
「犬走り(いぬばしり)って、一体なに?」
「見積もりに書いてあったけれど、どこの場所?」
初めて聞く言葉に、多くの方がそう思うはずです。
犬走りは、建物の外壁に沿って設ける幅40〜60cm程度の細い通路を指します。「犬が通れるほど狭い道」が名前の由来です。
コンクリートやタイルで地面を覆う犬走りには、外壁への泥はね防止や雑草の抑制、害虫対策などの役割があります。
この記事では犬走りの定義・由来や素材別の費用相場、おしゃれなデザインアイデアなどをくわしく解説します。
犬走りの基本を押さえておけば、業者との打ち合わせで専門用語に戸惑わず、納得のいく施工プランを選べるでしょう。
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犬走り(いぬばしり)とは?定義・由来を解説

犬走りとは、建物の外壁に沿って設ける幅40〜60cm程度の細い通路を指します。
ここでは、犬走りの基本を以下の2つに分けて解説します。
- そもそもどこを指す?現代住宅における定義と設置場所
- なぜ犬走りと呼ぶ?意外と知らない名前の由来
犬走りの基本を押さえておけば、リフォーム会社との打ち合わせをスムーズに進められるでしょう。
そもそもどこを指す?現代住宅における定義と設置場所
犬走りとは、建物の外壁に沿って設けられた細長い通路状のスペースです。建築用語としては「建物の周囲に巡らす通路状の舗床」と定義されています。
犬走りの設置場所は、建物の外周全体にぐるりと回すケースと、北側や日当たりの悪い面だけに設けるケースに分かれます。
湿気が溜まりやすい北側や裏手は雑草や害虫が発生しやすく、犬走りによる改善効果が出やすい場所です。予算に限りがある場合は、まず北側だけに施工するとよいでしょう。
なぜ犬走りと呼ぶ?意外と知らない名前の由来
犬走りの名称は、「犬が通れる程度の狭い道」という意味に由来しています。
江戸時代には通行人が通り抜けるために、公道に面した民家の前面に3尺(約91cm)の空間を設ける決まりがありました。現代住宅では敷地の制約に合わせ、40〜60cm程度で施工されるのが一般的です。
「犬走り」は建築業界で日常的に使われている用語です。リフォーム会社との打ち合わせで耳にした際、意味を知っていれば専門用語に戸惑わず話を進められます。

犬走りのメリット・デメリットを徹底比較

本章では、犬走りのメリット・デメリットについて解説します。
- 犬走りを設置するメリット5つ
- 犬走りを設置するデメリット3つ
メリット・デメリットを理解すれば、犬走りがわが家に必要か判断できます。
犬走りを設置するメリット5つ
犬走りを設置する主なメリットは、以下の5つです。
| メリット | 具体的な効果 |
| 外壁への泥はね・雨はねを防ぐ | 地面に落ちた雨水の跳ね返りを抑え、外壁の汚れや塗装の劣化を遅らせる |
| 雑草の発生を抑える | コンクリートで地面を覆い、草むしりの手間を減らせる |
| 害虫の侵入を防ぐ | 建物周りの湿気を減らし、ムカデやダンゴムシが集まりにくい環境を作れる |
| 防犯効果を高める | 砂利を敷けば歩くと音が鳴り、不審者の侵入抑止につながる |
| 外構のデザイン性を高める | タイルやレンガを使えば、洗練された外観になる |
犬走りは泥はね・雨はね・雑草・害虫・防犯・外観の悩みをまとめて解決できる外構工事です。個別に対策すると手間もコストもかさみますが、犬走りなら一度の施工で済みます。
犬走りを設置するデメリット3つ
犬走りを設置する主なデメリットは、次の3つです。
| デメリット | 詳細 |
| 施工費用がかかる | コンクリートの場合、㎡あたり8,000円以上かかるため、20㎡の施工で16万円以上の出費になる |
| ひび割れが発生する可能性がある | コンクリートは温度変化で膨張・収縮を繰り返すため、数年でひび割れが起きる場合がある |
| 一度施工すると変更が難しい | コンクリートやタイルは撤去に費用がかかるため、後からやり直しにくい |
素材選びと施工範囲を慎重に見極めれば、施工後の変更コストを抑えられます。
「子供が成長したら駐車スペースが必要になるか」など、5年後・10年後の暮らしを想定して計画を立てると、後悔のない犬走りに仕上がるでしょう。
【3つの質問で分かる】あなたの家に犬走りは必要?

