1月にドイツのフランクフルトにて行われた世界最大級のテキスタイル見本市である「Heimtextil」
同じくドイツのハノーバーにて開催された国際的なフロアカバリングの見本市「DOMOTEX」。
どちらもインテリアシーンにおいても重要な展示会の1つです。コロナ禍を経て開催された昨年より、出展社数、来場者数ともに増加傾向にあり、少しずつコロナ禍前の賑わいに戻りつつあります。
国内だけにとどまらず、海外展示会も経年で調査・分析を行っているC-lab.では今年も両展示会の視察を行いましたので、簡単に現地の様子をお伝えします。
より詳しい内容について知りたい方は下記のリンクからお問い合わせください。
昨今のビッグトレンドの1つでもあるChat-GPTやMidjourneyなどの生成Aiのテクノロジーはハイムテキスタイルにおいても重要なトピックスになっています。AIを使うことで可能になる新たな表現方法の模索や、サステナブルにも繋がる効率化、省資源化といった様々な視点からAIの活用が進められていました。
AIを活用して余剰材料を削減
VRの活用
コーラルピンクやテラコッタなど、暖かみのあるアースカラーと爽やかなパウダーブルーやエメラルドグリーンとの組み合わせが新鮮。パイル地やブークレ素材など、肌触りが良く包み込まれるような素材感も多く見られました。
一方、同じくドイツのハノーバーで開催された国際的なフロアカバリングの見本市「DOMOTEX」では色鮮やかなテキスタイルの世界とはまた違った、重厚な製品が広がります。昨年に引き続き「THE GREEN COLLECTION」と銘打った特別展示が設けられ、天然素材やリサイクル素材など環境に配慮した新製品や新素材が会場でも多数見られました。
リサイクルデニムを使用した床材
環境配慮のアンダーレイ
断熱性や遮音性など、素材自体に様々な特性をもつコルク。今回のDOMOTEXではコルク素材の特性を活かしつつ、デザイン性の高い製品が目を惹きます。スムースな質感のものもあれば、写真のように石のような質感のコルクなど、素材自体の表現のバリエーションの幅が広く、今後一層注目される兆しを感じました。
以上が今年1月に開催された「Heimtextil」「DOMOTEX」のトレンドレポート速報でした。C-lab.では「Milano Salone」をはじめ、昨年9月にイタリアで行われたセラミックタイルの見本市「Cersaie」など、インテリアに関わる様々な展示会を視察分析しています。海外トレンドについて詳しく知りたい方はぜひ下記のcontactからお気軽にお問い合わせください。
photo by Mari Kusakari
TOPPAN C-lab.(Toppan Creative Laboratory)は、生活空間のサーフェスデザインをベースに調査・分析を行い、製品開発から空間全体のソリューション提案を行うデザインファームです。
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