
「ガルバリウムはトタンと同じで安っぽいのでは?」
「雨音がうるさく、夏は暑いと聞いて不安…」
リフォームで後悔したくないからこそ、正確な情報を知りたいと悩んでいませんか?
ガルバリウム鋼板の屋根は、断熱材一体型を選べば「雨音も暑さも気にならない」高耐久な屋根材です。メンテナンス周期はスレート屋根の約2倍、激しい雨の夜も静かに眠れて、真夏の2階も蒸し暑くなりにくい住まいを実現できます。
ただし、断熱材なしの安価な製品を選ぶと雨の日はうるさくて夏は暑い屋根になるため、製品選びが重要です。
この記事では、ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットや適切なメンテナンス時期、工法別の費用相場まで詳しく解説します。
音・暑さ・見た目への不安を解消して、向こう20年を安心して暮らせる屋根を実現しましょう。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省登録団体の構成員を中心とした優良リフォーム会社を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。
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目次
- ガルバリウム鋼板の屋根にまつわる疑問3つ
- 【メリット】ガルバリウム鋼板の屋根が選ばれる理由
- 【デメリット】知っておきたい!ガルバリウム鋼板屋根の弱点
- ガルバリウム鋼板屋根の弱点を克服する!代表的な3つの種類と選び方
- 【施工】どっちがお得?「カバー工法」と「葺き替え」
- ガルバリウム・瓦・スレート屋根を徹底比較!
- 【費用相場】ガルバリウム鋼板の屋根リフォーム価格
- ガルバリウム屋根のリフォームで費用を安く抑えるコツ
- メンテナンス|劣化サインから分かる塗装時期と費用相場
- 【失敗】ガルバリウム鋼板の屋根でよくあるトラブル
- 騙されない!優良リフォーム会社を見極める基準
- ガルバリウム鋼板の屋根でよくある質問(Q&A)
- まとめ:ガルバリウム鋼板の屋根を選んでメンテナンスコストを抑えよう
ガルバリウム鋼板の屋根にまつわる疑問3つ

ネット上の口コミにある「ガルバリウムはダメだ」という意見の多くは、古い製品への感想や誤った知識によるものです。
本章では、よくある3つの疑問を技術的な根拠に基づいて解消します。
- 昔のトタン屋根と同じですぐ錆びる?
- 金属だから夏は暑くて雨音がうるさい?
- メンテナンスフリーだから何もしなくていい?
昔のトタン屋根と同じですぐ錆びる?

ガルバリウム鋼板は「赤サビが発生して穴が開くまでの期間」が長く、トタンの3〜6倍です。
トタン(亜鉛メッキ)は、表面のメッキが劣化すると赤サビが発生して鉄の腐食が進みます。その結果、鉄に穴が開き雨漏りの原因になります。
一方、ガルバリウム鋼板は「傷ついても腐食が進みにくい」のが特徴です。その秘密は、メッキ層に含まれる「アルミニウム55%」と「亜鉛」の組み合わせです。
| 成分 | 役割 |
| アルミニウム(55%) | 表面をコーティングして酸化を防ぐ「盾」 |
| 亜鉛(43.4%) | 傷ついた箇所を溶け出して埋める「補修役」 |
| シリコン(1.6%) | 2つを鋼板にしっかり密着させる「つなぎ役」 |
表面に傷がつくと、亜鉛とアルミニウムがそれぞれの役割を果たし、傷口を塞いで穴あきを防ぎます。まるで「かさぶた」のような仕組みにより、トタンとは比較にならない耐久性を発揮します。
金属だから夏は暑くて雨音がうるさい?

ガルバリウム鋼板は、「金属板だけ」の製品を選べば、夏は暑く雨の日はうるさくなります。しかし、「断熱材一体型」を選べばスレート屋根以上の快適性を実現できます。
安価な製品は0.35mm程度の金属板ですが、現在の主流は裏面に「硬質ウレタンフォーム」などの断熱材が張り付けられた構造です。
断熱材一体型ガルバリウム鋼板は、スレート屋根と比較して熱の伝わりを大幅に低減し、雨音の振動も吸収します。熱と音、2つの問題を断熱材が同時に解決する仕組みです。
メンテナンスフリーだから何もしなくていい?
「メンテナンスフリー」は誤解であり、正しくは「メンテナンス周期が長い」です。
一般的なスレート屋根は、10年ほどで再塗装が必要です。塗装が劣化するとスレートが雨水を吸い込み、膨張と収縮を繰り返して割れるためです。
一方、ガルバリウム鋼板は金属のため吸水率はゼロです。表面の塗装が劣化しても、穴が開かない限り雨漏りはしません。
ただし、定期的な点検は必要です。台風の飛来物による傷や落ち葉による湿気は、腐食の原因になります。知らずに放置すれば、最終的に「穴あき」につながります。
「20年間放置できる」のではなく、「穴あきさえ防げば長持ちする、管理しやすい屋根材」と理解しておきましょう。
【メリット】ガルバリウム鋼板の屋根が選ばれる理由

