防水工事とは?費用相場・種類の選び方から業者の見極め方まで解説!

更新日:2026年03月25日

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ベランダのひび割れや水はけの悪さを見て、「そろそろ防水工事が必要かも…でも雨漏りしているわけじゃないし」と、つい先延ばしにしていませんか?

一方で、「放置して家が腐ったらどうしよう」「飛び込み業者の見積もりに騙されないか怖い」と、専門知識がないためにどう進めるべきか迷っている方も多いものです。

防水工事は、単なる表面の塗り直しではありません。適切なタイミングと工法でメンテナンスを行えば、シロアリ被害や数百万円規模の改修工事を防ぎ、大切な家を長く守れます。

この記事では、防水工事の費用相場や4つの工法の選び方に加え、避けるべき手抜き業者の見極め方までプロの視点でわかりやすく解説します。

記事を読めば、無駄な比較検討に時間を奪われず、予算内で「後悔しない防水工事」を実現する方法がわかります。ぜひ最後までご覧いただき、家族が安心して住み続けられる家を手に入れましょう。

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目次

  1. 防水工事とは?放置が危険な理由と必要なタイミング
    1. 防水工事とは建物を雨水から守るメンテナンス工事
    2. こんな症状が出たら要注意!自宅でできる劣化度セルフチェック
  2. 防水工事のリフォーム費用相場
    1. 【工法別・場所別】リフォーム費用相場
    2. 防水工事に使える補助金・助成金
  3. 防水工事の種類4つ|各工法の特徴・メリット・デメリットを比較
    1. ウレタン防水|複雑な形状にも対応できる万能タイプ
    2. FRP防水|軽量で高強度なベランダ向きの工法
    3. シート防水(塩ビシート)|均一な厚みで広い屋上に適した工法
    4. アスファルト防水|実績と信頼性が最も高い工法
  4. 防水工事でよくある失敗パターンと回避策
    1. 初期費用の安さだけで業者を選んでしまう
    2. 下地処理を省いた施工で数年で剥がれる
    3. 外壁塗装と防水工事を混同して適切な処置ができない
  5. 防水工事の流れ|依頼から完了までの5ステップ
    1. ステップ1|現地調査と見積もり
    2. ステップ2|高圧洗浄と下地処理
    3. ステップ3|防水層の施工
    4. ステップ4|トップコート塗装と仕上げ
    5. ステップ5|完了検査と引き渡し
  6. 失敗しない!防水工事の業者の選び方4つ
    1. 建設業許可の取得と防水施工技能士の在籍を確認する
    2. 見積書は「一式」ではなく工程ごとの明細があるか確認する
    3. 施工後の保証内容とアフターフォロー体制を比較する
    4. リフォトルなら審査済みの優良業者を無料で探せる
  7. 防水工事に関するよくある質問
    1. 防水工事は何年おきに必要?
    2. ベランダの防水工事はDIYでもできる?
    3. マンションと一戸建てで防水工事の違いはある?
  8. まとめ:防水工事で大切な家を雨漏りから守ろう

防水工事とは?放置が危険な理由と必要なタイミング

防水工事とは、建物を雨水から守るメンテナンスです。劣化したまま放置すると雨水が建物内部に浸入し、柱や梁(はり)などの構造体を腐食させる原因になります。

本章では、防水工事の役割とプロへ相談すべき劣化のサインを解説します。

  • 防水工事とは建物を雨水から守るメンテナンス工事
  • こんな症状が出たら要注意!自宅でできる劣化度セルフチェック

まずは自宅の劣化状況を客観的に把握しましょう。

防水工事とは建物を雨水から守るメンテナンス工事

防水工事は、ベランダや屋上などの表面に防水層を作り、建物を雨水から守る工事です。表面の防水層が「雨水を弾く盾」となり、雨漏りを防いでいます。

しかし、紫外線や雨風の影響により、防水層の劣化は避けられません。防水層が破れて雨水が内部へ浸入すると、建物を支える木材が腐食し、シロアリの被害にあうリスクが高まります。

