
トイレの水が止まらず「このままあふれたらどうしよう…」「水道代がとんでもないことになるのでは…」と焦っていませんか?
まずは落ち着いて、止水栓を閉めて水を止めましょう。マイナスドライバー1本、なければ10円玉で対応できます。
問題は「その後どうするか」です。自分で直そうとして部品を壊せば修理費がかかり、放置すれば水道代が1ヶ月で数千円も増える恐れがあります。
この記事では、止水栓の閉め方から原因の特定方法、DIY修理の手順までプロの視点でまとめました。
記事を読めば「チョロチョロ音の正体」がわかり、「自分で安く直せるか」それとも「業者に頼むべきか」を判断できるようになります。余計な修理費や水道代を払わず、安心して使えるトイレに戻しましょう。
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【応急処置】まずは「止水栓」を閉めて安全を確保!

トイレの水が止まらない時は、タンクへの給水を遮断する「止水栓」を閉めましょう。
本章では、止水栓の場所と閉め方、道具がない時の対処法などについて解説します。
- 止水栓の場所とタイプ別の閉め方
- 固くて回らない・道具がない時の対処法
- 電源プラグを外して感電を防ぐ方法
止水栓を閉めれば、水漏れ被害も水道代の上昇も防げます。まずは水を止め、落ち着いてから原因を特定しましょう。
止水栓の場所とタイプ別の閉め方

止水栓は、トイレタンクの近くにあります。壁の給水管付け根か、床を確認してください。
止水栓には主に2種類のタイプがあります。
| タイプ | 閉め方 |
| マイナス溝タイプ (先端に「-」の溝がある) |
マイナスドライバーを溝に差し込み、時計回り(右)に回す |
| ハンドルタイプ (蛇口のような取っ手がある) |
手で時計回り(右)に回す |
ポイントは、「まわした回数」を覚えておくことです。修理後に同じだけ反時計回りにまわせば、元の水勢に戻せます。
固くて回らない・道具がない時の対処法
ドライバーがない、または止水栓が固くて回らない場合の対処法を紹介します。マイナスドライバーがない時は、10円玉で代用できます。
ただし、硬貨を使っても回らない場合は、無理に力を加えないでください。壁の中の配管が折れる恐れがあります。
止水栓が回らない場合は、玄関の外やメーターボックス内にある「元栓」を閉めましょう。元栓を閉めると家中の水が止まってしまいますが、緊急時には確実な方法です。
電源プラグを外して感電を防ぐ方法

止水栓を閉めたら、温水洗浄便座(ウォシュレット等)の電源プラグを抜きましょう。水が電気部品にかかると、ショートや感電、最悪の場合は火災の原因になります。
電源プラグは、必ず乾いた手で抜いてください。アース線(緑色のコード)はプラスドライバーで簡単に外せますが、そのままでも問題ありません。

【音で特定】トイレの水が止まらない原因

トイレのタンクを開ける前に、「音」を聞くだけで故障箇所の見当がつきます。
3つの代表的な音から原因を特定していきましょう。
- 「チョロチョロ」はゴム玉の劣化
- 「シューーー」はボールタップの故障
- 「ポタポタ」は配管やタンクの破損
「チョロチョロ」はゴム玉の劣化

便器の中から「チョロチョロ」と水が流れる音がする場合、「ゴム玉(フロートバルブ)」の劣化が原因です。
ゴム玉はタンクの底で栓をしている部品です。古くなると硬化やひび割れが起き、隙間から水が便器へ漏れ出します。
「シューーー」はボールタップの故障
タンクの中から「シューーー」と給水音が止まらない場合、「ボールタップ(給水弁)」の故障が原因です。
ボールタップはタンクの水が満タンになると給水を止める部品です。故障すると給水が止まらなくなり、水があふれないように便器へ排出され続けます。
「ポタポタ」は配管やタンクの破損
タンクの外や床の近くで「ポタポタ」と水が落ちる音がする場合、「配管接続部のパッキン劣化」か「タンク本体のひび割れ」が原因です。
放置すると水漏れが悪化し、床が水浸しになります。集合住宅なら階下への漏水事故につながる恐れがあります。水が漏れている音が聞こえたらDIYは避けて、早めに専門業者へ相談しましょう。
【目で診断】タンクを開けて原因を特定する

音で原因の見当がついたら、次はタンクの蓋(ふた)を開けて実際に確認しましょう。まず、タンクの蓋の外し方から解説します。
【蓋の外し方】
トイレタンクの蓋は陶器製で重いため、落とすと割れる恐れがあります。両手でしっかり持ち、傾けずに垂直に持ち上げてください。
手洗い金具(水が出る管)がついているタイプは、蓋の裏側でホースとナットがつながっている場合があります。ナットをモンキーレンチで外すと持ち上げられます。
外した蓋は重く割れやすいため、新聞紙などを敷いた床の安全な場所に置いてください。
【診断箇所】
以下の3箇所を見て、原因を特定しましょう。
- ゴム玉とチェーンの診断
- ボールタップと水位の診断
- 配管とタンクの裏側の診断
ゴム玉とチェーンの診断
タンクの底にある「ゴム玉(黒いボール状の部品)」を直接手で触ってみてください。
インクのような黒い汚れが手につけば、ゴムが劣化しています。劣化により隙間ができ、水が漏れ出しているのが「チョロチョロ」音の原因です。
また、レバーとゴム玉をつなぐ「鎖」も確認してください。鎖が他の部品に絡まっている、またはピンと張りすぎているとゴム玉が完全に閉まらず水が漏れます。
ボールタップと水位の診断
タンク内の「水位」を見てください。標準水位(オーバーフロー管に書かれた「WL」などのライン)より水面が高い場合、「ボールタップ(浮き球)」の異常が考えられます。
試しに、浮き球を手で持ち上げてみましょう。持ち上げて水が止まれば、浮き球の位置調整で直る可能性があります。
持ち上げても水が止まらない場合は、ボールタップ本体の故障のため交換が必要です。
配管とタンクの裏側の診断

タンクの外側、特に給水管とタンクの接続部(ナット周辺)を指で触ってみてください。指が濡れていれば、接続部のパッキンが劣化しています。
また、タンクの裏側や底面を目視し、細かいヒビ(クラック)が入っていないか確認しましょう。陶器のヒビは修理できません。タンクごとの交換が必要です。
【判断基準】自分で修理できる?業者に頼むべき?

原因が特定できたら、次は「自分で直すか、業者に頼むか」を判断しましょう。
どちらを選ぶかの判断基準は、以下の4つです。
- 賃貸にお住まいなら「管理会社」にまず連絡する
- 鎖やゴム玉の交換なら「自分」で修理できる
- 配管やタンクの破損なら「リフォーム会社」に依頼する
- 失敗や水漏れが不安なら「プロ」に任せる
特に賃貸にお住まいの方は、本来オーナー負担の修理を自費で行わないよう注意してください。
賃貸にお住まいなら「管理会社」にまず連絡する

お住まいが賃貸アパートやマンションの場合、自分で修理する前に管理会社へ連絡しましょう。
トイレなどの設備は大家さん(オーナー)の所有物です。勝手に修理すると、トラブルが起きた際に修理費や損害賠償を全額自己負担することになります。
経年劣化による故障であれば、通常は貸主負担になります。まずは管理会社へ電話し、「トイレの水が止まらないのですが」と相談してください。
鎖やゴム玉の交換なら「自分」で修理できる
原因が「鎖の切れ・絡まり」や「ゴム玉の劣化」であれば、DIYで修理できます。
消耗部品はホームセンターで1,000円以下で揃います。基本的に工具不要で、手順通りに進めれば初心者でもできる作業です。「安く済ませたい」と考えるなら、DIYに挑戦する価値はあります。
配管やタンクの破損なら「リフォーム会社」に依頼する
原因が「タンクのひび割れ」「配管からの水漏れ」である場合は、リフォーム会社に依頼しましょう。ひび割れや水漏れは、タンクを取り外す大掛かりな作業や、専用工具を使った配管工事が必要です。
DIYで対応すると、元に戻せなくなったり水漏れが悪化したりする恐れがあります。
失敗や水漏れが不安なら「プロ」に任せる

作業自体は簡単そうでも、「工具を持っていない」「マンションの2階以上で、下の階への水漏れが怖い」という方は、無理をしないでください。
数千円の節約のために、数万円〜数十万円の損害リスクを負う必要はありません。
「安心を買う」と考えて、リフォーム会社に任せるのも賢い選択の一つです。
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【DIY準備】トイレ修理に必要な道具と部品の選び方

DIYで修理すると決めたら、まずは道具と部品を準備しましょう。事前に揃えておけば、作業途中で「あれがない!」と慌てることなくスムーズに進められます。
以下で、必要な道具と部品の選び方について解説します。
- 作業前に準備する道具リスト
- 失敗しない部品(品番)の選び方|TOTO・LIXIL・INAX
作業前に準備する道具リスト
作業を始める前に、以下の道具を用意しましょう。
| 道具名 | 用途・必要性 |
| マイナスドライバー | 止水栓の開閉に必須 |
| モンキーレンチ | ナットを回すのに使用 |
| ゴム手袋 | 細かな作業がしやすく手の汚れ防止 |
| 雑巾・バケツ | タンクの水を抜いた際の水受けや床拭き用 |
準備する道具は、ホームセンターやネット通販で購入できます。
失敗しない部品(品番)の選び方|TOTO・LIXIL・INAX
部品選びで重要なのは、お使いのトイレの品番を確認することです。
品番ラベルは、メーカーによって貼ってある位置が異なります。
- TOTO:便器の左下側面、またはタンクの正面・側面
- LIXIL(INAX):タンクの側面、または蓋の裏
品番をメモするか、スマホで写真を撮ってホームセンターの店員に見せれば、合う部品を教えてもらえます。また、トイレの写真をGoogleレンズや画像検索で調べる方法も便利です。
また、品番がわからない場合や廃盤になっている場合は、SANEIやカクダイなどが販売している「マルチタイプ(万能部品)」を選びましょう。多くのメーカーに対応できるよう設計されています。
【DIY実践】トイレの水が止まらない時の交換手順

道具と部品が揃ったら、実際に交換作業を行います。以下で、症状別に3つのケースを解説します。
- 【ケース1:鎖の不具合】調整・交換する手順
- 【ケース2:ゴム玉の劣化】交換する手順
- 【ケース3:ボールタップの故障】交換する手順
必ず止水栓が閉まっていることを確認し、温水便座の電源を抜いて作業を始めてください。
【ケース1:鎖の不具合】調整・交換する手順
まず、鎖の状態を確認します。切れている場合は新しいものに交換し、絡まっている場合はほどいてください。
重要なのは「鎖の長さ調整」です。
- レバーのフックに鎖をかける
- レバーを回していない状態で、鎖が玉2〜3個分たるむように長さを調整する
鎖をピンと張りすぎるとゴム玉が少し浮いた状態になり、水が止まりません。「少し緩いくらい」が正常な位置です。
【ケース2:ゴム玉の劣化】交換する手順
ゴム玉(フロートバルブ)の交換は簡単な作業です。ただし、劣化したゴム玉は手が汚れるので、ゴム手袋を着用しましょう。
- レバーを回して、タンク内の水を完全に流しきる
- 古いゴム玉を、オーバーフロー管の根元のフックから外す
- 新しいゴム玉を同じ場所にセットする
- 鎖をレバーにつなぐ
最後に止水栓をゆっくりと元の位置まで戻し、水を溜めます。漏れがないか確認すれば完了です。
【ケース3:ボールタップの故障】交換する手順
ボールタップの交換には、モンキーレンチを使用します。
- レバーを回して、タンク内の水を完全に流しきる
- 給水管とタンクをつなぐナットをモンキーレンチで外す
- 古いボールタップをタンクの内側へ引き抜く
- 新しいボールタップを差し込み、パッキンを挟んでナットで固定する
- 浮き球を手で動かし、タンクの壁に当たらないことを確認する
ナットを締める際、力任せに締めすぎないよう注意してください。陶器や配管が破損する恐れがあります。
最後に止水栓をゆっくりと元の位置まで戻し、水を溜めます。漏れがないか確認すれば完了です。
リフォーム会社に修理を頼むときの費用相場とぼったくり回避法

リフォーム会社に依頼する場合、「いくらかかるのか」「ぼったくられないか」が気になりますよね。
本章では、修理内容別の費用相場の目安と、悪質な業者を避けるためのポイント3つを解説します。
- 【費用】修理内容別の料金相場リスト
- 【回避法】信頼できるリフォーム会社を見分けるポイント3つ
相場を知っておけば、見積もりの「高すぎる」「安すぎる」を自分で判断でき、納得して依頼できます。
【費用】修理内容別の料金相場リスト
トイレ修理の料金は、「基本料金」+「作業費」+「部品代」で構成されます。
以下は相場の目安です。
| 修理内容 | 費用相場(部品代含む) | 作業時間 |
| パッキン・ゴム玉交換 | 0.5〜1万円 | 30分〜1時間 |
| ボールタップ交換 | 1〜1.8万円 | 1〜2時間 |
| タンク脱着・内部一式 | 2〜4万円 | 2時間〜半日 |
加えて、夜間・早朝料金や出張費が加算される場合があります。
【回避法】信頼できるリフォーム会社を見分けるポイント3つ

急いでいる時こそ、リフォーム会社は慎重に選びましょう。
以下の3点をクリアしている会社なら安心です。
1. 水道局指定工事店であること
自治体の水道局が「適切な施工ができる」と認めた会社です。技術力の証明になります。
2. 見積もりが明確でキャンセル料がかからないこと
作業前に総額を提示し、「納得できなければ断ってもお金はかかりません」という会社は信頼できます。
3. 極端な安値を強調していないこと
「修理数百円〜」とマグネット広告などで安さを強調する会社は、現場で高額な追加工事を迫られるケースがあります。
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トイレの水が止まらないに関するよくある質問(Q&A)

チョロチョロ漏れを放置すると水道代はどうなる?
たとえ「チョロチョロ」でも、24時間流れ続ければ水道代は上がります。
【漏水量と水道代の目安】
| 1日に漏れる量 | 1ヶ月の追加費用 |
| 10リットル(バケツ1杯) | 約70円 |
| 100リットル(浴槽半分) | 約720円 |
| 200リットル(浴槽1杯) | 約1,440円 |
※東京都の水道料金(上下水道込み)で計算。自治体によって金額は変動します。
トイレタンクからの「チョロチョロ」は、1日50〜150リットル程度のことが多いため、1ヶ月で約360~1,080円の追加費用がかかる計算になります。
止水栓を閉めた状態でトイレは使ってもいい?
使えます。バケツ一杯(約6〜8リットル)の水を汲んでおき、用を足した後に便器へ流し込んでください。勢いよく流せば汚物は流れます。
ただし、タンクには水を入れないでください。水漏れが再発します。
タンクの中にペットボトルを入れて節水してもいい?
おすすめできません。ペットボトルがタンク内で動いて鎖に絡まったり、ゴム玉の開閉を邪魔したりして、水が止まらなくなる原因の一つです。
洗浄剤(ブルーレット等)は部品の故障原因になる?
タンクの「手洗い部」に置くタイプは問題ありませんが、タンクの中に直接入れる「固形タイプ」は注意が必要です。
溶け残りがゴム玉に挟まって水漏れを起こしたり、ゴム部品の劣化を早めたりする原因になります。使用上の注意をよく確認しましょう。
まとめ:トイレの水が止まらない時はまず「止水栓」!無理なDIYは禁物

トイレの水が止まらない時は、以下の手順で対処しましょう。
- 「止水栓」を閉めて、水を物理的に止める
- 音と見た目で「原因」を特定する
- 「賃貸」ならすぐに管理会社へ連絡する
- 簡単な部品交換なら「DIY」、タンク脱着などは「リフォーム会社」へ依頼する
水回りのトラブルは、早急に対応しなければなりません。しかし、焦って無理なDIYをすると、かえって被害が拡大してしまいます。
まずは止水栓を閉めることから始めましょう。落ち着いて判断すれば、無駄な出費を避けながら普段どおりのトイレに戻せます。
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執筆者
羽柴 文吾

福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、新建材の営業から各種工事の施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。
趣味はNetflix鑑賞。
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