ガルバリウム鋼板が選ばれる主な理由は、次の3点です。
- 軽量で耐震性が高い|日本瓦の約1/10
- サビに強く耐久性が高い|酸性雨にも対応
- デザインの自由度が高い|和洋どちらでもOK
軽さ・耐久性・デザイン性を兼ね備えた優れた屋根材です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
軽量で耐震性が高い|日本瓦の約1/10

屋根を軽くするのは、地震時の倒壊リスクを下げる有効な手段です。
地震の揺れは「重量×加速度」で建物への負荷が決まります。屋根が重いほど、柱や壁にかかる負担が大きくなります。重い帽子をかぶって頭を激しく振ると首に大きな負担がかかるように、重い屋根は構造全体を傷める原因です。
一般的な2階建て住宅(屋根面積100㎡)で比較すると、その差は明らかです。
| 屋根材 | 1㎡あたりの重量 | 100㎡の総重量 |
| 日本瓦 | 約50kg | 約5,000kg |
| スレート屋根 | 約20kg | 約2,000kg |
| ガルバリウム鋼板 | 約5kg | 約500kg |
日本瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替えるだけで、屋根は約4.5トンも軽くなります。重心が下がることで揺れ幅が小さくなり、倒壊や外壁のヒビといった地震ダメージを軽減できます。
サビに強く耐久性が高い|酸性雨にも対応
ガルバリウム鋼板は、過酷な環境下でも20〜30年以上の耐久性を発揮します。
酸性雨や排気ガスにさらされる都市部でも劣化しにくいのは、メッキ層のアルミニウムが酸化を防ぐ働きをするからです。表面に傷がついても亜鉛が優先的に溶け出して鉄本体を守るため、サビが内部へ広がりにくい構造です。
また、寒冷地でも強さを発揮します。スレートやセメント瓦は水を吸う性質があるため、冬場に水分が凍って膨張し、ひび割れる「凍害」が起きます。一方、ガルバリウム鋼板は金属のため吸水率がゼロです。どれだけ気温が下がっても、凍害は物理的に発生しません。
酸性雨の多い都市部から積雪の多い寒冷地まで、日本のあらゆる気候に対応できる信頼性の高さが、全国で選ばれ続ける理由です。
デザインの自由度が高い|和洋どちらでもOK

薄い金属板は加工しやすく、どんな家のデザインにも馴染みます。かつての「波板トタン」のイメージとは別物です。
葺き方によって印象を変えられるのも特徴です。水平ラインが美しい「横葺き」は和風住宅にも違和感なく馴染み、垂直ラインが際立つ「縦葺き」はモダンでスタイリッシュな外観に仕上がります。
質感も大きく進化しています。「マット(艶消し)加工」で落ち着いた高級感を出したり、表面に天然石を吹き付け洋風瓦のような重厚感を出したりと、バリエーションが豊富です。
古臭さを感じる外観でも、屋根をガルバリウムに変えるだけで、シャープな印象に仕上がります。
【デメリット】知っておきたい!ガルバリウム鋼板屋根の弱点

事前に知っておくべきガルバリウム鋼板のデメリットは、次の3つです。
- 断熱性が低い|夏場の室温上昇に注意
- 遮音性が低い|雨音が気になる場合も
- 沿岸部ではサビやすい|塩害対策が必要
ただし、いずれも「製品選び」で対策できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
断熱性が低い|夏場の室温上昇に注意

