
リフォームするにあたっては、内容と同じく「見積もり」も重要なポイントです。本記事では、リフォームの見積もりを取る際の注意点について詳しくご紹介します。
失敗しないためのポイントや比較項目、適正価格の見分け方まで、見積もりをするにあたって知っておきたいことを詰め込んだ内容なので、ぜひ最後までお読みください。
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リフォームの見積もりの基礎知識

ここではまず、リフォームの見積もりについての基礎的な知識を説明します。
リフォームの見積もりとは
リフォームの見積もりとは、工事内容と費用を確認するプロセスであり、結果として「見積書」が提示されます。見積書には工事の詳細や費用の内訳が記載され、比較・検討の基準となります。
見積もりはリフォーム業者や建築士などの専門家が行い、お客さまに提示されます。具体的な見積書の記載内容としては、下記の項目が含まれることが多いです。
- 工事内容の詳細(リフォーム箇所や仕様、デザインなど)
- 費用(材料費、工事費、設備機器費など)
- 施工期間
- オプションや追加工事の明示
見積もりの取り方

実際に見積もりを取る際には、まずは業者を選定しましょう。見積もりだけであれば、費用は無料のケースが多いです。なお、見積もり依頼はどの業者でもよいわけではなく、信頼性のあるリフォーム業者を選ぶことが重要です。業者の実績や資格、口コミが参考になります。
【関連記事】リフォーム業者のおすすめの探し方|失敗しないポイント
次に、選んだ業者に連絡してリフォームの希望内容や予算を伝えます。業者が実際に自宅を訪れ、現状の確認や打ち合わせを行うことが多いです。
最後に、業者から見積書が提示されます。その際、複数の業者から見積もりを取ることで比較検討でき、最適な業者を選ぶことができます。
見積もりは何社くらい取れば良い?
リフォーム業者を選ぶ際には「相見積もり」を取るのが一般的です。相見積もりとは、同じ工事内容に対して複数の業者から見積もりを取り、比較検討することです。
これにより料金や工期、仕上がりの品質などが比較でき、最適な業者を選べます。おおよそ「2~5社」の見積もりを取れば、十分なケースが多いでしょう。
相見積もりを依頼する際のポイントは、以下の通りです。
- 見積もり条件(仕様や品質基準、納期)を揃える
- 見積もりの詳細(料金の項目や内訳、工期、保証内容)を確認する
- 対面での相談を行うことで業者の対応や信頼性を判断する

見積もり依頼をするときに失敗しないための注意点
ここでは、見積もり依頼で失敗しやすいポイントについてご紹介します。事前に注意点を知っておくことで、後悔のないリフォームに繋げましょう。
見積もり日に備えて準備しておく

見積もり依頼をする際に、事前に準備しておくことが重要です。大まかな要望や工事内容を明確に整理しておきましょう。主に以下のような内容が考えられます。
- リフォームしたい部分を整理しておく
- 希望の仕様やデザインを具体的に考えておく
- 既存の間取り図や建物の構造に関する資料があれば用意しておく
- リフォームのイメージがわかる写真があれば用意しておく
また、見積もりの依頼内容を明確に伝えることも重要です。リフォーム全体を依頼するのか、一部の工事のみを依頼するのか、見積もりの範囲を明示しましょう。
リフォームにかける予算について、事前に設定しておくことも大切です。予算的にどの程度まで費用をかけられるのかを明確にしておくことで、業者との交渉や提案が円滑になります。
見積もり条件を整理する

見積もり依頼をする際に、見積もり条件を整理しておきましょう。具体的には、下記のポイントをチェックするのがおすすめです。
- 期限や納期の希望
- 価格と支払い条件
- 材料や仕様の希望(床材・壁材・照明など)
- 追加工事や変更の対応
- 保証やアフターサービス
まず、リフォーム工事の期限や完成予定日を明確にします。納期に関する要望や制約事項があれば、合わせて伝えておきましょう。
価格と支払い条件については、リフォーム全体の見積もり金額や支払いのタイミング(一括払い、分割払い、工程別払いなど)を明確にしておきましょう。支払い方法や領収書の発行についても確認しておくと良いです。
追加工事の可能性がある場合は、その対応や費用の変動について確認し、工事の保証やアフターサービスの内容も明確にしておくと安心です。
これらの条件を整理することで、業者との合意がスムーズになり、トラブルを防ぐことができます。
相見積もりを取る

前述の通り、リフォームでは相見積もりを取ることで複数の業者からの価格提案を入手できます。これにより、異なる業者間の費用差を比較できるのがメリットです。適正な価格を把握し、予算内で最もコストパフォーマンスの高い業者を選ぶことができます。
複数の見積もりを手に入れることで、価格や条件について「交渉の余地」も生まれるため、より有利な条件に調整してもらえるかもしれません。
過剰な値引き交渉をしない