柱の修繕や家の解体まで被害が拡大した場合、改修費用は数百万円規模に膨らみます。

一般的なメンテナンス周期の目安は10〜15年です。 定期的にベランダや屋上の状態を点検し、適切な時期にプロへ相談すれば、将来的な修繕費を最小限に抑えられます。

こんな症状が出たら要注意!自宅でできる劣化度セルフチェック

雨漏りが起きる前には、防水層に劣化のサインが現れます。自宅のベランダや屋上で、以下の症状が出ていないか確認してみましょう。

症状 具体的な状態
ひび割れ ・表面の塗装や防水層そのものが割れている
膨れ ・防水層の下に水分や空気が入り込み、表面がぷっくりと浮いている
色あせ・弾力の低下 ・表面のツヤが消え、触ると粉がつく・カチカチに硬くなっている
水たまり・苔の発生 ・排水口周りが詰まり、水はけが悪くなっている

上記の症状が1つでも該当すれば、防水層の機能が低下していると判断できます。

特に「ひび割れ」や「膨れ」を発見した場合は、すでに内部へ水が回っている可能性が高いため放置は厳禁です。手遅れになる前にプロへ点検を依頼し、正確な状況を把握しましょう。

信頼できる依頼先がわからない方は、TOPPANが運営する「リフォトル」をご利用ください。 厳しい審査を通過した優良なリフォーム会社を無料で紹介し、適正価格での点検と修繕をサポートします。

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防水工事のリフォーム費用相場

防水工事の適正な費用相場を把握しておけば、見積もり額の妥当性を自分で判断でき、不当な高額請求を防げます

本章では、工法別・場所別のリフォーム費用相場と防水工事に使える補助金・助成金を解説します。

自宅に必要な費用感を掴み、適正価格で依頼できるリフォーム会社を選びましょう。

【工法別・場所別】リフォーム費用相場

防水工事の費用は、選ぶ工法と施工場所の面積で決まります。

工法別の1㎡あたりの単価と、一般的な広さごとの総額目安を一覧表で確認しましょう。

工法 1㎡あたりの単価相場 一戸建てのベランダ(10㎡)の総額相場 鉄筋コンクリートの屋上(50㎡)の総額相場
ウレタン防水 4,000〜7,000円 8〜12万円 30〜45万円
FRP防水 5,000〜8,000円 10〜15万円 広い面積に不向き
シート防水(塩ビ等) 4,000〜8,000円 8〜13万円 30〜50万円
アスファルト防水 6,000〜8,000円 一般住宅には不向き 40〜60万円

自宅の概算費用は、「1㎡あたりの単価 × 面積 + 付帯費用(足場代や下地処理費など)」で計算できます。

たとえば、一戸建ての10㎡のベランダでウレタン防水(1㎡あたり5,000円)を選ぶ場合、「5,000円 × 10㎡ + 付帯費用(約5万円)」で10万円前後が適正な範囲です。マンションや鉄筋コンクリートの広い屋上には、シート防水やアスファルト防水が適しています。

業者の提示金額が相場から極端に離れていれば、手抜き工事や不当な請求の可能性があるため依頼を控えましょう。

防水工事に使える補助金・助成金

防水工事には数十万円規模の費用がかかるため、自治体の補助金や助成金を活用して負担を減らしましょう。条件を満たせば、工事費用の10〜20%(上限10〜20万円程度)が支給されます。

制度を確実に利用するため、次の3つのポイントを押さえてください。

  • 必ず工事の着工前に申請する(事後申請は無効)
  • 住んでいる自治体のホームページで「住宅改修助成金」と検索して条件を確認する
  • 国交省の「住宅リフォーム事業者団体登録制度」加入業者に依頼する

