リノベーション賃貸はやめたほうがいい?失敗しないための選び方

更新日:2025年08月25日

更新日:2025年08月25日

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「見た目はキレイだけど、本当に住みやすいのかな?」
「古い建物って、やっぱり何かと不安…」
「リノベ賃貸ってお得に見えるけど、後悔する人もいるって聞くし…」

リノベーション賃貸に不安を感じていませんか?

この記事では、リノベ賃貸を選ぶ前に知っておきたい「やめたほうがいい」と言われる理由や、実際に後悔しやすいポイントを分かりやすく解説します。

さらに、リノベ賃貸を選ぶならどんな点に注意すべきか、失敗しないための選び方やチェックすべきポイントも紹介しています。

この記事を読めば、見た目だけに惑わされない、賢い物件選びのコツがしっかりわかります。住まい選びで後悔のない選択をするためにも、ぜひ最後までお読みください。

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リノベーション賃貸はやめたほうがいいと言われる理由

リノベーション賃貸は見た目が綺麗で、設備も新しく感じられることから人気があります。しかし、見えない部分に注意を払わないと、大きなトラブルにつながるリスクも。ここでは、なぜ「リノベーション賃貸はやめたほうがいい」と言われるのか、その理由を詳しく解説します。

築40年以上の物件は耐震性に不安がある

1981年以前に建築された建物は「旧耐震基準」で建てられている可能性があり、大きな地震に耐えられないリスクがあります。外装や内装がリノベーションによって綺麗になっていても、構造体そのものが古ければ安全性に問題があるかもしれません。

特に地震の多い日本では、耐震性の有無は暮らしの安心感に直結する要素です。

トラブルが起こりやすい

リノベーション物件では、見た目だけが新しく、中身は古いままというケースも少なくありません。特に壁の内側や天井裏、配管、給湯器などのインフラが更新されていないと、水漏れ・漏電・カビ・異臭などのトラブルに発展することがあります。

特に築25年以上の物件では、配管の老朽化による水漏れリスクが高くなるため注意が必要です。外見だけで判断せず、設備全体の更新状況を必ず確認することが求められます。

ブレーカーが落ちやすい

築年数の長い物件では、電気の容量が現代の生活に合っていないことが多いです。電子レンジとエアコンなどを同時に使っただけでブレーカーが落ちるといったケースも。

快適な生活を送るには、電気設備のスペックも確認しておく必要があります。さらに、家電が増えている現代の暮らしでは、アンペア数の小ささが思わぬストレスにつながることもあります。

防犯面に不安がある

室内は新しくても、エントランスや廊下、エレベーターなどの共用部はリノベーションされていないことが多く、古びた見た目や設備の劣化が防犯面での不安要素になることもあります。

特に女性の一人暮らしなどでは、この点も慎重にチェックすべきです。夜間の照明やオートロックの有無、防犯カメラの設置状況なども重要な確認ポイントです。

防音性・断熱性が低い

構造が古いと、隣室の生活音が気になったり、夏は暑く冬は寒いといった問題が発生します。結果として冷暖房費がかさみ、光熱費が高くなるという負担も。防音材や断熱材が適切に使われているか確認が必要です。

室内の快適性だけでなく、ランニングコストにまで影響するため、生活全体に関わる重要な要素といえます。

害虫が発生しやすい

築年数の経過によってひびわれや腐食が進んでいる場合、そこからゴキブリやシロアリなどの害虫が侵入することがあります

また、断熱材未施工や気密性の低さも、害虫の温床となりやすい要因になります。見えない場所こそ要注意であり、物件選びの際は床下や壁の隙間、換気口の状態なども意識してチェックしておくとよいでしょう。

リノベーション賃貸でよくある後悔事例

見た目が綺麗なリノベーション賃貸でも、目に見えない部分に問題が残っているケースが多く、入居後にトラブルが発覚して後悔する人もいます。ここでは、実際に起こりがちな後悔の例を紹介します。

