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「木目×AI」で変わるこれからのデザイン MOKUMETRIX™(モクメトリクス)のご紹介

突然ですが、みなさまは木目を見た時にどのような印象をお持ちでしょうか?
現在私たちが暮らすほとんどの空間には、多くの木目が使われています。
心地よい、癒される、重厚感がある、華やかである...その木目をみた時の感じ方は人それぞれです。
2025年、C-lab.は個人差のある木目の印象や感じ方を数値で評価するシステム「MOKUMETRIX™(モクメトリクス)」を開発しました。この革新的な技術により、「心地よい」「飽きがこない」といった木目に対する感覚を客観的に推定し、CMFデザインや建築・空間設計の新たな基準を提案しています。

今回のトピックスでは、「MOKUMETRIX™」についてご紹介します。

MOKUMETRIX™でできること

「MOKUMETRIX™」は、AIを活用し、木目柄の感性評価を定量的に分析するシステムです。木目画像をアップロードするだけで、6つのカテゴリーで感性を数値化します。また、「心地よい」「スタイリッシュである」など15の感性項目と、「節」「抑揚」「仕上がり」といった16の木目特徴量を数値化し、より詳細なデータを知ることも可能です。AIの学習には、TOPPANが蓄積した2,000パターン以上の木目画像データと3万件以上の感性評価データを活用しており、非常に高い精度が期待できます。

実際に使ってみた〜システムの特徴を活かした各比較

今回は実際に、マンションの内装向けオリジナルカタログ101の中から人気柄「ノクターンウォールナットG」(品番TE-SN2124)について分析してみました。アプリを開いて画像をアップロードしてみると、すぐに結果が表示されました。一目見ただけで平均的なウォールナット(チャート図におけるグレー部分)と比較して「Stylish/洗練」であることがわかります。

次に、詳細もみてみましょう。感性評価においては、「スタイリッシュである」「洗練されている」「爽やかである」の数値が高く、特徴量においては主に「板目レイアウト」「目幅の変化量」が高くなっています。今回調査したウォールナットは、「板目を適度に取り入れたスタイリッシュなウォールナットである」といえます。

さらに、「年代」や「経験値」による比較をしてみます。 システムのAI学習過程においては、さまざまなバックグラウンドを持つ被験者の感性評価のデータを収集しました。これにより性別や年代層だけでなく「木目柄について評価する経験値が高いプロ」や「経験値の浅い一般人」といった属性毎の感性評価の推定が可能になっています。判定してみると、20~30代の方が高い数値のカテゴリーがあることや、 ほとんどの評価項目において一般人(プロ以外)の数値が高いことなどが分かりました。

最後に「おまけ」として、複数パターンの比較もやってみます。10年前に発表し、ロングセラーとなっている別のウォールナット柄(TE-SN948)と比較してみました。結果は、新柄のウォールナット(TE-SN2124)が5つの項目で高い数値となっています。感性項目の詳細をみたところ「重厚感」以外の項目で上回る結果となりました。新柄のウォールナットは10年前のものと比較すると、重厚感を抑えたものになっていることが分かりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。このように「MOKUMETRIX™」では個人差のある木目に対する感性を客観的に分析することが可能です。この革新的なシステムは、デザインの未来を変える新たな可能性を示しています。
C-lab.は、「MOKUMETRIX™」を活用した空間デザインやマーケティングDXなど様々な感性評価ソリューションを展開しています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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