ミラノサローネが初めて開催されたのは1961年です。C-lab.では1986年からミラノサローネ視察を開始しました。今回、そのヒストリーを振り返ることで、ミラノサローネの発展やトレンドがどのように形成されたかをご紹介し、これからのデザインの方向性を探る参考になればと思います。
ミラノサローネは、2019年に過去最高の38万人の入場者を記録しましたが、2020年は世界的な新型コロナウィルスの感染拡大により、2021年9月へ延期となりました。コロナ禍にあっても2020年は市内イベント「ミラノデザインシティ」が、そして2021年は縮小規模ではありましたが展示会場のロー・フィエラミラノも使っての特別イベント「スーパーサローネ」が開催されました。「ミラノからのデザイン発信を止めるな」そんな思いを強く感じる期間を過て、2022年の開催はサローネ60周年を祝う年として盛大に行われました。そして2023年、4年ぶりに4月の通常開催となったミラノサローネは30万人以上の入場者を記録、ミラノサローネの完全復活を印象付けるとともに、コロナ禍前の日常が戻りつつあることを感じさせるものとなりました。
ちなみに「ミラノデザインウィーク」とは、展示会場のロー・フィエラミラノで開催される世界最大の国際家具見本市「ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)」と、市内各所で開催される「フォーリサローネ(Fuorisalone)」をあわせた総称で、世界最大規模のデザインの祭典となっています。
Vol.1となる今回は、1986年から2010年までを振り返ります。
1986年から1996年の10年間は、ポストモダンスタイルのデコラティブなスタイルから徐々にシンプルなスタイルへシフトした期間でした。続いて、1998年から2000年はブラック&ホワイトのミニマルスタイルが確立。2001年から2006年はミラノサローネ40周年、45周年を迎えた期間、ミニマルスタイルの反動からデコラティブなスタイルへシフトしていきました。そして、2007年から2010年は、ナチュラルテイストへのシフトが見られ、ヴィンテージスタイルが注目されました。
それぞれ、転換期となった年にフォーカスして振り返ってみたいと思います。
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今では貴重となる当時のビジュアルを解説と共に、ご紹介しています。今後のデザイントレンド予測の参考に是非お買い求めください。
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次回Vol.2は2011年から2017年までを振り返ります。
TOPPAN C-lab.(Toppan Creative Laboratory)は、生活空間のサーフェスデザインをベースに調査・分析を行い、製品開発から空間全体のソリューション提案を行うデザインファームです。
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