金属は熱伝導率が高いため、断熱対策をしないと2階がサウナ状態になります。断熱材なしの安価な製品をそのまま施工すると、夏の直射日光の熱がダイレクトに室内へ伝わります。
「ガルバリウムにしたら2階が暑くて眠れない」という失敗談の多くは、断熱対策を省いた結果です。
裏面に「硬質ウレタンフォーム」などの断熱材が一体化された製品を選ぶだけで、熱の伝わりを抑えられます。
初期費用を抑えようと断熱材なしの製品を選ぶと、夏が来るたびに後悔するでしょう。長期的なコストと快適性を考えれば、断熱材一体型が賢い選択です。
遮音性が低い|雨音が気になる場合も
薄い金属板は振動しやすく、雨音が室内に響きます。
軽い雨なら問題ありませんが、ゲリラ豪雨のような激しい雨では「バラバラバラ!」と耳を塞ぎたくなる音です。寝室が2階にある場合は、睡眠を妨げるほどの音になるケースもあります。
対策は断熱性と同様です。裏面に断熱材が一体化された製品を選ぶことで、金属板の振動が吸収され雨音を軽減できます。断熱材が熱と音の両方を同時に解決する点は、製品選びの大きなポイントです。
また、表面に天然石を吹き付けた「石粒付き」タイプも遮音性に優れています。雨が石粒に当たることで音が分散され、金属特有の響きを抑えられます。
「断熱材一体型」か「石粒付き」かを選ぶだけで、雨音の問題は解決できるでしょう。
沿岸部ではサビやすい|塩害対策が必要

潮風に含まれる塩分は、金属の劣化を加速させます。
海岸から5km圏内の地域では、通常よりも早く「白サビ(白い斑点状)」の発生リスクがあります。白サビの問題は、見た目だけでなく放置すると赤サビへと進行し、穴あきや雨漏りの原因になる点です。
沿岸部にお住まいの方は、次の2点を確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 塩害対応製品を選ぶ | マグネシウムを添加した「SGL(次世代ガルバ)」は塩害耐性が向上しており沿岸部でも使用可 |
| メーカー保証の内容を確認する | 沿岸からの距離で免責となるケースがあり、塩害地域対応の製品以外は保証適用外になる場合も |
海の近くにお住まいの方は塩害対応製品を選ぶと、サビから屋根を守れます。
ガルバリウム鋼板の施工に精通したTOPPANが、リフォームを成功させる最適なパートナー会社をマッチングします。相談は無料です。まずは下記よりお問い合わせください。
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ガルバリウム鋼板屋根の弱点を克服する!代表的な3つの種類と選び方

デメリットを解消するために開発された、進化したガルバリウム製品を紹介します。
- 暑さと音への対策なら「断熱材一体型」
- 塩害への対策なら「SGL(次世代ガルバ)」
- 安っぽさへの対策なら「石粒付き」
暑さと音への対策なら「断熱材一体型」
裏面に断熱材(硬質ウレタンフォーム)が一体化された製品なら、暑さと音の問題を同時に解決できます。断熱材が熱の伝わりを和らげ、金属板の振動を吸収することで、夏の暑さと雨音の両方を抑えます。
初期費用は断熱材なしの製品より高くなりますが、冷暖房効率の改善や快適な居住環境を考えれば、長期的にはコストを抑えられるでしょう。
リフォームでは、断熱材一体型を選ぶことをおすすめします。
【代表的な製品】
| 商品名 | メーカー | 特徴 |
| スーパーガルテクト | アイジー工業 | ・国内シェアNo.1の定番製品 ・遮熱、断熱性能が高い ・保証内容が手厚い |
| 横暖ルーフ (よこだんルーフ) |
ニチハ | ・断熱材一体型のパイオニア ・グレードのラインナップが豊富 ・予算に合わせて選びやすい |
塩害への対策なら「SGL(次世代ガルバ)」
マグネシウムを配合した「SGL」なら、海岸近くの家でも安心して使えます。
従来のガルバリウム(アルミ+亜鉛)に、マグネシウムを2%添加したことで、防錆性能が3倍に向上しています。マグネシウムが亜鉛の働きをさらに強化し、塩分による腐食の進行を遅らせるのが特徴です。
通称「スーパーガルバリウム(SuperGalvalume)」と呼ばれる「SGL」は、各メーカーの上位モデルに採用されています。近年では沿岸部だけでなく、内陸部でも選ばれるスタンダードになりつつあります。
海岸から5km圏内にお住まいの方はもちろん、「長持ちする屋根にしたい」と考えるなら、SGLを選んでおくと安心です。
【代表的な製品】
| 商品名 | メーカー | 特徴 |
| スーパーガルテクト (全種SGL採用) |
アイジー工業 | ・全てのラインナップでSGL鋼板を採用 ・海岸から500m以遠であれば保証対象 |
| スマートメタル | ケイミュー | ・断熱材を簡素化 ・コストを抑えた製品 ・既存の断熱材が十分な場合におすすめ |
安っぽさへの対策なら「石粒付き」
表面に天然石のチップを吹き付けたタイプは、重厚感があり塗装メンテナンスも必要ありません。
「ジンカリウム鋼板」とも呼ばれるこの製品は、金属特有のテカリや光沢がなく、石粒が雨の勢いを吸収するため、雨音が静かになるのも特徴です。
天然石が仕上げ材になるため色あせや剥がれの心配がなく、メンテナンスの手間を減らしたい方にとってメリットといえます。
デザイン面でも優れており、洋風瓦のような重厚感と金属屋根の軽さを両立しています。南欧風やナチュラルテイストの住宅と相性が抜群で、外観にこだわりたい方におすすめです。
ただし、断熱材一体型やSGLと比べると価格は高めになります。
【代表的な製品】
| 商品名 | メーカー | 特徴 |
| T・ルーフ | LIXIL (リクシル) |
・天然石付き鋼板の代表格 ・重厚なデザインが特徴 ・洋風住宅や塗り壁の家と相性が良い |
| ディプロマット | ディーズルーフィング | ・世界中で実績のある石粒付き鋼板 ・デザインのバリエーションが豊富 |
【施工】どっちがお得?「カバー工法」と「葺き替え」

