
「新築みたいにリノベーションしたいけれど、予算が足りない…」
「工事は、できるかぎり簡単に短い期間ですませたい」
そんな悩みを抱えていませんか?
費用をおさえつつ、理想の空間を実現する方法に「フローリングの重ね張り」という方法があります。
今の床を残したまま新しい床を上から重ね張りすれば、床を剥がさずに施工できるため、リフォーム費用を大幅に削減できます。床工事の費用が浮いたぶん、キッチンなどの設備グレードを上げたり新しい家具を購入したりと、費用を有効につかえる楽しみが増えるのも嬉しいですよね。
ですが、重ね張りは「床のきしみ」や「仕上がり」など、後悔するリスクもあるのはご存じでしょうか。床を重ね張りして満足のいく空間に仕上げるには、リスクと費用をしっかり見極め、信頼できる施工会社を選ぶことが重要です。
この記事では、重ね張りのメリット、失敗事例や対策、リフォーム会社に相談するときのポイントまで詳しく解説します。床の重ね張りでリフォーム費用をおさえ、最速で自分好みの空間に一新しましょう。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。
マンションの床を重ね張りする5つのメリット

床の重ね張りとは、今ある床材を撤去せずに新しい床を上から張る方法です。
床を重ね張りするメリットは、おもに5つあります。
- リフォーム費用をおさえられる
- 工期を短縮できる
- 空間の雰囲気を一新できる
- 近隣住民への影響を最小限にできる
- 防音・断熱効果がアップする
リフォーム費用をおさえられる
床を重ね張りすることで、リフォーム費用が大幅におさえられます。今の床材を剥がさないため、撤去や廃材処分、床下地の造作費用が不要になり、リフォーム費用を1/2程度節約できた事例もあります。
工期を短縮できる
重ね張りは今の床を剥がす工程が不要なため、工期を数日単位で短縮できます。たとえば、6畳の洋室の床を張り替える場合、3日程度かかりますが、重ね張りだと1日で仕上げられる場合もあります。時間の制約がある中でリフォームする場合には、重ね張りは大きなメリットといえるでしょう。
空間の雰囲気を一新できる
床の重ね張りは費用をおさえつつも、短い工期で空間のイメージをガラリと変えられる点が魅力です。床は空間の中でも大きな面積を占めるため、床を変えるだけで空間のイメージは大きく変わります。
たとえば、中古マンションを購入したものの「なんだか部屋の印象が暗い・・・」と感じるなら、床の色を明るくするのが効果的です。ナチュラル色と呼ばれるフローリングにすれば、部屋の印象は一気に明るく変わります。
近隣住民への影響を最小限にできる
床の工事では木材を切断したり、ビスを打ったりする音が鳴り響きます。近隣の家との距離が近く、音や振動が伝わりやすいマンションは、工事で近隣の方に迷惑がかからないか心配になりますよね。
フローリング材を今の床に接着剤で張るだけの重ね張りなら、音が鳴り響かないので安心です。比較的静かに施工できるので、マンションにはぴったりです。
防音・断熱効果がアップする
重ね張りをすると床材が二重になるため、音の響きが軽減されます。階下に音や振動が響きにくくなるので、マンションの床におすすめです。
また、重ね張りにより床の厚みが増すため、断熱性がアップする点もメリットといえます。寒い時期に裸足で歩いても冷たくなりにくいので、冬場の底冷え対策にもなります。
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【対策も紹介】床重ね張りのデメリットによる失敗事例4選