規定や基準を満たす工事かどうかの判断は、専門知識がないと困難です。実績が豊富な業者のサポートを受ければ、申請漏れのリスクを防げます。

また、防水工事とあわせて断熱改修などを実施すると、国の減税制度を利用できる可能性があります。詳細は以下の記事をご参照ください。

>>【2026年版】リフォーム減税の条件と控除額|確定申告の手続きガイド

どの業者に相談すべきか迷った際は、補助金・助成金申請に詳しく、厳しい審査をクリアした優良業者を無料で紹介する「リフォトル」にお任せください。

防水工事の種類4つ|各工法の特徴・メリット・デメリットを比較

住宅の防水工事には主に4つの工法があり、それぞれに適した場所や耐久性が異なります。自宅の構造や面積に合わない工法を選ぶと、数年で劣化する原因になるため、安易な判断は危険です。

本章では、以下の4工法のメリットとデメリットを比較します。

  • ウレタン防水
  • FRP防水
  • シート防水
  • アスファルト防水

各工法の特性を把握し、自宅に最適な種類を見極めましょう。

ウレタン防水|複雑な形状にも対応できる万能タイプ

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗って防水層を作る代表的な工法です。液状のため、室外機のあるベランダや凹凸の多い場所など、複雑な形状の施工にも柔軟に対応できます。

汎用性が高く、一戸建てのベランダで最も多く採用されているのが特徴です。耐用年数は約10〜12年ですが、5年おきにトップコートを塗り替えれば、防水層の寿命をさらに延ばせます。

項目 内容
メリット 形状を問わず施工でき、廃材が出にくいため環境に優しい
デメリット 手作業で塗るため、職人の技術で仕上がりに差が出る

一戸建てのベランダで防水工事を検討している方は、まずはウレタン防水を候補に挙げるのがおすすめです。

FRP防水|軽量で高強度なベランダ向きの工法

FRP防水は、ガラス繊維で強化されたプラスチック樹脂を使用する工法です。耐用年数は約10〜12年で、軽量かつ硬質な素材であり、ベランダでも摩擦に耐える優れた強度を持ちます。

一方で素材が硬いため、広い屋上などに施工すると、地震の揺れでひび割れを起こしやすく不向きです。面積が狭く下地が安定している一般的な木造住宅のベランダに最適な工法です。

項目 内容
メリット 軽量で建物への負担が少なく、工期も短期間で終わる
デメリット ひび割れが起きるリスクがあり、広い場所の施工には対応できない

洗濯干しなどでベランダを頻繁に歩くなら、摩擦に強いFRP防水を選びましょう。

シート防水(塩ビシート)|均一な厚みで広い屋上に適した工法

シート防水(塩ビシート)は、塩化ビニル樹脂やゴム製の防水シートを接着剤などで貼り付ける工法です。耐用年数は約10〜15年で、工場で成形されたシートを使用するため、職人の技術による品質のムラが発生しません。

均一な厚みの防水層を素早く設置できるため、マンションの屋上など広くて平らな場所に適しています。一方で、凹凸や設備機器などの障害物が多い場所は、シートの継ぎ目から水が浸入する危険性が高く不向きです。

