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住宅インテリアカラートレンド 2022-23

C-lab.では、戸建住宅のインテリアを構成する木質部材(化粧シート仕様の建具・造作部材など)のカラーについて、主要住宅メーカー、主要建材メーカーの売れ筋情報を毎年ヒアリング調査してまとめています。
各メーカーで標準的に設定されているインテリアカラーなので、「基調色」と呼ばれたりもします。数年〜10年程度継続して使われることが多くなっています。

これに対してマンションの部材は、当社のように化粧シートを生産しているメーカーのオリジナルカタログの中からデザイナーなどがセレクトしています。マンションデベロッパー各社は標準的なカラー(標準色)をいくつか決めていて、その中からお客さまに選んでいただくシステムをとっていますが、物件ごとに選べるカラーを変えていることもあります。標準色は1年〜数年で見直されます。
こうしたことから、マンションのインテリアカラーは、当社のオリジナルカタログ「101エコシート」の出荷比率をもって指標としています。

今回はこれらの住宅インテリアカラーのトレンドについてご紹介します。

■ 主要建材メーカーのインテリアカラーの使用比率推移

     ※主要8社の平均

建材メーカーでは、5年〜10年程度のスパンで入れ替えていくベーシックアイテムを6〜9柄程度、トレンドを反映させて数年程度で改廃していくトレンドアイテムを10〜20数点程度持っています。上のグラフはそれらをすべて含めた2018年度から2022年度のインテリアカラー使用比率の変遷です。

単色の増加傾向が継続しており、白単色だけでなく、グレーやネイビーなどでも設定されています。抽象柄にはメタルやモルタル、レザーなどの素材系の色柄が設定されていますが、設定数の増加に伴って使用比率も次第に伸びてきています。
木目柄ではグレー色(無彩色ではなく、温かみのあるグレイッシュなブラウン色)が全体の5%程度を占めるようになりました。後述するマンションのインテリアカラー、さらにはその背景にある海外デザイントレンドに影響を受けているとみられます。

■ 主要住宅メーカーのインテリアカラーの使用比率推移

     ※主要7社の平均

主要な住宅メーカーのインテリアカラー使用比率(戸建住宅と賃貸住宅を合算)の推移グラフです。

単色は建材メーカー同様に白単色だけでなく、グレーやネイビーなどでも設定されています。使用比率はほぼ横ばいです。
抽象柄の設定は現状はありません。木目柄ではグレー色の設定が増え、一定の比率を維持しています。賃貸住宅で先に導入され始め、次第に戸建住宅でも使われるようになってきました。

建材メーカーの比率と比べると、木目ホワイト色、木目ダーク色の比率が高くなっています。

■ マンションのインテリアカラーの使用比率推移

     ※弊社「101 エコシート」出荷実績より

最後にマンションのインテリアカラー使用比率です。
冒頭に記載したように、マンションでは化粧シートメーカーのオリジナルカタログからセレクトした色柄が使われています。物件ごとに異なるセレクトが適用されることもありますし、種類が多く一般住宅や建材メーカーのインテリアカラーとは比較にならないほど自由に選択できるため、トレンドを反映させやすく、毎年のように新アイテムが投入されています。

抽象柄は増加が続いており、木目以外の素材感が求められている傾向を反映しています。
木目柄では建材メーカー、住宅メーカー以上にグレー色の比率が高く、全体の約3割のボリュームとなっています。中でも明るいグレーが大半を占めています。一方、ダーク色は減少傾向が継続しており、マンションの価格高騰に起因する床面積減少に伴って空間的に広さを感じさせる明るいカラーが人気であることが窺い知れます。

出荷の多いベスト10のアイテムを見てみると、以下のように移り変わっています

     ※弊社「101 エコシート」出荷実績より

出荷上位はグレイッシュなカラーがほとんどを占めています。またミディアムブラウンやダークブラウンが上位から姿を消し、明るい色合いが多くなっていることがわかると思います。
また、メタル柄が出荷順でも上位に登場しました。今後の動向にも注目です。
なお木目柄では横柄の出荷量が多かった時期もありましたが、最近は横柄需要は少なくなっています。

以上、住宅のインテリアカラートレンドをお送りしました。
さらに詳しくお知りになりたい方はC-lab.までお問い合わせください。


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