床の重ね張りは、費用的なメリットが大きいため人気がありますが、今の床の状況がリフォーム後の仕上がりを大きく左右してしまう点がデメリットです。
下記は、床を重ね張りした際によくある失敗です。
- 床に段差ができた
- ドアと干渉した
- 床のきしみ・沈み・浮きが気になる
- 床暖房の効率が悪くなった
それぞれを詳しく解説するので、重ね張りによる後悔をなくすためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
床に段差ができた
床を重ね張りすると、新しいフローリング材の厚み分の段差ができてしまいます。たとえば、もともとバリアフリーだったお家のリビングだけを重ね張りする場合、廊下や別の部屋と高さが合わなくなり、つまずきやすくなります。
段差を緩和するには、下記の方法が一般的です。
- 見切り材をつかう
- フローリング材は超薄型タイプを選ぶ
段差を緩和するには、重ね張り部分とそうでない部分の境目に見切り材をいれるのが効果的です。見切り材は格安のゴム製の見切りもありますが、フローリング材に合った見切りやステンレスの見切りもあります。おしゃれに仕上げたいなら見切り材にもこだわるのがおすすめですよ。
段差をできるかぎり少なくしたい場合は、重ね張りするフローリングの厚みも重視しましょう。重ね張り専用のフローリング材は6mmが一般的ですが、超薄型の1.5~3mm厚のものをつかうと、段差が気になりにくくなります。
ドアと干渉した
ドアの下に余裕がない場合、床を重ね張りしたことによってドアが開かなくなってしまうケースもあります。
ドアが床と干渉してしまう場合は、下記の方法で対処します。
- ドアの下部をカットする
- 超薄型のフローリング材を選ぶ
ドアが干渉するなど、床を張るとドア下部の余裕がなくなってしまう場合には、枠からドアだけを取り外して下部をカットしてもらうのが一般的な方法です。また干渉しないよう、はじめから超薄型のフローリング材を選ぶ方法もあります。
床のきしみ・沈み・浮きが気になる
今の床が劣化していた場合、重ね張りすると施工後にきしみや沈み、浮きが発生することがあります。また、これらの症状は施工時の接着不足による「施工不良」によっても起こります。
下記は床を重ね張りした後に、きしみなどの問題が発生しないための対処法です。
- 事前に床下状態確認する
- 接着剤はつかう床材専用のものを使用する
重ね張りをおこなう前に、今の床の状態を十分に確認することが重要です。劣化の具合によって、必要であれば補強工事をおこない、重ね張りができる状態にしておかなければなりません。
床を重ね張りできるかどうか見極めてもらうためにも、まずは技術力の高いリフォーム会社に相談するのがおすすめですよ。
床暖房の効率が悪くなった
床暖房を使用している場合、通常の床材で重ね張りをすると暖房効率が低下してしまいます。新しい床材が熱の伝導を妨げてしまうため、部屋全体が温まるのに時間がかかりやすくなります。
暖房効率が悪くならないためにも、重ね張りする床材は「床暖房対応のもの」を選んでくださいね。
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床を重ね張りしないほうがよいケース

下記は、床の重ね張りがおすすめできないケースです。
- 今の床が遮音フローリングの場合
- 築年数が古い場合
- 仕上がり具合にこだわる場合
仕上がりや耐久性などの問題で後悔しやすいので、重ね張りではなく張り替えを検討しましょう。
今の床が遮音フローリングの場合

現在の床が遮音フローリング(防音フローリング)の場合は、重ね張りをしてはいけません。
遮音フローリングとは、コンクリートに接着剤で直接床材を貼り付けられる特殊な構造のフローリング材です。裏面には遮音のためのクッションがついていて、賃貸マンションや西日本の分譲マンションによく使われます。
実は、この遮音フローリングに重ね張りをすると、裏面のクッションが押しつぶされるため、遮音性が大幅に失われてしまいます。管理規約で遮音制限が決まっているマンションでは、重ね張りをすると管理規約違反になってしまう点に注意しなければなりません。
さらにフロアタイルを重ね張りする場合は、クッション性のある床材によって接着が不安定になるので、フロアタイル自体も剥がれやすくなるといった問題も起こります。そのため、建材メーカーも遮音フローリングへの重ね張りは推奨していません。
築年数が古い場合
築年数が古いと、床材だけでなく下地や根太まで劣化している可能性があります。重ね張りした場合、すぐに床がギシギシときしんだり、沈んだりする可能性は避けられません。
今の床の状態が悪すぎる場合は、根本的な解決が必要になります。重ね張りではなく張り替えなければならないケースも多いことはおさえておきましょう。
仕上がり具合にこだわる場合
床の仕上がりにこだわるなら重ね張りではなく、張り替えるのが無難です。
重ね張り用のフローリングは薄いので、今の床材の凹凸を拾いやすくなります。暗いところでは気づかない場合でも、光が当たれば凹凸が目立ってしまうケースもありました。
仕上がり具合に対し、リフォーム会社が「あまり気になりませんよ」と言ったとしても、個人の感覚はそれぞれ違うのであなたは気になってしまうかもしれません。仕上がりを許容できるかどうか自信がない方は、張り替えを検討するようにしましょう。
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床の重ね張りがおすすめなケース