項目 内容
メリット 施工期間が短く、どの職人が施工しても一定の品質が保たれる
デメリット 室外機などの障害物がある場所や、複雑な形状の施工には向かない

マンションの屋上の防水工事費用を抑えたいなら、平らで広い場所に適したシート防水を選びましょう。

アスファルト防水|実績と信頼性が最も高い工法

アスファルト防水は、合成繊維のシートに高温で溶かしたアスファルトを染み込ませて貼り重ねる工法です。防水工事の中で歴史が長く、実績と信頼性に優れています。

耐用年数は15〜20年と長く、主に大型ビルやマンションの屋上で使用されます。

ただし、施工時に発生する熱や臭気が周辺住民の迷惑になるほか、建物への重量負担も大きいです。そのため、一般的な木造一戸建てには向いていません

項目 内容
メリット 耐久性に優れており、水密性が長期間にわたって維持される
デメリット 施工時に臭気や煙が発生し、建物への重量負担も大きい

高い耐久性が必要な大規模なマンションなどの屋上防水には、アスファルト防水を選択肢に入れましょう。

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防水工事でよくある失敗パターンと回避策

適切な工法や費用相場を知っていても、依頼先を間違えると数十万円規模の損害を受ける可能性があります。

本章では、目先の安さで後悔するのを防ぐため、よくある失敗パターンと具体的な回避策を解説します。

  • 初期費用の安さだけで業者を選んでしまう
  • 下地処理を省いた施工で数年で剥がれる
  • 外壁塗装と防水工事を混同して適切な処置ができない

悪徳業者の手口を事前に把握し、後悔のない選択をしましょう。

初期費用の安さだけで業者を選んでしまう

相場より極端に安い見積もりには、必ず裏があります。「塗料のグレードを下げる」か「必要な工程を省く」のどちらかでコストを削っているケースが大半です。

たとえばウレタン防水の場合、DIY向けの材料(1液型)とプロ用の材料(2液型)で価格に約2倍の差があります。一部の業者は安価な1液型の材料を薄く塗って原価を削り、見せかけの安さで契約を狙います。

さらに「防水工事一式 〇〇万円」とだけ書かれた見積書は詳細が不明のため、手抜き工事が起こりやすいです。

建設業法第20条では工事内容を書面で明示する義務があります。失敗を回避するには、見積書で以下の3項目を必ず確認しましょう。

  • 使用材料:メーカー名や品番まで記載があるか 
  • 設計の厚み:ウレタン防水なら防水層2㎜以上(JASS8標準値)を確保しているか
  • 数量と単価:施工面積と単価の明細があるか

適正価格と正しい施工内容を見極めるなら、リフォトルを活用し複数社から相見積もりを取って比較検討しましょう。

下地処理を省いた施工で数年で剥がれる

防水工事の品質は「下地処理」で決まります。下地処理を徹底しないと、わずか数年で防水層が剥がれてしまいます。

下地処理の不備によるリスクを、表で確認しましょう。

下地処理の不備 発生するリスク
含水率の確認不足 下地の水分が基準(JASS8で含水率8%以下)を上回ったまま施工すると、水蒸気が抜けず表面が膨らむ「ブリスター現象」が起きる
既存防水層の未処理 剥がれかけた古い防水層の上に新しい材料を塗ると、下地ごとすべて剥がれ落ちる「デラミネーション(界面剥離)」が起きる

優良業者は施工前に必ず水分の割合(含水率)を測定し、ひび割れを補修したうえで防水材を塗ります。

この失敗を防ぐには、見積書に以下の3工程が記載されているかチェックしてください。

  • 既存防水層の撤去・ケレン(サビ落とし)作業が含まれているか
  • 施工前の含水率測定が明記されているか
  • 下地調整・クラック(ひび割れ)補修の項目があるか

上記の明細がなく「一式」で済ませている業者は、下地処理を省く危険性が高いため依頼を避けましょう。

外壁塗装と防水工事を混同して適切な処置ができない

「外壁のついでにベランダ防水もやりますよ」と営業する塗装業者には警戒しましょう。

塗装業者が提案する「防水」の大半は、外壁のすき間を埋めるコーキング補修と表面の塗料の塗り替えだけです。この塗り替え作業は防水層そのものを作り直す工事ではないため、雨漏りを根本から防げません

建設業法別表第一でも「塗装工事業」と「防水工事業」は別の業種として区分されています。

塗装業者が防水工事を請け負うこと自体は違法ではありませんが、使用する材料や職人に求められる技術が異なります。そのため、防水専門業者と比べて施工品質に差が出るリスクは避けられません。

見分ける方法は簡単です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」へアクセスし、依頼先の業者名が「防水工事業」の許可を取得しているかを確認してください。