屋根リフォームには2つの工法があります。スレート屋根なら「カバー工法」、瓦屋根や雨漏りが酷いなら「葺き替え」を選びましょう。
それぞれの工法の特徴とコストパフォーマンスについて、以下で解説します。
- 費用を抑えるなら「カバー工法(重ね葺き)」
- 下地から直すなら「葺き替え(張り替え)」
費用を抑えるなら「カバー工法(重ね葺き)」

カバー工法とは、既存のスレート屋根の上に防水シート(ルーフィング)を敷き、新しい屋根材を被せる工法です。
屋根を二重にすると、家全体の重量は増えます。スレートや瓦を重ねてしまうと、地震時の揺れが大きくなり危険です。しかし、超軽量なガルバリウム鋼板なら重ねても建物への負担はほとんどありません。
この「圧倒的な軽さ」こそ、ガルバリウム鋼板がカバー工法をリフォームの主流にした理由です。
【カバー工法のメリット】
| 項目 | 内容 |
| 費用が安い | 撤去費・処分費がかからず、葺き替えより20〜30万円安い |
| 工期が短い | 解体作業がないため、騒音やホコリが少なく近隣トラブルになりにくい |
| アスベスト対策 | 2004年以前の屋根に含まれる石綿を飛散させず、高額な処分費も不要 |
ただし、下地が腐食している場合や雨漏りがある場合は施工できません。事前にリフォーム会社による下地の点検を受けましょう。
下地から直すなら「葺き替え(張り替え)」

葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去し、野地板(下地)からやり直します。
撤去の手間や処分費用がかかることから、費用はカバー工法より高くなります。しかし、下地の状態を確認しながら補修できるため、長期的に見ると安心感が高い工法です。
葺き替えが必要なケースは、主に3つです。
| 必要なケース | 理由 |
| 雨漏りが発生している | 下地が腐食している可能性が高く、カバー工法では根本的な解決にならない |
| 日本瓦からの葺き替え | 重い瓦をそのまま残すカバー工法は構造への負担が大きく、軽量化を図るには撤去が必要 |
| 以前カバー工法を施工済み | カバー工法を過去に施工済みの場合、さらに屋根材を重ねられない |
費用は高くなりますが、「家を根本から直したい」と考えるなら、葺き替えが最善の選択です。
施工品質が重要なガルバリウム鋼板リフォームだからこそ、実績豊富なプロへの依頼が重要です。リフォトルでは、厳しい審査を通過した信頼できる施工店のみ厳選しています。

ガルバリウム・瓦・スレート屋根を徹底比較!

リフォーム市場において、ガルバリウム鋼板は耐久性・軽量性・コストのバランスが最も優れた屋根材です。
スレート屋根や日本瓦と比較して、性能の優位性を確認しておきましょう。
- ガルバリウム鋼板とスレート屋根|ヒビ割れにくさと寿命で勝る
- ガルバリウム鋼板と日本瓦|圧倒的な軽さと耐震性で勝る
ガルバリウム鋼板とスレート屋根|ヒビ割れにくさと寿命で勝る

