。

  • 踏み板の張り替え
  • 手すりの設置や交換
  • 階段の滑り止め加工

上記のように階段の位置や形を変えずに、安全性やデザインを高めるリフォームなら、確認申請は不要で、費用も最小限に抑えられます。

費用を抑えるためには、「どこまで手を加えると確認申請が必要になるのか」を事前に把握して計画することが大切です。

相見積もりを取る

階段のリフォームに限ったことではないですが、複数のリフォーム会社から見積を取って比較検討することで、費用面で無駄のないリフォームを行うことができます。

相見積もりは費用の削減以外にも、信頼性の確認や工事内容の比較にも大いに役立ちます。ぜひ実践しましょう。

【関連記事】【保存版】リフォームでの見積もりの注意点を徹底解説

補助金を活用する

階段リフォームの内容によっては、「介護・バリアフリーリフォーム補助金(高齢者住宅改修費用助成制度)」を活用できる場合があります。

介護保険から支給される補助金で、対象者が要介護、もしくは要支援の介護認定を受けていることが条件となります。詳しくは以下の記事で解説しておりますので、ぜひご参考ください。

【関連記事】2024リフォーム補助金|「いつから?補助金額は?」注意点を解説
【公式サイト】介護・バリアフリーリフォーム補助金(高齢者住宅改修費用助成制度)公式サイト

DIYでシートを上張りする

階段リフォームの費用を抑えたいなら、DIYでシートを上張りすると材料費だけですみます。

例えば、ホームセンターやネットで購入できる木目調や石目調のリメイクシートを使えば、数千円程度で階段の雰囲気を一新できます。さらに、裏面が粘着タイプのシートなら、ハサミやカッターで簡単にカットして貼り付けられるため、専門的な工具も不要です。

階段表面をきれいに見せたいだけなら、DIYを検討してもよいでしょう。ただし、摩耗や剥がれが起きやすく、素材によっては滑りやすくなる場合があります。安全性を重視したいなら、プロへの依頼がおすすめです。

TOPPANが、階段のリフォームを得意とする優良リフォーム会社を紹介します

階段リフォームのアイディア7選

ここでは、階段リフォームの具体的なアイディアをご紹介します。階段にはさまざまな種類があり、デザイン性の高いリフォームも多いです。たくさんのアイディアを参考にすることで、理想的なリフォームに繋げましょう。

①おしゃれなリビング階段

リビング階段とは、リビングの内部に階段を設ける間取りのことを指します。こちらのアイディアでは、階段を吹き抜け空間にすることで広々とした開放感を演出しています。

階段の位置自体を変えるリフォームの場合には大規模な工事が必要ですが、高級感のあるおしゃれなデザインにしたい方におすすめです。

【関連記事】リビング階段は後悔しやすい?|知っておくべきポイントや対策方法

②スケルトン階段

スケルトン階段は、骨組みと踏板のみで構成されたシンプルな階段のことを指します。光や視線が抜けるため、全体的に明るくオープンな印象になるでしょう。

構造的に弱そうなイメージを持たれやすいですが、安全性にも問題はありません。ただし施工費は比較的高めで、音や冷暖房の空気が通り抜けやすい点にも注意が必要です。

③階段下収納の新設

階段下はデッドスペースになってしまいやすいですが、収納として活用すれば無駄なく活かせます。掃除用具入れとして使ったり、災害用の備蓄庫として使ったりするのが人気です。

リフォームで新たに収納スペースを作る場合には費用がかさんでしまう可能性があるので、予算とのバランスを見ながら検討しましょう。

④バリアフリーに配慮した階段

階段にバリアフリーリフォームを施しておくと、将来的な身体の変化にも合わせやすいです。こちらの写真では、手すりと滑り止めの設置が行われています。比較的簡単で手軽なリフォームになるため、予算を抑えたい方には特におすすめです。

⑤ペンダントライトがおしゃれな階段

吊り下げ式のペンダントライトは、デザイン性が高く見た目がおしゃれになります。階段に設置する場合には、「白熱電球100W相当×1灯」レベルの明るさが目安です。

ペンダントライトにはさまざまな種類があるため、シンプルモダン、クラシック、ナチュラルなどインテリアのテイストの合わせた選択が可能です。

⑥個性的な窓の階段

階段の明るさを確保するためには、窓の計画も重要となります。自然の採光が確保できれば、階段の安全性も確保しやすいでしょう。

こちらのアイディアでは、正方形の窓がいくつも開いており軽快な印象を演出しています。窓は建物全体の印象も左右するので、おしゃれなデザインに計画するのがおすすめです。