風呂やキッチンの排水がすぐに詰まる

内装や設備が新しく見えるリノベーション物件でも、古い配管がそのまま使われている場合があります。そのため、入居してすぐに排水の流れが悪くなったり、詰まったりすることがあります。業者に調べてもらったところ、内部が錆びて配管の内径が狭くなっていたという事例も。これでは快適な生活は望めません。

さらに、詰まりやすい配管は水漏れの原因にもなり、修理費用が高額になるケースもあります。入居後にこうしたトラブルが発生すると、設備の一部をやり直す必要が出てきて、余計な出費とストレスを抱えることになってしまいます

異臭が上がってくる

おしゃれな洗面台やキッチンに惹かれて契約したものの、排水口から下水のような異臭がするというトラブルもあります。原因としては、配管の劣化や内部の汚れ・詰まり、さらにトラップ内の水(封水)が蒸発してしまうことなどが挙げられます。

根本的に解決するには、高圧洗浄や配管交換などが有効ですが、工事費が高額になる恐れもあります。

こうした異臭の問題は内見時に気づきにくく、入居後に初めて発覚することが多いため、事前に不動産会社を通じて配管の更新履歴や過去のメンテナンス状況を確認することが重要です。

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失敗しない!リノベーション賃貸の選び方・チェックポイント

リノベーション賃貸を選ぶ際は、見た目の良さだけで判断せず、建物や設備の見えない部分にこそ注目することが大切です。ここでは、後悔しないために確認しておきたい具体的なチェックポイントを紹介します。

配管の状態を確認する

リノベーションされていても、配管が更新されていない物件は注意が必要です。点検口やメーターボックスを開けることで、配管の状態をある程度確認できます。

可能であれば、不動産会社に配管の更新履歴を尋ねましょう。とくに水回り設備が新しく見えても、配管が古いままだと詰まりや漏水のリスクが残るため、見落とさないようにしましょう。

電気容量を調べる

ファミリー世帯の場合、契約アンペア数が40〜60A程度あるのが理想的です。分電盤(ブレーカー)を開けて、契約アンペア数を確認しておきましょう。

古い物件では容量不足により、同時使用でブレーカーが落ちる可能性があります。季節家電や調理機器を使う際にストレスを感じないためにも、電気設備のスペック確認は欠かせません。

隙間をチェックする

壁と床の境目、窓や玄関サッシなどに隙間があると、虫が侵入しやすくなります。特に古い物件では、気密性が低いケースが多く、夏場は虫の侵入に悩まされることも。内見時に目視でチェックしておきたいポイントです。

また、隙間があることで冷暖房効率が下がり、光熱費が高くなるという面もあります。

過去の不具合や修繕履歴を把握する

不動産会社を通じて管理会社に確認すれば、修繕履歴や長期修繕計画を取得できることがあります。共有設備や構造部分で過去に不具合があったかどうかを確認し、再発の可能性がないかもチェックしておきましょう。

とくに共用配管や外壁、防水施工の履歴などは、将来的なメンテナンス費用にも関わってくるため要確認です。

耐震基準を調べる

1981年6月1日以降に確認申請された建物は「新耐震基準」に準拠しています。物件の「建築確認日」や「建築確認済証」「検査済証」などの書類を見て、新耐震基準に適合しているかを確認することが重要です。

とくに大きな地震が頻発する昨今、安全性に関わる要素はしっかり押さえておきたいポイントです。

管理状況を見極める

共用部分の管理状況は、物件全体の住み心地に直結します。とくにゴミ置き場は、住人や管理会社の意識が反映されやすいため、しっかりと整備されているかチェックしましょう。また、エントランスやエレベーターの清掃状況などからも、日常的な管理の丁寧さを読み取ることができます。