リフォームで相見積もりを取った場合、値段が高い方の業者に低い方の見積もりを見せ、値引きを交渉するケースがあります。もちろん交渉は悪いことではなく、コスト削減には必要でしょう。
しかし過剰な値引き交渉は、必ずしも良い結果をもたらすわけではありません。極端に値引きを要求すると、業者が材料や工事の品質を犠牲にしてしまう可能性があります。
適切な予算内で質の高いリフォームを実現するためには、「妥当な価格」を提案してもらうことが重要です。信頼性の高い業者との良好な関係を築き、互いに妥協点を見つけましょう。
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正しい見積書の見方|比較のポイントは?

「見積もりは項目が多くて、見方がよく分からない…」という方は多いのではないでしょうか。ここでは、あるお宅のリフォームの見積書の例を参考に、相見積もりを取った場合に比較するべきポイントをご紹介します。
単価・数量
相見積もりを比較する際の重要なポイントの一つは「単価・数量」です。以下の明細書の例を参考に説明します。

まず「単価」は、材料や工事項目ごとの単位あたりの価格です。例えば、床材の単価や壁紙の単価などが含まれます。単価は業者間で異なることがあるため、複数の見積もりを比較する際には、同じ項目の単価を確認しましょう。
「単価が高い建材は品質が優れている」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。他の要素とのバランスを考慮しながら、費用感を判断しましょう。
次に「数量」は、リフォーム工事で必要な材料や工事項目の数量を指します。具体的には、床材に必要な面積、壁紙に必要なクロス巻数などが含まれます。複数の業者からの見積もりでは、同じ数量で比較することが重要です。
単価と数量は、見積もりの明確さや正確性を評価するための指標となります。これらの要素を比較することで、異なる業者間での価格差や提案の差異を把握することができます。
合計金額
合計金額は「リフォーム工事全体の費用」を示すものであり、複数の業者からの見積もりを比較する際に重要な要素です。

各業者からの見積もりそれぞれについて、費用が明確に記載されているかを確認しましょう。どの項目にどれだけの費用がかかるのかを把握することで、見積もりの内容を理解しやすくなります。
また見積もりには、追加工事や予期せぬ問題に対する費用も含まれることがあります。業者に確認して、追加費用や隠れた費用が含まれているかどうかを明確にしておきましょう。
合計金額は見積もりの比較において重要な要素ですが、単に最も安い見積もりを選ぶだけでなく、「品質や信頼性を総合的に判断すること」が重要です。費用だけでなく、業者の実績や対応力、保証制度なども考慮に入れて、最終的な判断を行いましょう。
諸経費・産業廃棄物処分費、交通費
相見積もりでは「諸経費・産業廃棄物処分費、交通費」も考慮する必要があります。具体的な諸経費の内容には、以下のようなものが含まれます。

- 手数料や手続き費用: 契約手続きや申請手続きに関連する費用。
- 材料や資材の配送費用: リフォームに使用する材料や資材の配送に関する費用。
- 廃材処理費用: リフォーム工事に伴う廃材や不要な物の処理に関する費用。
- 保険料: 工事中の保険にかかる費用。
- 傷害保険: 施工業者の労働者に対する傷害保険料。
- 税金・公共料金: 工事に関連する税金や公共料金。
相見積もりでの分かりやすい比較方法としては、「法定福利費、諸経費、交通費、産業廃棄物費の合計÷全体費用=諸経費比率」を比較するのがおすすめです。これにより諸経費の割合が分かるため、複数社で比較しやすくなります。
見積書の有効期限日
見積書の有効期限日は、比較検討や契約手続きにおいて重要な要素です。有効期限を確認し、工事の計画や予算の調整に適切に活用しましょう。

そもそも見積書の有効期限日とは、業者が提示した見積もりが有効な期間のことを指します。有効期限が設定されている理由は、以下の通りです。
- 材料や労働力の価格変動
- 予定の確定
建材調達費用や人件費は、時間の経過とともに変動することがあります。有効期限を設けることで見積書の価格を保証し、安定した価格を提供することが目的です。また見積もりの有効期限を設けることで、顧客と業者の間で工事の予定やスケジュールを確定させられます。
以上の理由から、相見積もりを比較する際には必ず有効期限を確認するのがおすすめです。有効期限が明示されていない場合は、業者に直接確認する必要があります。

見積もり後の不安を解消するには

実際に見積もりを取った後に「本当にこの内容でよかったのか?」と不安になってしまうケースもあるでしょう。ここでは、見積もり後の不安を解決するポイントをご紹介します。
メモや録音をしておく