⑦人感センサー照明が便利な階段

人感センサー付きの照明にしておけば、いちいち付けたり消したりする手間が省けて便利です。階段は高低差があり、天井付の人感センサーの場合は検知範囲が難しくなります。そのため、別付けの壁付センサースイッチと照明器具を連動させる手法がおすすめです。

センサースイッチと照明器具の連動可否は条件によって異なるので、必ず照明器具メーカーに問い合わせるようにしましょう。

階段のリフォームで得られるメリット

ここでは、階段のリフォームで得られるメリットをご紹介します。「階段が使いにくくなってきたけれど、リフォームしようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

安全性の向上

階段には段差があるため、高齢の方や小さな子どもは特に転倒しやすいという危険性があります。簡易的な対策としては、手すりの設置や段差の滑り止め処理が行われます。特に高齢者や子ども、身体の不自由な方にとって、手すりは大きな支えとなります。

大規模なリフォームであれば、階段の段差の高さを均一にする工事も可能です。リフォームを行うことで、段差の違いによるつまずきや転倒のリスクを軽減できます。階段のリフォームによる安全性の向上は、健康と安全を守るために非常に重要です。

インテリアがおしゃれになる

階段のリフォームにより、家全体の雰囲気をおしゃれにアップグレードできます。目立つ位置にあるリビング階段や玄関ホールの階段は、家全体のアクセントとなります。リフォームによっておしゃれなデザインや素材を取り入れることで、ゲストが訪れた際にも良い印象を与えられるでしょう。

リフォームを通じて、階段の色やデザインを室内のカラースキームに合わせることができます。これにより、一貫性のある統一感のあるインテリアが実現できます。

また照明の設置や変更も合わせて行うことで、階段を美しくライトアップできます。適切な照明の配置により、階段がより魅力的に見えるだけでなく、間接照明などを取り入れて雰囲気を演出できます。

機能性が上がる

階段のリフォームにより、機能性が向上できます。具体的には、階段下に収納スペースを追加する方法がおすすめです。これにより、デッドスペースを活用して家具や物品の収納場所を増やすことができます。収納の効率が向上し、生活空間がすっきりと整理できるでしょう。

また階段の踊り場を広く取り、多目的スペースを設置する間取りも人気を集めています。デスクを設置すれば、勉強部屋やワークスペースとして活用できておすすめです。無駄なスペースを有効に使える上に、家族の多様なニーズにも対応できます。

建物の資産価値向上

階段のリフォームによる建物の資産価値向上は、将来の売却や賃貸などにおいても大きなメリットをもたらす要素です。資産価値を向上させることで、リフォームにかかる費用を上回る価値を得られます。

リフォームで耐久性の高い新しい素材を使用することで、メンテナンスの手間を削減することができます。これにより、建物の将来的な価値を高めることができます。将来的に売却や賃貸に出す際に他の類似物件と差別化できれば、より高い価格で取引される可能性が高まります。

階段リフォームの注意点

ここでは、階段をリフォームするために注意するべきポイントについてまとめてご紹介します。階段リフォームは機能面でのメリットが大きい分、設計上の注意点も多くなります。注意点を知っておくことで、失敗のないリフォームに繋げましょう。

階段の明るさに注意する

階段のリフォームにおいて、明るさに注意を払うことは重要です。階段は段差があるため、明るさが不足していると安全性や利便性が損なわれる可能性があります。照明器具を選ぶ際には、階段の形状や配置に合わせて適切な位置に設置し、明るさを確保するようにしましょう。

照明器具のデザインは、インテリアに合わせて選ぶことができます。最も人気なのは壁面に設置する「ブラケットライト」ですが、デザイン性の高い「ペンダントライト」や「シャンデリア」といった照明器具もおすすめです。

もし「夜中に煌々と明るく照らされると目が覚めてしまう」という場合には、調光機能のある照明器具を選ぶとよいでしょう。ほんのりと照らすため目に優しく、安全性もしっかり確保できます。

また、できるだけ自然光を取り入れるように工夫することも重要です。窓を設けるか、近くに開口部がある場合にはその光を取り入れることで、昼間の明るさを確保できます。階段の仕上げ材料も、明るさに影響を与えます。ダークな色味よりもホワイトやベージュの方が光を反射しやすく、明るさを引き出すことができます。特に、階段の踏面や手すりに使用すると効果的です。