塗装しても屋根材そのものが傷んで割れるスレート屋根とは違い、金属であるガルバリウム鋼板は割れる心配がありません。
スレート屋根は定期的な塗装でメンテナンスできますが、あくまでも表面の保護で効果は限定されます。屋根材そのものの劣化は防げないため、10年ごとに塗装を繰り返しても、30年程度で屋根材の交換が必要になります。
一方、ガルバリウム鋼板は金属のため穴が開かない限り交換不要です。スレートのように「塗装しても割れて交換」というサイクルがなく、長期的なコストを抑えられます。
ガルバリウム鋼板と日本瓦|圧倒的な軽さと耐震性で勝る

耐久性では日本瓦が上ですが、耐震リフォームの観点ではガルバリウム鋼板が勝ります。
日本瓦は50年以上の耐久性を誇り、定期的な塗装メンテナンスも不要な優れた素材です。しかし、1㎡あたり約50kgという重さが、地震時の倒壊リスクを高めます。阪神・淡路大震災でも、重い瓦屋根の家が多く倒壊したことは広く知られています。
ガルバリウム鋼板は1㎡あたり約5kgと、日本瓦の約10分の1の重さです。瓦からガルバリウムへ葺き替えるだけで、屋根全体で約4.5トンの軽量化が実現します。耐震補強工事と組み合わせることで、建物の耐震性を高められます。
「瓦の耐久性は魅力だが、地震が心配」という方にとって、ガルバリウムへの葺き替えは費用対効果の高い耐震対策のひとつです。
【費用相場】ガルバリウム鋼板の屋根リフォーム価格

延べ床面積30坪の戸建て住宅の場合、総額で80〜200万円が目安です。工法別の費用相場は、次のとおりです。
- カバー工法の相場:80〜120万円
- 葺き替えの相場:140〜200万円
「激安パック」を勧める会社の中には防水シートの省略など、必要な工程や材料を削っているケースがあります。極端に安い見積もりには注意しましょう。
カバー工法の相場:80〜120万円
カバー工法の費用相場は、足場代込みで80〜120万円が目安です。ただし、地域や屋根の形状・勾配によって変わります。
内訳の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 費用の目安 |
| 材料費 | 40~60万円 |
| 施工費 | 25~40万円 |
| 足場代 | 15~20万円 |
既存屋根の撤去費がかからない分、葺き替えよりも20〜30万円ほど安く抑えられます。
葺き替えの相場:140〜200万円
葺き替えの費用相場は、足場代込みで140〜200万円が目安です。撤去費用と廃材処分費がかかる分、カバー工法より高くなります。
既存の屋根材や下地の状態によって、費用が変わります。
| 条件 | 費用の目安 |
| 通常の撤去・処分費 | 15〜20万円 |
| アスベスト入りスレートの処分費 | +10〜20万円 |
| 土葺き日本瓦の処分費 | +15〜25万円 |
| 野地板(下地材)の補修 | +15〜25万円 |
事前に業者へ下地の状態を確認してもらい、追加費用も含めた見積もりを取ると安心です。
同じ工事内容でも、業者によって提案プランや使用する部材、施工方法は異なります。リフォトルは一度の入力で最大4社のプロから提案を受けられるため、各社の技術力やプラン内容を効率よく比較検討できます。
ガルバリウム鋼板の屋根工事が得意な会社をご紹介!
ガルバリウム屋根のリフォームで費用を安く抑えるコツ

屋根リフォームは100万円を超える大きな出費です。使える保険・補助金・減税制度を活用して、自己負担を減らしましょう。
費用負担を軽減できる制度は、以下の3つです。
- 火災保険|台風被害なら「風災」を申請
- 補助金・助成金|省エネ改修として申請
- 減税制度|確定申告で申請
制度を上手に活用することで、実質的な自己負担を数十万円単位で抑えられる可能性があります。
火災保険|台風被害なら「風災」を申請

台風や強風で屋根材が飛んだり棟板金が浮いたりした場合は、保険金が出る可能性があります。ただし、経年劣化によるものは対象外です。
火災保険の「風災」認定を受けるには、被害から3年以内であれば申請できます。「だいぶ前の台風で被害を受けた」という場合でも、一度確認する価値があります。
申請の流れは以下のとおりです。
- 加入している保険会社に連絡する
- 調査員による現地確認を受ける
- リフォーム会社に修理見積書を作成してもらう
- 保険会社へ書類を提出する
申請をサポートしてくれるリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
ただし、実際には被害がないのに「保険が使える」と勧誘する業者には注意しましょう。虚偽の申請は保険詐欺にあたる犯罪行為であり、契約者本人も加担したとみなされる可能性があります。
補助金・助成金|省エネ改修として申請