上記の3つの質問に答えてみてください。ご自宅に犬走りが必要かどうか判断できます。
3つすべてにYESなら、犬走りの設置をおすすめします。
ここでは、犬走りを設置すべきケースと不要なケースを見ていきましょう。
- 犬走りを設置すべき5つのケース
- 犬走りが不要な3つのケースと代替策
犬走りを設置すべき5つのケース
犬走りを設置すべきケースを紹介します。
| ケース | 犬走りの効果 |
| 泥はねで外壁が汚れやすい | コンクリートや砂利で泥はねをブロックできる |
| 外壁周りの草むしりが面倒 | 地面を覆って雑草の発生を抑えられる |
| ムカデやダンゴムシが家の周りに多い | 害虫の住処となる土と雑草をなくせる |
| 家の裏側など目が届きにくい場所がある | 防犯砂利で不審者の侵入に気づきやすくなる |
| 外観をすっきり整えたい | 統一感のある外構で家全体の印象が上がる |
5つのうち、ひとつでも当てはまる方には犬走りの設置はおすすめです。
犬走りが不要な3つのケースと代替策
犬走りを作る必要がないケースもあります。以下に当てはまる場合は、代替策で対応しましょう。
- すでに砂利敷きや植栽で整備されている
- 建物周りに十分なスペースがない
- 予算を他の外構工事に回したい
上記のケースは、防草シート+砂利や人工芝などが有効な代替手段です。定期的な補充や手入れをすれば、犬走りと近い効果を保てます。
犬走りは後からリフォームで追加できます。今すぐ施工しなくても、将来の選択肢として頭に入れておきましょう。
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わが家の犬走りに最適な素材はどれ?

犬走りの仕上がりと費用は、選ぶ素材で変わります。本章では、代表的な5つの素材を解説します。
- コンクリート|耐久性が高く雑草対策に最適
- 砂利|低コストで防犯効果あり
- タイル|デザイン性の高さが魅力
- レンガ|温かみのある洋風の仕上がり
- ウッドチップ|ナチュラルな雰囲気が特徴
雑草対策を優先するか費用を抑えるかなど、ご自宅の優先順位に合わせて最適な素材を見つけましょう。
コンクリート|耐久性が高く雑草対策に最適

コンクリートは犬走りの素材として最も普及しています。耐久性が高く雑草がほぼ生えないため、施工したら放置できる点が魅力です。
| 項目 | 内容 |
| メリット | ・雑草が生えない ・掃除しやすい ・室外機を安定して置ける |
| デメリット | ・DIYが難しい ・ひび割れのリスクがある ・夏場の照り返しが強い |
| おすすめの人 | ・雑草対策を最優先したい方 ・メンテナンスの手間を減らしたい方 |
コンクリートは平坦で歩きやすく、エアコンの室外機や自転車を安定して置けます。一方、施工には専門的な道具や技術が必要なため、DIYはおすすめできません。
砂利|低コストで防犯効果あり

砂利は費用が安く、DIYで施工しやすい素材です。
玉砂利や砕石、防犯砂利など種類が豊富で、見た目や目的に合わせて選べます。丸みのある玉砂利は和風の外観に、角のある砕石はシンプルな仕上がりに向いています。
防犯砂利は踏むと「ジャリジャリ」と音が鳴るため、家の裏側や死角の防犯対策におすすめです。
| 項目 | 内容 |
| メリット | ・低コスト ・防犯効果がある ・後から範囲の変更がしやすい |
| デメリット | ・防草シートなしだと雑草が生える ・野良猫の糞害リスクがある ・歩きにくい |
| おすすめの人 | ・コストを抑えたい方 ・防犯性を重視する方 |
砂利を敷く際は、防草シートの併用が必須です。防草シートを敷かずに砂利だけ敷くと、数ヶ月で砂利の隙間から雑草が生えてきます。
「砂利を敷いたのに雑草だらけ」という失敗は、防草シートの省略が原因です。
タイル|デザイン性の高さが魅力

外観にこだわりたい方は、タイルがおすすめです。色・柄・形状のバリエーションが豊富で、家のテイストに合わせた個性的な犬走りを作れます。
| 項目 | 内容 |
| メリット | ・デザイン性が高い ・掃除しやすい ・雑草が生えにくい |
| デメリット | ・費用が高い ・下地にコンクリートが必要 ・衝撃で割れるリスクがある |
| おすすめの人 | ・デザインにこだわりたい方 ・予算に余裕のある方 |
タイルは下地にコンクリートを打って施工するため、コンクリートだけの犬走りより費用が高くなります。「見た目」と「費用」のバランスを比較して判断してください。
レンガ|温かみのある洋風の仕上がり