塗装工事業の許可しか持たない業者から見積もりを取るのは避け、必ず複数の防水専門業者へ相見積もりを依頼し、提案内容を比較しましょう。

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防水工事の流れ|依頼から完了までの5ステップ

防水工事の正しい流れを事前に把握しておけば、施工中の手抜きや不備に気づけます

本章では、防水工事の依頼から完了までの5つのステップを解説します。

  • ステップ1|現地調査と見積もり
  • ステップ2|高圧洗浄と下地処理
  • ステップ3|防水層の施工
  • ステップ4|トップコート塗装と仕上げ
  • ステップ5|完了検査と引き渡し

各工程での作業の意味を理解し、手抜き工事から大切なご自宅を守りましょう。

ステップ1|現地調査と見積もり

正確な見積もりを算出するには、プロの目による現地での劣化診断が必要です。事前の現地調査を省き、面積のみで概算を提示する業者は、施工後に追加費用を不当に請求するリスクがあります。

現地調査へ訪れた際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 採寸の正確性:図面だけでなく、実際にメジャー等で計測するか
  • 劣化箇所のリスク説明:ひび割れや浮きの原因とリスクを的確に説明できるか
  • 写真付き報告書の有無:診断結果を口頭ではなく、写真付きの診断書として提出するか

「今すぐ契約すれば足場代を無料にする」などと急かす言葉に惑わされてはいけません。必ず複数の業者に現地調査を依頼し、診断内容と見積もり金額を比較しましょう。

ステップ2|高圧洗浄と下地処理

新しい防水材を密着させるには、施工箇所の洗浄と下地の補修が必要です。防水工事の品質は、下地処理の精度で8割決まります。

下地処理の工程で実施する主な作業を確認しましょう。

作業名 内容
高圧洗浄 こびりついた苔やカビ、古くなった塗膜を強い水圧で洗い落とす
既存層の撤去・ケレン作業 サビを落とし、浮き上がった古い防水材をすべて剥がす
クラック(ひび割れ)補修 微細なひび割れに専用のシーリング材を充填して平滑にする

見積書の項目名が「防水工事一式」のみで、表にある細かな処理工程が省かれている業者は、手抜き工事の危険性が高いといえます。失敗を確実に防げるよう、工程ごとに分類された明細書を必ず請求しましょう。

ステップ3|防水層の施工

下地処理が終わったら、選んだ工法に合わせて防水材を塗ります。この工程で作られる層が、家を雨水から守るメインの「盾」として機能します。

施工中の品質を確実に保つには、以下3点の確認が必要です。

確認項目 発生するリスクと具体的な対策
天候と工期の調整 雨や低温での作業は品質が落ちるため、梅雨や台風の時期は工期が延びる前提で予定を組む
下地の完全な乾燥 濡れたまま塗ると数年後に表面が膨らむため、晴天が数日続いてから施工させる
規定の厚みの順守 材料費を削る「薄塗り」を防ぐため、メーカー規定の厚みを守るか業者に確認する

施工には晴天が数日続くタイミングが理想です。梅雨や台風の時期は予定よりも工期が長引くリスクを想定し、余裕のあるスケジュールを組みましょう

ステップ4|トップコート塗装と仕上げ

トップコートは防水層を紫外線から守る保護塗料に過ぎず、防水性能は備わっていません。表面のトップコートだけをいくらきれいに塗り直しても、下の防水層が劣化した状態では雨漏りが再発する原因になります。

現場で頻発しているのが、単なるトップコートの塗布作業を「防水工事」と偽る手口です。格安の「防水工事一式」に飛びつくと、表面の色柄を変えるだけの薄塗りで終わる危険があります。

悪質な見積もりを見抜けるよう、記載される各項目の違いを表で確認しましょう。

見積もりに記載の項目名 実際の作業内容
トップコート塗布のみ 表面の保護層を塗り替える作業(防水の機能回復はしない)
防水層本体の施工 雨漏りを防ぐウレタンなどの層を新しく作る作業
既存防水層の撤去 古い層を剥がして下地処理を行う作業