断熱性能アップや耐震化を行うことで、自治体から補助金が出るケースがあります。
代表的な制度と対象内容は以下のとおりです。
| 制度名 | 対象内容 |
| 長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 断熱改修・耐震改修など |
| 各自治体の省エネ改修補助金 | 断熱材一体型への変更など |
ただし、補助金制度は毎年内容が変わるため、最新情報は契約前に必ず役所やリフォーム会社へ確認しましょう。
また、補助金申請には工事前の手続きが必要なケースがほとんどです。「工事が終わってから申請しようとしたら対象外だった」というケースも多いため、早めに確認するのがおすすめです。
補助金が活用できれば、数十万円単位の軽減につながる可能性があります。
減税制度|確定申告で申請
直接の値引きではありませんが、要件を満たせば「所得税」や「固定資産税」が控除・減額される制度があります。
ガルバリウム鋼板へのリフォームで関連する可能性があるのは、主に以下の3つです。
| 減税制度 | 内容 |
| 雑損控除 | 台風や地震などの「自然災害」で住宅に損害を受けた場合に適用される |
| リフォーム減税 | 省エネ改修や耐震改修を行った場合、所得税の一部が控除される |
| 固定資産税の減額措置 | 省エネ改修や耐震改修を行った場合、翌年の固定資産税が減額される |
減税制度は併用できる場合とできない場合があり、申告手続きも複雑です。
契約前に「私の工事は減税対象になりますか?」と、リフォーム会社や最寄りの税務署へ確認するのがおすすめです。知っている人だけが得をする制度のため、念のためチェックしておきましょう。
メンテナンス|劣化サインから分かる塗装時期と費用相場

ガルバリウム鋼板は、適切なメンテナンスを行えば40年以上の耐久性を発揮します。劣化のサインを見逃さず、正しいタイミングでケアをしましょう。
- 【サイン】色あせ・チョーキング・赤サビが出たら点検
- 【時期】15〜20年ごとの「再塗装」が長持ちの秘訣
- 【費用】塗装メンテの相場は40〜80万円
【サイン】色あせ・チョーキング・赤サビが出たら点検

屋根の表面を手で触って白い粉がついたら、それは「チョーキング現象」であり、塗膜の保護機能が低下しているサインです。放置すると紫外線や雨水が直接メッキ層に影響し、サビの原因になります。
主な劣化サインは、以下の4つです。
| サイン | 状態 | 緊急度 |
| 色あせ | 塗膜の劣化が始まっている | 低 |
| チョーキング | 保護機能が低下している | 中 |
| 飛来物による傷 | 傷口からサビが進行するリスクがある | 高 |
| 赤サビ | 金属の腐食が始まっている | 高 |
また、落ち葉が屋根の谷部や雨樋に溜まると、湿気がこもってサビの原因になります。定期的に除去することをおすすめします。
色あせやチョーキングは自分でも確認できますが、赤サビや飛来物による傷は見落としやすい場所にあるケースが多いです。5年に1度程度、リフォーム会社による点検を受けておくと安心です。
【時期】15〜20年ごとの「再塗装」が長持ちの秘訣

早めの塗装メンテナンスが、サビによる「穴あき」を防ぎます。
多くのメーカー保証(変色・赤錆)の設定期間は10〜20年です。保証期間が切れる15〜20年目を目安に再塗装を行うことで、鋼板自体を保護し寿命を延ばせます。
再塗装には一般的にシリコン塗料が使われます。耐用年数は10〜15年程度で、コストと耐久性のバランスが良く、ガルバリウム鋼板との相性がいい素材です。
フッ素塗料は高耐久ですが、ガルバリウム鋼板はメッキ層自体が高い耐久性を持つため、コストをかけてフッ素塗料を選ぶメリットは少ないでしょう。
【費用】塗装メンテの相場は40〜80万円
屋根塗装の費用は40〜60万円程度ですが、そのうち約15〜20万円は足場代です。外壁塗装と同時に行えば足場代が一度で済み、トータルコストを約20万円節約できます。
費用の内訳は、以下のとおりです。
| 項目 | 費用の目安 |
| 塗装費 | 25〜40万円 |
| 下地処理費 | 5〜10万円 |
| 足場代 | 15〜20万円 |
| 合計 | 40〜60万円 |
築15〜20年を迎える頃は、外壁も同様に塗装時期を迎えるケースがほとんどです。屋根と外壁をまとめて依頼することで、費用を抑えながら家全体のメンテナンスを一度に済ませられます。
お住まいの地域で屋根・外壁工事の実績が豊富な優良企業を探し出すのは、手間がかかる作業です。東証プライム上場のTOPPANが運営するリフォトルなら、条件に合う会社をすぐにご案内できます。