レンガは、洋風・ナチュラル・アンティークな雰囲気を演出できる素材です。
| 項目 | 内容 |
| メリット | ・経年変化で味わいが増す ・並べ方でオリジナリティを出せる |
| デメリット | ・目地から雑草が生えやすい ・沈下やずれのリスクがある ・メンテナンスが必要 |
| おすすめの人 | ・洋風の外観に合わせたい方 ・経年変化を楽しみたい方 |
経年変化で色味が深まり、味わいが増す点が魅力です。並べ方のパターンを変えるだけで、オリジナリティを出せます。
ただし、目地をモルタルで埋めるか、防草シートをレンガの下に敷かないと、レンガの隙間から雑草が生えてきます。施工時にリフォーム会社へ雑草対策の処理を確認しておきましょう。
ウッドチップ|ナチュラルな雰囲気が特徴

ウッドチップは、木を細かく砕いたチップ状の素材です。庭に自然な雰囲気をプラスしたい方に選ばれています。
| 項目 | 内容 |
| メリット | ・DIYしやすい ・夏場でも熱くなりにくい ・柔らかい踏み心地 |
| デメリット | ・風で飛びやすい ・定期的な補充が必要 ・雑草と虫の対策が必要 |
| おすすめの人 | ・ナチュラルな雰囲気が好きな方 ・DIYで手軽に施工したい方 |
ウッドチップは分解されたり、風で飛散したりするため、2〜3年で徐々に減っていきます。初期費用は安いものの、定期的な補充が必要で、ランニングコストがかかる点を理解しておきましょう。
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犬走りをおしゃれに仕上げるデザインアイデア4選

犬走りは「家を守る実用品」であると同時に、「外構デザインの一部」でもあります。
ここでは、犬走りをおしゃれに仕上げる4つのデザインアイデアを解説します。
- コンクリート×砂利のハイブリッドスタイル
- タイルやレンガの洋風モダンスタイル
- スタンプコンクリートの石畳スタイル
- 枕木や人工芝のナチュラルスタイル
素材の組み合わせ次第で、犬走りは外構デザインのアクセントに変わるでしょう。
コンクリート×砂利のハイブリッドスタイル

コンクリートの一部に砂利を組み合わせるデザインです。単調になりがちなコンクリートの犬走りに、砂利でアクセントを加えます。
見た目の変化だけでなく、砂利部分はコンクリートより安価なため、コスト削減にもつながるでしょう。
さらに、砂利部分が伸縮目地の代わりになり、コンクリートのひび割れ防止にも効果があります。見た目・費用・耐久性の「いいとこ取り」ができるスタイルです。
タイルやレンガの洋風モダンスタイル

タイルやレンガは、犬走りに高級感とオリジナリティを演出できる素材です。
ベージュやテラコッタカラーのタイルを合わせれば洋風に、ダークグレーのタイルを合わせればモダンな印象に仕上がります。
費用は高めですが、家の外観全体の印象が変わります。「犬走りで家の雰囲気を変えたい」という方におすすめです。
スタンプコンクリートの石畳スタイル

スタンプコンクリートとは、コンクリートの表面に型を押して石畳やレンガ調の模様をつける工法です。
本物の石やレンガを一つひとつ並べるより費用を抑えられます。色も選べるため、グレーの石畳風やブラウンのレンガ風など、デザインの自由度が高い点が特徴です。
ただし、経年劣化で表面の塗装が剥がれます。3〜5年を目安に再塗装を見込んでおきましょう。
枕木や人工芝のナチュラルスタイル

枕木や人工芝を使えば、庭との一体感があるナチュラルテイストの犬走りに仕上がります。
人工芝はメンテナンスが楽で、見た目も緑が映えます。
枕木を使う場合は、防腐処理済みの枕木か、腐食しない人工木を選びましょう。天然木の無処理品は5〜10年で腐食し、シロアリの温床になるリスクがあります。
犬走りの費用相場と安く抑えるコツ3つ