床のリフォームでは、重ね張りが適している場合もあります。
とくに下記のケースは、床の重ね張りをするとメリットが大きいのでおすすめです。
- 今の床の状態が良好な場合
- 少ない予算でフルリフォームしたい場合
- 住みながらリフォームしたい場合
- 購入した中古物件にできるだけ早く入居したい場合
今の床の状態が良好な場合
今の床が傷んでおらず、しっかりとした状態であれば、費用も工期も節約できる重ね張りを検討するのがおすすめです。築20年までは、床の状態が比較的良い場合も多いです。床が重ね張りできるかどうか、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。
少ない予算でフルリフォームしたい場合
予算を重視しつつ、住まい全体を美しくリニューアルしたいときには、重ね張りも視野にいれてみましょう。
重ね張りは、張り替えよりも床工事にかかる費用を大幅に節約できる点が魅力です。壁紙の張り替えやキッチンなどの設備交換と同時に床のリフォームすれば、少ない予算でも統一感のある空間を目指せます。
中古物件を購入したものの、住宅ローンに含めたリフォームの予算が足りない方は、予算内でフルリフォームするために床を重ね張りにされる場合も多いですよ。
住みながらリフォームしたい場合
「リフォームはしたいけれど、仮住まいはしたくない」ということはありますよね。住みながらリフォームしたいなら、重ね張りは最適な選択肢です。
工期が短い重ね張りなら、家にいながらリフォームできます。また、騒音や粉じんが少ないので、家にいてもストレスが少なくてすみますよ。
購入した中古物件にできるだけ早く入居したい場合
中古物件を購入したのでリフォームしたくても、仕事や家族の状況によって入居までに時間がないケースは意外とよくあります。せっかくマイホームを購入したのに、理想の空間にできないのは悔いが残るものですよね。
床を重ね張りする方法なら施工期間を大幅に短縮できるで、新居への引っ越しまでにリフォームを無事終えられる可能性があります。時間がない場合でも、スムーズにリフォームして新生活を始められますよ。
地元の優良リフォーム会社の見つけ方

床を重ね張りするなら、技術力のある優良リフォーム会社にお願いするのがベストです。地元の業者を選ぶと、費用はさらにおさえられますよ。
地元の優良リフォーム会社に確実に出会うためには、TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」を利用するのがおすすめです。
リフォトルがご紹介するリフォーム会社はすべて、国土交通省によって創設された「住宅リフォーム事業者団体制度」で認められた優良団体に所属している会社です。リフォーム会社を、国が定めた安心基準を満たしたリフォーム事業者の中から選べます。
リフォトルなら、最短ルートで安心できる「優良リフォーム会社」を見つけられます。満足度の高いリフォームしたい方は、ぜひリフォトルを活用してくださいね。
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リフォーム会社に床の重ね張りを相談する際のポイント

床の重ね張りについてリフォーム会社に相談する際のポイントは3つあります。
- マンションの管理規約を確認してもらう
- 重ね張りによるリスクを教えてもらう
- サンプルを取り寄せてもらう
リフォーム会社に相談した際、丁寧な対応をしてくれるかどうかは、業者選びの際の重要な判断ポイントにもなります。ぜひ、気軽に相談してみてくださいね。
マンションの管理規約を確認してもらう
マンションでは床を重ね張りする場合でも、管理規約の確認・申請は必須です。管理規約は、自分で確認するだけでなく、リフォーム会社にも必ず確認してもらいましょう。
マンションでは、管理規約でリフォームに制限があります。
- 遮音性能に関する規定(床材の制限)
- 工事の時間帯や作業日が制限
リフォーム会社に相談する際は、管理規約を確認してもらい、基準に合った床材を選んでもらわなければなりません。また、規約にしたがって工事を進めてもらうことが重要です。
重ね張りによるリスクを教えてもらう
あなたの家の床を重ね張りすると
- 支障がでるかどうか
- 仕上がりはどうなるのか
は、床の状態などで異なるため、一概にはいえません。
リフォーム会社には、重ね張りができるかどうかだけでなく、あなたの家の場合「重ね張りをしたら、どのような具合になるのか」を具体的に聞いておくと安心ですよ。
サンプルを取り寄せてもらう
フローリング材はカタログだけでなく、サンプルを取り寄せて実物を確認したうえで選びましょう。
カタログで選ぶと、いざリフォームをするときになって「予想していたものと違う・・・」と気づくケースもあります。ですが、サンプルなら「手触り」や「質感」も把握できるため、そういった事態を避けられます。
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【4STEP】リフォームの進め方