安全性に配慮する

家庭内での事故の原因は、多くが「転倒・転落」によるものと言われており、階段は事故の起こりやすい箇所です。そのため階段をリフォームする際には、安全性に十分な配慮をすることが非常に重要です。階段は日常的に利用される場所であり、安全の確保は事故や怪我を防ぐために欠かせません。

具体的には「手すりの設置、段差の均一化、滑り止め対策、照明、階段の幅と高さ」といったポイントを押さえることで、安全性の高い階段にリフォームできるでしょう。見た目のデザイン性も大切ですが、まずは昇り降りの安全性を考慮した計画にするのがおすすめです。

建築基準法に適合させる

建築基準法では、階段の段差の高さや幅に関する基準が定められています。段差の高さが不適切だと転倒のリスクが高まるため、基準に従った設計が求められます。具体的には、下記の寸法となっています。

  • 階段および踊場の幅:75cm以上
  • 蹴上:23cm以下
  • 踏面:15cm以上

築年数の古い住宅の場合この基準を満たしていない場合もあるため、幅を拡張するといったリフォームがおすすめです。ただし建築基準法の寸法はあくまでも最低基準なので、多くの住宅ではこの基準を満たしていることが多いです。

予算を管理する

階段をリフォームする際には、予算を適切に計画し管理することで無駄な出費を避け、工事を円滑に進めることができます。

まず最初に、リフォームに使える予算を明確に設定しましょう。予算の設定は、リフォームの範囲や内容に合わせて行う必要があります。その際には、予期せぬ出費や予算の余裕も考慮に入れておくことが重要です。

次に複数のリフォーム会社から見積もりを取得し、価格の比較を行いましょう。異なるリフォーム会社からの見積もりを比較することで、適切な価格帯やサービス内容を把握しやすくなります。

リフォームの専門家やコンサルタントと相談し、予算管理のアドバイスを受けることも重要です。ぜひ気軽に相談してみましょう。

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階段リフォームでよくある失敗とその回避法

階段リフォームで失敗する多くの原因は、見た目や価格だけで決めてしまうことです。

たとえば、スケルトン階段はデザイン性が高い反面、滑りやすく小さな子どもや高齢者には不向きです。後から手すりや滑り止めを追加すれば安全性は確保できますが、見た目やコストが当初の想定とズレてしまいます。

一方で、安全性を重視しすぎて勾配を緩やかにすると、階段が長くなるためリビングや廊下のスペースを圧迫するケースもあります。安全性は高まっても、生活動線が悪化しては意味がありません。

こうした失敗を防ぐには、「安全性」「動線」「デザイン」それぞれのバランスを、設計段階でしっかりシミュレーションすることが重要です。

まずは、家族構成やライフスタイルに合わせて「誰が・どんなシーンで階段を使うか」を整理し、優先すべき条件を明確にしましょう。そのうえで、リフォーム会社に勾配・幅・踏み板の奥行きなどを具体的に提案してもらい、動線を含めて確認しておくことが大切です。

後からの追加工事や後悔を減らすためにも、打ち合わせ段階で詳細まで具体的に決めておきましょう。

階段リフォームで重視したい会社選びのポイント

階段リフォームは安全性に直結するため、会社選びが成功の分かれ道です。

安全かつ適切な設計・施工をしてもらうためにも、下記の3点は必ず確認しておきましょう。

  • 階段リフォームの実績があるか
  • 現地調査を丁寧に行うか
  • 建築士が在籍している(建築基準法や安全基準に詳しい)

信頼できるリフォーム会社は、見積もり時の説明が具体的です。勾配や踏み板の幅などを数値で示すだけでなく、根拠まで説明してくれます。価格の安さだけで決めず、複数社の提案内容やアフターサポートも比較して選びましょう。

TOPPANが運営する「リフォトル」では、階段リフォームに最適な地元の会社を最大4社まで紹介。安心してリフォームを進めるためにも、まずは気軽に活用してみてください。

まとめ

本記事では、階段リフォームの工事内容や費用についてご紹介してきました。家庭内での事故は転落によるものが多いため、階段を安全にリフォームすることはおすすめです。本記事でご紹介したアイディアをご参考に、計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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階段リフォームでよくあるQ&A

階段を作り直す費用はいくら?

階段全体をリフォームする場合の費用相場は、75~130万円です。階段の位置を移動するかどうかで費用が変わります。

>>階段全体をリフォームする費用相場と工期

階段のリフォームはDIYでできる?

滑り止めシートの貼り付け程度ならDIYでもリメイクできる場合もありますが、安全性に関わるためプロに依頼することをおすすめします。

>>DIYでシートを上張りする

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