見積もりの際には、業者から提供される情報や条件など、多くの細かな内容が含まれます。メモや録音を活用することで、情報を正確に記録できます。後から見積もりの内容を振り返る際にも役立つでしょう。
またリフォーム工事では「言った言わない」といったトラブルが起こる場合があります。そんな場合も、メモや録音が誤解やトラブルの回避に役立つことがあります。
ただし録音する場合、相手の了承を得ることが重要です。録音が合法であるかどうかを確認し、個人情報やプライバシーの尊重に配慮してください。またメモや録音した情報は、安全な場所に保管しましょう。必要な時にすぐにアクセスできるようにし、漏洩や紛失を防止するための対策を取っておくのがおすすめです。
怪しい業者を見分ける
リフォーム業界は比較的参入しやすいことから、中には良心的でない業者も存在します。怪しいリフォーム業者を見分けるためには、以下のポイントに留意することが重要です。
- 口コミや評判の確認
- 公式ウェブサイトや実績の確認
- 不当な要求や高圧的な営業手法の有無の確認
まず、インターネットや口コミサイトで業者の評判やレビューを調べましょう。多くのポジティブな評価や信頼性の高い口コミがある業者を選ぶと、比較的安心です。
また業者の公式ウェブサイトや実績も確認しましょう。過去の実績や施工事例などが掲載されていると、信頼性が高まります。
怪しい業者は、不当な要求や高圧的な営業手法を用いることがあります。急な契約や前払いの要求、割引の強要などには警戒しましょう。
【関連記事】悪徳リフォーム会社の見分け方とは?16の主な手口と対策を解説
担当者との相性を大事にする
リフォーム業者選びにおいて「担当者との相性」は重要な要素の一つです。担当者との相性が良いと、コミュニケーションがスムーズに行えたり、要望や希望を的確に伝えられたりします。
担当者との相性は個人の好みや感じ方による部分が大きいため、他の方の意見や口コミを参考にするだけでなく、実際に会って話をしてみることが重要です。相性が合わないと感じた場合は、別の業者を検討することも選択肢の一つとして考えてください。
見積もり後に断っても大丈夫?

リフォームの見積もりを受けた後でも、断ることはもちろん可能です。見積もりはあくまで提案や予算検討のためのものなので、契約前に最大限しっかり活用しましょう。
ただし断る際には、最低限のマナーを守るのがおすすめです。まず、業者に対しては早めに連絡を行いましょう。お互いに時間を無駄にせず、迅速に断ることが重要です。
また断ることは自由ですが、相手への丁寧な対応とコミュニケーションを心掛けるとお互いに気持ちの良い印象を残せます。良好な関係を保つためにも、誠意をもって対応しましょう。
【関連記事】リフォーム相見積もりでのマナー|注意点をチェック
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リフォームの見積もり適正金額の見分け方

ここでは、見積もり適正金額の見分け方についてご紹介します。きちんと見積もりを読むことで、リフォームに役立ててみましょう。
複数の見積もりを見比べる
適正価格を見分ける上でなにより重要なのが相見積もりです。複数の見積もりを比較することで、適正な価格の目安を得ることができます。ただし安い見積もりが必ずしも良いとは限らないので、価格だけでなく内容や業者の信頼性も考慮しましょう。
駐車場代や仮住まい費用も考慮する

リフォームの見積書が出てくると、その合計金額だけを見てしまいがちです。しかし見積もりに含まれない「駐車場代や仮住まい費用」も考慮する必要があります。
特に駐車場代については、工事によって建物の出入りが制限される場合や、工事車両の駐車スペースを確保する必要がある場合に発生することがあります。また大規模なリフォームや解体工事などで一時的に別の場所に滞在する必要がある場合、仮住まい費用も考慮する必要があります。
このような費用は、事前に業者との打ち合わせや契約時に明確化し、必要に応じて追加で費用を含めた見積もりを依頼することが重要です。また、仮住まい費用などの費用が発生する場合には、予算内に含めるか別途費用を確保するかを検討し、計画を立てる必要があります。
口コミや評価もチェックする
リフォームの見積もりを依頼する前に、業者の口コミや評価をチェックすることは重要です。業者の信頼性や技術力、サービスの質などを判断することができます。口コミや評価をチェックする際には、以下のポイントに注目してみてください。
- 評価の内容
- 総合的な評価
- 信頼性の確認
ただし、口コミや評価には個人の主観的な意見が含まれていることに留意してください。またネット上の口コミには信憑性に欠けるものも存在するため、複数の情報源を参考にすることが重要です。
まとめ
本記事では、リフォームの見積もりについて詳しくご紹介してきました。見積もりはリフォームの第一歩ですが、複数の見積もりを比較するなどの工夫が必要です。ご紹介してきたチェックポイントなどを確認して、後悔のないリフォーム計画に生かしてみてはいかがでしょうか。
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