【失敗】ガルバリウム鋼板の屋根でよくあるトラブル

ガルバリウム鋼板のトラブルの多くは、素材ではなく施工環境の確認不足やコスト優先の判断が原因です。
ここでは、後悔しないために避けるべきトラブル事例を5つ紹介します。
- 雨漏りの再発|腐食した野地板へのカバー工法
- 勾配不足|無理な横葺き施工による雨漏り
- 断熱材なし|コストカットによる夏場の室温上昇
- 塩害地域|対応エリアの確認不足による早期腐食施工不良|鉄粉の放置によるもらいサビ
事前に失敗事例を知っておけば、見積もり段階で対策を考えられます。
雨漏りの再発|腐食した下地への安易なカバー工法
雨漏りが発生している屋根にカバー工法を施工すると、短期間で雨漏りが再発します。根本的な原因を解決せずに工事を進めた結果です。
カバー工法は既存の屋根に新しい屋根を被せる工事であり、下地(野地板)の補修を行う工事ではありません。
下地が腐食したまま新しい屋根を被せると、内部で腐食が進行し雨漏りが再発します。また、腐食した下地にビスが効かず、強風でガルバリウム鋼板が剥がれる事故にもつながります。
雨漏りの兆候がある場合は、カバー工法で済ませようとせず、プロによる下地診断を受けた上で工法を決めるのがおすすめです。
一般的な屋根のリフォームに関する注意点を、以下で解説しています。「知っておけばよかった」と後悔しないためにも、確認しておきましょう。
>> リフォトル リフォーム箇所一覧 「屋根のリフォームで注意すること」
勾配不足|無理な横葺き施工による雨漏り
緩い勾配の屋根に「横葺き」を施工すると、継ぎ目から雨水が逆流して雨漏りの原因になります。
金属屋根には、製品ごとに施工可能な最低勾配が定められています。特に0.5〜2寸といった緩い勾配の屋根で、横葺きの採用は避けましょう。雨水がスムーズに流れ落ちず、継ぎ目から水が逆流する「毛細管現象(細い隙間に液体が吸い上げられる現象)」が発生するためです。
| 葺き方 | 最低勾配 | 見た目 |
| 縦葺き | 0.5寸 | シンプルな印象 |
| 横葺き | 2.5寸 | デザイン性が高い |
| 瓦調葺き | 3寸 | 日本瓦風の重厚感 |
「デザインが良いから」「横葺きの方が安いから」といった理由で、勾配の基準を無視した施工は、雨漏りのリスクを招きます。
断熱材なし|コストカットによる夏場の室温上昇
断熱材なしのガルバリウム鋼板は、夏場に2階が耐えられないほど暑くなります。初期費用を数万円抑えようと断熱材なしの製品を選んだ結果、施工後に後悔するケースです。
金属は熱伝導率が高いため、断熱材のない屋根では夏場の直射日光の熱が屋根裏へダイレクトに伝わります。冷房が効かず光熱費が上がり続け、快適に暮らせない状況になります。
見積もりの際は必ず「断熱材一体型」を指定して、コストカットによる失敗を避けましょう。
塩害地域|対応エリアの確認不足による早期腐食
沿岸部で標準品を施工すると、数年で白サビが発生するケースがあります。保証対象外エリアであるのを知らずに契約してしまった結果です。
ガルバリウム鋼板はサビにくい素材ですが、塩分には弱点があります。多くのメーカーでは「海岸から500m以内(製品によっては5km以内)」を保証対象外としており、免責事項が見落とされがちです。
沿岸部では、「SGL(次世代ガルバリウム)」などの塩害対応製品を選びましょう。見積もりの際は、ご自宅の立地条件とメーカー保証の適用範囲を確認した上で、塩害対応製品を指定してください。
施工不良|鉄粉の放置によるもらいサビ
施工後わずか数ヶ月で、屋根の表面に茶色いサビが発生したケースがあります。施工中に出る「切り粉(きりこ)」の放置が原因です。
現場で金属屋根を切断すると、微細な鉄粉が屋根に飛び散ります。鉄粉がそのまま残り湿気でサビると、ガルバリウム鋼板の表面にサビが移ってしまいます(もらいサビ)。
もらいサビは素材の問題ではなく、施工業者の清掃不足によるものです。板金工事の専門知識と丁寧な現場管理を行うリフォーム会社を選ぶのが、トラブルを防ぐ最善策です。
騙されない!優良リフォーム会社を見極める基準

悪徳業者に騙されないために、「板金専門」の知識と実績があるリフォーム会社を選びましょう。
信頼できる優良リフォーム会社を見極めるポイントは、次の3点です。
- 専門性|板金工事の実績は豊富か?
- 見積書|工事内訳の記載は詳細か?
- 保証書|施工店独自の保証はあるか?
専門性|板金工事の実績は豊富か?