「既存防水層の撤去」と「防水層本体の施工」が両方含まれているか施工会社へ質問し、詳しい内訳明細書の提出を求めましょう。

ステップ5|完了検査と引き渡し

施工完了の引き渡し時は、バルコニーの床に適切な傾斜があるかを検査しましょう。傾斜が不足して水が溜まると、防水層の端から建物内部へ雨水が入り込むリスクが高まります。

国の技術基準(品確法)や建築学会の標準仕様書(JASS8)では、バルコニー床の排水勾配は1/50(2%)以上と定めています。基準を守らず平らな仕上げのまま引き渡そうとする悪質な業者を見抜けるよう、当日は水流しテストを実施すべきです。

具体的なテスト手順は次のとおりです。

  1. バケツに水を汲み、バルコニーの高い場所から床へ流す
  2. 水が排水口に向かってスムーズに流れるかを目視でチェックする
  3. 水が広がるだけで動かずに滞留する場合は、証拠として写真を撮影する

明らかな勾配不足による施工不良と判断できた場合は、引き渡しの場で指摘し、やり直しを求めましょう

失敗しない!防水工事の業者の選び方4つ

リフォーム業界には「安い見積もりで契約し、ずさんな工事で利益を抜く」悪徳業者が未だに存在します。

本章では、できる業者を見極めるための4つの判断基準を解説します。

  • 防水施工技能士の資格を持つ職人がいるか確認する
  • 見積書は「一式」ではなく工程ごとの明細があるか確認する
  • 施工後の保証内容とアフターフォロー体制を比較する
  • リフォトルなら審査済みの優良業者を無料で探せる

自ら業者を探す手間と失敗リスクを抑え、質の高い施工を実現しましょう。

建設業許可の取得と防水施工技能士の在籍を確認する

業者選びで初めに行うべきは、依頼先の業者が「防水工事業」の建設業許可を得ているかの確認です。

建設業法第3条では、500万円以上の防水工事を請け負う業者に対して建設業許可の取得を義務づけています。許可を持たない業者は、法的な管理体制が整っていない可能性があり、信頼性の判断基準になります。

許可番号の確認方法を、表で把握しましょう。

確認する情報 確認先
許可番号の記載 業者のホームページ・名刺・見積書
許可の真偽 国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で検索

業者の信頼性を確認できたら、次は実際に作業する職人が「防水施工技能士」の資格を持っているかもチェックします。防水施工技能士は職業能力開発促進法第44条に基づく国家資格であり、厚生労働省が職人個人の施工技能を認定する制度です。

建設業許可で「業者の信用」を、防水施工技能士で「職人の技術力」を確認できれば、安心して業者を選べます。

見積書は「一式」ではなく工程ごとの明細があるか確認する

見積書に「防水工事一式」とだけ記載されている場合は、後から追加費用を請求されるリスクが高いです。

適正な見積書には、材料や作業工程が細かく分類されています。見積書を受け取ったら、以下の項目が記載されているか必ずチェックしましょう。

  • 材料のメーカー名と品番
  • 防水の工法名(ウレタン密着工法など)
  • 既存の防水層の撤去費や下地処理費
  • 1㎡あたりの単価と施工面積の計算式

上記の明細を提示する業者は、適切に取引を行う優良業者です。見積もりの見方をさらに知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

>>【保存版】リフォームでの見積もりの注意点を徹底解説

施工後の保証内容とアフターフォロー体制を比較する

防水工事は施工完了がゴールではありません。数年後に不具合が出た際、無償で直してくれる「保証」があるかどうかで、将来の安心感が違います。

口約束だけで「何かあればすぐ来ますよ」と言う業者の言葉を信じるのは危険です。契約前に、保証書で以下3点を確認しましょう。

  • 保証される期間
  • 保証の対象範囲
  • 定期点検の有無と実施頻度

上記3つの条件が保証書に明記されている業者を選べば、施工後も安心して住み続けられます

リフォトルなら審査済みの優良業者を無料で探せる

「実績や相見積もりの確認の手間を省きたい」とお考えの方には、業者紹介サービス「リフォトル」の利用がおすすめです。

リフォトルを利用すれば、専門的な知識を持っていなくても悪質な業者にあたる心配がなく、安心して比較検討を進められます。

リフォトルを利用する具体的なメリットをまとめました。

メリット 内容
厳選された優良業者から選択 建設業許可や過去のトラブル歴など、独自の厳しい審査を通過した業者だけを紹介する
複数社の一括見積もり 1度の申し込みで最大4社の見積もりが揃い、適正な費用をスムーズに比較できる
費用は一切無料 利用料や紹介手数料など、お客様の金銭的な負担は0円で利用できる
安心の運営体制 東証プライム上場企業であるTOPPANがサービスを運営している

業者選びのストレスをなくし、確かな技術を持つプロに防水工事を依頼したい方は、まずリフォトルへ気軽に相談してみましょう。

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防水工事に関するよくある質問

防水工事は何年おきに必要?

防水工事の目安は、一般的に10〜15年程度です。

前回の施工から10年以上経過している場合は、ひび割れなどのサインがなくても一度専門業者に点検を依頼しましょう。

ただし、表面のトップコートは5年を目安に塗り替えるのが基本です。早めにメンテナンスすれば、防水層本体の寿命を延ばせます

ベランダの防水工事はDIYでもできる?

トップコートの塗り直し程度であれば、DIYでも対応できます。しかし、防水層本体から新しく作る工事は、下地処理の精度によって寿命が変わるためプロへの依頼が必須です。

自分で施工して数ヵ月で雨漏りが発生し、結局プロへ頼み直して費用が2倍になるケースが多発しています。失敗を防ぐためにも、ベランダ防水工事の実績が豊富な業者へ相談しましょう。

マンションと一戸建てで防水工事の違いはある?

マンションと一戸建ての防水工事では、「工事の決定権」と「費用の出どころ」に違いがあります。

項目 一戸建て マンション
決定権 所有者の判断で即座に実施可能 管理組合の合意が必須(ベランダや屋上は共用部分のため)
費用負担 全額自己負担 毎月徴収される修繕積立金から支払われる

特にマンションにお住まいの方は、個人の判断で勝手に修繕を進めると規約違反になる可能性があります。屋上防水工事費用の相場や内訳が気になる場合でも、まずは管理組合や管理会社へ状況を報告し、今後の対応を相談しましょう。

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まとめ:防水工事で大切な家を雨漏りから守ろう

防水工事は、ベランダや屋上の見栄え改善だけではなく、木材の腐食やシロアリ被害などの致命的な劣化から家を守る必須のメンテナンスです。

早めに修繕を行えば、数百万円規模の改修費用を未然に防げます。

ただし、工法の選択や依頼する業者選びを間違えると、「数年で防水層が剥がれた」「追加費用を不当に請求された」といったトラブルにつながります。

失敗を避けるためには、以下3点を押さえてください。

  • 自宅に合った工法を選ぶ
  • 見積書の内容をチェックする
  • 複数社で比較検討する

本記事で紹介した費用相場や業者の見極め方を参考に、適正価格の防水工事で家族が安心して長く住み続けられる家を実現しましょう。

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執筆者

徳良 仁

1級建築士。GAFAの1社に転職し、30代で建築部門の管理職を務める。
千葉県在住の建築ライター。建設業界で現場経験を15年(建築3年・電気12年)経験したのち、日本最大の大手アパレルの出店開発部門で発注者としての施工監理を2年経験。
1級電気工事施工管理技士や第一種電気工事士の資格も保有。

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