2026年の住まい戦略をどう描くか 高所得者層ライフスタイル調査から読み解く、次の「住まい価値」
新年を迎え、住宅・建材・設備業界にとっても、新たな戦略を描くタイミングとなりました。
市場環境が大きく変化する中で、これまでと同じ価値訴求や商品提案が、そのまま通用する時代ではなくなっています。
C-labでは、高所得者層のライフスタイルや価値観を調査・分析し、住まいに求められる本質的な価値の変化を明らかにしてきました。
年始の本コラムでは、その結果から導き出される2026年に向けた重要な示唆を整理します。
示唆①「快適」よりも「効率と納得」が重視される時代へ
調査結果で最も象徴的だったのは、高所得者層が「幸せを感じる瞬間」として、
・効率よく物事を進められた時
・納得のいく成果を出せた時
を挙げている点です。
これは、住まいにおいても
・単に居心地が良い
・デザインが美しい
といった価値だけでは不十分であり、
生活や仕事のパフォーマンスを高める装置としての住まいが求められていることを示しています。
2026年以降の住宅提案では、
「この空間が、どのように時間効率を高めるのか」
「どのように意思決定や集中を支えるのか」
といった機能的価値の言語化が不可欠になります。
示唆② 住まいは「拠点化」する
高所得者層は、住居を単なる生活の場ではなく、
「生活と仕事の質を支える“拠点”」として捉えています。
・立地・利便性を重視
・賃貸よりも持ち家志向
・部屋数よりも一室あたりの質
こうした傾向は、
「住まいを長期的に最適化する対象」
として考えていることの表れです。
これは、建材・設備においても短期的な流行ではなく、長く使える合理性と信頼性がより重視されることを意味します。
示唆③ ワークライフバランスは「空間設計の課題」になった
2020年以降、高所得者層では
・ワークライフバランス
・心身の健康
への関心が大きく高まりました。
重要なのは、これが「意識」の話ではなく、住空間設計そのものの課題になっている点です。
・在宅勤務時のON/OFF切り替え
・集中とリラックスの両立
・家族との時間と個人時間の調整
これらを空間・設備・素材の力でどう支えるか。
2026年に向けては、
暮らし方を前提にした空間提案が不可欠になります。
示唆④ 技術は「便利」ではなく「生活の質」を高めるものへ
将来の暮らしに対する設問では、
「AIを活用した生活支援」
「再生可能エネルギーの普及」
への関心が高く示されました。
高所得者層が期待しているのは、
派手な技術やエンターテインメントではなく、日常の質と効率を静かに底上げするテクノロジーです。
住宅設備や建材においても、
・目新しさ
・過剰な機能
よりも、自然に生活に溶け込み、長く使える合理性が評価されていくでしょう。
示唆⑤ 効率の反動としての「安らぎ空間」
興味深いのは、
日常では効率や合理性を重視する一方、
インテリアでは
「ナチュラル/ライト」
「ソフトモダン」
「オーセンティック」
といった、落ち着きと温かみのあるスタイルが支持されている点です。
これは、
高度に管理された日常から離れ、非日常的な安息を住まいに求めていることを示唆しています。
2026年の住まいは、
「合理性」と「感情的充足」を
どう両立させるかが大きなテーマになります。
2026年に向けて、企業が考えるべきこと
今回の調査から見えてきたのは、
高所得者層が求めているのは
単一の価値ではなく、複合的に設計された住まい体験だということです。
・効率
・納得感
・家族との時間
・技術とサステナビリティ
・心理的な安らぎ
これらをどう組み合わせ、
自社ならではの価値として提示できるかが問われます。
そのためには、感覚や経験則だけでなく、データに基づく顧客理解が欠かせません。
C-labからのご提案
C-labでは、本レポートのような調査データを起点に、
・企画開発支援
・コンセプト設計
・診断コンテンツによる顧客理解
など、来期につながるマーケティング支援を行っています。
2026年を、
「変化に対応する年」ではなく『価値を再定義する年』にするために。
新年のこのタイミングで、
ぜひ一度、住まいと顧客の関係を見直してみてはいかがでしょうか。
C-lab.の取り組みにご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください。