フルリノベーションの費用相場|安くするコツや予算別にできる内容も

更新日:2025年08月25日

更新日:2025年08月25日

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理想の空間を実現するには、どこまで予算を見ればいい?
リノベーションを計画的に進めるには、どうしたらいい?
リノベーションを検討しているものの、費用感や具体的な進め方が分からず困っていませんか?

この記事では、フルリノベーションの費用相場から予算別にできる内容やコストダウンの工夫まで、プロの目線でわかりやすく解説しています。補助金やローンの活用方法だけでなく、リノベーションの進め方も具体的に紹介するなど、役立つ情報も満載です。

読んでいただければ、きっと「これならできるかも」と希望が湧いてくるはずです。記事を読んで理想の暮らしを手に入れましょう。

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フルリノベーションとは?

フルリノベーションとは、住宅の内外装や設備などを広範囲にわたって改修し、新築同様の空間に生まれ変わらせる工事のことです。ただし、この言葉には明確な定義がなく、使う人や状況によって指す内容が異なるため注意が必要です。

大まかには、次の2つの意味で使われることが多くあります。

① 建物の骨組み(柱・梁)のみを残して、内装・間取り・配管・断熱材・設備機器などをすべて撤去し、一から作り直す大規模な工事。この場合は「スケルトンリノベーション」と同義とされることが多いです。

② 解体の範囲は限定的でも、住宅全体にわたって改修を行う工事。たとえば、水まわりの位置変更、断熱材の入れ替え、内装や設備の刷新など間取り変更を行わなくとも「フルリノベーション」と呼ばれるケースもあります。

このように、同じ言葉でも指す範囲が異なることから、リノベーション会社とやり取りする際は「どこまでの工事を含むか」を事前に明確にしておくことが大切です。意図のずれがトラブルにつながらないよう、計画段階で丁寧なすり合わせを行いましょう。

フルリノベーションの費用相場

フルリノベーションにかかる費用は、建物の種類や規模、改修内容によって大きく異なります。おおよその目安としては、以下の通りです。

・一戸建ての場合:700万円〜2,500万円程度(スケルトンリノベーションの場合は1,500万円〜)
・マンションの場合:500万円〜1,500万円程度(スケルトンリノベーションの場合は1,000〜1,500万円)

築年数が古い建物や、間取り変更・設備刷新などの工事範囲が広いケースでは費用が高くなる傾向があります。一方で、仕様や設計の工夫によってコストを抑えることも可能です。

平米単価でみた場合

リノベーション費用は、延べ床面積1㎡あたりの単価で見積もられることもあります。

  • 戸建て住宅の場合:10~22万円/㎡が一般的です。 
  • マンションの場合:15~20万円/㎡程度。

ただし、デザイン性や設備のグレードにこだわる場合は、25〜30万円/㎡を超えることもあります。

この平米単価は、工事内容の充実度を比較する上での目安になりますが、現場ごとの状況や建物の構造によって変動するため、参考値として捉えてください。

坪単価でみた場合

同様に、坪単価でも目安が示されることがあります。

  • 戸建て住宅:33~72万円/坪
  • マンション:50~65万円/坪

坪単価は、工事の総額を建物の広さで割った値であり、施工面積が大きくなるほど坪単価はやや下がる傾向があります。比較検討の際には、工事範囲や内容をよく確認しながら判断することが重要です。

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予算別にできるリノベーション内容

リノベーションは、予算によって実現できる工事の範囲や内容が大きく異なります。ここでは代表的な3つの予算帯ごとに、可能なリノベーションの例を紹介します。各予算帯の特徴を把握することで、自分にとって最適な工事内容が見えてくるはずです。

300万円以内

比較的予算が限られている場合でも、工夫次第で住まいの快適性を高めることができます。部分的なリノベーションでも、生活動線や使い勝手の改善につながる工事が可能です。

  • 浴室、トイレ、洗面所といった水まわり設備の刷新
  • LDKの内装改修(床や壁紙の張り替え、照明の交換など)

このような工事は構造変更を伴わないため、施工期間が比較的短く済み、住みながらの工事ができるケースもあります。費用を抑えつつ、生活の質を高めたい方におすすめです。

【関連記事】住みながらリフォームできる?困ったことや施工中の暮らし方も紹介

500万円以内

この価格帯になると、リノベーションの自由度が一気に広がります。単なる設備の交換にとどまらず、空間の使い方そのものを見直すような工事も検討可能です。

  • 水まわり(浴室・トイレ・洗面所)の設備更新に加え、一部の移設やレイアウト変更
  • キッチンの移動を含むLDKの本格的な改修
  • 間取りは大きく変えず、住宅全体の内装と設備を一新する“簡易的な”フルリノベーション

設計の工夫次第で、限られた予算内でも見た目や機能性を大きく向上させることができます。また、デザイン性にもこだわりを反映しやすい価格帯です。

1,500万円以内

この価格帯になると、いわゆるフルリノベーション(住宅全体にわたって改修を行う工事)が可能になります。

  • 水回りの配置変更
  • 断熱・耐震改修など住宅性能の向上
  • 自然素材やデザイン性の高い設備・内装材の採用
  • 造作収納やオリジナル家具の導入

このような工事では、建物の構造体だけを残す「スケルトンリノベーション」に対応することも可能です。暮らし方や将来設計に合わせて、理想的な空間を一から設計することができます。

【関連記事】スケルトンリフォームの費用を解説|メリット・デメリットとは

【費用別】フルリノベーションの施工事例

ここでは実際にリフォトルを使ってフルリノベーションをしていただいたお客様の施工事例をご紹介します。

【1,000万円】木のぬくもりを前面に押し出したリノベーション<築63年・マンション>

床や建具にウォルナットを採用し、木のぬくもりを感じる空間に。全室に昼光色のダウンライトを設置し、天井高を活かしながら掃除のしやすさにも配慮しました。

>>この事例の詳細はこちら

【1,600万円】みんながのんびり過ごせるお家<築56年・戸建て>

築年数の経った木造戸建てを、耐震補強と間取り変更で全面リフォーム。家族がのびのび過ごせる広々LDKや、家事動線に配慮した造作収納も実現。「好き」を詰め込んだ空間で、快適で安心な暮らしが叶いました。

>>この事例の詳細はこちら

【2,000万円】心地よく整う大人の住まい<築20年・マンション>

3LDKを1LDKに変更し、開放感のある空間へリフォーム。梁を活かした木目天井とあらわし天井で、個性的で広がりある空間に。施主のこだわりを丁寧に形にし、居心地の良い住まいを実現しました。

>>この事例の詳細はこちら

フルリノベーションの費用を抑えるコツ

フルリノベーションは自由度が高い反面、費用が膨らみやすい傾向があります。ここでは、賢くコストを抑えるための具体的なコツを3つ紹介します。

相見積もりをとる

リノベーション工事には「定価」がないため、業者によって価格差が出やすいのが特徴です。複数のリノベーション会社から見積もりをとって比較し、内容や価格を精査することが大切です。

比較をせずに1社だけで進めてしまうと、業者の“言い値”で契約することになり、割高になる可能性があります。交渉材料にもなるため、少なくとも2〜3社からの見積もり取得をおすすめします。

補助金を活用する

リノベーション工事には、国や自治体による補助金制度が多数用意されています。対象となる工事がある場合は、積極的に活用することで大幅なコストダウンが可能です。

たとえば、以下のような制度があります。(金額は2025年7月現在の情報です。)

  • 子育てエコホーム支援事業(最大60万円)
  • 先進的窓リノベ2025事業(最大200万円)
  • 給湯省エネ2025事業(最大20万円)
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業(最大210万円)
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(最大120万円)

条件や申請のタイミングは制度によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

リフォーム会社の得意メーカーのものを採用する

設備機器や建材には、リフォーム会社ごとに仕入れ価格が安くなる“得意メーカー”があることが多いです。そのため、見積もり時に業者から提案されるメーカーの中から選ぶと、コストが抑えやすくなります。

「こだわりの設備を自由に選びたい」という方も、まずは業者の得意メーカーを確認し、そこから優先的に検討すると効率的です。

フルリノベーションの注意点

フルリノベーションを進めるにあたっては、工事の自由度や理想の住まいづくりに目が向きがちですが、現実的な視点での注意点も押さえておく必要があります。ここでは特に重要な2点を紹介します。

住みながらのリフォームは難しい

フルリノベーションでは、住宅全体を大きく解体し、間取りや配管、設備を再構築する工事が一般的です。工事中は騒音や粉塵の発生、電気・水道の一時停止といった生活への影響が避けられないため、原則として「住みながら」の施工はできません。

そのため、仮住まいの確保が必要になります。賃貸物件の契約や引っ越し費用、家具や荷物の一時保管費なども含め、リノベーション費用とは別に予算計上しておくことが重要です。

予算を伝えておく

「予算を伝えると、それに合わせて高く見積もられるのでは」と不安に感じる方もいますが、実際には初期段階で明確な予算を提示した方が、的確で無理のない提案を受けられます。

予算があいまいなままだと、現実的ではないプランが提案されたり、調整に時間がかかるケースが多くなります。希望する内容と予算のバランスを早い段階で整理し、共有することが、満足度の高いリノベーションにつながります。

優良リノベーション会社を見つける方法

フルリノベーションを成功させるには、信頼できる会社選びが重要です。技術力だけでなく、対応や見積もりの明確さも判断材料になります。

効率的に探す方法として、マッチングサービスの利用が挙げられます。たとえば「リフォトル」では、希望条件をもとに複数社から提案が受けられ、比較・検討がスムーズに進みます。

・実績や事例が確認できる
・希望に合った会社だけを比較できる
・相談や見積もりもオンラインで完結

自力で探すよりも早く、理想に合う会社と出会える可能性が高まります。

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リノベーションを進めるための具体的手順

フルリノベーションを成功させるには、事前の準備や打ち合わせを丁寧に行うことが重要です。ここでは契約までの一般的な流れを紹介します。

家族の希望をまとめる

まずは、どんな暮らしを実現したいか、どのような間取りやデザインを希望するかを家族で話し合いましょう。将来的なライフスタイルの変化も考慮して、優先順位を整理することが重要です。ここでしっかりと希望をまとめておくと、以降の工程がスムーズに進みます。

リノベーション会社探し

希望や予算に合ったリノベーション会社を探します。口コミや実績、提案力などを参考に複数社を比較検討しましょう。リフォトルなどのマッチングサービスを活用すれば、イメージ画像などを添付して希望を具体的に伝えることができ、理想に近い会社を見つけやすくなります。

現地調査・打ち合わせ

気になるリノベーション会社には現地調査を依頼し、建物の状態や制約を確認したうえで、プランニングに入ります。この段階では、どこまで工事が可能か、どのような改善ができるかをすり合わせていきます。

プラン・見積もりの比較

複数社から提案されたプランや見積もりを比較検討します。価格だけでなく、提案の内容や対応の丁寧さ、保証体制なども含めて判断しましょう。

【関連記事】リフォーム相見積もりでのマナー|注意点をチェック

契約

納得できるプランと見積もりが整ったら、正式に契約を結びます。契約時には、工事内容、使用する設備、工期、支払い条件、アフターフォローの有無などをしっかりと確認し、書面で取り決めることが大切です。打ち合わせ書や図面もこの段階で受け取り、後々のトラブル防止につなげましょう。

【関連記事】リフォーム会社を選ぶポイントは?リフォーム会社の種類もご紹介

まとめ

フルリノベーションは、内装や設備を大きく改修し、住まいを快適にする工事です。工事内容の幅は広く、全面解体から内装刷新までさまざまです。

費用相場は戸建で700万〜2,500万円、マンションで500万〜1,500万円程度。補助金の活用や得意メーカーの選定でコスト削減も可能です。予算の共有や仮住まいの準備、信頼できる会社選びが成功のカギになります。

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フルリノベーションでよくあるQ&A

フルリノベーションにかかる費用はどのくらい?

マンション(25~30坪程度)であれば500万以上(スケルトンの場合:1,000〜1,500万円)、戸建(30坪程度)であれば700万以上(スケルトンの場合:1,500万円~)が費用の目安となります。

>>フルリノベーションの費用相場(戸建/マンション)

フルリノベーションにつかえるローンは?

住宅ローンやリフォームローンが一般的です。

>>フルリノベーションとは?

リノベーションしたらあと何年住める?

築50年戸建ては補強後20-30年居住可能といわれています。木造躯体は100年耐久可能で、外装・設備更新しだいで建物寿命は変わってきます。

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