リノベーション賃貸以外の選択肢|中古住宅の購入+リノベーション

リノベーション賃貸に不安を感じる場合、中古住宅を購入して自分でリノベーションするという選択肢もあります。ここでは、そのメリットや検討のポイントを紹介します。

中古購入+リノベで “家賃を資産に換える”という選択

賃貸は毎月の家賃を支払うだけで、最終的には何も手元に残りません
一方で中古住宅を購入し、リノベーションを施すことで、自分の資産として残すことができます

リノベーション賃貸は見た目が新しい分、家賃が割高に設定されている可能性が高いため、その支出をローンに回し、資産形成につなげる方が合理的な場合も多いです。

さらに、自分好みの間取りや内装にリノベーションできる点も魅力です。家族構成やライフスタイルに合わせて、より実用的で快適な住まいを実現できるのは、購入+リノベならではの強みです。

検討するなら早めに!今後さらに費用が高くなる可能性も

近年は建材価格や人件費が高騰しており、リノベーション費用も上昇傾向にあります。一般社団法人建設物価調査会が公表する東京版の物価指数によれば、過去10年間でリノベーション費用は約1.5倍に上昇

この傾向は今後も続く可能性が高く、特に都市部では人件費や物流コストの影響も大きくなっています。そのため、リノベーションを検討するなら早めの判断がカギとなります。早期に動けば、コストを抑えて理想の住まいを手に入れるチャンスが広がります。

【工事費用も掲載】おしゃれなリノベーション実例

ここでは、中古住宅を購入してリノベーションした実例を3件紹介します。どの事例も工事費用が記載されており、これからリノベーションを検討する方にとって参考になる内容です。

床暖導入と壁紙全面張替え

暗めの床を白い床材に変更し、明るく開放的な空間に仕上げた事例。床は上貼り施工でコストを抑えつつ、床暖房も実現しました。

>>この事例の詳細はこちら

築63年のマンションリノベーション

床や建具にウォルナットを採用し、木のぬくもりを感じる空間に。全室に昼光色のダウンライトを設置し、天井高を活かしながら掃除のしやすさにも配慮しました。

>>この事例の詳細はこちら

心地よく整う大人の住まい

3LDKを1LDKに変更し、開放感のある空間へリフォーム。梁を活かした木目天井とあらわし天井で、個性的で広がりある空間に。施主のこだわりを丁寧に形にし、居心地の良い住まいを実現しました。

>>この事例の詳細はこちら

まとめ

リノベーション賃貸は見た目の新しさやデザイン性で魅力を感じやすい反面、建物自体の老朽化や設備の不備といったリスクも伴います。とくに築年数の長い物件では、耐震性・断熱性・配管など、目に見えない部分に注意が必要です。

後悔しない選択をするには、物件の状態を細かくチェックすることが重要です。また、家賃を資産に換えるという観点から、中古住宅購入+リノベーションという選択肢も視野に入れて検討する価値があります。

見た目だけにとらわれず、本当に安心・快適に暮らせる住まいを選びましょう。

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リノベーション賃貸 やめたほうがいい Q&A

リノベーション賃貸のデメリットは?

一番のデメリットは、表面的には新しく見えても、建物全体の老朽化までは解消されていない点です。

具体的には、以下のような問題が残っている可能性があります。

  • 配管や給湯器、電気設備などのインフラが古いまま
  • 防音性・断熱性の低さ
  • 耐震性への不安
  • 共用部の劣化による防犯面での不安

見た目の良さに安心せず、建物全体の状態を慎重に確認することが必要です。

>>リノベーション賃貸をやめたほうがいいと言われる理由

リノベーション賃貸で後悔しないためには?

後悔しないためには、契約前に配管や電気容量、修繕履歴などを丁寧に確認することが大切です

また、内見時には次の点もチェックしておくと安心です。

  • ゴミ置き場など共用部の管理状況
  • 壁・床・サッシなどに隙間がないか
  • 異臭や排水トラブルの兆候がないか

不動産会社にも積極的に質問し、不明点を残さずに検討しましょう。

>>失敗しない!リノベーション賃貸の選び方・チェックポイント

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