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TOPPAN C-lab. オリジナル! 店舗デザイン調査 2024~これからの店舗デザイントレンドを読み解く!~

C-lab.と日本流行色協会(JAFCA)では2010年から共同で首都圏、関西圏を中心に注目される店舗・施設、ホテル、オフィスなどのデザイン動向について調査を行っている。

【2024年の調査概要】
・調査内容:コンセプト、空間デザイン、ファサード、業態別・部位(床・壁・什器等)別の* CMF+P分析
・調査対象:2023年10月〜2024年9月までにオープンした主な新店舗・施設
・調査物件数:176件(ホテル11件)
・調査CMF+P対象数:インテリア 1,958 ファサード 240

※CMF+Pとは色=カラー / Color、素材=マテリアル / Material、仕上げ=フィニッシュ / Finish、柄=パターン / Patternを指すサーフェスデザインのエレメント。

今回のトピックスでは2024年の店舗調査分析の解説と、C-lab.の考えるこれからの店舗における3つの“兆し”を紹介する。

体感・体験への注目

新店舗のコンセプトを分析してみると体感・体験への注目が見てとれる。一例をあげると「没入感あふれる至福の体験」「街と歴史に触れる」「奥深さに出会う」「世界観に浸る」等、こういったワードが示すように店舗・施設側は体感、体験の提供に注力し、客側もそこに体験を求めていると思われる。
更にコンセプトワードを整理してみると、幅広く柔軟に対応する「フレキシブル」、仲間意識をくすぐる「多様性と同調性」、機能的で無理なく無駄なくの「スマート」「効率・タイパ」、個々の調和と共鳴「インクルージョン」、ウェルネス・ヘルスケアにつながる「サステナブル浸透」「健康・ロングライフ」、インバウンド意識の「伝統と現代の融合」「異文化との融合」という方向性も見えてくる。

2024 店舗デザインコンセプト『紡・つむぐ』

C-lab.では2024の店舗デザインコンセプトを『つむぐ』とした。
ますます多様化する「体感・体験」への期待、高まる体験価値欲求に対し、前述の「フレキシブル」「多様性と同調性」「スマート」といったワードを『つむぎ』、新しい店舗空間を織り成し、発信し、次代へつなげていきたい、そんな思いが込められていたと考える。
提供する側はリピーターになってもらうための空間づくりやサーフェスデザイン(CMF+P)、プロモーションを含めた仕掛けの「新しさ」に注力します。訪れる側はその「新しさ」を受け入れ、再訪、リピーターとなるのか、その空間、仕掛けに「親しみ」を抱くことができるのかを判断する。両者が織り成し『つむぐ』縦糸は「新しさ」、横糸は「親しみ」。多くの店舗デザインは『つむぐ』をコンセプトにオープンしてきたと捉える。
調査から見えてきた織り成す方向を5つ紹介する。

1)体験をつむぐ:体験価値を高め、親しみにつなげる
2)時間をつむぐ:タイパ、効率を考慮し、親しみにつなげる
3)仲間とつむぐ:個々の存在、個性を重視し、親しみにつなげる
4)文化をつむぐ:伝統を重んじ、親しみにつなげる
5)意識をつむぐ:環境や距離感を整理し、親しみにつなげる
*詳細レポートではこれらの店舗・施設事例を「スペーストピックス」と合わせ具体的に示します。

店舗デザイン調査2024 CMF+Pトピックス / データ編

調査・分析ではCMF+P(色=カラー / Color、素材=マテリアル / Material、仕上げ=フィニッシュ / Finish、柄=パターン / Pattern)の動向をトピックスとしてまとめ、主要マテリアルの出現率の推移はデータ編としてレポートしている。石目、その他素材のカラーの変遷、2015年から最新調査までの10年の出現率推移グラフを例として紹介する。

・有彩色:無彩色の出現率は例年3:7の割合で推移。
・有彩色ではBR/ブラウン系(テラコッタ色、木目色との相性が良い)が例年ボリュームとなっている。
・YG/イエローグリーン、GN/グリーン、BG/ブルーグリーン、BL/ブルー系は植物や森、空や海の環境色というイメージもあり例年10%強で安定した推移。
・PK/ピンク、RE/レッド、YE/イエロー、PU/パープル系は年により増減の差が見られ、トレンドを左右している。近年はピンク、赤系のトレンド、イエロー系の増加がトレンドとなっている。
・無彩色のグレーからブラックは40%から50%で推移。
・ホワイトからアイボリーは近年30%程度で推移している。

*詳細レポートでは、木目材種、木目カラー、石材種、その他素材系の変遷、他、業態別(ホテル、店舗比較)、部位別(床、壁、什器)の出現率グラフを事例と合わせ具体的に示します。

2025 店舗デザインコンセプトとは

C-lab.の考えるこれからの店舗における“兆し”、3つの方向性を紹介する。

【Weaving / 織りなす】
「ものごとを織りなす」「関係を築く」ことへの更なる注目。先の見えにくい時代において、さまざまな要素、思いを組み合わせて、一つのものを描き、共に作り上げていく姿勢は益々重要になっていく。

【Resilience / 回復力】
分断とポピュリズム、環境問題、経済的不安、安心・安全が失われつつある今、そんな逆境やストレスに対処し、求められる心の強さを育む。回復する能力への注目。

【Eco-engage / 環境意識をつなぐ】
「サステナブル」は今や特別なことではなく日常に。個人レベルからみんなの意識へ。意識レベルから行動の時代へ。持続可能性への気負わぬ強い意志と連携への注目。

*詳細レポートでは、コンセプトのキーワード、空間イメージを合わせ紹介、注目のサーフェスデザイン(CMF+P)と共に2025年のフォーキャストを示します。

最後に、今回の調査においてご案内、ご協力いただいたホテルを感謝と共に紹介させていただきます。

ありがとうございました。

・SAKE Kura Hotel 川崎宿 様

「400年かけて築かれた歴史と、日本酒や米の奥深さに酔いしれるひとときにご案内いたします。」​

・THE OSAKA STATION HOTEL 様​

「歴史のようで未来。記憶のようで創造。時空(時)を紡ぐ旅のターミナル。」

・ホテルプラスホステル東京川崎 様​

「ホテルとホステルの特長を融合させた新しいタイプの宿泊施設。」

・HOTEL GRAPHY 渋谷 様

​「海外ホステルのような空気感、街と歴史に触れるホステルホテル。」

・メルキュール東京日比谷 様​

「進化し続ける劇場文化の聖地・日比谷で、新たな旅の幕開けを」

TOPPANのC-lab.ではこうした市場の動向を考察し、現在のトレンド分析から将来のトレンドを予測し、新たなスタイルの提案を得意としています。商品企画やサービスの考案などにお困りの場合は是非お気軽にお問合せください。

 

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