ガルバリウム鋼板の施工には、金属を切って現場に合わせて曲げる特殊な板金技術が必要です。
塗装リフォーム店に依頼しても、実際は下請けの板金職人に丸投げされるケースがあります。自社に板金職人がいるか、またはホームページに板金工事の施工事例写真が掲載されているかを確認しましょう。
見積書|工事内訳の記載は詳細か?
「屋根工事一式」という記載は危険信号です。必ず使われる「製品名」を確認してください。
見積書には「アイジー工業スーパーガルテクト〇〇㎡」のように、メーカー名・商品名・数量がハッキリと記載されているか確認しましょう。曖昧な見積もりは、契約後に安い製品を使われるリスクがあります。
保証書|施工店独自の保証はあるか?

メーカーの製品保証だけでなく、施工店独自の工事保証があるかが重要です。
メーカー保証は「製品の不具合」のみ対象で、「施工ミスによる雨漏り」は対象外です。万が一の施工不良に対して、施工店が責任を持って無償修理してくれる「工事保証書」を発行しているか、契約前に確認しましょう。
ご自身で一つひとつの会社を調査・確認する手間をかける必要はありません。東証プライム上場のTOPPANが、あなたの代わりに「専門性・信頼性」をチェックした優良リフォーム会社を無料でマッチングします。
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ガルバリウム鋼板の屋根でよくある質問(Q&A)

太陽光パネル(ソーラーパネル)は設置できる?
設置できます。キャッチ工法なら屋根に穴を開けずに固定可能です。
縦ハゼ(屋根材の接合部にある突起)を金具で掴んで固定するキャッチ工法なら、雨漏りリスクを最小限に抑えられます。ただし、屋根メーカーによっては保証の対象外となる場合があるため、事前の確認が必要です。
DIYで塗装や修理はできる?
おすすめできません。雨漏りの悪化や転落事故につながるリスクがあります。
屋根の板金補修はプロでも難しい技術であり、高所作業は命に関わります。数万円を節約しようとして、怪我をしたり家を壊したりしては取り返しがつきません。
おすすめのメーカーはどこ?
アイジー工業、ニチハ、ケイミューの国内大手3社なら品質・保証ともに安心です。
特にアイジー工業の「スーパーガルテクト」は、SGL鋼板と断熱材一体型を採用した定番製品です。
おすすめの色はありますか?
汚れが目立たない「シルバー・ブラウン」や、モダンな「黒・紺」が人気です。
遮熱効果を期待するなら「黒」よりも反射率の高い淡い色が有利ですが、最近の製品は黒色でも遮熱塗装が施されています。外壁とのバランスを確認するために、サンプルを取り寄せてから決めましょう。
まとめ:ガルバリウム鋼板の屋根を選んでメンテナンスコストを抑えよう

ガルバリウム鋼板は、初期費用と将来の維持費のバランスが優れた屋根材です。
記事のポイントを整理します。
- 断熱材一体型なら、暑さ・音の問題は解決できる
- 海が近いなら「SGL」を選んで塩害対策をする
- メンテナンスコストを重視するなら「カバー工法」を選ぶ
- 板金工事の実績があり、詳細な見積もりと工事保証を出すリフォーム会社に依頼する
ガルバリウム鋼板へのリフォームは、ただ屋根を直すだけではありません。雨の日も静かに夏も涼しく、この先20年・30年を家族が安心して暮らせる住まいへの投資です。
まずは複数の優良業者に現地調査を依頼し、自宅の状況に合ったプランと見積もりを取り寄せてみましょう。プロの提案を比較検討することが、失敗しないリフォームにつながります。
確かな施工技術と適正価格を見極めるには、相見積もりが必須です。東証プライム上場のTOPPANが運営する「リフォトル」を利用すれば、ガルバリウム鋼板の屋根工事に強く、工事保証などの体制が整った優良会社をまとめて探せます。
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執筆者
羽柴 文吾

福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、新建材の営業から各種工事の施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。
趣味はNetflix鑑賞。
