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2026-06-21

豊かさの意味はどう変わった?ライフスタイル調査から見る生活者の価値観変化

ここ数年、働き方の多様化や物価上昇、デジタル化の進展を背景に、私たちの暮らし方や価値観は大きく変化しています。今回実施したライフスタイル調査からは、「自分らしく、無理なく心地よく暮らすこと」を重視する生活観が見えてきました。
豊かさの基準は、「頑張り続けること」から「心身に無理なく続けられる暮らし」へ。さらに、その形は世代やライフステージによって多様化しています。本コラムでは、調査結果から見えた主要な変化と、住まい・インテリア・商品企画に活かすためのヒントをご紹介します。

※調査概要:全国の生活者を対象に、2026年4月に実施。回答数1,000名。

「時間の価値」を見直す生活者―自分時間を大切にする新しい暮らし方

今回の調査で特に顕著だったのは、「時間」に対する価値観の変化です。価値ある時間の使い方として上位に挙がったのは、自分自身を満たすための時間や、好きなことや趣味に自然体で没頭できる時間でした。

一方で、減らしたこととしては、心理的に負荷のかかる付き合いや、過多な情報接触などが多く挙げられています。生活者の間では、人や情報に常につながり続けるのではなく、“自分と周囲との心地よいバランス”を保ちながら時間を使いたいという意識が強まっています。

この背景には、SNSやデジタル社会による“比較疲れ”の影響もあると考えられます。今回の調査では、「他人と比べるより自分が納得できるかを大切にする」という価値観に共感する人が7割を超えました。
多様な価値観が可視化される時代だからこそ、「自分が心地よいと感じる生き方」を優先する人が増えているのです。

この傾向は、商品企画やサービス開発においても重要な示唆を含んでいます。

従来の「便利」「効率的」といった機能価値だけではなく、「自分らしく過ごせる」「気持ちが整う」「無理なく続けられる」といった情緒価値へのニーズが高まっているためです。
今後は、生活者がどのような時間を大切にしたいのかを理解したうえで、商品やサービスの価値を設計することが重要になるでしょう。

心地よい住まいが暮らしを変える―ナチュラル志向とスマート化が共存する住空間

こうした変化は、住まいに対する意識にも強く表れています。

住まいやインテリアに関する情報で心に響くキーワードとしては、「心地よい」や「穏やか」「落ち着き」「癒し」といった感情を安定させる言葉への支持が目立ちました。

さらに、今後取り入れたいインテリアイメージでは、自然素材や落ち着いた色調を取り入れたスタイルが支持されています。過度に装飾された空間よりも、自然と調和しながら穏やかに過ごせる環境が求められていると言えるでしょう。

インテリアトレンドへの関心を見ても、「自然素材の活用」や「断熱・省エネ設備」といった住環境の質を高める要素が上位に挙がりました。

一方で、「スマートホーム設備」などテクノロジーへの関心も一定数見られ、自然志向とテクノロジー志向が共存している点が、現在の特徴です。

つまり、最新技術によって快適性や効率性を高めながらも、空間としてはナチュラルで落ち着いた雰囲気を求めるという、現代的な“バランス志向”が広がっているのです。

この変化は、住宅・建材・インテリア関連の商品開発にも影響を与えています。

「高級感」や「デザイン性」だけではなく、「心地よさ」や「安心感」をどのように伝えるかが、今後の価値提案において重要なテーマとなりそうです。
また、自然素材やウェルビーイング志向と、スマートホームなどの先進技術をどのように両立させるかも、差別化のポイントになると考えられます。

ライフスタイル変化の背景にある「反動」と「再編集」

興味深いのは、こうした価値観の変化が「反動」と「再編集」という二つの力によって生まれている点です。

効率やスピードを追求する一方で、人々はあえてゆったりとした時間や自然との関わりを求めるようになりました。
同時に、デジタル技術やスマート設備など現代の利便性を取り入れながら、暮らしを自分らしく再構築しようとしています。

言い換えれば、現代の生活者が求めているのは“極端なシンプルさ”でも“派手な贅沢”でもなく、「自分にとってちょうどいい暮らし」です。

心地よい空間で、健康に配慮しながら、自分の好きなことに時間を使う。
そんな生活のバランスこそが、新しい豊かさの形として広がりつつあります。

これからの豊かさとは何か―生活者の価値観はこう変わった

今回の調査結果から見えてきたのは、「豊かさの再定義」です。
モノの量ではなく、時間の質、空間の心地よさ、身体と心の健康。

これらを組み合わせながら、自分らしい生活をデザインすることが、これからのライフスタイルの中心になっていくでしょう。

しかし、こうした価値観変化は一様ではありません。
年代やライフステージ、家族構成、住宅取得意向などによって、「心地よさ」や「豊かさ」の捉え方は大きく異なります。
商品企画やブランド戦略に活用するためには、全体傾向だけでなく、自社ターゲットの価値観を理解することが重要です。

TOPPANのC-lab.では、生活者の価値観変化やライフスタイルトレンドを継続的に調査・分析し、未来の暮らしや消費行動の変化を読み解くマーケティング支援を行っています。

近年は、暮らし方や働き方、住空間に関する価値観の変化をテーマに、生活者インサイトや市場動向を多角的に分析。定量調査に加え、社会背景や消費者心理、デザイン・住宅・インテリアの潮流まで横断的に捉えることで、これから求められる商品・サービス・空間価値を可視化しています。

「次に支持される住まい・インテリア・暮らし方とは何か」-。私たちは、豊富なマーケティングデータと独自のトレンド分析をもとに、未来視点での提案を行っています。

・次期商品企画の方向性を検討したい
・どの価値観を訴求軸にすべきか知りたい
・住宅・インテリア領域のトレンドを整理したい
・生活者調査をマーケティング戦略に活かしたい

このような課題をお持ちの場合は、C-lab.までご相談ください。

【支援領域】

・商品開発/新規事業開発
・マーケティング戦略立案
・ブランド企画
・住宅・空間提案
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・生活者インサイト分析
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最新ライフスタイルレポートで分かること

TOPPANのC-lab.では、本記事でご紹介した調査内容をさらに深掘りした「最新ライフスタイルレポート」を近日発売予定です。

本レポートでは、記事内では紹介しきれなかった詳細分析を収録しています。

特に、

・年代別分析

・性別分析

・住宅購入意向別分析

・アーリーアダプター分析

・ライフスタイルクラスター分析

・生活者の価値観変化

・住まい・インテリアトレンド

・時間価値/ウェルビーイング意識

「これからの暮らし」や「次に支持される価値観」を把握したい方は、ご期待ください。

また、TOPPAN C-lab.では、ライフスタイル・住まい・インテリア・消費者価値観に関する調査・トレンド分析記事を多数公開しています。あわせてご覧ください。

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