本章では、費用相場と安く抑える3つのコツについて解説します。
- 【費用一覧表】素材別の単価と20㎡施工時の総額
- 新築時とリフォーム時の費用の違い
- 費用を抑える3つの方法
費用の目安を把握して、予算オーバーを防ぎましょう。
【費用一覧表】素材別の単価と20㎡施工時の総額
犬走りの費用を素材別にまとめました。20㎡は一般的な戸建て住宅の外周の面積です。
| 素材 | 単価(㎡) | 20㎡の施工費用目安 |
| コンクリート | 8,000〜15,000円 | 16〜30万円 |
| 砂利 | 3,000〜5,000円 | 6〜10万円 |
| タイル | 15,000〜25,000円 | 30〜50万円 |
| レンガ | 15,000〜20,000円 | 30〜40万円 |
| ウッドチップ | 2,500〜5,000円 | 5〜10万円 |
※砂利・ウッドチップはDIY施工を想定した材料費のみの価格
※コンクリート・タイル・レンガは施工費込みの価格
※地域やリフォーム会社により価格は変動
最も費用を抑えられるのはウッドチップで5〜10万円です。ただし、ウッドチップは2〜3年ごとの補充コストがかかります。
10年単位で比較すると、コンクリートの方がトータルコストは安くなるケースが多いでしょう。
新築時とリフォーム時の費用の違い
犬走りの新築時とリフォーム時の違いをまとめました。
| 項目 | 新築時 | リフォーム時 |
| 費用 | ・割安になるケースが多い | ・新築時より割高になりやすい |
| メリット | ・外構工事とまとめて発注できる ・重機の搬入がしやすい |
・生活しながら施工できる ・実際の不具合を見て判断できる |
| デメリット・注意点 | ・外構は後回しにされやすい ・予算不足になるケースがある |
・既存外構の撤去費用が発生する場合がある ・配管位置の確認も必要 |
新築時に犬走りを施工すると、外構工事の一部として発注できるため、出張費や諸経費を1回分にまとめられます。
リフォーム時は、既存の砂利や植栽を撤去する費用が別途かかる場合があります。見積書を受け取った際に、撤去費用が含まれているかを確認してください。
新築時に犬走りを省略したものの、今になって必要性を感じている方は、まずリフォーム会社に現地調査を依頼しましょう。
費用を抑える3つのコツ
犬走りの施工費用を抑える方法は次の3つです。
| 犬走りの施工費用を抑えるコツ | 詳細 |
| 素材のグレードを見直す | 場所によって素材を使い分ければコストを削減できる |
| DIYできる部分は自分で施工する | ・砂利敷きやウッドチップの施工はDIYで対応できる ・防草シートを敷いて砂利を撒くだけなら、材料費のみで施工できる |
| 3社以上の相見積もりで適正価格を知る | ・同じ工事内容でも、リフォーム会社によって見積もり金額に差が出る ・最低3社から見積もりを取り、価格と施工内容を比較する |
手間をかけずに相見積もりを取りたいなら、東証プライム上場のTOPPANが運営する「リフォトル」がおすすめです。最大4社の見積もりを無料で比較できるため、効率よく探せます。
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【失敗回避】見積もり時の確認ポイント5つ