リフォームするなら、リフォーム事業者紹介・比較サイトの利用がおすすめです。
リフォーム事業者紹介・比較サイトは、複数のリフォーム会社に無料で見積もりを依頼できますし、対応や費用の比較がしやすいのが特徴です。たった4ステップで、簡単に業者選びができます。一社一社リフォーム会社を訪ねるよりもスムーズで失敗するリスクを回避できますよ。
ここでは、TOPPANが運営するリフォーム事業者紹介・比較サイト「リフォトル」を例に、優良リフォーム会社に工事を依頼するまでの手順を解説します。
- STEP1:お申し込みフォームに入力・登録
- STEP2:リフォーム会社の紹介を受ける
- STEP3:見積もりやプランを比較・検討
- STEP4:リフォーム会社を決定・契約
STEP1:リフォーム会社紹介サイトに登録・入力

リフォトルの相談フォームに、リフォーム箇所や予算など、ご要望事項を入力します。リフォーム後のイメージ画像がある方は、画像も添付しておくと、より希望にそったリフォーム会社が見つかりやすくなります。
STEP2:リフォーム会社紹介
国土交通省登録団体に所属する「優良リフォーム会社」の中から、最大4社紹介されます。紹介される会社の数は、ご要望やお住まいの地域によって異なります。
STEP3:見積もりやプランを比較・検討
紹介されたリフォーム会社からメール・もしくは電話で直接連絡が入るので、悩みや希望を相談しましょう。
リフォームにかかる金額はお家の状態によってそれぞれ異なるため、見積もりをもらうには現地調査が必要になります。見積もりとあわせて現地調査も依頼しましょう。
STEP4:リフォーム会社を決定・契約
現地調査後に具体的なプランと見積もりの提案を受けたあとは、比較検討して理想のリフォームを実現できそうな会社を決定します。
自分にあった会社を選ぶためにも、1社だけで決めるのではなく2~3社を比較検討するのが、リフォーム成功のコツです。金額だけでなく、施工実績や担当者との相性なども重要視しましょう。
まとめ

この記事では、床の重ね張りのメリット、失敗事例や対策などを解説しました。
床の重ね張りリフォームのポイントまとめ
- 床の重ね張りは、費用を節約しつつ、短期間でリフォームできる
- 重ね張りなら工事の音が少なく、近隣住民への影響も小さい
- 重ね張りできるかどうかは、今の床の劣化状態による
- 重ね張りのフローリング材は、要望や家の状態にあわせて厚みを選ぶ
- リフォーム会社には「重ね張りをした場合にどんな具合になるのか」を具体的に聞いておく
床の重ね張りは費用対効果のよいリフォームですが、リスクやその対策を事前に把握しておくことが重要です。
現在、物価の上昇にともない、建材費や人件費も上がっています。費用を削減するためには、床を重ね張りするだけでなく、リフォームはできるかぎり早めにおこなうほうが得策といえますよ。
まずは、リフォーム事業者紹介・比較サイトなど無料で利用できるサービスを利用し、信頼できるリフォーム会社に相談することから始めてみましょう。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。
マンション床の重ね張りでよくあるQ&A
上張りフローリングのデメリットは?
段差ができるなどがありますが、対策をすれば失敗は防げます。
>> 【対策も紹介】床重ね張りのデメリットによる失敗事例4選
床の重ね張りがおすすめなケースは?
今の床の状態がよい場合や少ない予算でフルリフォームしたい場合などです。
マンションのフローリングの寿命は?
一般的には10〜15年、無垢フローリング30年以上といわれいてます。表面の日焼け・傷・表面剥がれ・浮き・きしみ・床鳴りなどが寿命の目安になります。
>> 築年数が古い場合
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