ここでは、見積もり時に確認すべき5つのポイントについて解説します。
- 雨水がきちんと排水される勾配になっているか
- 点検用の桝(ます)が埋もれていないか
- 将来の「ひび割れ」を防ぐ目地加工が含まれているか
- 基礎との隙間にシロアリ対策が施されているか
- 隣地への雨水流出などのトラブル対策は万全か
施工後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、見積もり時の確認ポイントを把握しておきましょう。
雨水がきちんと排水される勾配になっているか
犬走りには「水勾配(みずこうばい)」が欠かせません。建物側から外側に向かって、わずかな傾斜をつけて雨水を排水する仕組みです。
勾配が不十分だと、犬走りの上に水たまりができます。水が常にたまった状態は、コケやカビの原因になるだけでなく、建物の基礎を湿気にさらしてしまいます。
見積書に「水勾配◯%」と記載があるか確認してください。一般的には、1mあたり2〜3cm程度の勾配が目安です。
点検用の桝(ます)が埋もれていないか
犬走りの施工範囲に「点検用の桝(ます)」が設けられている場合があります。
桝は、排水管の合流点やカーブ地点に設けられた点検口です。桝の上にコンクリートを打ってしまうと、排水管が詰まった際に桝を掘り起こさなければならず、修理費用がかさみます。
施工前に「点検用桝の位置を確認してもらえますか?」とリフォーム会社に依頼してください。桝がある場所は蓋付きの点検口にするか、砂利仕上げにしましょう。
将来の「ひび割れ」を防ぐ目地加工が含まれているか
コンクリートは温度変化で膨張・収縮を繰り返す素材です。何も対策をしなければ、数年でひび割れが発生します。
ひび割れを予防するのが「伸縮目地(エキスパンションジョイント)」です。コンクリートの継ぎ目に柔らかい目地材を一定間隔で入れ、膨張・収縮の力を吸収します。
見積書に伸縮目地の記載がない場合は、伸縮目地の施工を追加で依頼しましょう。
基礎との隙間にシロアリ対策が施されているか
「コンクリートを打てばシロアリ対策になる」と考える方は多いですが、コンクリートだけではシロアリを防げません。
シロアリはわずかな隙間があれば侵入できます。コンクリートのひび割れや、犬走りと基礎の間にできた空間は格好の侵入経路です。
犬走りの施工とは別に、防蟻(ぼうぎ)処理を行いましょう。新築時に防蟻処理を実施済みでも、効果は5年程度で薄れます。
定期的な点検と再処理を忘れずに、スケジュールへ組み込みましょう。
隣地への雨水流出などのトラブル対策は万全か
犬走りを施工すると、雨水の流れが変わる場合があります。犬走りの水勾配の向き次第では、雨水が隣地に流れ込み、近隣トラブルの原因になります。
施工前に境界と排水の方向を確認してください。境界トラブルは一度こじれると解決に時間と費用がかかるため、見積もり段階で対策しましょう。
犬走りに関するよくある質問
犬走りの幅はどのくらい?
一般的な犬走りの幅は40〜60cmです。
用途によって最適な幅は変わります。通路として人が歩くなら50cm以上、エアコンの室外機を置くなら60〜80cmを確保しましょう。
幅に法的な決まりはありません。敷地の余裕と目的に合わせて決めてください。
犬走りはDIYできる?
素材別のDIYの難易度を紹介します。
| 素材 | DIY難易度 |
| 砂利 | 簡単 |
| ウッドチップ | 簡単 |
| レンガ | 普通 |
| タイル | 難しい |
| コンクリート | 難しい |
コンクリートをDIYで施工して失敗すると、水勾配が取れず水たまりができたり、表面がデコボコになったりします。タイルは下地にコンクリートを打つ工程が必要なため、コンクリートと同等の難易度です。
DIYの失敗後にプロへやり直しを依頼すると、撤去費用と再施工費用がかかります。コンクリートとタイルは最初からプロに任せるほうが結果的に安く済む可能性が高いでしょう。
コンクリートの犬走りのデメリットは?
コンクリートの犬走りの主なデメリットは以下の4つです。
| デメリット | 詳細 |
| ひび割れのリスク | 温度変化で膨張・収縮を繰り返し、数年でひび割れが起きる場合がある |
| 夏場の照り返し | コンクリートは熱を吸収・反射するため、地面付近の温度が上がりやすい |
| 変更が難しい | 撤去にはコンクリートを壊す作業が必要で費用がかかる |
| 配管修理の妨げ | 配管の上に施工すると、修理時にコンクリートを壊す必要がある |
ひび割れは伸縮目地で予防でき、配管問題は施工前の位置確認で回避できます。デメリットを把握し、適切に対策すれば、コンクリートは犬走りにおすすめの素材です。
犬走りの施工はどこに頼めばいい?
犬走りの施工は、外構工事に対応しているリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。
1社だけで決めると価格や施工内容を比較できないため、複数のリフォーム会社から見積もりを取りましょう。
手間をかけずに相見積もりを取りたいなら、一括見積もりサービスの活用がおすすめです。
まとめ:わが家に犬走りが必要か正しく判断しよう

犬走りは、建物の外壁に沿って設ける幅40〜60cmの細い通路です。泥はね防止・雑草対策・害虫対策・防犯効果など、暮らしの悩みをまとめて解消してくれる「家の防護壁」といえます。
ただし、すべての住宅に犬走りが必要とは限りません。現代の住宅には雨樋が設置されているため、犬走りなしでも外壁への雨水ダメージは軽減されています。
この記事で解説した「メリット・デメリット」や「3つの質問」を参考に、ご自宅に犬走りが必要かどうか判断してください。
雑草に悩まされる週末や泥汚れに気づいてため息をつく朝は、犬走りの施工で終わりにできます。家族が安心して暮らせる住まいのために、まずは無料の見積もり依頼から始めてみましょう。
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執筆者
羽柴 文吾

福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、新建材の営業から各種工事の施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。
趣味はNetflix鑑賞。
